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「遅刻」

ジリリリリリリリリ!!ジリリリリリリリリ!!
強烈な目覚まし時計の音が部屋中に響き渡る。
「う~ん、うるさいモナー。」
モナーは体を起こし、時計を見る。時間は…七時四十五分。
「ゲゲー!早く学校へ行かないと!」
モナーは階段をころがるように降り、目にも止まらぬ早業で着替え、パンを手に持って家を飛び出した。
「い、いってきまーす!」

モナーが学校に着いた瞬間、チャイムがなった。
「ゼェゼェ、ギリギリセーフモナね。」
息を切らしながらモナーが席に座ると、先生が扉を開けた。
「おはよう諸君!」
先生のはりきった声が耳に障る。モナーはぐったりとなったままうつ伏せていた。
モナーの前の席にいたギコが心配そうに呼びかける。しかしモナーはそれにも応じない。久しぶりに全速力で走ったから疲れたのだろう。
ホームルームが終わり、朝自習になる。先生が教室からいなくなるとギコがモナーにもう一度呼びかける。
「おい、モナー。お前どうしたんだ?」
「朝起きたのが七時四十五分だったモナ…。」
「ハァ?お前それでよく間に合ったなぁ。お前ん家から学校まで五キロもあるのに…すげーな。」
「ど、どうもモナ。」
モナーはそれっきり応答しなくなった。半瀕死状態だ。

学校が終わり、生徒達は部活へ行ったり、帰ったりしている。そんな中教室にはモナーとギコとモララーの三人が掃除で残されていた。
「ったく、あの糞教師め!教育委員会に訴えてやろうか。」
ギコがぶつぶつ嘆く。
「まぁしかたが無いモナよ。ギコがガラス三枚も割るから。」
「あのガラスの強度が弱いんだよ、力抜いてたのに割れるなんておかしいって!」
「でもあんな狭い所でサッカーしてるギコも悪いんだからな。」
三人はだるそうに箒でゴミを掃く。
「よし、これくらいで大丈夫モナー。」
三人は箒を片付けて下駄箱へ行く。
「んじゃ俺は今からサッカー部だから、じゃあな!」
ギコは運動場へ走っていく。モナーとモララーがそれを見送ると、とぼとぼ歩き出す。
「でもよく間に合ったな。俺なら諦めてゆっくり行く所なのに。」
「無遅刻無欠席に傷を付けたくなかったモナ。でも流石に五キロはきついモナ。」
分かれ道に差し掛かり二人は別れた。モナーは誰もいない道を一人歩いていく…。

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