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~狂った計算~ (うりませう)

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匿名ユーザー

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彼の瞳からこぼれた涙は、
ゆっくりと大地に落ちた。

    第1部 『すべてを壊す』

どこにでもある大学で、ある計画が発動されようとしていた。

「この道をふさげ。警察とかは来れないだろう」
図書室の片隅で3人が地図を眺めていた。
地図といっても世界地図ではない。ここらへんの道を細かく載った地図。
この作戦は、通称『電撃作戦』。
この大学は、会議所…
つまり、政府の集まる会議所に近い。
彼らは時限爆弾を使い、会議所を爆破させようとしている。
善悪の概念はない。ただ、自分たちの存在を示したかったのだ。
「モララー…俺の作った時限爆弾はそれほど威力はない」
モナーは時限爆弾のスイッチを取り出す。
「いや、ただ一瞬でもこの大地に震動を与えればいい」
司令塔であるモララー…彼はひねくれ者だ。
「腐った奴らに恐怖を与えれば…フッ」
PCを触るAA『通称:兄者』は、笑う。
「兄者は、世界貿易システムにウイルスを…」
モララーも釣られるように笑っていた。
「さて、作戦実行日は、明日だ。無能なこの大学を占拠、そしてドカーンだ」
「同級生を殺すのは悲惨だが…腐りきったこの世を直すにはこれしかない」
「世界が狂う瞬間か…見ものだな」
もう1度言う。
彼らには善悪の概念はない。
行き過ぎた欲望や妄想は破滅を導くなど思っていなかった。



2.モララー達が進めていた計画がついに発動となった。
まず第一計画…『学校占拠』。

モララーとモナーは放送室に向っている。
廊下にはたくさんの生徒がしゃべっていた。
(プッ…この騒がしい学校も後もうすぐで…)
モララーの心に人々の苦しむ姿が浮かぶ…。
「モララー。着いたぞ」
モララー達は放送室の前に着いた。
普段は鍵がかかっていて入れないのだが、
先生を買収したかいもあって、鍵はもう手に入れていた。
ギギーッと開く重い扉の向こうは異常に気温が低かった。
「さて、放送するか」
モララーが機械の電源をONにすると、いきなり部屋が明るくなる。
モララー達が電球のスイッチの所に目をやると、一人のAAが立っていた。
AAは言葉よりも先に拳銃を向けた。
「俺の名はマルン。親父が議員をやっている。親父は今、会議中。今、爆破されて死んだら稼ぎがなくなるんでねぇ」
マルンの目には殺意が感じられ、明らかに遊びではない。
「死んでもらうよ…」
モナーは目をつぶる。ここまでか、思ったからである。
……。
銃声が聞こえない。モナーが目を開けると、そこにはマルンの死体が倒れていた。モララーの手にはナイフが握られている。
モララーがやったのだ。
「これよりもっと凄い事をやるんだぜ?人一人できなくてどうする?」
モララーの狂った姿を見るとモナーの胸が痛んだ。
(もう、あのモララーじゃ、ない)

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