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SilentNightmare -無音- ( 太陽~)

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匿名ユーザー

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 ζプロローグζ


ドオォォォン

(またか…)

静かな街に響き渡る銃声

ドオォォォン

(さて、俺も出発するか…)

青年は月明かりに照らされている机に置いてある銃を腰に巻いているベルトにしまう

そして、黒いコートで身をつつむ、左胸には「k」の文字が縫ってある

玄関に向かって足を進める途中、忘れ物に気づく

(万が一に備えておくか…)

来た道を戻り、寝床のそばにある鏡の近くに置いてあるマガジンを四つほど取り出すと

黒いコートの中にマガジンをしまいこむ

部屋の明かりを消し、玄関に向かう

玄関の近くに掛けてある鍵を取り、愛用のブーツを履く

(出発日は、あいにくの雨か…)

そう言うと、玄関の扉を開け外に出る

振り向き様に扉の鍵を閉め、鼻歌を歌いながら建物の階段を降りていく

一階のロビーに向かい

「鍵、ここに置いとくぜ…」

「鍵はこちらが預かっておいてもよろしいでしょうか?」

「かまわねぇよ、どうせすぐには帰ってこねぇんだし…」

鍵を渡すと青年は、雨降る街に向かって歩き出す

ウィーン ザァァァァァー

自動ドアが開く、それと同時に雨の降る音が聞こえてくる

「けっこう降ってんなぁ~… 出発時刻には間に合うかな~っと」

黒いスーツのポケットに突っ込んだ腕を出し、腕に巻いた腕時計で時間を確認する

長針は11を指している、短針は丁度5を指していた

「二十三時二十五分か… まぁ、間に合うだろ」

青年は雨の中、傘も差さずに歩き出した

雨は止まずに降り続ける……

普通の街なら、車が何台か通っているだろう… でも、ここは違う

むしろ、車で外にでてくるほうがよっぽど危険だ

車で外にでれば、きっとあいつらの餌食だ

あいつらの射撃は一流だ、だが気が狂っているように人を殺していく…

あいつらが、いっこうに人殺しを止めないのは、すべて政府が悪いと思っている人が後を絶たない……

政府は、これ以上死者がでないようにといいながら軍を各地方に配備したが

いまだにその成果は得られていない

警察では、まるで歯が立たず死んでいく……

そのせいか、一般人でも銃を持つ事ができる法律が決まった

一般人が拳銃を使いこなすとは、とうてい思えない

道で会う奴も皆、警戒心が強く懐に拳銃を隠し持っているであろう

こうして、学校は無くなり、人と接する事も困難な状況になってしまった

そして、いつしかこの世界は人を信じる事が出来ない世界になってしまったのだ

(全く… 嫌な感じだぜ…)

青年は警戒心を消す事は無かった……

「ん? 雨が止んだか?」

先程の暗雲は消えているが、層雲状の雲はまだ残っている

青年が顔を上げると「Wity」と書かれたバーがあった

「よーし、出発前に一杯飲むか! さてと時間は…」

ポケットから突っ込ませていた腕をだし、腕に巻いた時計を見る

長針は11を、短針は10を指していた

「おーし、これなら間に合うぜ!」

青年がバーに入ろうとしたとき…

「コラァ! 寄り道するな!!」

青年の後方から声が聞こえる

その声の主は「ジェイド」だった

ジェイドは、この街に住んでいるプロの殺し屋だ

一日の依頼数は三百をこえるらしい……

そして、青年の親友でもある……

「なんだ、ジェイドか… どう? 一杯飲もうぜ」

「バカ、お前の一杯は一杯じゃねぇだろ…

 それよりも早くいこうぜ」

「なんだ~? ノリの悪い奴だな… まぁいい、さっさと終わらせるか…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二十三時五十六分 ヘリの中

