「私、しぃっていうの」
「みんなには、友達いる?」
「私は友達いないんだ・・・だから・・・」
(誰か・・・友達になってくれるかな・・・・・)
YUKINO -AAバージョン-
気温はマイナスをいっているだろう、
雪がやまずに振り続ける・・・
だが、町では熱い戦闘が始まろうとしていた・・・
特別な戦闘服に身を包み、AAが集まってゆく・・
背中には黄色や赤が入り混じった炎のようなものがあふれている・・
皆、白い息をしながら、なにかを待っている・・
その目線の先には、巨大ななにかが現れた・・・
大星獣である・・
大星獣は、町を破壊していく・・そして人を殺す・・・
その大星獣と戦うのが彼らだ・・
「あの子も殺してしまうの?」
しぃの問いかけに、少し背の高い青年が答える
「でなければ、我々が死ぬ・・」
青年の名はギコという、部隊のリーダーでもある、部隊にはなくてはならない存在だ
部隊は五人ほどで組まれており、その総司令官がしぃの母親だった。
五人は、背中の重力制御装置の電源をいれ、
雪の舞う空に飛び立った・・・
「各員、位置につけ!!」
通信機に向かって、指令が叫ぶ…
一人づつ、配置につく…
大星獣の口に、雷を帯びた塊が少しづつ、大きくなってゆく…
そして、次の瞬間…!!
カッ
町全体を照らすかのごとく、雷を帯びた塊が、勢いよく放たれた
その塊に向かって、一人の少女が飛び込んでいく…
しぃだった
しぃは、手に持っている、氷河守護(ヒョウガシュゴ)と
よばれる武器から、氷の盾を作り出し、塊の進行を防ぐ
塊の進行を、しぃに任せて、一人の隊員が大星獣に向かってゆく
ギコだった…
ギコは、雷刃百光(ライジンビャッコウ)を使い、
名のごとく、百の光を放ち、光が刃の如く大星獣を切り裂く…