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NIGHTMARE CITY (ギコ)

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匿名ユーザー

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=プロローグ=

ここは平和な街、Dreem city(夢の街)

そして公園で遊んでいる二人の少年、ギコとフサ。

ギコは平凡な少年。特徴といえば父が英雄ということ。しかしそのせいかギコには不思議な能力がある。

フサは鍛冶屋の息子。やんちゃでギコに頼られている存在。

突然遊んでいるギコが止まった。

「どうした??」

「嫌な予感が・・・」

ギコは空を見上げた。その瞬間目を丸くした。

「・・・フサ。」

「あん??」

「今何時だ??」

「1時だ。」

「昼の・・・だよな。」

「あたりめぇだろ!なにが言いてぇんだよ!?」

ギコ達は交互に言葉を言い交わす。ギコは太陽を指差した。

「な・・なんだありゃ・・・」

フサは目を丸くした。

「あれは皆概日食とかいうレベルじゃない。」

ギコが言う。二人は声をそろえ、

「太陽が黒くなってる。」



=第1章~悪夢の始まり~=

ギコが気付いたように、

「家族が危ない・・・!!」

「急ごう!!」

一斉に走り出した二人は公園をでて反対方向に向かって行った。

ギコは両親を心配しながら走る。

「父さん、母さん・・・!」

家に着いた瞬間にギコは凍りついた。

ギコ:「な・・・」

家まで真っ黒になっていた。

ギコはノックしても返事がない鍵のかかったドアを蹴破り、

「父さん!母さん!!無事か!!」

先に見つけたのは母親だった。しかしもう息絶えていた。

おびただしい数の傷と出血。当然といえば当然である。

「そんな・・・母さん・・・」

ギコは涙をこらえた。すぐ次の部屋で父親を見つけた。

「父さん!!」

父親は生きているのが不思議なくらいのやられかたである。

腹部に光る赤い剣が刺さったままである。

しかしギコはこの赤い剣はなんだ?誰がやった?という疑問は考えもせず、

「なんで父さんがやられるんだ!!父さん!!英雄だろ!?」

「ギコ、すまんな。あいつ相手に母さんを守りながら戦うには無理があった。」

「あいつ・・?敵を見たのか!?誰だ!?オレが敵をうつ!!」

涙目でギコが叫ぶ。

「誰かはわからん。この街の住人じゃなかった。そして・・・人間でもなかった。」

「人間じゃない?どうゆうことだ・・?」

ギコははっとした。

「父さん!!医者を呼ぶから待っててくれ!!」

「いや・・俺はもうだめだ。ギコ・・最後に俺の力をお前に授ける。それを受け取ってくれ。」

「いやだ!!諦めないでよ!!父さん!!」

「楽しかったぜ・・ギコ。」

ふっと父親が消え、青い光の粒が舞う。ギコはその光の1粒を握りしめた。

「父さん・・母さん・・・」

さっき我慢していた母親の分まで涙がこぼれ落ちてくる。

「うあああああああああああああああああああ!!」

拳を床にたたきつける。

「ギコ~~~どこだ~~!!」

フサがきたようだ。ギコは涙をふいて外に出る。

「オレの親や他の親もお前の親父に隣町まで避難させられたようだ。子供達はまだ町の中。お前の親は??」

「死んだ。殺された。」

「!!!!!!」

「フサ行こう。この街を救うんだ。悪夢から覚ますんだ。」

「あぁ。」

「このNIGHTMARE CITY(悪夢の街)を壊すんだ!!」



=第2章~真実~=

「まずこの街がどうゆう状況にあるか知っておく必要があるな。」

とギコ。

「流石んとこいくか。」

フサが返す。

二人は知り合いの流石兄弟を探した。が、全然見つからず、思わず愚痴をたれた。

「いないな~~」

「こっちだ。」

「へ??わかんねぇだろそんなの。」

ふたりはビルに入った。フサは驚いた。

「ホントにいたよ・・」

ギコが一人の男を呼ぶ。

「兄者。」

「!!ギコにフサ。久しぶりだな。」

そして彼の弟が、

「用件は察してる。この街のことだな。」

コク。二人は頷く。そしてある程度の事情をはなした。この街から英雄がいなくなった事、NIGHTMARE CITYを壊すための方法を聞きにきた事。

そして今度は彼らの妹が、

「まだ調査段階だけど、ある程度の事はわかったの。」

兄者が、

「1つ、この街を救うにはこの街にはいられない。」

ギコを疑問を口にした。

「なに??」

すると今度は弟者が、

「別世界にいかなければならない。」

続いて妹者。

「正確に言えばそこがホントのNIGHTMARE CITYよ。」

今度はフサが疑問を口に。

「そこに行くには??」

答えるのは兄者。

「この街のコアに入る。」

「どこにあるかは??」

と、ギコ。

弟者が得意げに、

「調査済みだ。条件もな。」

フサが不思議そうな顔をして、

「条件があるのか??」

「要領が大きい、つまり男は人間のままでは入れないの。」

今度は妹者が言う。

フサは気にせず、

「どんな姿でも良い。オレ達は救うんだ。早く連れてってくれ。」

「そう焦るな。問題はまだある。人間のままなら同等だが要領を抑えるその姿だと奴らに勝てないんだ。」

「奴ら??」

「管理AIだ。奴らは全部で5人。正確にいえば7人だ。」

二人は声を揃え、

「は???」

「8頭身という奴だけ詳細がわかったんだ。あいつだけ3人いる。」

「なるへそ。他は??」

「一切不明なの。」

「大体わかったか?」

「あぁ。」

「なら行くぞ!!」

5人はコアに向かった。そこへ・・・

「待ってくれ!!」

「!?」

そこには街の子供達がいた。

「僕達も行く。ギコ君のお父さんのおかげで僕らの親は助かったんだ。なら僕達もギコ君を助ける!!」

ギコは嬉しかった。でも、この戦いは危険だ。だから・・

「・・・危険だぞ?良いのか?」

「もちろん!!」

「なら行こう!」

兄者が注意事項を話した。

「みんな聞いてくれ!!これから全員違う場所に飛ばされる!!団体行動をする者達は集合場所を決めてくれ!!街の構造はこの街と同じだ!」

流石兄弟は、

「俺らはさっきのビルだ。」

フサがギコに問う。

「ギコ、俺達は??」

「単独行動をする。」

「!?」

「怖いのか??」

「へっ!!OK!!賛成だ!けど1つだけ約束しろ!」

「あぁ!絶対に生きて会おう!!」

二人はガシッと強く握手をした。

「みんな!!最後に1つ!!敵にあったらひたすら逃げてくれ!!そして街を救う方法だ!!管理AIを全員倒すかナイトメアプログラムをストップする!!オレらが実行するのは後者だ!!あっちに着いたらここを目指してくれ!!そしてまたコアに飛び込むとコントロールルームに行ける!!そこで電源を壊すんだ!!」