一人の女性が窓の外を見つめている……

その女性の頬には、変わった刺青(タトゥー)がある

「そろそろですか? グレン……」

女性の後ろには、三人の男性がいた

「はい、あと四分です」

「有力な奴がいるといいけどな~」

「有力じゃなくても、私は同士が増えるだけで満足ですヨ」

女性が立ち上がる

「さて、迎えに参りましょうか、グレン、ジルフィー、クライン…」

「「「了解!」」」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二十三時五十八分 ヘリポート


「なんとかなったな~」

「全くだ… 後ろから弾が飛んできたときは、どうなるかと思ったぜ…」

二人の青年は、出発するための集合場所のヘリポートに来ている

周りには、大勢の人たちが集まっている

「こいつらがこれから一緒になるチームメイトか…」

「どいつもこいつも強そうな奴ばかりだぜ、くぅ~燃えてきた~!!」

「バカが、戦う奴らじゃないんだぞ」

「へいへい、わかってるって」

ゴオォォォォォ… 

その時、頭上から大きな影、そして強烈な突風がふいてきた

「来やがったな…」

頭上の大きな影は、何機ものヘリだった

ヘリは大きく、人が10人は入れるくらいだ

その大きなヘリがヘリポートに降りてくる…

すると、ヘリの中から一人の女性、さらに三人の男性が出てきた

「ほぅ、こいつらが今日から俺たちが指導していく同士か~

 いやはや、皆さん殺気や威圧感がスゴイ」

「そりゃそうだろ、プロじゃねぇとここにはこれねぇんだから…」

「フフ…… 楽しみですね」

三人の男性が会話をしていると、一人の女性が一歩、前にでる

「皆さん、よくぞここまで辿りついたものですね… あの任務をはたしてくるとは…

 さすがプロのハンター… ここで立ち話もなんですから、急いでヘリに乗ってもらいたい」

「当然だろ、俺たちはどこにでもいってやるぜ」

群集の中の一人が叫んだ、すると群集の皆が歓喜に盛り上がる

「たのもしいわね… じゃあついてきなさい」

皆がヘリに乗り込む

青年と親友のジェイドは、二十二号機に乗り込んだ

全員が乗り込んだ後、ヘリは夜空に飛び立った……

飛び立ってすぐにヘリでは会話が始まった

一緒に乗っている七人は、すべて見知らぬ人ばかりだった

「なぁ、皆の名前を教えてくれよ

 俺は『ロフィ』、歳は14歳で、ハンター歴 三年だ」

一人の少年が皆に言う、すると皆が一人ずつ自己紹介を始めた

「じゃあ、俺も自己紹介してやるよ

 俺の名は『ジェイド』、歳は23で、ハンター歴 15年だ

 これからよろしくな」

ジェイドの自己紹介が終わり、親友の青年が言おうとしたが

他の人たちに次々といわれ始めた…

「俺は『ガンズ』、歳は言わなくてもいいだろ…

 ハンター歴 20年だ、銃の扱いなら長けてる」

「拙者は『黒軌』と申す、ハンターと申すより、忍びとしての道を極めておる

 歳は33、瞬発力なら自信はあるぞよ」

「私は『ラピア』、歳は16、ハンター歴は10年です

 乗り物の扱いや、知識なら自信あります」

「わしは『ラグレン』、歳は58歳、ハンター歴は49年じゃ

 機械はよくわからんが、武術なら得意じゃよ」

「アタイは『リジェ』、歳は18で、ハンター歴は15年

 暗殺専門部隊の一員でもあるんだよ」

「僕は『クレリジェネル』、歳は27で、ハンター歴は20だよ

 のろいとかとろいとか言わないでね~」

(ついに最後になってしまった……)

皆の視線が集まる……

青年はようやく自己紹介をする

「俺の名は『ギルティ・コーディネンス』、気軽に『ギコ』と呼んでくれ

 歳は22、ハンター歴は11年だ、よろしくな!」




第一章   ζ初めの戦闘ζ




零時三十三分 上空 ヘリ内部


夜空一面に広がる星空の中、上空を何機ものヘリが飛んでいた

ヘリの下は広大な海が永遠に広がる…


零時三十三分頃 ヘリ二十二号機内部



「うわあぁ! また食らっちまったよ!!」

ロフィが一人、ヘリの中で持参してきたゲームに熱中している

シューティングゲームのようだ

「なんだ? ゲーム持ってきてるのか?」

ギコが、ロフィのこそこそした様子と効果音や音楽に気づいたようだ

「うるさいな~ ヒマな時にしようと思ってたんだよ」

「あれ~ ロフィ君、それってゲームかい?」

ギコとロフィの会話に気づいたクレリジェネルが問いかけた

「ほほぅ、それがゲームとやらか、異国出身であった拙者には、初めてお目にかかる」

ロフィのゲームの話題がヘリに乗っていた皆に広がった

「昔はそのような物など、無かったからのぅ…」

「へぇ~ 昔はゲームなんて無かったんだな~」

「それぐらい常識だろ… まぁ、俺はしたことは無いけどな」

「ほぅ、ガンズは機械オンチか」

ギコの言葉でヘリの中に笑い声がたちこめる…

「わ、笑うなよ! 機械音痴なんかじゃねぇよ!」

「じゃあガンズ、6098×5640は?」

「え~と… って、それは関係ねーだろ!!」

「「「アハハハハハハッ」」」

「このギコ野郎… いつかぶっ殺す…!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


一時十五分  ヘリ二十二号機内部



夜空は未だに満天の星空と満月が見えている……

ヘリは綺麗な夜空を飛んでいる最中だ

「なぁ~ まだ着かねぇのか~? めちゃくちゃ眠いんだから… ファ~~」

ギコがパイロットの耳元で問いかけ、あくびをする

「そろそろだ、席についておけ」

「そろそろって、どれくらいなんだか…… っつーか… 

 周りの奴らはみんな寝ちまってて、俺の寝る所がねぇんだよ!」

ギコの周りには、八人の同士が横になったり、あお向けになったりして寝ている

しかも、ラグレンのいびきがうるさく、眠れずにいたギコ…

「ちくしょう…… これじゃ、戦闘の時に俺だけ足手まといかよ……ったく」

その時だった

ダダダダダダダダッ

「!?」

銃声を聞き、眠っていた皆が立ち上がった。さすが強物ぞろいのハンター達である。一人一人自分の所持している武器を片手に持つ。

「今のは!?」

眠っていたためロフィは今の状況がわからないため、ギコやパイロットに向かって聞いてみた。皆もその事が気になっているようだ。しかし、ギコは今の銃声がなんなのかわからない。

