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彼女からの (deko)

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
「これ、プレゼントだ」
俺はしぃにペンダントを渡した。
ペンダントの表には『しぃ』と書かれており、
光を浴びると、太陽のように輝く。
「ありがとう」
彼女からの感謝の言葉に、俺はうれしくなった。
「ギコ君、初詣一緒に行こう」

息をはくと、白くなる季節。
誰もがよく知っている冬。
「寒いな」
言葉とともに白い息が出ているところをみると『冬だな』と思える。

今年もあと少し。
大晦日の除夜の鐘がなった瞬間、
近所から急ブレーキの音が聞こえた。
それと同時に電話がかかってきた。
しぃからの電話で、『初詣、行けない』と。
残念だったが、しょうがない。

冬休みも終わり、学校の3学期が始まった。
正直メンドイのだが、行かないわけに行かない。
しかし、初日から風邪をひいてしまい、2日目から学校に行くことになった。

教室を見渡すと、ひとつ、誰もいない席がある。
しぃの席だ。
(多分、しぃも風邪をひいたのだ)
しかし、しぃは何日も連続で休んだ。
3学期が終わるころ、先生に聞くと

「大晦日、死んだんだ」

しぃは除夜の鐘と同時に交通事故で死んだらしい。
多分、あの急ブレーキで。
ではあの時、かかってきた電話はなんなのだろうか?
「しぃ…」

『今日午前3時ごろ少年の遺体が発見されました。』

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