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Nightmare city “光” ( ∴\(Д・))

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匿名ユーザー

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――――――2chビル・前広場――――――

ここは2chシティ。

たくさんの人達が歩く大国、『2ch』の首都。

「ここが2chビルかぁ!!」

その中心部にある2chビルの前広場に、2chシティに住む黄髪の少年、ギコの元気な声が響く。

「楽しみだな~~★★★うはははは~~~~~★★☆☆♪♪♪」

ギコは目がラリって、しかも震えながら笑っているw

よほどこれから始まる事を楽しみにしているのだろうか。

「おいおい・・・ちっともちつけよ、ギコ」

ギコの実の兄である茶髪の少年、フサギコ(通称フサ)がそう声をかけた。

「いーじゃねーか、フサ!!少しくらいはしゃいだって問題ないって!!!」

「少しくらいって・・・つーか兄貴を呼び捨てかい#」

・・このように唐突にキレる場合もある。


「やぁ、来たか、ギコ、フサ」

「1さん!おにぎり!」

先程声をかけた黄髪の少年は、これから始まる事の責任者の息子、1さん。

「へぇ、意外と早く来たね。絶対遅れると思ったのに」

その隣にいる白黒の髪の少年は、1さんの親友おにぎり(仮名)。

「お前らも招待されたのか?」

「・・いや、そりゃされるだろ!!そもそもこのNightmare cityは僕の父さんが作ったんだぞ!!」


「・・・・・え?」

「え・・って知らなかったの!?」

1さんがあきれ顔で問う。

「・・君が招待されたのも1さんの推薦からだよ」

おにぎりもあきれたようだ。

「な、なんだってーーー!!!!」

「「・・・・・・・・」」

フサが苦々しく笑った。

「ま、まぁ大丈夫だろ・・会場へ行こう!なっ!」

こうして四人は会場に向かった。

しかしフサは・・・

「(やっぱり不安だ・・・・)」

という気持ちでいっぱいのようである。

――――――会場――――――

「うお・・・・」

会場には、大勢の人達がいた。

「これ・・・みんな参加者なのか?」

「そう・・・みたいだね」

どう見ても千人近くいる。

「それだけNightmare cityがすごいって事なんだろ!?俺達も早く行こうぜ!!!」

話す暇もなく、ギコは行ってしまった。

「おいおい・・・・・」

「まぁ、大まかに言えばその通りだけどね!!」

1さんは少し誇らしげに言った。


      Nightmare city――――――――


少し前、この2chビルで極秘の計画が進められていた。

生命体の精神をそのままコンピュータに送り込み、その中でいつも通りに生活する、そんな夢のような事を実現するための計画、それがNightmare city。

そしてそれを成功させたのが1さんの父、1000なのだ。

これを一般市民にも体験してもらおうと、この会が開かれたのだ。

ギコ達は、それに招待されてここにいるという訳だ。

「僕達も行こう!!」

1さんも走って行ってしまった。

「・・1さんも浮かれてたね」

まさにその通りであった。

「・・・・・・・・・」

――――――体験室―――――――

「おお!!」

そこには何やらカプセルのような物がたくさんあった。


「この中に入ってNightmare cityを体験するんだな」

「え?」

その声はギコには聞き覚えがあった。

しかし、フサ達ではない。

「よう!」

それぞれ緑、青、ピンク色の服を着た三人組。

「兄者!弟者!それに妹者!!」

「ひさしぶり!ギコさん!!」

「名前を覚えられるとは」

「流石だよな俺ら」

彼らは兄者、弟者、妹者、三人合わせて流石兄弟。

“流石だよな俺ら”が口癖(妹者は例外)。

「そうか、お前らも招待されたのか」

「まぁな。ここにいるということは・・お前もだろう?」

「ああ、それに・・・」


「「「ギコ~~~~~!!!!」」」

向こうから、フサ達が走ってきた。

「あいつらもな」

ギコが笑いながら言った。

「あっ、兄者、弟者、妹者ちゃん!!」

「なーんだ、やっぱり来てたのか」

「なーんだとはなーんだ。お前・・」


     ピンポーン・・


『Nightmare cityに参加する方は、指定されたカプセルに入ってください』

という放送が流れると、とたんに場の空気が変わった。

「いよいよだな・・・・」

「ちょっと・・緊張するね・・・」

1さんは早速冷や汗たらしている。

「そう固くなる事ないさ。Nightmare cityで会おうぜ!」

兄者がそう言うと、みんなそれぞれ指定されたカプセルに向かった。

―――――――体験室・“ギコ”―――――――

「えっと、俺のカプセルは・・・ここだな」

そこには“no13・ギコ”と書かれたカプセルがあった。

「(いざ入るとなると・・やっぱり緊張するな・・・)」

ギコはゴクン、と唾を飲み込むと、恐る恐るカプセルの中に入った。

すると・・・


『参加者のみなさん、聞こえますか?』

真横のスピーカーから、放送が流れてきた。

『数秒後、Nightmare cityにジャンプします。心の準備は・・よろしいですね?』

「(ごく・・・・・・)」

いよいよである。

『3・・2・・1・・GO』


「(うおっ・・・・)」

その放送が終わった瞬間、ギコの目の前が真っ白になった。

「(やべぇ・・なんだか・・眠くなって・・それに・・なんか浮いてるみたいで気持ちいい・・・)」

そこでギコがゆっくりと目を開くと・・


「げっ!!!」

なんと本当に宙に浮いている。

しかも下にはギコがカプセルに入ったままの状態で寝ているのだ。

ギコだけではない。

他の人達も浮いている。

「キャー」とか「うわー」とかの叫び声も聞こえる。

「え!?何!?死んだの!!?死んだのか俺は!!!?」

とかわめいているのはフサだった。

『コンピュータに送信するために一時的に精神を抜き出したのです。ご心配無く』

「な、なんだ、そうだったのか・・・・」

やっとざわめきが収まったようだ。

ギコも気を取り直した。

「(フサがあんな反応するなんて珍しいな・・・)」

と思いつつも。

『では、ご説明します。あなた方はNightmare cityに着いたら、人間ではなくコンピュータの人民、“AA”となって行動していただきます。多少、見た目も変わりますがご了承ください。活動期間は三日間、なお、Nightmare cityでは一切の通信は無効となりますので、詳しい説明は宿屋のパンフレット、またはNightmare cityの管理プログラム、“管理AI”にお聞きください。それでは、ごゆっくり・・・・』

「!!!!??」

ギコの体にものすごい衝撃が走った。

するとギコの体を光が包み、突然現れた青い道の中に入っていった。

―――――――Nightmare city・広場―――――――

「・・・・う・・・・・・」

衝撃が収まった。

ギコがゆっくりと目を開くと・・・

「うおぉぉ・・・・!!!」

多くのビルに囲まれた近未来を想像させる世界が、そこにあった。

「これが・・Nightmare city・・・」

ギコはしばらく見とれていた。

が、自分の体の異変に気づくのに、そう時間はかからなかった。


「・・・あれ?」

ギコは自分の腕を見た。

「・・なんだ?この腕・・・・」

ギコの手は黄色く細かな毛がたくさん生え、指がなくなっている(っぽい)。

しかも窓に写る自分を見てみると・・・


「・・・猫?俺、猫になってるのか?」

確かにギコは猫(っぽい生命体)になっていた。

ギコだけではない。

周りの人達も、しかも猫(っぽい)だけでなく、犬(っぽい)とか熊(っぽい)になってる人もいる。

逆に、全く変わらない見た目の人もいた。

「ギコ~~~!!1さ~~~ん!!おにぎり~~~!!」

と叫んでいるフサフサの毛をもつ猫。

「・・その声は・・・フサか?」

「その声はギコ!?」

フサはやっと見つけたといった様子である。

「どうなってやがるんだ・・・」

「ひょっとしてこれが・・・“AA”ってやつなのか?」

「とりあえず、あいつらを探そう!!」

ギコはそう言うが、なにせほとんどの人がさっきと違う姿なので、そう簡単に見つかるはずも無かった。

流石のギコもあきらめかけていた時だった。


「・・・・なぁ、ギコ・・・・」

フサが口を開いた。

「・・あれって・・1さんとおにぎり・・だよな?」

なんだかところどころ途切れた声である。

「?・・あっちに1s・・って、ええええ!!?」

ギコも、フサがキョトンとしている理由が分かったようだ。

「い・・1さん・・・それと・・」

「あっ・・その声・・ギコ!!って事は君はフサ!!!」

1さんも声の調子がいつもと違う。

「あーー・・・えっと・・・」

フサは改まった(ナニガ?)ようである。

「おにぎり・・だよね?お前さんは」

「う、うん。実を言うと僕も驚いたんだけど・・」

声は間違いなくおにぎりだ。

1さんは現実世界そのままの姿だったが、気になっていたのはおにぎりだった。

なんと顔が“食べ物”のおにぎりの形になっていたのだ。

「もしかして・・見た目や性格によって変わるのか?」


「どうやらそうらしい」

話しかけてきたのは、緑色の猫と青色の猫、それといかにも妹者な人物だった。

声からして、間違いなく流石兄弟である。

「・・いや、つーか・・・ここにもFMV持って来てんのかよ・・・」

ギコの言葉通り兄者の手にはFMVが大事そうに抱えられている。

「当たり前だろ。俺の体の一部だぞ」

「・・流石だな、兄者」

・・・流石、一流のPCオタクである。

「ね、ねぇ、みんな」

口を開いたのは妹者だった。

「あれって・・・宿屋・・じゃない?」

妹者の指さした先には、確かに宿屋と書かれた看板の掲げられた店が。

「そうか・・確かに宿屋のパンフレットがどうだとか言ってたよな」

そう言うと、フサ達は早速そこに入って行った。

―――――――宿屋――――――――

「いらっしゃいませモナー」

入ってみると、受付のところに白い猫型AAが一人。

「も、もな?」

弟者はあきれ顔で問う。

「申し遅れたモナ。モナはモナー。管理AIの一人だモナ」

兄者の耳がピクリと動いた。

