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笑顔or涙 (ゆう)

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

君はいつも楽しそうに笑っていた
だから俺は君がいなくなるなんて思ってもみなかった
そして君は最後まで笑っていたね―――


俺は今日、小さいころからの友達しぃと約束をしていた
彼女はいつでも笑っていた
俺が落ち込んでいる時もいつも励ましてくれたし 自分が悲しい時も決して涙は見せなかった

彼女は強かった

「ギコ君ー!ゴメンゴメン!遅れちゃった」

俺は彼女の笑顔を見るのが幸せに思えた
だって彼女は本当に楽しそうに笑っているから、平和な証拠だと思っていた
今日も平和な日常がくると思っていた

が そんなのただの思い過ごしだった


『   キキィー   ドンッ  』


「大変だー!!女の子が車にひかれたぞーー!!!救急車だ!」

信じられなかった
彼女は死んでしまうのか?
そんなことはあとだ・・・しぃを・・・助けなきゃ・・

「おい!君!その子をおぶって行く気か?!無茶だ!救急車が来るまで・・・」

「そんなの待ってたら手遅れになるだろうが!」

俺は無我夢中で走った

病院につくと俺は叫んだ

「友達が車にひかれたんだ!お願いだ!こいつを・・しぃを助けてくれ!」


しばらくするとしぃは手術室に運ばれていった

(お願いだ!しぃ・・生きていてくれ・・)

しばらくしたころ手術室のランプが消えた

「先生!しぃは・・どうなんですか?!」

俺はは聞いた

「・・・・成功したよ・・」

俺はその言葉に涙がでてきた

「やった・・しぃ!」



しぃはしばらく入院生活らしい
俺は毎日お見舞いに行った

今日あったこと 見つけたこと やったこと
全部を彼女に話した

その時も彼女は笑っていた


俺はいつものように彼女のお見舞いに行こうと病院へ向かった

「ギコ君・・ちょっと・・・」

先生に呼び止められた
そこで俺は信じられないことを耳にした

「彼女は・・・もう・・長くは生きられない。もって1週間だろう・・」

俺はその言葉が信じられなかった

「どうしてですか?!手術は成功したんじゃなかったんですか?!」

ギコは驚きを隠せなかった

「身体にね・・・異常が見つかって・・」

先生はうつむいていた

「どうにか・・・ならないんですか・・」

俺は最後の希望をもって聞いた

「本当に残念ですが・・・」

最後の希望が消えた――


彼女にはこのことを黙っていよう
わざわざ不安を与えることはない

「しぃ・・・大丈夫か・・」

俺はそっと病室に入った

「うん・・・ギコ君こそ・・・なんだか元気ないよ・・どうしたの?」

俺はどきっとした

「え・・いや、なんでもない・・・よ・・」

俺は少したじろいた

「・・・私にはなんでも話すっていったよね」

しぃは小さな声で言った

「本当になんでもないから!そうだ今日はな・・・」


あれから5日しぃは元気でいる
ひょっとしたらこのまま大丈夫なのではないだろうか そう思い始めていた
だが 甘かった―――

しぃが突然倒れたという知らせがはいった
俺はすぐさま病院にかけこんだ

「しぃ!!!」

そこには弱々しい姿のしぃがベットで苦しんでいた

「ギ・・・コ・・君・・?」

しぃは苦しそうな声でいった

「しぃ!死ぬなよ!いつもみたいに元気になってくれよ!」

俺の目からは涙がこぼれ落ちていた

「ギ・・コ君・・・今まで・・あ・・り・・がと・・ぉ・・」

彼女は笑った
いつも見ていたあの笑顔だった

「ありがとうってなんだよ!そんな弱気になるなよ!しぃ!」

俺は彼女の手を握っていた

「ありがとぉ・・ギコ君・・大好きだよぉ・・」

しぃの目から涙がこぼれた


『  ピー  』

彼女は死んでしまった
最後まで笑顔だった

「しぃ・・・しぃーーー!!!!!」

俺は彼女の名前を呼び続けた
だが、もう彼女は帰っては来ない
そんなことはわかっていたのに彼女の死を理解しきれていなかった


俺は彼女の笑顔をもう見れない
会いたくてもあえない
思えば俺は彼女に頼りっぱなしだったのかもしれない

これからは自分で頑張ろう
だけど一人じゃない 彼女もその笑顔も俺の中にいる



俺は自分と彼女に誓った


『俺はもう二度と泣かない 笑顔をたやさずに彼女の分まで生き、笑っていてやる』と―――

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