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泣かないってきめたんだ! (ゆう)

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
俺はギコ
ごく普通の学生だ

学校が終わって帰ろうと思っていた

「ギコ君!一緒に帰ろ!」

彼女は俺の友達
しぃという明るい子だ

「あ・・あぁ・・」

俺はしぶしぶながらもOKした

しばらく歩いていた
すると

「お!ギコだ!女子と一緒に帰ってるぞ!」

ニダーが言った

「アヒャヒャ!ホントダ!ナンパヤロウダナ!」

つーも言った

俺は急に恥ずかしくなってきた
そして  しぃを道路に突き飛ばしてしまった

「キャァァ!!」

『キキキィーーーー!!!!』

しかししぃは軽いけがですんだ
だが、今日は本当についていない・・
車がビルに突っ込んでいた


後日その車に乗っていた人は死亡
さらにその車に乗っていた人は

しぃの・・両親だった・・・

しぃは葬式のときでも泣かなかった
俺は取り返しのつかないことをしてしまったのにしぃは

「いいよ・・・しかたないよ・・」

苦しそうに笑っていた


その事件から約二週間
しぃはいつも通りの明るさだった

しぃは両親が氏んで悲しくないのか・・・
そんなことを思っていたある日

俺はしぃの家を通りかかった
窓からしぃの様子を見てみた

泣いていた

どうして気づいてあげられなかったのだろう
一人が寂しくないなんてそんな人間いるはずがないのに
両親が氏んで・・泣けないなんて・・そんなことあるはずがないのに

馬鹿だ・・俺は・・・
無理して笑ってたことぐらい・・なんで分かってあげられなかったのか
そんな後悔がいくつも込み上げてくる

「しぃっ・・・!!」

俺はとっさに家に入った

「ギッ・・ギコ君・・!どうして・・」

しぃは涙をぬぐっていった

「ごめん・・馬鹿だよな・・俺・・気づいてあげられなくて・・ほんとにごめん・・・」

俺はしぃの手をとった

「・・・ありがとう・・・」

しぃは言った


それから2ヶ月俺はしぃと一緒に帰っている途中だった

「ここで・・俺は・・しぃの両親を・・」

あの場所を通るたびに思い出してしまう
そのとき俺はまたそこで悲劇がおこるとは思っても見なかった

『キキキキィィィィ!!!!』

「少年ーーー!避けてくれーー!!」

『ドン』

俺は車に引かれた
俺はすぐさま病院に運ばれた

「ギ・・コ君・・・やだよ・・ギコ君まで・・いなくならないで・・」

しぃは必死に言っていた
しかし、運命とは残酷だった――

『ピー』

「・・・残念ですが・・・」

(俺は・・氏んだのか・・?)

「そんな・・ギコ君・・」

(・・・しぃ!俺・・)

しかししぃは泣いてはいなかった

(あぁ・・しぃは・・俺のこと・・)

お別れだ・・・でも・・せめて・・最後の言葉を・・


その夜

『あれ・・ここは・・夢だ・・』

(しぃ・・!しぃ!)

『・・ギコ君の・・声・・!』

(ごめんな・・また君を一人にさせちまった・・)

『うぅん・・・ギコ君・・私ね・・思ったの・・・・笑えば幸せは必ずやってくるって・・』

(・・・でも幸せなんて・・こなかった・・)

『ちがうよ・・私には幸せはちゃんときたよ・・ギコ君といられて私はどんなに幸せだったか・・お母さん、お父さんに愛されて・・私は幸せだったんだよ・・』

(そうか・・・でも・・そろそろ逝かなきゃ・・)

『えっ・・!待って・・ギコ君・・!!!』

(俺も幸せだったぜ・・ありがとう・・)



「!ギコ君!!・・・夢・・か・・」

しぃは外へ出た
そしてギコの墓の前へきた

「ギコ君・・私きめたよ・・がんばるから・・私もう・・・泣かないよ!」



あれから約半年がたった
私は毎日ギコ君のお墓にいっていた

「ギコ君・・・今日ね・・・友達とケンカしちゃった・・でも泣かなかったよ・・・・ねぇ・・あの日の約束覚えてる?あれからずっと笑っていられたんだ・・」

私はその日あったこと全部をギコ君に話した
そんなある日のこと私はいつものようにギコ君のお墓にいった

『・・ぃ・・・しぃ・・・』

ギコ君の声が聞こえた

「!・・・ギコ君・・?」

私は驚いて聞き返した

『しぃ・・・俺・・お前が墓の前にくるときにいつも思ってた・・・お前・・・泣くのを我慢しすぎていて心から笑えてないんじゃないのか・・?』

私はどきっとした

「そ・・・そんなことあるわけないじゃない・・ほら・・!私はこの通り元気だよ!」

私は無理して笑って見せた

『・・・しぃ・・お前言ったよな・・もう泣かないって・・でも俺はしぃが泣くことより・・お前が無理して笑っていることのほうがつらいんだ・・
たまには・・・泣いたっていいんだよ・・弱音はいたって・・・いいんだよ・・』

私はその言葉を聞くと今まで我慢してきた感情が一気にあふれだした

「うわぁあぁああん!!!・・・ギコ君・・お母さん・・お父さん・・」

私は大泣きした

『いいか・・この世に・・悲しみを我慢できる人間なんていないんだ・・・だからめいっぱい泣いて・・そのあと泣いた分だけ笑っていればいい・・・たとえ俺や両親がいなくなったとしても・・俺はお前を見守り続けるからな・・』

そう言うとギコ君の声が聞こえなくなった
泣いたら私は心のそこからすっきりした

「・・・・ありがとう・・ギコ君・・大好きだよ・・もう泣かないからね」


~終わり~

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