「管理AI・・・そうか、Nightmare cityの管理者だっけ?」

「詳しい事はそこのパンフレットを見るモナ」

モナーの指さした先には、パンフレットが山積みにされていた。

「これのこと?」

1さんがパンフレットをとってページをめくると、そこには地図が記されていた。

「これは・・Nightmare cityのものだな・・・あ、弟者!!」

兄者に呼ばれた弟者が兄者の元に行くと、兄者が、

「泊まりの予約取ってこい」

「           」

「・・・・・・・・・・・」

「なんで俺が・・・」

「いいから行け」

兄者の周りに青いオーラが見えた気がした。

「承知した」

そう言った弟者が受付のところに行くと、一同は地図に注目した。

「あっ、ここ、遊園地じゃない?」

「え、遊園地!?行こ行こ、今すぐ!!!」

「まぁちっともちつけ1さん」

「ここって・・何?メイドカフェ??」

「メ・・・メイド!?」

「コラコラ兄者#てめぇ何考えてんだ#」

「じ、冗談だよ。決まってるだろ?ハハハノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

「(冗談に聞こえねぇよ・・・)」

一同が地図を見てそんな会話をしていると、ギコが、

「ん?なんだここ」

不思議に思ったのは、この宿屋よりだいぶ離れたところにある大きな穴のようなところだった。

するとモナーが、

「それは“アベンス”というところモナ」

「アベンス?」

「そうモナ。万に一つの時のために、そこからNightmare cityを出る事ができるようになってるモナ」

モナーがそう言うと、フサが次のページをめくった。

「これは・・管理AI一覧?」

フサのその言葉通り、そのページの上辺りにはそう書かれている。

「no0モララー、no1モナー、no2つー、no3八頭身、no4しぃ・・・5人?5人しかいねぇのか?」

「大丈夫モナ。管理AIは一人で二、三十人の働きをするモナ」

「ねぇ!!いいから早く遊園地行こうよ!!」

1さんorおにぎりはすでに行く気満々である。

「おーい!!予約終わったぞー!!」

弟者の予約も終わったようだ。

「まぁ・・せっかくここまで来たんだ、これを楽しまない手は無いな」

兄者がバッと手を上げた(何故

「よし!日没まで自由時間だ!!」

兄者がそう言うと、みんな散り散りになり、好きな場所に向かった。

広場に固まっていた人達も、バラバラになっていた。



・・・だがそんな中でも、モナーの不気味な笑みに気付く者は、誰一人としていなかった。

「くっくっくっくっく・・・・・」

モナーのその笑みは、さらに濃くなった。

「憐れな奴らモナ・・・これから自分達にどんな運命が待っているかも知らずに・・・くく・・はははは・・・」

そう言うとモナーは、受付の奥の扉の中に入って行った。

――――――――午後十時・宿屋七階――――――――

「う゛う゛う゛~~~う゛う゛う゛~~~う゛くぁwせdrftgyふじこlp」

「うめかんでよろしい!!ったく!未成年のくせにあんなに飲むからだろが!!!」

ギコとフサが七階の廊下を歩いている。

酒場に行って来たようだが、ギコは酔いつぶれている。

※ギコは14歳、フサは15歳です。

「249号室・・・ここだな」

目の前にある249号室と書かれた扉を、フサが同じく249号室と書かれた鍵を刺し込み、開けた。

すると・・

「「おお!!!」」






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