「おおーーーーー!!」

全員の気迫が伝わってくる。

「じゃあみんな!コアに飛び込むんだ!!」

みな一斉に飛び込んだ。

-新たなる英雄は旅立った。真実の光を求め-


=第3章~それぞれの状況~=

          <ギコ>

ギコは割れたガラスに写る自分の体を見つめた。黄色い体。服も着なくて良い体。そして・・・

「猫耳ぃ!!??」

軽快で動きやすそうな体である。しかしこの体では管理AIに勝てない。 

「さてと・・・ここはどの辺だ??見た事もねぇや。どっかの裏通りか?」

「ここはちょうど街の中心くらいだよ。」

「!?だれだ!?」

「あたしはしぃ。そうかまえないでよ。戦いは好きじゃないんだから。」

その子は見た目はピンク。後はそれほどオレと大差ない子だった。

ギコは構えを解いて話しかけた。

「そうか。で、街の中心って?」

「言った通り。ど真ん中だよ。えっと・・・」

「あ、オレはギコだ。さっき一緒にいたのにわからないのか??」

「さっき??」

二人とも不思議そうな顔をした。

「さっきはさっきだ。コアに飛び込んだ時。」

「コア?あたしはずっと1人だけど?」

(そっか、今日じゃなくても今日じゃなくてもこれたわけだしな・・・)

「どうかした??」

「いや、なんでもない。しぃはこの街から出たくないのか??」

「出たいよ。でもあたしは無理だから。」

「無理じゃない。オレが連れてってやる。」

「ギコ君じゃぁ、ううん。他の誰でも管理AIにはかてないわ。」

「管理AIを倒すだけが街を救う方法じゃない。プログラムをストップさせれば良いんだ。」

「え・・?そんな方法知らされてない・・・」

「オレは仲間から色んな事を聞いてる。だから一緒に行こう。」

「なんであなたは・・そんなにあたしに優しくしてくれるの?」

「人に優しく接するのに理由がいるのか??」

「わからない・・初めてだから。」

「そおか・・よし!!ならオレが友達第1号だ!!」

「え・・?」

「なんだ!?やなのかよ!」

オレは万遍の笑顔で言った。すると彼女は大きく首を横に振って

「ううん!!よろしくね!!ギコ君!」

「友達は君なんて付けなくて良いんだぞ!」

そういうとしぃは不器用な笑顔で俺の名を呼んだ。オレはこの時決めたんだ。

「しぃ。このイツワリの街を出よう。必ず君を守るから。」

オレが手を差し伸べるとしぃはその手を取った。

二人は走り出した。そしてトンネルに入った。

          <《1さん&オニギリ>

「オニギリ君、これからどうする?」

この少年は《1。金髪のハンサム。しかし臆病で弱く、ほぼ人間の姿でいられる。

「コアを目指さなきゃ。」

こっちはオニギリ。髪の生え方が海苔のようになっている。そのせいか、猫ではなくオニギリ姿になっている。

「歩いて行くの??マンドクセ。」

「じゃあそこのトラックを使おう。」

「運転できんの?」

「配達屋なんだから当たり前だろ。」

オニギリがエンジンをかける。ガソリンもあるようだ。

「僕は荷台にの乗るよ。後ろから敵が来るといけないし。」

「じゃあ行こう!この街のはるか南にある出口、『サウス・アウト』へ!」

二人がしばらく走っていると、

「オニギリ君!!後ろから変なのが3人来るよ!」

白い胴長の影が3つ。8頭身である。

「色男ハケーーン!」

「遊ぼうよ~~~」

「特別だからね~~」

体に合わない喋り方で《1はぞっとした。

「うわぁぁぁぁぁきもいよ~~!」

「そこの空きビンをなげるんだ!」

《1はすぐさまビンを拾い振りかぶった。

          [戦闘開始]

 

          <流石兄弟>

こいつらはすでに合流済み。ビルにいる。少し鼻が長い猫、兄者は緑で弟者が青。妹者は体が小さく要領が小さいので人間のまま。

「小さい兄者。大きい兄者は?」

妹者が言う。妹者は兄者を大きい兄者、弟者を小さい兄者と呼ぶ。

「兄者はこの街の状況把握と食料探しにバイクで外に出た。」

そう言った瞬間、弟者の携帯が鳴った。

「なんだ兄者。」

「すぐに戦闘準備を!敵に追われている!」

「!わかった!妹者!銃を3つ出しとけ。」

元の世界から銃を持参。

「兄者、今どこだ?」

「もう近い!ピシャリ5分後に入るからな!」

「了解!」

「何コソコソしている?アヒャ」

          管理AI;つー

「光短剣!」

つーの手から光る短剣があらわれた。

「なんだありゃ!」

「これは管理AIだけが許された力、光器さ!アヒャ」

短剣を投げる。兄者の携帯に刺さった。

「くそっ!・・!着いた。」

「妹者時間だ。」

パリーーン!ガラスを割って兄者が入ってきた。

「OK。時間ピッタリだ兄者。流石だな。」

「やれ!!!」

妹者が発砲した。

つーは短剣で防ぐ。

「いきなり穏やかじゃないね。アヒャ」

          [戦闘開始]

          <フサ>

「ここは駅か。」

茶色いフサフサの犬。フサである。

「運が良いな。地下なら敵に見つからんし『サウス・アウト』まで最短距離で行ける。」

「それはどうモナー??」

「!敵か!?」

???:「YES。管理AIモナー。」

          管理AI;モナー

「ちい!」

フサは電車の上に飛び乗った。モナーも乗る。

「逃げようとしてもむだモナー。」

「逃げる?へっ、冗談きついぜ!」

フサは家から持ったきた剣を背中から取り出した。

「・・ちょっとは楽しめそうモナね。」

そして棒を持つような構えをして叫ぶ。

「光両棒!」

上と下、両方に叩くのが付いている棒がでてきた。

「ちっ、やっぱ普通じゃないな管理AIとかいうのは。でも約束したんだ。ギコ!絶対に勝つからな!」

フサはモナーに向かって走り出した。

          [戦闘開始]



ギコとしぃが長いトンネルに差し掛かった頃、高い建造物の屋上に紫の不吉な影。

「光魔赤大刀・・・」

 出したのは・・・・・・赤い剣。   

          管理AI;モララー(管理AI最強)



=第4章~最後の対戦組み合わせ~=

     <ギコ&しぃ>

「しぃ、大丈夫か?」

「うん・・」

「?どうかしたのか?」

「ギコ・・やっぱり、管理AIの事、許せないよね?」

オレはこの意外な質問に数秒答えられずにいた。

管理AIが許せないのか?違う。そうじゃない。

「いや、管理AIが許せないんじゃない。悪い奴がゆるせないんだ。」

「だって管理AIは・・」

「いい奴もいるかも知れないだろ。見てもないのに決めつけるのは良くない。」

「そっか・・じゃああたしは・・」

「え?」

しぃは下を向いたまま、

「ううん。なんでもない。」

オレはおかしく思ったけど光が見えたからそっちに気がいってしまった。

「しぃ、出口だ。」

そこには橋があった。そしてちょうど真ん中辺りを走ってるとき、前に影が写った。

オレは上を見上げた。そこにいたのは猫耳がある人。そう、オレ達のように。

色は紫。漆黒の色をした眼。手に持ってるのは・・・・・赤い剣。

ギコは目を疑った。

(赤い剣・・・・!?まさか!!?)

モララーがギコに剣を振り被り、

「死ね!!」

そのまま剣を地面に叩きつけた。オレはしぃを抱えて身をかわす。

コンクリがえぐれる。砂煙が舞う。オレは近くにあった道路標識を手に取る。

視界が晴れて、奴の姿も見えてきた。もう1度確認をした。

    -----やっぱ持ってやがるな-----

「お前か・・お前なのか・・!」

「なにをブツブツ言っている!」

オレの中で何かが吹っ切れた。管理AI?関係ない。こいつは父さんを殺した。だから、

「お前は許さねぇ!絶対にぶっ飛ばしてやる!!」

「オレを?ふっ、面白い。」

独特な突きの構えを取り、

「楽しませてくれよ。」

オレの構えは見よう見まねの父さんの構え。

「行くぞ!」

「来い・・・」

     [戦闘開始]



=第5章~人間AAVS管理AI全面衝突~=

     <《1&オニギリ>

「オニギリ君!あいつら追いついてきてるよ~!スピードアップ~~!」

「とっくに最高速度だよ!あいつらなんて速さだ!このままだと捕まる!どこか建物の中に逃げ込もう!」

二人はビルの中にトラックごと突っ込んだ。そして車を降りて逃げ続けた。

「逃がさないよ~!」

「どこまでも追い続けてやる!」

「《1さんの為なら~!」

「うわあぁ~~~~!キモイよぉ!」

二人は逃げ続けたがついに屋上で追い詰められた---

     <流石兄弟>

「アヒャ!そんな弾当たらないよ!」

兄者は必死に銃で抵抗しているが、かすりもしない。

「くっ、なんて素早い奴だ!」

すると弟者が思いもよらぬ事を言い放った。

「捕まえようか?」

「!?できるのか?・・なら頼む。」

するとなにやら弟者は妹者と話し合った。

「なにをこそこそしてるんだい!?アヒャ!」

つーが短剣を投げると兄者がまた撃ち落した。

「今にわかるさ。まぁゆっくりさせてやってくれ。
(あいつ一体何を・・?)」

「・・なるほど。確かにそれならいけそうね。」

「よし!なら作戦スタートだ!」

すると弟者はアルコール類の入ったビンを手に取り、つーに投げつけた。

「妹者!やれ!」

妹者が銃を構えた。

「!なるほど!!」

兄者は理解したようだ。

「アヒャ?」

パリーーン、パリーーン、パリーーン!

妹者がビンを、つーの前、右、左で打ち抜いた。

「アヒャ!そこ狙ってるんだい!?」

「狙い通りよ!」

「チェックメイトだ!」

兄者はそのアルコール類の液体に火をつけた。

「アヒャ!あついねぇ!!」

つーは否応なく壁に追い詰められる。

「言ったとおり、捕まえたぞ!」

弟者はつーに向かって手榴弾を投げた。

ドーーーーーーーーーーーーーーン!!

小規模な爆発がおきた。

「勝ったの・・・?」

「そうだ。にしても管理AIに勝つなんて・・」

「流石だよなオレら。」

3人が勝利の余韻にひたっていると、

「アヒャ!お前らごときに負ける管理AIがいるなら見てみたいね!!」

「!?!?!?!?」

バッと後ろを振り向く。

「そんな・・なんで・・」

「アヒャ!壁を短剣で切り抜いて隣の部屋に非難したのさ!」

「そんな時間どこに・・!」

「オレほどの素早さがないとできないだろうねぇ!アヒャ!でも結構あせったよぉ!お前らはもう許さん!!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!」

するとつーは無数の短剣を出した。

兄者はとっさに叫んだ。

「まずい!!!外に逃げろーーーー!」

短剣を投げたとき、3人はすでにそこにいない。

「逃がすか!アヒャ!」

     <フサ>

「ちっ!攻撃したり防いだり。もうこの展開にはあきたぜ!」

痺れを切らしたようにフサが大きく振り被るが、モナーの防御主体の武器に防がれる。

「同感モナー。そろそろ終わりにするモナー!」

二人はいったん離れ、構える。ピリピリとした空気が漂う。

「行くぞぉ!」

「どこからでもいいモナー!」

「そうかよ!・・なら!」

フサジャンプしてくるりと回転し、モナーの後ろをとる。

「もらった!」

フサが仕掛ける。しかしモナーはまるで読んでいたかのように後ろを向く。

(な・・動揺を一つも見せないだと!?)

カキーーン!フサの剣はモナーの武器が防いだ。

「残念ながらモナの勝ちモナー!」

モナーはフサの手を叩いた。

「がっ!」

剣が宙を舞う。

(しまっ・・・)

隙だらけの懐にモナーの大きな一撃が入る。

ドゴン!!!!!!!!

「ぐああぁぁーーーーーーーーーー!!!!」

フサは電車の一番先まで吹っ飛び、危うく落ちそうになるが端を掴み助かる。

「ぐっ・・」

「無様モナね。」

「へっ、何勝ったつもりでいやがる。」

「この状況でお前に何ができるモナー。」

「勝てはしないが・・まだお前に負けた訳じゃない!!!」

フサは手を離し電車から飛び降りた。

「!しまったモナー!」

電車はあっという間に過ぎていった。

「はぁはぁ・・確かに無様だな、オレ。」

落下した時になったようだ。フサの肩から出血が見られる。

「完璧に負けだぜ。でも、まだ生きてる。約束は続行中だぜ。ギコ。」

    <ギコ>

モララーの攻撃が続く。ギコも時折反撃を見せるがモララーに簡単に防がれまたモララーの攻撃。これの繰り返しである。

(強いな・・さすが管理AIというところか。でも・・)

ギコはおもいっきり標識を叩き付けた。

「これくらいじゃあまだまだオレは音を上げないぜ!」

(ほう・・こいつまだこれほどの力を・・)

チュイン!チリチリチリ・・

赤い火花が散る。

「だがもう終わりだ」

モララーがギコを上に跳ね上げた。

「ぐあっ!」

ギコは橋の上にある柱のような所に着地した。モララーもジャンプしてギコの反対側に着地した。

「本気を出す。覚悟をしろ。」

「負けるかよ!行くぞ!」

両者一斉に走り出した。

武器が交わる。オレはこの時しぃの言ってた事がわかった。

“誰も管理AIには勝てない”か・・全くだ。本気のこいつは格が違う。

モララーの赤い剣は標識をものともせずに貫いた。

(どうなったの?ギコ・・お願い。勝って!)

全く動かない両者が動いた。モララーがギコの方を向き、

「つまらん。これで終焉か・・」

ギコの胸から血が噴きだした。

「そんな・・ギコ~~~~~~~~~!」

ギコはズルリと身をくずし、海に落ちた。

バシャーーーン!!!・・・・・・・・


=第6章~復活、覚醒、決着~=

___________________________________

海の中、ギコが目を閉じて漂っている。

(あれからどれくらい経った・・?1時間か?それとも1分も経ってない?傷は・・痛みはあるけど頑張れば上まで行けそうだな。・・・・・・何を考えてるんだ?オレは・・上に行ったところでオレに何ができる?あいつに勝てるのか・・?)

ギコはモララーともう1度戦うのを想像しただけで身震いをした。

(無理だ・・!戦うどころか向き合う事すらできない!本気のあいつには誰も適わない!フサ・・ゴメンな・・再会・・できそうにねぇや・・)

「ったく!情けねぇ奴だな!ホントに俺の息子か!?」

(!?・・・父さん!?)

それはまぎれもなく父親の声だった。

「おうよ!お前があまりにも情けねぇから声だけ少し生き返ったぜ!」

(・・父さん。ゴメンな。敵、討てなかった・・)

「何終わりにしてやがる?」

(え・・・?)

「ホントに勝ちてぇなら今から行ってこいや!」

(・・行ったところでオレに何ができる・・?)

「ビビッてどうする!?街を救うんだろ!?このままで良いのか!?」

(英雄に・・?オレが?)

「そうだ!」

(そんな大それた事オレには・・)

「いつまでうじうじしてやがる!!お前は大事な約束を忘れてねぇか!?」

(覚えてるさ。フサには悪いと思・・)

「こんのバカ息子が!だから忘れてるっつってんだよ!お前この街に来て誰と出会った!?何を誓った!?」

(この街にきて・・?最初に・・自分が猫になってるからビックリして・・その後・・・・・!!!そうだった!しぃ!!!)

「よく思い出した。そこまでわかれば俺の言う事はもうない。先に天国に行ってるからな。お前の顔は当分見たくねぇ。だから・・」

(あぁ!絶対に・・)

「勝て!」

(勝つ!)

「じゃぁな・・」

ギコの頭の中から父親の意識が去った。

(父さん。サンキューな。それと・・ゴメンな、しぃ。お前を忘れるなんて・・今から行くからな。待っててくれ。)

ギコは決意をかためる。

(そうだ・・このまま終わって良いのか!?嘘つきのままで良いのか!?これが・・これが望んだ結末なのか!?)

ギコは眼を開いた。その瞳には今までにない決意がみなぎっている。

ギコは上まで飛躍した。

<・け・・・・・・・・・・・けそ・・・・・・・・え・・・・・じ・・の・・・・・が・を・・・いる!>

(!?)

<行け!たとえ弱気な自分に負けそうになっても、戦え!自分の信じた者の為に!運命が君を呼んでいる!>

(誰だ!?)

返事はない。

(・・運命が呼んでる?一体何の・・いや、今はそんな事どうでもいい!)

バシャーーーーーーーーン!!

黄色い影が水面から飛び出した。

「!?」

しぃは驚いた。

「・・ほう。」

モララーは驚いた、というより感心したようだった。

「しぃ!オレは絶対にお前を守ってみせる!」

「・・ギコ~~~~~~~~~・・」

しぃが涙目でそれでも嬉しそうに言う。

「そのためにも・・モララー!お前を倒す!」

飛び散った水が集約され剣ができた。ギコは強くそれを握る。

「!あの剣はあの男の・・」

「息子だよ!」

カーーン!剣と剣が強くぶつかる。

二人が距離を置く。

「あいつは強かった・・ふっ、面白くなってきた!」

モララーが構える。

(この威圧感・・間違いなく本気だ。でも怖くない。力がみなぎる!)

ギコも構える。

「お前を倒してしぃを守り抜く!」

バッ!動き出した。

カーーン!キーーーン!カキーーーーーーーン!剣対剣の激しい攻防。

しぃは大きく息を吸って、

「ギコーーーーーー!頑張れ~~~~~!」

「おぉう!」

カーーン!ギコの攻撃になった。

モララーが少し退く。

「くっ・・」

モララーがジャンプした。そして思いっきり振り下ろしてきた。

「死ね!」

キーーーーン!

ギコが防いだ。二人が大きく離れた。

「決着だ!」

一斉に走り出す。

「がああああああああああああああああああああああああああ!!!」

「はああああああああああああああああああああああああああ!!!」

スパーーーーーーン!!どちらかが斬られたようだ。

交差し、モララーが倒れた。

「ぐあっ・・!」

ギコの剣が消え、両手を天に突き上げた。

「しゃああああああ!」

「ギコ!」

しぃがギコの胸に飛び込んだ。

「しぃ・・」

真っ赤になってる。

「ありがとう・・ギコ。」

「約束を守っただけだよ。さぁ、早く行こう!」

「うん!」

二人は街を救うために走り出した。

でも・・しぃは知っていた。ギコは知るはずもなかった。

これから思いもよらぬ別れがある事を・・・


=第7章~別れ、そして脱出~=

ギコがモララーを倒したころ・・・・・

     <流石兄弟>

兄者が一息つき、

「ふぅ・・とりあえずここまでくりゃぁ安心な・・」

「だな・・」

「みんな無事かな・・」

「さぁな・・・ただオレ達もまだ無事とは言えない。」

「あぁ、ここもいつ奴に見つかるか・・」

三人が話し合ってると妹者がある事に気付いた。

「見て!太陽が沈む!」

「何!?」

「そりゃ沈むだろ。」

「違うぞ兄者!ここの太陽を見なかったのか!?」

「あぁ、黒かったな。でも、だからと言って沈まない訳じゃないだろ?」

「大きい兄者は話しを聞いてなかったの!?」

「ここは管理AIが全てを握っている!そしてここは時間と言うものがない!」

「何!?と言う事は・・管理AIに何かがあった!?」

「もしくは誰かがここを出ようとしている!」

「これで少しは希望が持てるもよ!」

同じ頃・・・

「---様、これは・・」

ギコとは違う、黄色い猫が言った。

「もしかして、誰かがここを・・」

今度は青い猫が言った。

「・・これからは私達も動きましょう。」

体は白く、道着のような物を着ていて、金の長い髪をした女の猫が言った。

「!?!?」

「新しい英雄が生まれようとしています。この機を逃してはいけない。
私達も協力し、街を救うのです。」

「・・了解!」

     <ギコ&しぃ>

「もうすぐ着くぞ、しぃ。」

「うん・・」

「? どうしたんだよ?さっきから元気ないぞ。」

「なんでもない・・大丈夫。」

「そうか・・」

しばらく走ると、『サウス・アウト』に着いた。

ギコはそのまま行こうとするが、なぜかしぃが立ち止まる。

「さぁ、早く行こう。」

「ありがとう。」

しぃは下を向いて、

「でも私は一緒に行けない・・」

「なにを・・」

「こないで!!」

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーン・・

オレとしぃの間に広大な壁が現れた。壊したかった。越えたかった。

でもオレは何もできず、ただ見上げて立ちすくんでいた。

そして、いきなりオレの足元から、どんどん足場が消えていった。

壁の向こうからしぃの声がする。

「早く・・行きなさい・・・」

なんでだろう・・オレには・・しぃが泣いているのがわかった。そして・・・

しぃがどれくらいの覚悟でこうしたのかも。

オレは振り向いて走った。そしてもう振り向かなかった。

コアにが見えた。オレはコアに飛び込んだ。

「すぐ戻るから・・待ってろ。きっとキミを救い出してやる。」

(ゴメンねギコ・・私、隠してた事があるの・・初めての友達。私は始めて他人を好きになった。だから・・嫌われたくなかったの・・)

しぃの背後からモララーが追いついてきた。

「見つけたぞ・・奴はどこだ。言わなければ女とて容赦せんぞ。」

(こんな人達と同じなんて・・私自身嫌だけど、ギコはいってくれたよね・・
“管理AIのなかにも良い奴がいるかもしれないだろ”って。私すごく救われたよ。でも・・まだ怖かった。言えなくてホントにゴメンね。)

「自殺希望か?まぁ良い。そのままくたばれ!」

モララーがしぃに飛び掛った。

(もう一回会えたらちゃんと正直に言って謝るからね・・だから・・)

しぃは振り向き、手から光る弓矢を出した。

「何!?」

モララーは止まって、

「それは光器・・・貴様、管理AIか!?」

「ギコの邪魔はさせない!」

モララーは攻撃を止めた。

「なぜだ。なぜ管理AIが人間のかた持つ!?」

「争いは嫌いだからよ!あなた達とギコ達のどっちが正しいかくらいわかる!」

「・・・」

ガガ・・ガ・・・ピ・・・ガピ・・

モララーに通信が入ったようだ。

「モナーか、何だ。」

「誰かがこの街から出た事について会議をするらしいモナー。」

「なに!街から!?・・わかった。戦闘可能な管理AI全員集めろ。」

「8頭身は今良い所だから邪魔するな、らしいモナー。」

「戦闘中のAIはいい。」

「わかったモナー。」

ピッ、ツーツーツー・・

通信が切れたようだ。

「無論だが貴様は来なくていい。裏切り者排除の命令も下す。今度あった時は命がないと思え。」

モララーが姿を消した。

「・・これからまた一人か・・ギコ・・・」

     <ギコ>

「ここは・・」

人間の姿に戻ってる。

「てことは・・着いたみたいだな・・」

オレはある程度の状況を把握した。

「さてと・・さっさとナイトメアプログラムを壊してしぃを迎えに行くか。」

「待ってたよ・・」

「!! 誰だ!」

「驚かせてすまない。私の名前はサザン。ギコ君、キミを待っていた。」

「おれを??」(ていうかこの声どっかで・・)

ギコはハッとした。

「お前!運命がどうのこうのとか言ってた奴か!」

「よく覚えていてくれた。その通り、私は君に語りかけた。」

「なぁ、あれどうゆう事なんだ?」

「そのままさ。運命は君を呼んでいる。」

「だからなんでだよ?」

「理由は簡単さ。君が英雄の息子だからだ。」

「何!?お前何でそれを知っているんだ!?」

「私もDreem cityの住人だからさ。」

「!? お前あの街に住んでるのか!?」

「正確に言えば住んでた、だ。今はもうここに住んでいる。」

「お前ここにいるならなんでプログラムを壊さなかった!?」

「待ってたと言ったのはその事だ。私もそのつもりでここにきたがとんだ勘違いだったみたいだ。」

「言ってる意味がわかんねぇよ!どうゆう事だ?」

「・・・単刀直入に言おう。そんなプログラム存在しない。私達は管理AIに騙されたんだ。」

「な、なんだと!?・・でも、オレがその事を聞いたのは仲間からだぞ!?」

「奴らが簡単にバレルように流した情報なんだ。」

「そんな・・じゃぁどうすれば!!」

「わかってるだろう?」

「・・・!」

「ギコ、管理AIを倒せ。」

「やっとこさ一撃喰らわしたとこだぜ?倒すなんて・・」

「君ならできる。あの時の勇気があれば。」

「そうか・・そうだよな。」

「そうさ。」

「よし!一刻を争うんだ!そうと決まれば早く行こう!」

「私はここから君を転送しなければならない。行くのは君一人だ。」

「へ??」

「まぁここに住んでる身だ。いまさら引っ越すきもないさ。言って来い!ギコ!」

「・・わかった!行って来るぜ!」

「ギコ、オレはお前を限りなく人間に近くして君を転送する。」

「??」

「強くして送ると言う意味さ。でもいきなりは覚醒しない。なにかキッカケさえあれば君は管理AIなど足元にも及ばない力を手に入れる事ができる。」

「・・なんか良くわからんし、短い時間だったけど世話んなったなサザン。」

「英雄の手助けをしたまでだ。」

「そうか。街は任せろ。絶対に救う。」

「頼むぞ。転送に入る!動くなよ!」

(いろんな奴の想いが背中に乗っかっちまったな。)

「転送!行って来い!」

「全部貫き通してみせる!」

ヒュン!

「頼むぞ・・ギコ」



-CATASTROPHE-


=新章<第1章>~二人の再会、戦闘再開~=

空中に黄色い光が見え、そして地上に降り立った。そこには黄色い人型の猫がいた。

「しぃ・・戻ってきたぞ。」

ギコは再びこの街に舞い戻った。街を救うため、しぃを守るために。

(早くしぃを探さなきゃ・・今も危ない目にあってるかもしれない。)

ギコは走り出した。今までの事を思い出しながら。

-------------------

「さて、これからの計画だが・・いたって簡単だ。逆らう者は皆殺し。」

「そのしぃとか言う管理AIはどうするモナ?」

「こいつはオレがやる。そうすれば脱出者にも必ず会えるからな。」
(あいつには借りがあるからな。それと・・サザンの奴め、くだらん事吹き込んでなければいいが。)

「アヒャ!オレはあいつらをやるよ!」

「モナも逃がしてしまった奴がいるモナー。」

「アヒャ!無様だね!」

「オマエモナー。」

「アヒャっ!?知ってたのかい。」

「つー、あいつらは仲間の可能性があるモナー。」

「確かに。ならここは効率よくやった方が利口だね!アヒャ!」

「うん、一旦手を組むモナー。」

「なら各自、持ち場に戻れ。今度は逃がしたり殺し損ねると許さんからな。必ず殺すんだ。わかったな?」

「了解モナー。」

「もちろんだよ大将!アヒャ!」

「解散!」

そういうと管理AIは飛び散った。モララーはギコと同じくしぃの方向へ、モナーとつーは流石兄弟の方向へ。

-------------------

「くそっ!どこにいるんだよ!最初あったとこにもいなかったし・・・大体こんな大きな街中で人一人探すってのが無茶な話だぜ!」

そう愚痴りながらギコが走っていると右にピンクの人(猫)影が見えた。

「見つかったよ・・・」

・・・・・

その近くをフサが歩いていた。

「くっ、まだ傷が痛みやがる・・」

そしてフサはギコを見かけた。

(ギコ!良かった・・無事だったか・・ん?)

そしてフサは、しぃの存在に気付いた。

・・・・・

「しぃ・・」

「!?」

しぃはギコの方を向いた。

「ギ・・」

しぃがギコと言い掛けた瞬間、

「ギコーーーーーーーーーーーーーーー!」

フサが大声で叫んだ。二人はビックリしたようにフサの方を向いた。

「そいつから離れろ!!そいつは管理AIだ!!!!!!!」

「・・・・・へ?」

ギコはしぃの方を向いた。

「・・・・・」

しぃはうつむいたまま口を開かない。

(なんで何も言わないんだ?)

しぃが突然前を向いた。それにつられギコもその方向を向いた。そこには赤い剣を持った紫の猫。

ギコは、

「!! モララー!!」

「また会ったなギコ・・そして・・見つけたぞ、裏切り者。」

「何!?裏切り!?」

「横にいるやつのことだよ。」

しぃは立ち上がり、手からピンク色の光る弓矢をだした。

(な・・・そんな・・・しぃが・・しぃが管理AI!?)



<第2章>~動き出す戦況~

「お願い!帰って!戦いはしたくない!!」

「忘れたのか?今度会ったときは・・」

モララーが走り出した。

「命が無いと言っただろう!」

「うっ・・!!」

しぃが矢を射だした。

「ふん、そんな素人の矢などあたらんぞ?」

モララーがジャンプした。

「空中では身動きができないはずよ!」

しぃがモララーに向けて4、5本の矢を射った。

「確かに身動きはできない。だが手は動く!」

モララーは大きく剣を振った。

「赤魔層壁!」

そこに赤いバリアーのような物ができた。

矢は全て弾かれ地面に突き刺さった。

「お前の裏切りは死に値する!」

ギコは考え事をしていたが、正気に戻った。

(オレは・・何してる・・?)

-------------------

     <≫1&おにぎりVS8頭身>

「ぐ・・・生きてる・・?おにぎり君・・」

「あぁ・・こんな攻撃じゃ、死んでも死にきれないよ・・・」

「すごい言いようだね。その攻撃で死にかけてるのは誰だい?」  

「ハァハァ・・もっともっと・・」

「≫1さん痛めつけよう!」

「くっ・・キモイ・・よ・・」

「くらえ!」

「うああああぁぁぁぁ!」

二人が目をつむった瞬間、

「二人を守りなさい!」

女の声が聞こえた。その後に二人の男の声。

「承知!」

二人の男は鞭を弾いた。8頭身は驚いた。

「!???」

そこには青い猫と黄色い猫、そして道着を着た金髪の猫がいた。

「唐突ですが、今からあなた方を守ります。」

「でも・・管理AIは強いですよ?」

「それは知ってる。だが安心しろ。」

「それ以上にオレ達は強いよ。」

黄色い猫に続き、青い猫が行った。

「人数は3対3!行けますね!?

「無論!」

3人は走り出した。

「管理AIをなめるとは!」

「無謀な挑戦者だ!」

「死ね!」

ニダーが足で攻めたてると8頭身は手も足も出ず、ガードで手一杯。

「せい!」

8頭身は蹴りで吹っ飛んだ。

「うあああぁあ!」

腹に大きな一撃が入る。

「押忍!」・・


ッパは拳で攻める。しかし、

「てやっ!」

8頭身の打ち下ろしのパンチ。が、ッパは冷静にブロックする。

「やっ!」

8頭身のアゴに蹴りが直撃した。

「ガッ・・・」

8頭身は倒れこんだ。

「押忍!」・・


「くらえっ!」

鞭を振り回す。

「攻撃が大雑把ですよ。動きは最小限に。そして・・」

レモナは8頭身の攻撃を鮮やかにかわし懐に入った。

「はっ!!」

レモナのパンチで三人目の8頭身も吹っ飛び3人ともビルがら落ちていった。

「拳は熱く。基本ですよ。」

「あっというまに倒しちゃったね・・」

「・・ともかくあのキモイ奴らが消えたんだ!やった!」

-------------------

     <流石兄弟VSつー&モナー>

パン!パン!パン!

銃声が鳴り響く中、3対2の勝負が広がる。

「くっ・・そろそろ俺たちの銃弾も尽きるぞ・・」

「これからは短期決戦だな・・!」

「モナ達もそのつもりだモナー。つー!!」

「わかってるよ!アヒャヒャヒャヒャ!!」

つーは6本の短剣を投げつけた。

「うああああ!」

それぞれ肩、足などに傷を負った。

「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!死になよ!!!」

つーは空中から妹者に短剣を刺そうとした。が、妹者が突然顔を上げた。

「!?」

「あなたがね!」

パーン!

銃弾はつーの脳天を貫いたようだ。

「やった!」

しかし、弟者が、

「モナーは・・?」

「ここだモナー。」

「え!?」

妹者は上を向く。モナーはつーの後ろに姿を隠していた。

「妹者ーーーーーーー!!!」

(そんな・・・)

「やっぱり君が死ぬモナー!!」

「きゃっ・・・!!」

妹者は頭を両手で覆いかぶさった。

ドガーーーーーーーーーーーーン!!!爆発音が鳴った。

「・・・・・・・・・あ、あれ??」

そこにはモナーが倒れていた。そして、白い光に包まれ消えていった。

「い、一体誰が・・」

3人は一斉に後ろを振り向いた。

そこにはバズーカ砲を持った避難民が数人いた。

「君達が・・?」

「僕達も何かの役に立ちたいからね。」

「感謝するわ。」

「ともかく・・俺達は勝った!」

「うん!」

「あぁ!」

「流石だよな俺ら!」

「また言ってる・・。」

-------------------

「くそっ!」

ギコは我を取り戻し、モララーに向かっていった。

「久しぶりだなギコ・・またお前と戦いたかったぞ。」

「お前を倒す。そして街の平和を取り戻す!」

バッ!!!

二人は弾かれるように離れた。

「しぃ!!!」

「!?」

「オレはお前が管理AIでも嫌いになったりしない!!ずっと友達だ!!!」

「!!・・・ギコ・・・」

「モララー!勝負だ!!」

「ふっ、やはり貴様との戦いが最もオレの勝負心を沸かせる・・!」

<<<最終決戦開始>>>

<第3章>~最悪の結末~

カーーン!

剣と剣が激しくぶつかる。ギコには自信があった。

「この剣さえあればどちらが強いかさっき証明されただろう!」

「一撃与えただけで勝ったつもりか?笑わせる!」

モララーがもの凄い速度で斬りつけるがギコは横に跳びかわした。そしてモララーは上にジャンプした。ギコはモララーをにらみ、怒鳴りつけた。

「勝負を長く楽しむなんて気はねぇぞ!」

ギコはビルの壁を利用してモララーの位置までジャンプした。

「くらえ!」

ズバッ!!ギコの斬撃がモララーにあたる。

「やった!」 

ギコが倒したつもりでいると、しぃが言った

「ギコ!後ろ!!」

「何!?」

ギコが後ろを振り向くとそこにはモララーがいた。

「残像だよ。」

(しまっ・・た。)

ドガン!!!今度はモララーの斬撃。

かろうじて剣で防いだが、空中なので下に吹っ飛んだ。

「ぐあああぁぁぁ!」

ボゴーーーーーー!

ギコが落ちた衝撃でコンクリが割れる。

「くっ・・」

ギコが消えた剣を再び出そうとするが、それよりも早くモララーが剣をギコに投げつけた。

「死ね!!」

(やられた!!!)

ギコが眼を堅く閉じた。

ザシュッ!!!剣が刺さる音。しかしギコに痛みは感じられない。

・・・生きてる?なんで・・

ギコが眼を開けた。そこには・・

「しぃ・・?なんでお前が・・?」

待て・・赤い剣はどこにいったんだ?・・・まさか・・

「まさか・・!!!しぃ!!!!!」

しぃの背中には無残にも、無情にも赤い剣が刺さっていた。

「しぃ!・・・なんで・・なんで・・」

しぃは優しく微笑んだ。

「良いんだよ・・ギコ・・・気にしなくても・・これは、償いと感謝の気持ちだから・・私の・・償いと感謝の気持ちだから・・」

ギコ:「そんな・・わからないよ・・なんだよそれ・・」

「償いは・・・今までギコを騙してきた事への償い・・管理AIだって言えなくて・・・嘘ついててごめんね・・」

いいんだ・・・

「そんなの・・いいんだよ・・」

「それと・・感謝してるから・・・」

「オレは・・お前に・・何もしてない・・何もできなかった。」

「ううん・・大切な事を教えてくれた・・友達って言ってくれて・・ありがとう・・・」

しぃを守るって誓ったのに・・・

「私・・・最後に・・人を好きになれて良かった・・」

守ってやれなかった・・・

「しぃ・・・やだよ・・・最後なんて言うなよ・・・」

「大好きだよ・・・ギコ・・・」

一番・・・愛しい人を・・・

フッとしぃはピンクの光になって消えていった。

「守れなかった・・・!」

瞳から涙が溢れてきた。

(オレは・・結局しぃに何をしてやれた・・?)

