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破滅へのワルツ  (キラ好き)

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~絶望の始まり~


「ふぁ~。眠い。」
黄色のネコ型AAが起きる。時計は8:00を指している。
カーテンから木漏れ日、外では小鳥が鳴いている。はずだった・・・
しかし、暗い。曇りや雨でもない。もう一度外を見る。変わらない。
「時計がおかしいのか?」
と思いつつ下へ時計を見に行くと同じく8:00だ。テレビもつけるが、映らない。
「何が起こってんだよ。」
よく見れば兄のフサがいない。
「フサ兄~何処にいんだ~?」
応答が無い。いつもこの時間ならいるはずだ。やはりおかしい。
「外へ出てみるか」
扉を開けるとそこには地獄が待っていた・・・。
そこには血の臭い、死体が転がっていた。
「っ!なんだこれ!」
思わず悲鳴上げる。
町を回ってみるがやはり死体などが転がっている。
「どうしちまったんだ・・・」
その場にへたり込むAA。あまりのショックに殺気にも気づかず・・・。
(ヒュン!)
と音がした。
(何が起こった!)
と思った次の瞬間、激痛が襲った。背中に激痛が走っている。
ガラスに自分の背中が映っていた。大きくえぐれていた。
5,6メートル前に紺のネコ型AAがいた。顔をどこかで見たことがある。
そのAAがいった
「やあギコ。死んでなかったの?」
この声、顔、モララーだ。
「モララー・・・・・なぜ・・お前・・・がこん・・なこと・・・・を・・?」
「なぜって?これが僕の本当の姿だからさ。お前等と一緒にいてずいぶん溜まってたからこの世界が滅ぶかもね♪」
「やめろ・・・モラ・・ラー・・グァ!」
モララーが石の破片で傷口をさらにえぐった。
「ふふ。もっと鳴きなよ。いい声だ。僕を止めたかったら殺してみなよ。無理だろうけど♪」
「いつもの・・お前に・・・戻・・れ!」
「嫌だよ♪もっと殺して世界を滅ぼすんだ!」
モララーが上機嫌に言う。
「じゃあねギコ。死の恐怖を味わってね♪」
モララーがそう言って去っていく中、ギコの意識は薄れていった・・・。



~仲間そして旅立ち~


「よぉモララー何してんの?」
ギコが問うがモララーは答えない。
「モララー無視すんなよぉ~」
と言ったすると突然真っ赤な剣を出し切りかかってきた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
と悲鳴を上げて目が覚めた。
「ハァハァ。夢か・・・」
しかし、なぜ自分がベッドで寝ているか気づいたのは一分後くらいかかった。
(ここは何処だ・・・?)
窓を見るが、見たことの無い景色が広がっている。トントンと誰かの足音が聞こえてた。
「あら、目覚めてたの。」
どこかで見たことがある。ピンクにこの声しぃだ。
「傷はどう?よくなった?」
と言われてみれば、自分が上半身のほぼ全部を包帯で覆われていることに気づく。
「ギコ君。あなたは知らないだろうけど、昨日一日中寝てたのよ。まあ、あの傷じゃ仕方ないけどね。」
確かにモララーに斬られた後の記憶が全く無い。そこで自分がどのような経緯で運ばれてきたのを聞こうとしたが、
「もう動ける?動けるんなら、下で話があるんだけど。」
と言うしぃの言葉にさえぎられてしまった。体のほうは、随分と楽になった。
動けるからいいか。という判断を下した。
「うん。じゃあ行くわ~。」
と降りていった。
「よかった。私のヒーリングがきいて。」
しぃが言う。しぃが看護系で活躍しているのは知っていたが、あの傷がすぐ治るほどの効き目とは知らなかった。と思いつつダイニングへ入ると、兄のフサが居た。
「お~体のほうはいいのか我弟よ。」
「なんでフサ兄がいんの?」
ギコが問う。
「まぁ~これから話す。気にするな。」
フサが答える。
(遅かれ早かれ分かるのだからいいや。)
「ギコ君傷はもういいのかモナ?」
白く、この語尾にモナを付ける喋り方、兄弟のように過ごしたモナーである。
(ハァ?何でこの三人が?もっと分からなくなってきた。)
「ギコ君ここに座って。」
しぃが言った。
「あぁ」
ギコは前の椅子に腰掛けた。
「さて、本題へいく。」
フサが真剣な口調で話し出す。
「まずお前がどのようにして運ばれてきたかを教える。」
「うん。そうしてくれ。何でここにいるのか聞きたかったところだ。」
「おお。お前が道で倒れていたから助けた。それだけだ。」
「えぇ~!それだけじゃ説明になってねぇ!」
ギコが叫ぶ。
「嘘うそ。ちゃんと話すよ。」
「さっさとしろよ!」
「へいへい。俺たちがモララーの暴走を止めるために追っていたんだ。」
「何でフサ兄がそんなことしてんだ?モララーはなんで暴走したんだよ。」
ギコは問う。
「あれ?お前に言ってなかったけ?今年から特殊部隊へ入ったって。」
フサがひょうひょうと言い放った。
「そんなことは一言も聞いてないぞ。」
「まぁいいじゃねーか。今分かったんだし。」
「お兄さん!特殊部隊のことは身内にも秘密って条約でしょ!」
しぃが言う。モナーとしぃとフサはこの部隊の仲間である。
「いいじゃねーか。部隊はもう壊滅だろうし。」
「そういったら元も子もないって感じだモナ。」
「それで俺が倒れててどうしたの?」
ギコが話を続ける。
「あぁ。お前が背中に大きな傷があるのに気づいて近くの病院で応急処置をした後、薬等を貰ってきた。」
「は?あの辺りに人はいなかった。じゃあそれは盗んだと言うんじゃないのか?」
「硬いこと言うな。それしかなかったんだし。」
そう言われてみればそうだが。
「ふ~ん。なんで運ばれてきたかは大体分かった。モララーの暴走の理由は?」
ギコが最も知りたいことだ。あのモララーがこんなことをするというのが信じられなかった。でもこの背中の傷は現実を見せている。
「モララーの暴走はウラにナナシアと言う奴が関わっていると言う話だ。」
「ナナシアってなんだよ。」
「ナナシアは最強にして最悪の悪魔と言ったところかな。」
「そんな奴に勝てるのかよ。」
「いや、奴は一度倒されているんだ。20年前に。」
「じゃあなんで生きてるんだよ。」
ギコが言う。
「倒したかに見えたんだが、奴は力を蓄えていたらしい。」
フサが呆れた口調でいった。
「で、そのときナナシアを倒したのがギコ君のお父さんだったのよ。」
しぃが口を挟む。
「あ~おいしいところもって行きやがって。」
フサが不満を言う。
「ま、ちょっと話すのも疲れてきたし、しぃとモナーで話続けといて。」
「じゃあ私が説明するわ。」
(こんないい加減な兄貴持ってる俺って・・・)
と心の中で幻滅しつつしぃの話を聞き始めた。
「お父さんが倒したって言う話まではしたよね。」
「あぁ。そのあとは?」
「それじゃ、単刀直入に言うわ。私達と一緒に戦いましょう。」
「えぇ!」
ギコは驚いた。確かに週一位兄から剣術等を教えてもらっているが、自分が強いのかどうかは良く分からない。
「あなたのお兄さんいつも言ってたわよ。ギコは強いって。俺じゃすぐ追い越されるってね。」
兄がそんなことを言っていることは知らなかった。
「それでどうする?ここに残る?ついてく?」
ここに残ってむざむざ殺されるか、抗うか。二者一択。
なら、最後まで抵抗してそれで駄目なら死んでやる。
ギコがいつも心におもってきた(最後までやって、それから後悔しろ。)
「俺は・・俺は戦う。」
ギコの意志は堅い。
「そう。じゃあもうすぐにここを出るわ。」
「早くない?」
「モララーの暴走をさっさと止めないといけないでしょ。」
「確かに。」
「じゃあお兄さんが準備を殆どしてるからいきましょ。」
「ああ」
と言っていると、フサが来た。
「それでしぃ。ギコはどうするって?」
「一緒に戦うそうです。」
「そうか。じゃあギコこれ。ホイ」
フサが何かを投げてきた。
「ん?なんだこの剣。」
少し古びれている。全長1メートルくらいある。
「それは親父の剣だよ。お前に渡せとその剣と一緒に手紙を書いてた。」
(これで戦ってたのか・・・)
そんなことを思っていると
「おーい。ギコ君早く行くモナよ。」
「ああ。分かった。今行く。」
(父さん俺戦うよ。逃げたりなんかしない)
と天に思いつつ、家を出て行った。
四人の戦いは始まったばかりだ。

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