モナー小説掲示板ログ保管庫@wiki(´∀`*)

ヒッキーの夢 ~ギコエルが運ぶ生きる希望~ (サクラ)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
「・・ウツダ・・・」
小さな薄暗い部屋で一人うずくまるAAがいた・・・
彼の名はヒッキー、名の通り引きこもりだ。
引きこもりはすぐに生きる希望を失ってしまう。
ヒッキーも、生きることの希望を失う寸前だった・・・
「・・シンデシマオウカナ・・イキテテモイミガナイシ・・・」
そうつぶやいて、ヒッキーは今は亡き両親の写真をみていった・・・
「・・オカアサン・・オトウサン・・マッテテネ・・イマイクヨ・・・」
ヒッキーが両手にロープを持ち、首にかける・・・
「・・サヨウナラ・・・クソセカイ・・・」
           ・・・首をつった・・・

何時間たったのかな・・・僕の目には真っ暗な闇しか見えない・・・
アァ・・シンダノカナ・・・ボク・・・
しばらくして、真っ暗な闇に光がさした・・・
雲が見える・・真っ白だ・・・
天国かな・・・僕・・天国に来たのかな・・・

「よう、新人」
エ・・?
僕が前を見ると、大きな翼をつけたギコがいた・・・
「・・ギコ・・?」
「オレはギコエルだ、簡単にいえばこっちの世界のギコっていえば
いいのかな」
「コッチノセカイノギコ・・? ジャアココハテンゴクナノ・・?」
「・・いや、ここはあの世じゃあない・・・だけど、この世でもない」
僕はギコのいっている意味が分からなかった。
「・・ここは、あの世とこの世の境だ」
「サカイ・・?」
「ココで、お前が本当に死ぬべきAAなのか確かめる」
ギコエルが僕を見た・・・
「・・お前、自殺したな」
「・・ウン・・・」
もうこの世になんていたくなかったから・・・
事故や事件が多いクソ世界・・・あんなところにいるぐらいなら、
死んだほうがましだったから・・・
「・・ダメだよ、まだあの世にいったら」
「ェ?」
「まだ生きろよ、そんなクソ世界でも・・・」
ギコエルが僕の心を読むようにいった。
「いいか、お前はまだ死ぬな、生きろ」
トン・・・
ギコエルが僕の背中をおした・・・
僕の体が落ちていく、ギコエルの姿が見えなくなっていく・・・

また目の前が暗くなった・・・
どこからか声が聞こえる。
聞き覚えのある声、ギコエルだ・・・


             人生
       
        それは生から死までの道のり

     人はどんなにつらく悲しいことがあっても

       足を止めることなく歩きつづける

     そしていつか死というゴールが見えるまで

          人生を歩き続けよう



小さな薄暗い部屋で一人うずくまるAAがいた・・・
名はヒッキー、ヒッキーの横には切れたロープが落ちていた・・・
「・・ユメ・・ダッタノカナ・・・」

        いいか、お前はまだ死ぬな、生きろ

   「・・モウスコシ・・コノセカイデイキテミヨウカナ・・・」


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー