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~星空~ (大地)

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匿名ユーザー

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俺の名前はギコ。
俺の学校では今、いじめに遭っている奴がいる。
そいつの名はモララー。モララーに対してのいじめは酷かった。
何度も授業に来ないこともあった。教師ですら気にかけない。

モララーには悪い噂が立っていた。
でも俺は知っていた。
モララーは全然悪い奴なんかじゃないことを。
何とかしてやりたかった。
モララーを助けたかった。
せめて、俺だけでも・・・あいつと友達でいよう。そう思った。
「大丈夫か?」
俺はある日、しぃと一緒にモララーの所へ行き、声をかけた。
モララーはちょうどしゃがみこんで、血を拭いている所だった。
酷いものだ・・・おそらく突き飛ばされたんだろう。
モララーは酷く驚いた様子だった。
「お前は何も悪いことしてないんだから気にするなよ。悪いのはあいつ等の方だ」
「大丈夫?痛くない?・・・皆どうしてこんな酷い事するんだろうね・・・」
「・・・あのさ・・・僕に話しかけると・・・その・・・君たちも・・・・・・」
「あ?お前はお前だろ?他の奴は関係ない。俺たちは味方だ」
しぃもしきりに頷いている。
「・・・うん」
返事をしたときのモララーの顔が少し笑っていた様に見えた。








モララーが死んだ。
校舎から飛び降りたらしい。
俺はしぃと一緒に、モララーの葬式会場に急いで向かった。
会場に着くなり、飛び込んだ。
入った時、真っ先に目に入ったのは、モララーの遺影だった。
頭が真っ白になる。
しぃもやってきた。やはり、遺影を目にしてその場に泣き崩れた。

俺はその場に立ち竦んでいた。
ふと、周りの奴らの会話が耳に入ってきた。
「モララーさぁ、校舎から飛び降りだっけ?」
「うわっまじうざいなモララー」
・・・勝手だな・・・お前ら本当に勝手だよ・・・・・・
「ほんとキモイよね~」
「いじめぐらいで自殺とか馬鹿だよなぁ~」
・・・お前らみたいな奴らのせいで・・・モララーは
自殺したんじゃないのか・・・? 
お前らが・・・追い込んだんだろ・・・





「まぁいいじゃん、死んでも誰も困らないよ」





周りの奴らが笑っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

俺はそいつを殴り倒していた。他の奴らにも掴みかかる。
しぃはまだ泣き続けたままだ・・・


モララー・・・俺はお前に何をしてやれたんだ・・・
・・・苦しんでるお前を、助けたかった・・・だけど・・・俺はお前に・・・
・・・結局何もしてやれなかった・・・悔しかった・・・


俺たちは葬式会場を後にした。
外はもうすでに夜になっていた。
綺麗な星空が広がっている。
・・・モララーも・・・星になれたのだろうか・・・・・・
俺は、モララーは星になったと思った。
思いたかった。信じたかった。
きっと、この星空のどこかで今も輝いてると・・・
俺はこの日、誓った。
いつまでもモララーの事を忘れないと・・・

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