・・・何もない街
・・・普通の満月
・・・そして、何でもない日常。
こんな日常を変えようとする者がいた。
『俺が・・・神になってみせる』
第1章 『聖なる力』
こんなくらい部屋になんで閉じ込められているのだろう・・・
暗い部屋にAAが1人、うずくまっていた。
「こんなくらい部屋になんで閉じ込められているのだろう・・・」
暗い部屋にうずくまるAAは、おびえていた。
そこにもう一人同じAAが、現れた。
「何で俺がそこにうずくまっている?」
そのAAがうずくまっているAAに問いかけた。
「これが君の心だから・・・君は僕と同じ立場にいる。悩んでるんだろう?」
「俺はお前とは違う」
「嘘だね・・・君の心がよくわかる。悩んでいるだろう?」
AAが立ち上がり、もう一人のAAに近づいた。
「俺は・・・ギコだ」
「僕もギコだ」
二人、鏡のようになった。
「俺は・・・ギコだ」
「僕もギコだ」
この世界が崩れだす。
「さよなら・・・また会おう。君とはこの世界でしか会えない」
『俺は・・・ギコだ!なのに・・・なんで!』