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烙印 ~スティグマの呪い~ (シオン)

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匿名ユーザー

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スティグマ

他者や社会集団によって個人に押し付けられた負の表象・烙印。
ネガティブな意味をもつレッテル・ラベル。
もともとは、奴隷や犯罪者であることを示す刺青などの肉体的刻印のことを指す言葉であった。
現在の概念は社会学者ゴフマンが1963年『スティグマの社会学』の中で提示した。
彼はスティグマを「社会における好ましくない違い」とし、これを負った人々への劣等視が社会的に正当化されると考えた。
その結果、スティグマを負った人々は差別という形で様々な社会的不利を被ることになる。
                  
                        byはてなダイアリー

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20X2年 アメリカ大陸地下に大規模な古代都市を発見

20X3年 古代都市の鑑定の結果、西暦1500年~1700年の間に滅んだと考えれ、
    調査団を派遣したところ現代科学を上回る科学力をもっていた事が判明、しかし生体反応は無し

20X4年 古代都市からの技術を引き継いでクローン技術を完成させた。
    地下都市へ第二調査団を派遣された。一番の収穫は未確認生命体のミイラの発見、科学班にまわされることになる。


この物語はこの地下都市で生きた戦士達の話

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一幕 始まり

西暦1579年 地下都市

日本でいえば安土桃山時代だろう、地上では剣を振り回して戦争をしているが、アメリカ大陸全域の地下では巨大な国ができていた・・・・・・

「ち、遅刻するモナー!!!!」
街路を走る一人の白いAA、名をモナーという、地下都市では道路などが完璧に整備されていて、現代から見れば近未来を想像させる
もちろん教育制度も発達していてモナーは大学生、頭は悪くないのだがマイペースで遅刻などは日常茶飯事、
「昨日夜遅くまで映画見てたせいモナ・・・・・ってウワッ!!!!」
モナーが道路を渡っている手前、トラックが突っ込んできた。危うく轢かれそうになったがモナーは後ろに跳んで回避した。だが勢い余って頭を街灯の柱にぶつけた。
「おい兄ちゃん!!気をつけな、死にてぇのか!!!」
よくいるトラックの運転手だ。
「ごめんなさいモナー」
モナーは頭をおさえながら謝った。トラックはそのまま走りだした。よく見ると信号は青だった。
「ってあっちが悪いモナ、謝罪と賠償を(ry」
モナーは腹が立ちトラックの荷台に唾をかけた。
「ハッ!!こんなことしてる暇ないモナ!遅刻するモナー!!」
モナーは走り去ろうとしたが、その瞬間後ろで大きな爆音が轟いた、モナーは後ろを振り返るとその爆発はさっきのトラックからだった。
「なに?えっ?あれモナか?モナの唾モナか?モナの唾が!?」

    
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日常とは、いとも簡単に崩れ去るものだ
           
               by アヒャール・ネビル

二幕 発端


爆発したトラックをモナーはじっと見つめていた。もはやあのトラックの運転手も生きていまい。周りにはギャラリーが集まっていた
「アワワヮヮヮ・・・(∀゜;)」
モナーがアヒャりかけたときにトラックの残骸から「何か」が飛び出してきた。その「何か」はその場で大きな声で吼えた。周りのギャラリーは皆散り散りに逃げた。
「ええ、ちょ待ってほしいモナ、腰が抜けたモナー!」
そんなこと言っているうちにトラックの燃料に火が付き周りは火の海と化した。もはや周りには誰もいない。
「なにモナか、あの化け物は!?」
まさに化け物そのもの、長い鉤爪にどす黒い体、大きさは2mはある。
「グォォオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」
「許してほしいモナー(T∀T;)」
化け物はモナーに向かって走る、
「ああ、お父様、お母様、今あなた達の元に行きます・・・」
モナーは目を瞑って殺されるのを待った。

 ガキィィン!!!!!!

聞こえるのは鉄のぶつかる音、恐る恐るモナーは目を開けた。
「こんな所でまで仕事なんて散々だぜゴルァ!!」
黒いコートを纏った青いAAが鉄の棒で化け物の鉤爪を押さえていた。

三幕 対峙

「おい!!そこの一般人!!怪我ないか!!!!」
黒服の男は言った。モナーは助かったと脱力している。
「チッ!おい化け物、今からテメーを三枚に下ろしてやるよ!!」
黒服は飛び上がり鉄の棒に向かって何か呟いたと思うと棒が剣に変わった。まるで溶けてもう一度固まったかのように。そのまま黒服は化け物に剣を振り下ろした。

ガキィィン!!!!

