注・読む前に
本作品は、長編元ネタありで自分が書いていた 線香花火と言う作品のその後のストーリーを書いた作品です。
その作品のURL→http://town.s96.xrea.com/cgi-bin/longmoto/anthologys.cgi?action=html2&key=20060207101724
『最後なんだね…これで…何だか…長いようで短かったよ…夏の終わりってい
つもこんな感じだね…』
『しぃ……』
『すごく……寂しい……胸が締め付けられるってこういう感じなのかな…』
『………くっ…』
『じゃあ…私…行くね…』
『いつか……いつか…会いに行ってやるからな! アメリカまで!』
『うん………待ってる……待ってる…から…』
あれだけの涙を流す夏はもう来ないだろう――
拝啓
あれから1年経ちましたね
ギコ君は今、どうしてますか?
私は、アメリカに来て1年…もうだいぶこの生活にも慣れたような気がします。友達もたくさん出来ました。
最初アメリカに来たときは、とにかく不安でした。
でも、私の事を見守ってくれる優しい人たちもたくさんいました。そういう人達に励まされ、今までがんばってきました。
そして何より、あの夏の事が…ギコ君が思い出をくれた夏が…私にがんばる勇気を与えてくれたんだと思います。
あの日…あの最後の日に二人でした線香花火…どんな物よりきれいに見えました…私にとっては一生の思い出です。
なんか文が堅苦しいですね…じゃあここら辺で、ギコ君にとってびっくりする事を教えたいと思います。
まず、始めに…ギコ君は私の事が好きだったんだよね、私の勘違いだったらごめんなさい、でも何となく分かったから…ギコ君って分かりやすいしね(笑)
だから、きっと…私が日本を発つと聞いてショックだったんだと思います。それでもギコ君は、最後に私にしてやれる事が無いかと色んな事をやってくれたんだよね…多分
さっきも書いたけど、私にとって、あの夏にギコ君と夏祭りに行ったり、蛍を見に行ったり、花火をしたりした事は一生残るような素敵な思い出だし、とても嬉しかったんです。改めて…本当にありがとう
ギコ君の気持ちはハッキリと私の心に伝わりました。だから…もし私に思いを伝えられなかった事を悔やんでるんだとしたら…もう悔やむのはやめてくださいね
まだギコ君が私の事が好きだって、ハッキリ分かった訳でもないのに、何だか勝手な事書いちゃってごめんなさい、でも…ギコ君が私の事をどう思っていようと、同じ事です…なぜなら…私もギコ君の事が好きですから…
ビックリしたでしょ(笑)あの日のギコ君の優しさが、今もうれしいです。だから私は…ギコ君の事が…大好きです。
何か書いてて恥ずかしいな…でもこれで、ギコ君に思いを伝える事が出来たし、ギコ君も私に思いが伝わったって事がこれで分かった訳だし、良かったと思っています。
ギコ君はあの日…あの最後の日…いつか私に会いにアメリカに行くって言ってくれましたよね、その日を楽しみにしています。
それではまたいつか会えるときまで……いつか…またあの日のように線香花火をできたらいいですね
その頃…日本は夏…7月27日…
「ただいま~」
ギコはモララーと遊んだ後、家に戻った。
「あら、ギコおかえり、それより…あなたに手紙が来てるわよ、何でも去年アメリカに転校して行ったしぃとか言う子から…」
「えっ……!」
ギコの夏はまだ終わってはいなかった…――
END
本作品は、長編元ネタありで自分が書いていた 線香花火と言う作品のその後のストーリーを書いた作品です。
その作品のURL→http://town.s96.xrea.com/cgi-bin/longmoto/anthologys.cgi?action=html2&key=20060207101724
『最後なんだね…これで…何だか…長いようで短かったよ…夏の終わりってい
つもこんな感じだね…』
『しぃ……』
『すごく……寂しい……胸が締め付けられるってこういう感じなのかな…』
『………くっ…』
『じゃあ…私…行くね…』
『いつか……いつか…会いに行ってやるからな! アメリカまで!』
『うん………待ってる……待ってる…から…』
あれだけの涙を流す夏はもう来ないだろう――
拝啓
あれから1年経ちましたね
ギコ君は今、どうしてますか?
私は、アメリカに来て1年…もうだいぶこの生活にも慣れたような気がします。友達もたくさん出来ました。
最初アメリカに来たときは、とにかく不安でした。
でも、私の事を見守ってくれる優しい人たちもたくさんいました。そういう人達に励まされ、今までがんばってきました。
そして何より、あの夏の事が…ギコ君が思い出をくれた夏が…私にがんばる勇気を与えてくれたんだと思います。
あの日…あの最後の日に二人でした線香花火…どんな物よりきれいに見えました…私にとっては一生の思い出です。
なんか文が堅苦しいですね…じゃあここら辺で、ギコ君にとってびっくりする事を教えたいと思います。
まず、始めに…ギコ君は私の事が好きだったんだよね、私の勘違いだったらごめんなさい、でも何となく分かったから…ギコ君って分かりやすいしね(笑)
だから、きっと…私が日本を発つと聞いてショックだったんだと思います。それでもギコ君は、最後に私にしてやれる事が無いかと色んな事をやってくれたんだよね…多分
さっきも書いたけど、私にとって、あの夏にギコ君と夏祭りに行ったり、蛍を見に行ったり、花火をしたりした事は一生残るような素敵な思い出だし、とても嬉しかったんです。改めて…本当にありがとう
ギコ君の気持ちはハッキリと私の心に伝わりました。だから…もし私に思いを伝えられなかった事を悔やんでるんだとしたら…もう悔やむのはやめてくださいね
まだギコ君が私の事が好きだって、ハッキリ分かった訳でもないのに、何だか勝手な事書いちゃってごめんなさい、でも…ギコ君が私の事をどう思っていようと、同じ事です…なぜなら…私もギコ君の事が好きですから…
ビックリしたでしょ(笑)あの日のギコ君の優しさが、今もうれしいです。だから私は…ギコ君の事が…大好きです。
何か書いてて恥ずかしいな…でもこれで、ギコ君に思いを伝える事が出来たし、ギコ君も私に思いが伝わったって事がこれで分かった訳だし、良かったと思っています。
ギコ君はあの日…あの最後の日…いつか私に会いにアメリカに行くって言ってくれましたよね、その日を楽しみにしています。
それではまたいつか会えるときまで……いつか…またあの日のように線香花火をできたらいいですね
その頃…日本は夏…7月27日…
「ただいま~」
ギコはモララーと遊んだ後、家に戻った。
「あら、ギコおかえり、それより…あなたに手紙が来てるわよ、何でも去年アメリカに転校して行ったしぃとか言う子から…」
「えっ……!」
ギコの夏はまだ終わってはいなかった…――
END