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GOD OF DEATH (死の神) (ONE)

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匿名ユーザー

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===========================[死神屋Ⅰ]================
月明かりの刺す夜の街、残業や飲みに行って遅くなるサラリーマンくらいしか歩いていないような時間。

一人の女性が、人気の無い森の中に歩いて行く。

薄い桃色で頭に赤い線がひかれてる『シィ族』の人だ。何か思いつめた顔をしている。

森をずんずん歩いていくとそこには、古い小さな小屋があった。

桃色の女性は少しためらうが、決心したようにドアを開けた。

小屋の中は薄暗く、奥がどこまで続いているか解からない、そして大きな机の向こうに、

白い色々な表情が入り混じったような、複雑だけど何か優しい表情、二十三歳ぐらいの

『モナー族』の男が居た。少し眠そうな顔をしている。

「なんのようですか?」

モナー族の男は、いきなり話し出した。

「こんな夜にすいません…お願いがあります」

そう言ってシィ族の女性は、バックから紙を取り出して言った。

「この男を殺してください」

紙に描かれた写真を見て、モナー族の男は、眉をひそめた。

「この人は先日テレビに出てた…」

「はい…核兵器密輸の疑いがありながら、作業員の独断と言いのさばっている奴です…」

話している女性の目を凝視しながらモナー族の男は付け加えた。

「その作業員が、貴方の夫さんなのですね」

「っ!!」

いきなりの、ことでシィ族の女性は面食らってしまった。

まさか言おうと思ったことを先に言われてしまうとは思わなかったからだ。

「だいたいのことは解かりました、では奥にきてください支払いのご説明などをしますので…」

にこっと笑い、モナー族の男は立ち上がり暗がりの方に歩いていった。

===========================[死神屋Ⅱ]================

「今回の仕事は、あのカポードカンパニー社長の、『オミーミノフ・モナロンド』の殺害だ」

薄暗い部屋でさっきのモナー族の男が、話している。

殺風景な部屋で、真ん中に鉄で、出来た六mの大きい机がおいてある、その周りにモナー族の男を入れて、

6人の男が座っている、

一人は水色の『ギコ族』の少年で、十五歳前後って所で、首から十字架を下げている

モナー族の男の話をまじめに聞いているようだが、頭の中でこんがらがっているようだ。

二人目は黄色い『モララー族』の少年、ギコ族の少年と同じで、十五歳前後って所で右腕に大きな傷がある。

ギコ族の少年と違い熱心には聞いてないが要点はしっかり頭の中にまとめているようすだ。

三人目は、白い『モナー族』の亜種で異様に背が高い男、二十五歳ぐらいだろう。
これといった特徴は無いが、寝息を立て仮眠してるようだ。

4人目は『フーン族』の男で、二十歳前後、右目に大きな傷がありノートパソコンをいじっている、

パソコンの画面には、カポードカンパニーの情報が乗っている。

5人目の男も『フーン族』の男で、顔の左側に鉄製の仮面をつけている。二十歳前後って所だろう。

「とゆうことだ、邪魔な奴は排除しろ殺してもかまわん」

モナー族の男が話し終わった。

「よしだいたいのことは解かった」

ギコ族の少年は独り言を言っていた、

「へ~君の小さい脳で解かることって有るんだ~知らなかったよ」

ギコ族の少年の独り言を隣で聞いてた、モララー族の少年は、ニヤニヤ笑いながら話しかけた。

「んだとゴルァ余計なお世話だ!」

ギコ族の少年はモララー族の少年の耳を引っ張って大声で叫んだ、そうとう短気らしい。

「はいはいお前が馬鹿なのはわかったから少し黙ってろ」

ギコ族の少年の怒りのオーラをさらりと返しながらモララー族の少年は言い返した。

「なんだt」

ギコ族の少年が、話し終わる前にモララー族の少年とギコ族の少年の間にメスがきらりと光っていた。

メスが飛んできた先を見るとモナー族の背の高い男が座っていた。
~~~~~~~~~~
「あぶねーだろ!刺さったらどうすんだよ!!」

「直す」

「直すじゃねーよ!てk」

ギコ族の男が言ってる途中で、すぐ横にメスが刺さった二本目だ。

「黙りなさい眠れません」

背の高い男は笑いながら三本目のメスを取り出した。