また鈍い音が響いたかと思ったら剣が根元から折れた。
「畜生、やはりかてぇな・・・ってウオッ!!」
化け物が黒服に飛び掛った。器用に黒服は後ろに後転して避けた。しかし化け物は黒服の追跡をやめない。
「おい!!!そこのお前!!!!」
「モッモナ!?」
黒服はモナーに叫んだ、
「何か、何でもいいから金属もってこい!!!」
黒服は逃げながら言った
「金属モナ?」
「急げ、死にたいのか!!!!!」
モナーはそこらへんの缶を拾って言った、
「これはどうモナーーーーーー!?」
「お前、俺にアルミで戦えってか!?鉄だ!鉄持ってこい!!!」
モナーはまたそこらへんの缶を持って言った
「スチールはどうモナかーーー!?」
「お前死にたいのか!?空き缶から頭を離せ!!!」
黒服は走りながら怒っている、
「なんでもいいっていったのはそっちモナ(´Д`#)」
「少しは考えろ(゜Д゜#)!!!あっちのスーパーからなにか持ってこい!!」
モナーは腹を立てながらスーパーに向かって走った。


僕もこうして人間に生まれてきたんだから、やはり何か生きがいが感じられるまで生きている義務がある。
                            
                                      byリンカーン


四幕 捜索

「って言われても鉄って何モナ?」
鉄を探してスーパーに駆け込んだモナーだが、言われてみると鉄の素材の物なんてスーパーに売ってるのか?
「ったく、大学にいけないモナ、こっそり逃げて・・・」
ドカーーーーンっと隣の店が壊れる音が聞こえた。
「・・・・・・急ごう。」
辺りを探っているとモナーは台所用品コーナーで包丁を見つけた。手当たり次第持っていこうとしたが、モナーは考えた。
「ちょっと待つモナ、鉄=武器ってことモナ、なら切れ味がいいのを持っていったほうがいいモナね。」
そういってモナーは出刃包丁を五つ持って出口に走った。

不幸はナイフのようなものだ。ナイフの刃をつかむと手を切るが、とってをつかめば役に立つ。
                              
                               byメルヴィル



五幕 黒服の本気

「あったモナよー!!」
黒服は化け物から何とか逃げ延びていた、
「よし、そいつを早くこっちへ渡せ!!!」
「わかったモナ!!」
モナーはこう言って黒服に向かって出刃包丁を投げた、

ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、

・・・全部瓦礫に突き刺さった。
「よし!!上出来だ!!」
黒服は刺さった出刃包丁を引っこ抜き手に取った。
「すまねぇな・・・これも仕事だ!!」
こう言って黒服の持っていた出刃包丁は溶けるように形状を変え、剣に形を変えた。
「何モナかあれは!?」
「いっくぜぇぇぇえええ!!!!!」
黒服は目にも止まらぬ速さで化け物の後ろにまわりこんだ。
「さっきの追いかけっこの間にお前の『スティグマ』の位置を把握しておいた・・・」
黒服は剣を振りかぶった、
「Goodbye・・・」

グサッ・・・・・・

誰もいない街路にグロテスクな音が響き渡った。化け物は足元から崩れ落ちた
「・・・・・・すまない」
化け物からポロリとこぼれた一つの言葉、その言葉はモナーの心に妙に焼きついた・・・

人はいつだって、いろいろなものにさよならを言わなければならない。
              byピーター・ビーグル

六幕 『スティグマ』のイミ

さっきから黒服はさっきの化け物の上に自分の上着を掛け、しゃがんで手を合わせている、
「あのモナ、聞きたい事がいっぱいありすぎてわからないモナが・・・あなたは誰モナ?」
黒服はよっこいしょと立った。
「俺の名前はギコッド・アスフォード、お前は何者だ?」
ギコッドはポケットから煙草を一本取り出し、ライターで火をつけた。
「モナはユアン・モナールモナ、ギコッドさんがやったその・・・鉄がドロドロに溶けて形を変えるのってどんな仕掛けモナ?
「ああ、『スティグマ』の能力だこれは、これを見ろ。」
と言ってギコッドは袖をまくりあげた。腕には刺青のようなものがあった。
「これは何モナ?」
「『スティグマ』ってなにか知っているか?」
モナーは首をかしげた。
「『他者や社会集団によって個人に押し付けられた負の表象・烙印』、これが一般的だが、こいつは生まれながらにして与えられた不幸の象徴だ。」
ギコッドは説明した。
「こいつが生まれながらにして付いてる奴は何かを一生得られない。」
モナーは何を言っていいのかわからなかった。
「あなたは何を得られないモナか?」
「俺が得られないのは・・・秘密だ。」
それはないだろうとモナーは思った。
「と言っても、悪いことばかりじゃない、こいつのおかげでかわりに得たのがこの能力だ。」
ギコッドは剣を取りだし、それを棒に変えてみせた。
「こういうことだ、俺の変わりに得た能力(チカラ)は金属を思うがままに操れるという能力だ。」
「この化け物は何モナか?」
「・・・もういいだろ。」
ギコッドは棒を剣に変えた。
「何するモナ!?」
ギコッドは剣をモナーに突きつけた。
「化け物を見られた時点でお前は見てはいけない物を見てしまったんだよ・・・」
「なら・・・なんで助けたモナ!ほっとけばモナはあの化け物に殺されていたモナ!」
ギコッドは煙草を吐き捨てた。
「このことがこのunderground city(地下都市)の住人に聞かれると困るんでね。」

賢明に世俗的であれ、世俗的に賢明であれ。
                          byクワールズ



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