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MOONNIGHT~月夜の天使~ (月明かりの住人)

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匿名ユーザー

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プロローグ


彼女は静かに自身の鼓動に耳を傾けている。
左手を心臓のある方の胸にのせるのが彼女の癖であった。
蒼白の月夜、夜風にその微笑を揺られながら、彼女は考えているのだ。

迷うことなどない。
鼓動はいつだって正しかったじゃないか・・。

蒼白の月夜、夜風にその身を翻し、彼女は摩天楼の風景に溶け込んでいった・・・。

  

       *    *   *






我々は何のために戦ってきた・・。

月明かりでビルが真っ黒に見える。

それがまるでこれからの運命を突きつけるかのように・・。

月の近くで何か物体が浮かんでいる。

それは・・気球船だった・・。

ビルの上でみているAAがいる。

朱色で両方の足には包丁が結び付けられている。

彼女の名前は「つー」

ほっぺに傷がついてるのが彼女の証拠。

「ネェ、フサ。」

とつーが呼ぶと後ろからAAが出てきた。

ふさふさしていて猫のような犬のようなAA。

「ヤッパ戦ウノ?」

「そうするしか方法はない。」

「フサ、死ヌノカ?」

「何とか生きて見せるさ。」

「ウン・・。」

月明かりが二人を照らしている。

彼女は静かに自身の鼓動を耳に傾けている。

「ジャァ、イッテクル。」

「気をつけろ、山崎がモララーの味方をしているかもしれないからな。」

彼女は大きく羽を広げる。

背中には四つの羽が生えていた。

「フサ・・・。」

「俺は死ぬかもしれない。けどお前は生きろ。」

つーは飛び立った。

前には大きなビルが建ている。

つーはビルを乗り越え月に近づいていった。

気球船に近づいてゆく。

つーは気球船の中に入っていった。

窓を割る、以外にも厚くはなかった。

「ココカナ?」

すると後ろで声が聞こえてきた。

「侵入者は逝ってよし!ですよ?」

山崎というAAがつーに近寄ってきた。

「ヤッパ裏切ッテタンダ。」

「裏切ってた?それは貴女でしょ?」

「モララーハ敵ダ。」

「貴女はたしか・・つーでしたよね?」

するとつーはすっと消えた。

「遅イ。」

ザシュ

と音がする。

つーの片手には包丁が握り締められていた。

「はずれですよ?」

後ろを振り返ると山崎がいた。

「僕はいっぱいのコピーがいるんです。ほら、周りを見てください。」

つーは周りを見る。すると山崎の言うとうり、いっぱいいた。

だがつーは一瞬にして山崎を蹴散らした。

「さすがは鮮血の堕天使。」

だが、本体は生きていた。

「シブトイネ。」

「それよりいいんですか?貴女の大事な人がいなくなっても・・。」

すると山崎は手をつーに差し伸べる。

片手にはフサの毛があった。

「ドウユウコトダ。」

「彼は今、絶体絶命になってますよ?」

「ダカラナンダ。」

「いかなくていいんですか?」

「フサハシンデモカマハナイトイッテタ。シンデモワタシヲミテクレル・・・。」

つーは眼を瞑り左胸に手を当てた。

すると山崎はまた銃を構える。

つーは山崎の顔の近くに行き、けりを食らわす。

「私ガ戦ウ理由ハ二ツダケ。衝撃的ナ何カト、熱病的ナ何カ・・。」

「”正義”を語れる”甘い”時代は終わったんですよ。」

すると山崎はつーに言い始めた。

「フサ、モウ私疲レタヨ。」


ダンダン


と銃声が月夜の下で響く。

「オ前ラハ、感情ニ流サレテイルダケノ滑稽ナ隗儡ダヨ。」

「それが本来のAAだという姿ではないのか?」

「ソレハ違ウ。私タチハ心ヲモッテル。」

「AAに心なんていらないよ。」

山崎は銃を構える。


ダダダダ


銃声が船の中でずーっと響いてる。

つーは山崎の銃の目の前に行く。

山崎は戸惑っている。

その間で包丁で首筋を切りつける。

包丁には月明かりで光っている血がついていた。

「私タチハ感情ニ流サレル滑稽ナ隗儡デハナリタクナインダ。」

「私ニハ平和トイウ、環境ガワカラナイ。」

つーは山崎の亡骸を後にして前に進んでいった。

つーは廊下を一人で歩いている。

かつんかつんと音がする。

「アァ・・月ガ綺麗ダナ・・・。」

すると前にはエレベーターが待ち受けていた。

中に入ると外が見える。

街が燃えている・・。

つーは背中を向けながら、エレベーターで昇っていった。

これからモララーと戦うために・・。

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