「ハトース大人気ないぞ、ギコスもうるさい、モララルお前もだぞ」

さっきまでずっとノートパソコンをいじってた片目のフーン族の男がぴしゃりと言った。

「で?モナン、今回は誰が行くんだ?」

仮面のフーン族の男がモナンと呼ばれた、モナー族の男に聞いた。

「そうだな…今回はギコス・モララル・兄者で潜入し殺害。弟者は情報収集を頼んだ」

                             「「「「了解」」」」
===========================[死神屋Ⅲ]================

製品株式会社の中でもトップクラスの会社カポードカンパニー。

実際は、大して製品もヒットせず、今にも潰れそうな会社のはずだが、

どこから沸いているのか金が有り、どんどん大きくなっていっている。

しかしおかしいと思った一部の団体が依頼して、武器を不法輸入・輸出していた事がばれる。

しかし、作業員の独断と言い張り、一流の弁護士をやとい無理やり裁判を進め、作業員に責任を押し付け可決させた。

そんなことがあり、いろいろな所から忌嫌われている会社である。

そのカポードカンパニー社長こと『オミーミノフ・モナロンド』は、悩んでいた。

せっかく武器の輸入でのし上がってきたのに、こんなくだらない事で、

会社が倒産するかもしれないなんて、考えたくも無かったのだ。

彼は、『モナー族』の亜種で生まれつき耳がでかく、子供の時から同級生にいじめられていた。

そのせいで友達も少なく、家に居ても何もしないでただダラーとしているだけの生活をおくっていた。

高校に入ってから、政治のことを熱心に勉強し続け会社に就職、地道にがんばって社長までにのし上がってきた。

しかし会社のエースだった人が急病で死んでしまい会社がどんどん不景気になっていった。

今では外道を走りまくって、色々なことに手を出したりしていた。

「あ~あまぁ終わったことだしなまぁ一ヵ月後ぐらいに再開すればいいかな?」

そんな事を一人でぶつぶつと話していた。

                         これから起きることも知らずに…

===========================[死神屋Ⅳ]================

「ったく…潜入なんていうから排水口をもぐるとか天井に張り付くかと思ったのに…」

ギコ族の少年の、『ギコス・ギリロル』は、一人でぶつぶつ愚痴っている。

その横で愚痴を聞きながら、PCを操っているフーン族の男こと『兄者』。

さらにその横で、ギコスの方をニヤニヤ笑いながら見ている、モララー族の少年、『モララル・エルラス』

「映画の見すぎだぞギコス…潜入なんて名前だけだ…」

兄者は、片目でギコスをにらみ黙らせ、またPCを向き直る。

「でもよぉ~…相手をだますんだぞ、そんなのやだな…一階から潰しながらあがっていくんだよ!」

ギコの熱演を右耳から左耳に流しながら兄者とモララルは、すたすたと先に歩いていく。

「なロマンだろ…っておい! 待てよ、この薄情者!」

そのとたんモララルが振り向き大声で、

「馬鹿野郎! 上の階の奴が警察呼んだら終わりだろ! 警察も殺すとか言うなよ!」

町の人々が一斉にこっちを向いた。

「あ…ははははは…い…イ ジョ ウ ジ サ ク ジ エ ン デ シ タ 」

慌ててモララルがごまかす、横で兄者がプッと吹いている。

「お…お前ごまかし方下手だな…ハァ」

ギコスがため息をつく、その言葉がモララルの怒りを最高潮に達させた。

            人_人_人_人_人_人_人_人_人
            < お 前 が 1 番 悪 い ん だ よ ! >
             Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y

「おい…ついたぞ」

今にもつかみかかりそうなモララルとギコスの間に割り込みながら兄者が言った。

「じゃあ作戦道理にやるぞ・・・」

そう言いながらかポードカンパニーに入っていった。

カポードカンパニーの中は相当広く、五、六人位の訪問者らしい人が慌しくうろうろしている。

兄者は、キョロキョロと周りを楽しそうに見ている二人を尻目に受付の方に歩いて行った。

「すいません壱弐八運送会社のフーロリス・フローンと申します、此処のブーオン課長にお話が有るのですが…」

兄者がつい最近発行した偽造のパスポートを出した。

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