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「Nightmarecity ~フサ編~」(2006/03/21 (火) 04:30:26) の最新版変更点
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第二段です。 同じく。<br>
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作:<b><font color="#008000">ヤマサン</font></b><br>
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<font color="#0000AA">フサ編</font> <font color="#333333">2005/03/30(水)
21:15:29</font><br>
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――――― 一つの電車の上で二人は戦い始めた ―――――<br>
フサ「モナー!今日こそお前を倒す!」<br>
モナー「・・・またかい?・・・しつこいなぁ・・・」<br>
正直、モナーはあきれ果て、自分がぶち切れるのを必死で押さえていた。<br>
それもそのはず、もう50回以上フサギコはモナーに敵わないのに<br>
無謀な勝負を仕掛け、逃がしてもらってるのだ。<br>
しかも前回は負けたらもう来ないと言う約束付きで。<br>
それなのに・・・また来た。<br>
フサ「今回はいつもと違う!相当特訓したんだ!」<br>
モナー「良いから早く終わらせようよ・・・」<br>
フサ「・・・!?なめてるのか・・・!?」<br>
モナー「分からないのかい?」<br>
フサ「・・・もう一度だけ言う。今回はいつもと違う。・・・さぁ、始めるぞ!!」<br>
確かにモナーは感じていた。いつものフサギコとは違う何かを。<br>
フサ「うるぁぁっ!!」<br>
フサギコがモナーに切りかかった。<br>
モナー「うわっ!!」<br>
モナーがギリギリの所で避けた。<br>
モナー「えっ!?速い!い・・・いつの間に!?」<br>
フサ「チッ・・・外しちまったか・・・。言っただろ?今日は違うぞって。」<br>
モナー「・・・そのようだね。じゃあ、僕も武器を出して戦おう」<br>
モナーの手から光が出た。<br>
その光が自分から形を変え、緑色に光り輝くスワロー(オールの大きいもの)になった。<br>
フサ「ようやく出したか・・・。じゃあ、正々堂々、勝負!」<br>
フサギコが素早い一撃を繰り出した。<br>
しかしモナーも素早くガードし、すぐに返した。フサギコは間一髪で避けた。<br>
モナー「少しばかり強くなったからって、僕をなめてもらっちゃ困るな・・・」<br>
フサ「それはどうかな?」<br>
そう言った途端、モナーの頬から血が流れた。<br>
モナー「何ぃ!フサギコ・・・!」<br>
フサ「チッ・・・俺もか・・・」<br>
フサギコも頬から血を流していた。<br>
フサ「流石だな。モナー。だが、今日は俺が勝つ!」<br>
フサギコが切りかかり、モナーの肩を切り裂いた。<br>
モナー「うぐぁっ!」<br>
モナーが倒れた。<br>
フサ「よしっ行ける!!」<br>
その時、モナーがゆっくりと振り返った。<br>
フサ「・・・・・・!!!」<br>
その目はいつものモナーではなかった。<br>
モナー「フサギコ・・・調子に乗り過ぎだ。・・・殺すぞ?」<br>
モナーが一瞬でフサギコの後ろに回りこみ、深く切りつけた。<br>
フサ「ぐ・・・ぐああっ!」<br>
モナー「・・・これであいこだ・・・今あきらめるなら許してやる・・・」<br>
フサ「ク・・・あきらめるかよ!!」<br>
フサギコの目つきも変わった。その目はもう何かを覚悟していた。<br>
フサ「はぁぁぁっ!!!」<br>
フサギコがモナーに切りかかった。速かった攻撃。しかしそれもモナーが受け止めた。<br>
モナー「チッ・・・返せないか・・・!?」<br>
フサ「らぁぁっ!」<br>
モナーは切り負け、数カ所を切られた。<br>
フサ「まだまだぁっ!」<br>
フサギコが突進した。<br>
モナーがはじき返した。<br>
フサ「うおおっ!」<br>
フサギコは電車の橋まで弾き飛ばされ、落ちそうなところをギリギリ捕まっていた。<br>
モナーがフサギコの手を踏みにじる。<br>
モナー「本当にお前は調子に乗りすぎた・・・お前しつこいし、もう飽きたし・・・お前を殺して終わらそうか な・・・?」<br>
モナーがじりじりとフサギコを狙う。<br>
モナー「終わりだな・・・」<br>
モナーがスワローを振り上げる。<br>
フサ「殺されてたまるかぁ!!」<br>
電車に捕まっていたフサギコが一瞬で消えた。<br>
モナー「何ッ!?どこに行った!フサギコ!!」<br>
フサ「俺はここだよ!!」<br>
それまで下にいたフサギコはモナーの後ろに移動していた。<br>
フサ「うるぁぁっ!!」<br>
モナー「クッ―――塞ぎきれない・・・!!―――」<br>
フサギコがモナーを殴り倒した。<br>
モナー「ぐああっ!!」<br>
モナー「クッ・・・まだだ・・・!まだ戦える・・・!!」<br>
モナーは必死で体を起こそうとした。 しかし・・・立てなかった。<br>
モナー「!?立てない!?何故だ・・・!?クッ・・・。」<br>
モナーはそのまま気を失った。<br>
フサ「・・・勝った・・・のか? 俺は・・・やっと・・・勝てたのか・・・!」<br>
モナーはかなりのダメージを受けていた。その状態でフサギコの渾身の力で殴られた―――その結果だった。<br>
・・・逆に、その状態で戦えた事自体が凄い事だったのだ・・・。<br>
<br>
―――数分後―――<br>
フサ「目、覚ましたか?」<br>
モナー「・・・負けちゃったな。」<br>
モナーから、さっきまでの覇気が消えていた。<br>
モナー「強くなったね。・・・本当に。でも、もう勝たせないよ。・・・次こそは僕が勝つ。」<br>
フサ「あれ?俺に飽きたんじゃないの?」<br>
モナー「・・・! そ・・・それは・・・油断していただけだよ!それに、僕は勝つのに飽きたんであって、負けたから・・・別問題だよ!!」<br>
フサ「へえ?なら・・・逆に、もう勝たせねえ。」<br>
モナー「いーや、絶対に勝ってやる!」<br>
フサ「ま、とりあえず・・・次な?今日はもう勘弁してくれ・・・。」<br>
モナー「うん。 次は僕から仕掛けに行くよ。 覚悟しといてね。」<br>
フサ「・・・ああ!いつでも来い!じゃあな!」<br>
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そしてこの後、何度も勝負は続いた。<br>
約束どおり次はモナーが勝ったが、その次はフサギコが勝ち、またその次はモナーが勝ち・・・の繰り返しで・・・。<br>
いつまでも勝負は続いた。 いつまでも、いつまでも。 二人が生きている限り―――――――。<br>
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