「敵襲です!」

「こんなに早くか!?」

突然の敵襲に驚くハンター達。敵はどうやらこの暗い夜に襲ってきたようだ。
不意を狙ったつもりだろうが、ハンターはその程度の不利な状況に動じなかった。

「窓、開けれるか?」

ジェイドが窓を掴んだ。その逆の手には、愛用のライフルがしっかりと握り締められている。ジェイドは窓から敵を撃ち落とすつもりだ。

「勝手に開けられては困ります! 制御しづらくなってしまいます!」

「だけど、このままじゃ俺らが全滅だ!」

ジェイドが何度も問いかけても、パイロットは首を振り続ける。
そこにガンズが話に入り込む。

「ったく、機関銃とかねぇのか?」

「ついておりません! これはあくまで配達などに用いるヘリなのですよ!」

「ちくしょう… このまま落ちてたまるかよ……」

ガンズは気が抜けるように席に戻った。ガンズが席に戻ると、今度は逆にギコが立ち上がった。

「ギコ? お前… 何する気……って、まさか!?」

ジェイドの思った通りだったようだ。

ギコは拳をコートの裾で包み、窓を殴った。

バリーン

窓のガラスは見事に砕け散った。ギコは窓の外に身を乗り出した。

「なっ、なにをする気ですか!?」

「決まってんだろ! ここから敵を撃ち落とすんだよ!」

ギコはそう言うと、体を窓の外から戻す。

「窓は砕けちまったぜ、やる事は一つだけだろ… 

 で、敵はどこにいるんだ?」

ブゥー―ン

窓の近くで何かが通った。その何かは多分、敵だ。だが皆はその何かの姿が確認できない。ギコは窓の外に身を乗り出し、通っていった何かに向けて銃を向ける。

「どこだ…… ん?」

ギコの目線に黒い何かが見える。大きさは今、乗っているヘリより小さい。
ギコは黒い何かに銃を合わせる。

ドォン ドォン ドォン

黒い何かに向けて三発放った。しかし当たった様子では無い。

「くそっ、やっぱりここからじゃ無理か……」

ギコが少しながら悔しがった時だった。

ダダダダダダダダッ

黒い何かから無数の銃弾が飛んできた。ギコは慌ててヘリの中に身を戻す。

カカン バリィ カカカカン バリィン

銃弾がヘリに当たった、窓ガラスにも直撃したようだ。辺りにガラスの破片が飛び散っている。

「こっ… このままじゃ本当にヤベェ……」

ギコが思わず弱音を吐くと、ガンズが持っていた袋から何かを取り出した。
そして、窓際に向かいはじめた。

「オイ! 何してんだよガンズ、危ねぇぞ!!」

必死に逃亡するヘリ、大きく揺れるヘリの中、まともに立つこともできない。
そんなさなか、ガンズは割れた窓を必死に掴む。そして揺れが少なくなった時、割れた窓から身を乗り出し、袋から取り出した何かを黒く大きな影に向かって投げた。

ドオオオオオオォォォォォォォォォォン

ガンズが何かを投げて数秒後、大きな爆発が起こった。

「なっ、何を投げたんだ!?」

「手榴弾だよ、オレ様特製のな」

爆発の後、二度と銃弾が飛んでくる事は無かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


二時五分 ヘリ二十二号機内部


先程の戦闘から大体二十分ほど経ったころ。

ハンター達は、あの戦闘から一睡もできずにいた。

「なぁ、教えてくれよ… なんで敵が襲ってくるんだ?」

「ハンターは常に危険と隣り合わせのはずじゃなかったんですか?」

「たしかにそうだが… 何故、ハンターしか知らない、しかも年収三十億を超える奴しか知らない情報を… なんで敵が知ってるんだ?」

「敵もなかなかのやり手のようですよ」

「えっ?」

その途端、ヘリが急降下をし始めた。
もちろん真下は海、墜落すればひとたまりもない。

「おい! どうしたんだよ!! 高度がドンドン下がってるぞ!?」

ガンズがパイロットの肩に手を当てた時だった。

ビチャ

ガンズの手に生暖かい液のようなものが付く…… 血だ。

パイロットは先程の銃弾を受けていたらしい、右胸や、左胸の上部、そして足に幾つか銃弾が当たった後がある。足元には血が少し溜まっている。

「おい! 誰かヘリを扱える奴はいねぇのか!?」

「パイロットが死んでいやがる……」

ヘリが大きく揺れ始めた、間もなく墜落するように下向きになるヘリ。
皆がうろたえる中、一人のハンターが操縦席に座った。

「私なら、ヘリを扱った事があります でも、万が一のときは皆さん、脱出してください!」

操縦席に座っていたのはラピアだ。彼女は乗り物の扱いに長けた存在だ。だが、かなり高度が下がってた。

「バカヤロウ!! お前一人じゃ死なせねぇ!! 俺たちは仲間なんだからよぉ!!」

ギコは大声で叫び、舵を必死に引いているラピアの手と別の場所を掴み、ギコも思いっきり引く。足をレーダーやスイッチにのせ、力いっぱい引く。

「オレも協力するぜ!」

続けて舵を掴んだのはジェイドだ。ジェイドも渾身の力で引く。

その時、ギコの足が乗っかっているレーダーの針が少し動いた。

「おっ! 高度が少し上がったぞ!」

(いける……!!)

