モナー小説掲示板ログ保管庫@wiki(´∀`*)

『裏切り』 (ゆう)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
俺はクラスからいじめられていた

でも元からいじめられていたわけではなかった


原因は・・・
いじめを助けたことだった


俺はその日今までどおりしぃという子がいじめられているのを黙ってみていた
いじめている奴はその日はいつもと違った
いつもは口だけだったから俺は首をつっこまなかった

だがその日は
ついに暴力にまで手をだした

しぃは殴られ、蹴られ、ついには壁に叩きつけられた

俺は見ていられなかった
たとえ知り合いじゃなくても誰かが傷つくのは嫌だったからだ

「やめろよ!」

俺は勇気をだして言った

その日だけはいじめっ子はやめた


次の日俺はクラス中から無視されるようになった
当然か・・
俺はいじめをとめた・・・

みんなになら無視されてもしかたがない
そう思っていたのに

「しぃ・・・おはよ・・」

しぃに言った
しかししぃは返事をしてくれなかった

しぃにまで無視されてしまった
助けた奴にまで裏切られた・・・


これからは俺がいじめのターゲットだ・・・



次の日学校にいくと
俺の机には

『氏ね』

『馬鹿』

『消えちまえゴミ野朗!』


俺はショックだった
正義のつもりでやったことがあだになってかえってきた

俺は正義のヒーロー気取りだったのかもしれない


いじめはそれだけじゃとどまらずついには・・・
暴力だった


俺は一人だった
親や先生に言おうにも『チクった』といわれエスカレートしていくだけ・・


楽になろうにも俺にはそんな勇気はない
あの時助けなきゃよかったのか・・・


そんないつもの日常がきた
今日はいつもとはまた違った

「おい・・ギコ・・今日はちょっとイラついてるんだけどよぉ・・ストレス解消させてもらう・・ぜっ・・!!」

声と同時に強烈な蹴りがきた

「グッ・・・!!!!」

俺は壁に叩きつけられ倒れた
4、5人が俺を囲んだ

「ヒャハハハハ!」

周りのやつらはただ黙って見ているだけ・・・
やっぱり俺のしたことは無駄だったのか・・・?

「や・・やめて!」

声がした
しぃだった

「あん?しぃか・・・またいじめられてーか?」

一人が言った

「卑怯よ!一人をよってたかって・・!」

しぃが言った

「お前どうなるか分かって言ってんのか・・?!」

もう一人が前へ出た

「だってそうじゃない!みんなもこんなことされてる人を見てなんとも思わないの?!」

みんなはうつむいていた

「うるせぇっ!」

一人がしぃを殴ろうとした

「しぃっ!」

俺は無我夢中だった




「ん・・・?」

俺は気がつくと保健室のベッドにいた

「・・・!ギコ君っ・・!・・よかったぁ・・」

しぃはほっとした様子だ

「しぃ・・?俺なんで保健室に・・?」

しぃはしばらく黙っていた

「・・・・あのね私が殴られそうになったときギコ君が私の盾になってくれたの・・それでギコ君のほほが殴られて気を失って・・・」

言われてみればほほがじんじんする

「ゴメンネ・・・ギコ君・・・ 私・・ギコ君と仲良くしたらまたいじめるって言われて・・・恐くて・・・ 馬鹿だよね・・ギコ君は私のこと助けてくれたのに・・・」

しぃは泣いていた

「・・・しぃだって助けてくれたじゃないか・・・」

するとしぃはにこっと笑って

「ありがとう・・・ゴメンネ・・」

そう言って保健室から出て行った




『いじめを止める』ということはとても勇気がいることです
止めたら自分がいじめられる・・・
だからみんな黙って見ているだけしかできない・・・
恐いと思うのはあたりまえです

いじめが原因で自殺をする人も中にはいます
「やめなよ」
その一言が誰かの救いになるかもしれないですね・・・

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー