俺はギコ ひきこもりだ
理由なんて忘れちまった・・・
というより忘れたかったのかもしれないな・・・
俺はここ2年ずっと部屋からでていない
人と喋ったことも無ければ太陽をあびたこともない
俺はいつも暗い暗い部屋でずっとただ時を過ごしていた
希望もなければ未来も無い
だが俺はそれを自分の生きがいだと思っていた
俺の生きてる意味なんて無い・・・・
そんなある日のことだった
俺は窓の外で声がするのが聞こえた
「おーい!ギーコーくーんー!」
女の声・・?
俺には友達がいない
ましてや女なんて・・・・
窓から顔を覗かせてみるとやはり見たことも無い顔だった
「もう!出てこないならこっちから逝くよ~!?」
何をいってんだあいつは・・・
『バン!』
「ギコ君!」
は・・・?
何だこいつは・・・
勝手にあがりこんできて・・・
「何だよ・・お前・・・なんで俺の名前知ってんだよ・・・」
「いいから早くきて!」
いきなり俺の手を強引に引っ張り外にでた
「何だよ!いきなり外につれだして!」
「別に・・用なんて無いよ」
ハァ?
「用も無くてなんでこんなとこにつれてくんだよ!!?」
「・・・外にでて・・風にあたると気持ちいいんだぁ・・・君ずーっと外にでてなかったでしょ」
何言ってんだこいつ・・・
でも・・確かに外にでるのは何年ぶりだろう・・・
「それがどうした 俺はそんなこと頼んでねーぞ 第一名も知らないお前には関係ないからな」
「うん・・・そうだね・・・でもほっとけないんだ・・・私と同じ境遇に立たされた人を・・・」
ぼそぼそ言ってて聞こえない・・・
「でも名前をしれば関係あるってことじゃない?!」
「ハァ?誰がんなこと・・」
「だって今名前も知らないお前にはって言ったよ 私はしぃだよ」
突然うだうだ何言ってんだよこいつ・・頭おかしいだろ・・・絶対・・
次の日
「ギーコくーん!」
またきたのか・・・;
「またおまえか!いいかげんにしろよな!」
「今日はつれていきたいとこがあるんだ」
俺はしぶしぶいくことにした
「ここだよ!」
そこは綺麗な花が咲いていた
「何で花畑・・・・」
花畑なんて俺にあわねーよ・・・
「ほら!花がいっぱいだよ」
なんで笑うんだ・・・?
こんなののどこが楽しいんだ??
「プッ・・・・」
俺はなんだか可笑しくなってしまった
「あ!笑った!」
「あ・・いや・・その・・・」
「よし!私も笑おう!アハハハハハハハ!」
何だか変な気分だ・・・;