ラピアがそう思った瞬間だった、暗い雲を突き破り、目の前に海面が一瞬にして広がった。その海は、地獄への門のようにも見えた。

「落ちる!!」

ガッ

バシャアァァァ

ドオオォォォォォォン

海面にヘリが突き刺さった…… そして、ヘリは木っ端微塵に吹き飛んだ。爆発音が辺りの静かな海にこだまする。



第二章   ζ過ちと混沌の策略ζ



ザザーーッ

夜の海で波がただよう…… ただそれだけの世界が広がる。

そんな世界の中、一つの影が見える…… 島だ。

それも、とてつもなく小さい島だ。小さな島の周りには、綺麗な砂浜と満天の星空、そして三日月が見える。

小さな島の綺麗な砂浜に人影が見える… 二、三人ほど、うつ伏せになっている。すると、一人が立ち上がった。立ち上がり、別に倒れた人に向かって呼びかけている。

「おい、起きろ これくらいじゃ、くたばってなんかいないだろ?」

返事は無い。

「しかたねぇな」

そう言うと、懐から銃を取り出し倒れている人の耳元で銃を砂浜に着けた。

ドン

「!?」

銃声に反応し、倒れていた人が目を覚ました。

「やっとお目覚めか どうした~? まだ眠ってるのか~?」

銃を撃ったのはガンズだ。

ガンズは目を覚ました人の目の前で手を振る。その手を自分の手ではらったのは、ギコだった。

「お… オレは一体…」

「どうやらあのヘリの爆発の後、この島に流されたみたいだぜ」

「そういえば、あの時…」

ギコはヘリの爆発寸前にラピアをかばい、海に飛び込んだ事を思い出した。そして。ギコはラピアの事に気づく。

「あっ、そういやラピアは!?」

ギコは辺りを見回す、だが誰もいない。

「どうやら、ここにはいねぇみてぇだな」

(ラピア…… 生きていてくれよ、かばったオレが生きてお前が死ぬなんて事はあるハズないんだ…… 絶対に……)

「とりあえず、この島を探索するか 他にも漂流した奴もいるかもしれねぇし」

「あ、あぁ」

すると、二人は立ち上がり砂浜を沿って歩き出した。

砂浜を歩いているうちに、遠くに幾つも島が見えたが、ギコは気にしなかった。

「おい!」

ガンズが叫んだ。そして、前方に指を差す。その先には誰かの足跡があった。
だが、足跡だけでなく血痕も残っている。

「これって…」

「ヘリに乗っていた俺らは、脱出の際、怪我をする可能性があった。つまりこの血痕と足跡… 俺らの仲間かもしれねぇ。」

「本当か!?」

「いや、敵かもしれねぇ。」

ギコの期待を裏切るようにガンズが言う。ギコは顔をうつむかせる。その様子を見て、ガンズは…。

「おいおい、あきらめろとも言ってねぇぜ。とりあえず探してみよう。あきらめるのはその時だ。」

ガンズの言葉に殺意を抱きギコは、ガンズをにらみつけて言う。

「あきらめるかよ……!!」

「その意気だ」

こうして、ガンズとギコは足跡と血痕をたどり、足跡の主を探す事にした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ギコとガンズの島とは別の島。だが、そこは島とはいえない。幾つもの塔が立っており、まるで秘密基地だ。その島の上空に黒い影が見える。

黒軌だ。

黒軌は大きな布を使い、空に舞っていた。

(なにやらあやしき所よのぅ… 調べておくか…)

スタッ、と見事に島に着地する。そして近くに立つ建物を影にして、基地に近づく。黒軌は建物から盗み見るようにこっそりと基地を見てみる。そこには何人もの軍兵がいた。

(これは…)

「そこまでよ」

(!!)

後ろから何者かが黒軌の首もとに刀を突きつける。

「お主… 何者!?」

「私は『レジェンド・ハンター』の一人、『津』。あなたが今回、この試練に挑戦した人ね?」

「し……試練!?」

「どうやら隊長は何も言ってないようね。いいわ、私が教えてあげる。……って、隊長から命令をうけていたっけ…… じゃあ、あなたが始めの合格者ね。」

「!?」
中断します















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