kuac - 神奈川大学山岳部
八ヶ岳春山合宿米内山報告
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八ヶ岳春山合宿報告書
米内山 公太
(経営学部国際経営学科)
(経営学部国際経営学科)
三月十八日~二十一日、久し振りに山岳部の合宿に参加した。インドから帰ってきたばかりで、準備不足でもあったし、体調もあまり良い状態ではなかったが、この機会に山に行かなかったらさらに山に行く機会が遠のいてしまうようの気がしたので参加した。
八ヶ岳に着くとそこはもう白銀世界。完全に冬山である。空気もひんやりしていて着替えをするだけでも億劫になる。しかし、そんなことも言ってられないので着替えて荷物をまとめて出発する。重い荷物を持って雪の上を歩くのは久し振りだ。そのためどうも足取りが重く感じてしまう。いつものことだがキャンプ地まで行くこの時の登山が一番嫌いである。大抵いつもこの登りの時には、登山をしている自分に後悔しているものであるが、今回の場合も例に漏れず、そんな後悔の念との葛藤が始まっていた。
何とか後悔の念に打ち勝ち行者小屋に到着しひと安心。先に到着していた先発隊はすでに赤岳に出発していたらしく、テントの中は蛻の空。こちらもひと休みをして赤岳を目指して出発する。天気はあまり良くなかったが、最近、山の頂上に立っていなかったので久し振りに頂上に行きたいと考えていた。そういえば、一番最後に山の頂上に立ったのはいつだったろう。
そんなことを考えながら、またまた久し振りのキックステップに悪戦苦闘しながら登っていく。やがて稜線に出ると、やはり天気は悪く何にも見えないし、風もかなり強い。私の顔に容赦なく雪が降り注ぐ。確かに天気は悪いがここまで来てしまえば、後は頂上に登るだけである。風と格闘しながら何とか頂上に到着。何にも見えなかったが久しぶりに頂上を踏んだので、心の中は満足感が芽生える。その後寒いのですぐさま下山に取り掛かる。
行者小屋に着くと先に出発していたメンバーがすでに到着していて雪洞を作っていた。その夜はインドでさんざん食べたカレーを食べ、雪洞で眠る。
翌日、今度は赤岳主稜から頂上を目指す。私自身、バリエーションルートをほとんどやったことはなかったし、ましては久し振りに山に登った身。期待と不安が入り混じりながら主稜を目指す。そして実際に登ってみるとそこには一般ルートとは違う世界が存在していた。バリエーションルートといっても、ルートなんだから少しは道らしくなっているのかと思っていたがそんなことは無く、落ちたら下まで転がっていきそうな絶景を見ながら、氷の張り付いた岩を登っていくというひどくスリルと危険を伴うスポーツであった。私はセカンドだったから、落ちてもそんなに危険はないはずなのだが、足が滑り落ちそうになると死の危険を感じてしまう。とんでもない所に着てしまったと感じつつ登って行ったのだが、少しずつこうしたスリルも悪くないなと感じながら進んでいく。最後のピッチが終わった時、私の中ではジェットコースターを乗り終えた時のような爽快感が支配していた。
この日は天気が良かったので雪山の絶景を味わうことが出来た。いつも感じるが雪に染まった山は本当にきれいだ。白という色が一番似合う場所は山ではないかと感じてしまう。そんな景色を見ながら、いつか一回ぐらいトップでバリーションルートを登ってみたいなと思いつつ、下山する。
八ヶ岳に着くとそこはもう白銀世界。完全に冬山である。空気もひんやりしていて着替えをするだけでも億劫になる。しかし、そんなことも言ってられないので着替えて荷物をまとめて出発する。重い荷物を持って雪の上を歩くのは久し振りだ。そのためどうも足取りが重く感じてしまう。いつものことだがキャンプ地まで行くこの時の登山が一番嫌いである。大抵いつもこの登りの時には、登山をしている自分に後悔しているものであるが、今回の場合も例に漏れず、そんな後悔の念との葛藤が始まっていた。
何とか後悔の念に打ち勝ち行者小屋に到着しひと安心。先に到着していた先発隊はすでに赤岳に出発していたらしく、テントの中は蛻の空。こちらもひと休みをして赤岳を目指して出発する。天気はあまり良くなかったが、最近、山の頂上に立っていなかったので久し振りに頂上に行きたいと考えていた。そういえば、一番最後に山の頂上に立ったのはいつだったろう。
そんなことを考えながら、またまた久し振りのキックステップに悪戦苦闘しながら登っていく。やがて稜線に出ると、やはり天気は悪く何にも見えないし、風もかなり強い。私の顔に容赦なく雪が降り注ぐ。確かに天気は悪いがここまで来てしまえば、後は頂上に登るだけである。風と格闘しながら何とか頂上に到着。何にも見えなかったが久しぶりに頂上を踏んだので、心の中は満足感が芽生える。その後寒いのですぐさま下山に取り掛かる。
行者小屋に着くと先に出発していたメンバーがすでに到着していて雪洞を作っていた。その夜はインドでさんざん食べたカレーを食べ、雪洞で眠る。
翌日、今度は赤岳主稜から頂上を目指す。私自身、バリエーションルートをほとんどやったことはなかったし、ましては久し振りに山に登った身。期待と不安が入り混じりながら主稜を目指す。そして実際に登ってみるとそこには一般ルートとは違う世界が存在していた。バリエーションルートといっても、ルートなんだから少しは道らしくなっているのかと思っていたがそんなことは無く、落ちたら下まで転がっていきそうな絶景を見ながら、氷の張り付いた岩を登っていくというひどくスリルと危険を伴うスポーツであった。私はセカンドだったから、落ちてもそんなに危険はないはずなのだが、足が滑り落ちそうになると死の危険を感じてしまう。とんでもない所に着てしまったと感じつつ登って行ったのだが、少しずつこうしたスリルも悪くないなと感じながら進んでいく。最後のピッチが終わった時、私の中ではジェットコースターを乗り終えた時のような爽快感が支配していた。
この日は天気が良かったので雪山の絶景を味わうことが出来た。いつも感じるが雪に染まった山は本当にきれいだ。白という色が一番似合う場所は山ではないかと感じてしまう。そんな景色を見ながら、いつか一回ぐらいトップでバリーションルートを登ってみたいなと思いつつ、下山する。