「彼女の最後の言葉を聞かなかったのか?」

(・・・サザン・・・)

ギコにはもう驚く気力も無かった。

「君は彼女に友達とは何か、人を愛するとは何かを教えてやったんだ。」

(しぃは・・オレのせいで死んだんだぞ・・)

「そうだな・・だがその事実を受け止めろ。そして戦え!勝つんだ!」

(今のオレには・・戦う意義が無い・・しぃを守るって・・誓ったのに・・)

「街を救うんじゃなかったのか?」

(街よりも・・オレにとってはしぃの方が大きいんだ、大事だったんだ・・!)

「だが、今ここで君が死んでしまうと彼女の死が無意味なものになるぞ?彼女は何のために君の盾になった?君の勝って欲しいから、君に街を救って欲しいからだろ!?」

(でも・・しぃはオレの為に盾になった・・これは・・オレの・・罪だ・・)

「そうだな・・ならその罪を償いにいけ。街を・・救いに行け。」

(!!・・そうだな・・それがオレにできる最大の償い・・だよな・・スマンな・・何度も・・お前に励ましてもらって・・)

「私の使命だからな・・英雄の誕生を見届けるのは・・さぁ、行け!」

(まだ・・間に合うかな・・まだ・・償えるかな・・)

「まだ間に合うはずだ!今なら、まだ!」

グッとギコはピンクの光の一粒を握りしめた。

モララーが不適な笑みを浮かべ、そして言った。

「死刑・・・完了。」

その瞬間、カッ!と光が辺り一面に広がった。

「な・・何だ・・?」

「ギコは覚醒したよ、モララー。」

「サザン!?貴様何をした!?」

「かつての戦友の名前を覚えてるとは、お前もなかなか情深いな。なぁに、直にわかるさ。ギコがどう変わったか。」

(しぃ・・償いはしてくる。でもオレはやっぱり・・許せない・・)

光の中から人間の手が見えた。そして人間の足、体が見えてきた。それは人間の世界でのギコ。違うのは猫耳、しっぽ。そして・・今までとは違う剣。

モララーは目を丸くした。

「あいつが持ってる剣、あの水の剣じゃない!あれは・・まさか・・・光器!?なぜ奴が管理AIの力を!?」

「しぃの力が宿ったのさ。あいつには他人の力を譲り受ける才能、能力がある。水の剣も本来ギコの父親の力だった。」

ギコが喋りだす。

「許せない・・・あいつよりも・・・しぃを守れなかったオレ自身が!!」

ドン!地面を蹴った音。

ギコが目にも止まらぬ速さでモララーを斬りつけた。

「ぐっ・・!?早い!?」

「うおおおおお!」

しぃ・・・

ガキーーーーン!モララーがどうにか止める。

モララー:「小癪な!」

ビュン!モララーが剣を振る。

ギコ:「甘い!」

君と出会えたから・・・

クルクルクル・・ギコが回転しながらモララーを飛び越えた。

モララー:「跳んだ!?後ろか!?」

ビュッ!モララーはすぐさま反応し、後ろを向いて剣を振る。

カキーーーン!ギコがまるで後ろに目でもあるように、剣を受け止めた。

「な・・後ろ向きでだと!?」

たとえ全てが嘘だったとしても俺は構わない、

「うああああああああああ!」

君が俺を愛してくれる限り、永遠に・・・

ドゴン!ガーーーン!ガキッ!ガチーーー!ギコの凄まじい斬撃の連続。モララーも全ては受けきれず、いくつかもらう。

「ぐあっ・・!バカな!!オレは管理AI最強だぞ!?」

「関係ない!オレはお前を倒して街の平和を取り戻す!これが今できる最大の償いだから!!!」

ズドーーーン!ギコの攻撃。

ギコが押し、二人は弾けたように崖から飛び出した。そして中心が空洞になっているビルに、天井のガラスを割り落ちていった。

「グ、ガ、ア・・」

モララーからバチバチっという電気のような物が漏れた。もう消えかかってるようだ。

でもオレは剣を構えた。トドメは・・オレが刺さないと意味が無いから。

「あああああああああああああああああああああああ!」

最後、オレの剣に光が集約した。オレは振り落とした。最後の一撃を。

ズドーーーーーーン!!!!!!!!!!

剣から光の柱が天まで伸び、光が街全体を包んだ。

街は消えた。オレは落ちている。この街から出られるようだ。

<最終章>~二人の別れと涙~

オレは目をつむっていた。でもオレの中からしぃが外に出るのがわかった。

「しぃ!!!」

ピンクの光の粒がしぃに形を変え、そしてしぃは人間の姿に変わった。ピンクの長い髪にワンピースを着ていて澄んだ瞳をしていた。

オレは手を伸ばした。しぃを街に連れて行きたいから?それもあるかもしれないけど、オレはその時ただ単にしぃを掴みたかった。

「しぃ・・」

しぃも手を伸ばした。同じ気持ちなのかな・・・

「ギコ・・」

掴みかけた時、しぃの手はパラパラとデータのように消え始めた。

「あぁ・・!」

しぃは最後なのに、笑顔でオレに、

「これからも・・ずっと友達だよね・・?」

しぃはあえて過去形にはしなかった。オレは涙が出そうになるのを必死に耐える。

「あぁ!当たり前だ!だから・・消えないでくれ・・」

「ありがとう・・ずっと愛してるからね、ギコ・・・」

今までで一番の笑顔で、でも最後に涙をこぼしてしぃは言った。

「嫌だ・・行くな・・!!!」

「さよなら・・」

しぃは・・・消えてしまった。しぃの一欠けらも見つからない。こればっかりはオレも耐えられなかった。

「しぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

オレは泣きながら叫んでいた。・・・------------

そして気がつくとオレは元の街にいた。そこには見慣れた顔ぶれ、の中に少ししらない顔もいた。けど・・

「だよな・・いるわけないよな・・・」

すると兄者が、

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