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最期の日~流石兄弟~ (くぅ)

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匿名ユーザー

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「明日地球が滅亡するらしいぞ。」

「なんと!」

ねぇ 最期にあんたはこの世界に何を望む?



最期の日 ~流石兄弟~



そう俺らが生きていられるのは明日まで

残り僅かな限られた時間

その時間で一体俺らは何が出来るのだろうか


「最後にGETする萌え画像は何だろうな。」

「流石だな兄者 最後までネットか。 てか2ちゃんねる。」


未来に移る絶望を前に

ネット廃人のあんたは

やっぱりネット漬けで

「ガガガガ・・・・」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

まぁ 馬鹿は氏んでも馬鹿ということなんだろう


「いやはや俺としたことが。」

「いつもの事だろう。

それより兄者は他にしたい事や

会いたい人はいないのかと聞きたい。」

「特にないな」


そんなこと平然と言うな

どうせ俺は 


「・・・・・・・・」


あんたの大切な人にはなれなかった


「ヒキーのDQNがする事なんてこんなもんだ。」


そういうことなんだろう?


「自覚ありとは流石だな」


ただ微笑を返すだけ この沈黙が酷く酷く酷く 酷く




痛い



「まあお前まで俺に付き合う事はないと思われ。」

「!」


え?


「彼女も友達もいるだろう。」

「あ、ああ・・・」


嘘だろ

あんたはそんな人じゃないはずだ

俺の知っているあんたは

もっと頭が悪くて

もっと自己中心的で

なのに・・・


「家族の事は俺に任せて行ったらいいと思われ。」


なのにどうして


「頼りないかもしれんがな。」


どうしてそんなにも優しそうに伏せ目がちに笑う?

やめてくれ


「まあ母者がいるのだ、大丈夫だろう。」


そんなのあんたらしくない


「兄者・・・」


いつもと変わりない皮肉めいた笑みで笑ってくれよ


「らしくなさすぎて槍が降ってきそうだな。」


優しいのは俺じゃなく優しすぎるのはあんただったんだ


涙が溢れでるのを必死に必死に堪えながら俺はその運命を否定したかったのかもしれない だって


「・・・・・・・」


ただ 馬鹿みたいに笑いあって喧嘩してそんなガキの頃と何一つ変わらぬ時間が好きだったんだよ


地球滅亡なんかどうでもいい

でもあんたが氏んでしまうなんて


耐えられない


誰でもいいから嘘だと言って

どうか誰かこのまま時間を止める術を教えて

例えそれがどんな小さな嘘でも良かったのだと
その場しのぎの戯言ですら構わないから誰かに何か言ってほしかった

全てが夢であってほしいのだと 願った


どうしてあの頃のままではいられないんだろう

かつてのそう遠くない昔の思い出

戻せない時間


「弟者?」


もう強がりで笑っていられるのも限界



泣くこと泣けること今忘れてしまえたらどんなに 倖せ?


クルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイ

苦しいよ


「・・・・・・・・・」


馬鹿みたいに涙が止まらなかった


「弟者」


嗚呼 ただその現実を傍観するという選択しか

もう残っていないのだ と

追い討ちをかけるつもりか

あんたは優しくて残酷で

けれどもそれが一体何を意味しているのか分からないあんたでもないだろう?

なぁ やめてくれよ


兄者
















「泣くな    弟者。」
























(最期には似つかわしい微笑みであんた は)

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