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雪の恋物語 (閃彩湫各ー)

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匿名ユーザー

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3月7日。
街の中はたくさんの人々でにぎわっていた。
―カップル,家族で旅行に来る者―さまざまな人たちがいた。
その中に、1つの影がぽつんとあった。彼の名はフサギコ。
(・・・ったく3月だってのに寒いな・・・待ち合わせの時間、とっくにすぎてるぞ・・・)
それにしても、つーの奴、遅い。何やってんだか・・・・・。
とうとう、9時の鐘が、街中に、鳴り響いた。

回想シーン

「ナアフサ、14日アイテルカ?」
「ん?何もないが・・・??」
「ソレジャア8時ニ、駅前ニ待チ合ワセナ!忘レルナヨ!!」
「ああ分ったよ。8時駅前だな。」

回想シーン終わり

(忘れてんのはつーの方だろ・・・仕方ねえな・・・電話かけるか・・・つーの番号は・・・?)
「フサ!!!!」
きた。いつもより少し小奇麗になったつーは、息を切らして、こっちに走ってくる。
「イヨウ。フサ。」つーは息を整えてから、言った。
正直言って呆れた。1時間以上待っていた俺にかけた言葉がこれだ。
「大丈夫か?珍しいな、おまえが遅れるなんて。」
怒りたい気持ちをグッと押さえ、言った。
「ゴメンネ。チョットアイツラニネガイゴトタノンデタラ、オソクナッチャッタ。」
「あいt・・・・・?」
俺のこの言葉が終わるか終わらないか、上の方から2人の声が聞こえた。
「ヒャーッハッハッハッハァーwwww」
「だ、誰だ!!!!????」
慌てて上をぐるぐる見回すと、2人の人影が、廃墟となったビルの屋上で、満月をバックに見えた。
「僕たちが誰かって?」「おいおい、分るだろ?ww」
よく分からなかったが、直感で答えた。
「モ、モララー?ウララーか?」
「その通り。モララー様と、ウララー様だ。ww」
「お、おまえら、どうしてそんなとこに?」
「・・・・・」
もう2人とも、何も言わない。何か2人で手を動かしている。動かしたあとには
銀色と、金色の線が残った。まるで魔法のようだ。
黙っている俺にモララーが早口で、言った。
「そこにいる子の願いを受け入れたんだ。つーちゃんに聞いてみな。」
「・・・・・・・・」聞いてみたがつーは黙ったままだ。
聞いている間に、2人は右手を夜空にさしだした。2人の体が金色の光に包まれた。
一瞬の出来事だ。
夜空に一本の稲妻がほと走り、散った。
「つーちゃん。つーちゃん?」
「君の願いは叶えたよ。あとは君しだいだ。」
そして・・・消えた。
(つーの願いってこんなことだったのか・・・・)
と思ったが、違った。金色に光る物が降ってきた。
「雪・・・か??」
「ネ!!ネェ!!フサ!」
突然つーが大きな声を出した。いつもと違う声だ。
「な、なんだよ。突然。」
「キ、今日、何ノ日カ、覚エテル?」
「ん?覚えてねえ。」
「今日は、フサトワタシガ、初メテデアッタヒ・・・」
(そういえばそうだった。すっかり忘れてた・・・)
「ワタシ、イイタイコトガアルノ・・・」
「s・・・シュ・・・ス・・・・」
「ス?」
「k・・・・・」
「フサ君!つーちゃん!」
「おっ。ギコとしぃ。デートの途中か?」
「へへっ。今観覧車乗ってきたとこだ。」
「この雪すごいよね・・・」
しぃがうっとりと眺めた。
「誰がやったのかしら。」
「おまえら、知らないの?見えただろ?」
「いや。知らねえよ。」
(俺たちしか、見えてないのか・・・)
「それじゃぁ私たちはこれで。」「まだ逝くところがあるからな。ノシ」
「おう。ノシ。」

「何か言いかけてたよな。何だ?つー。」
「ウウン。ナンデモナイヨ。ンジャァワタシ、モウカエルネ・・・」
「そうか。」
「バイバイ・・・」
「・・・・・・・・」
「つー。ちょっと待ってくれ。えっと・・・ほら。これ・・・」
「ナァニ?コレ。」
「ケーキだ。もうすぐホワイトデーだろ?まぁ、バレンタインの、おかえしってやつ。」
「・・・・・・・・ァリガトゥ。」


ビルの屋上では、月明かりを浴びた2つの影が、金色に輝く雪を見てニヤニヤしたり、2人の恋を見て、笑っていた。





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