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ENDLESS WOULD  -三次元- ((^ ^))

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匿名ユーザー

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プロローグ  Ж三次元の誕生Ж



それは、ある遺跡に描かれた真実から始まる…

2ちゃんねる……

それは一つの世界の集まりである…

2ちゃんねるには

創作者、つまりAA(アスキーアート)を生み出す者たちが

掲示板に想像を書き込むことでAAは生まれてくる

掲示板とは、AAの間で『電脳世界』と呼ばれているようだ

AAは『電脳世界』に描かれ、『夢の世界(ドリーム)』に命が誕生する…

夢の世界は、創作者によって描かれたAAに命をふきこむものだ…

そして、命をもらったAAは、FLASH(フラッシュ)によって

三つの世界に導かれる… FLASHとはつまり『導きの光』という事だ

FLASHによって導かれたAAたちは

『光の世界』、『闇の世界』、『現実世界』に別れる

『光の世界』とは、聖の心を持つもののみがいける世界…

『闇の世界』とは、負の心を持つものがいける世界…

そして『現実世界』は、それ以外のものがいく世界だ

こうしてAAはそれぞれの世界で生活していく…

だが…

最近、ある事件が起こった……

それは、FLASHにより導かれたのだが、何らかの原因で他の世界に

迷い込む者がいる

でも、そのような問題が起きても問題は早期解決している

実は、世界によってAAは違ってくる

光と闇は、翼を持ち、現実では翼が無い

そのためすぐに見分けがつくハズだったのだが……




第一章  Ж黒き翼 白き翼Ж



現実世界 十九時二十一分 レフェラーズ州 クレイトンタウン



レフェラーズ州は、今、あるパレードが開かれていた

それは今年、クレイトンタウンで『ジェネシス』が開かれるのだ

『ジェネシス』とは、オリンピックのようなもので、五年に一回、開かれている

そして今まさに『ジェネシス』のパレードが始まっていた

「おい! 早くしろよ!!」

「まってモナ、お尻が入らないモナ」

「バカ! いつも食ってばかりだからそんなことになるんだよ!」

「何を言うモナ!! これでも体重は三十…」

「そんな事はどうでもいい! 俺はもう先にいっちまうぞ!」

「まってモナ!! あと少しで抜けそうモナ」

その時、木の板の開いているところに詰まっていた少年のお尻がぬけた

「よし、いくぞモナー!」

「モララー君早いモナ!」

この二人の少年、モナーとモララー

彼らはまだ10歳、この後に起こる出来事には幼すぎる歳だった

二人には親がいる、だが今はモナーの両親が離婚し、モララーの親と結婚したというわけだ、モララーは小さい頃、事故で両親を亡くし、今にあたるのだ

「この道暗いモナ… 通りたくないモナ…」

「おいおい、俺たちはもう十歳だぞ! こんな暗い道でびびってる場合じゃねぇだろ!」

だが、モナーの歩幅が少しづつ小さくなる

「うぅ~ 何か出てきそうモナ…」

「バカじゃねぇの? そんなのでるわけ…」

バサッ……!!

(えっ……?)

モナーとモララーの目の前に何かが横から飛び出てきた。それはまぎれも無く人だったが、体は血まみれで息も荒い… そして一番印象についたのは『黒い翼』だ。

「アンタ…… 一体……」

黒い翼を持つ人がモナーとモララーに気づいた。目は黒いが、その目の奥底には輝きを持っているような目だ。

「君たち… この世界の者だな…」

「えっ? この世界?」

「説明しているヒマは無い! 早くここから逃げろ!

 お前らを巻き込みたくない! さぁ、早く!!」

黒い翼を持つ人が叫ぶと辺りに爆発音が響いた…… 爆弾なのか…?
辺りは爆発の煙が充満している… 互いの姿が見えなくなっているほどだ。

「ゲホッ… ゲホッ… おーい、モナー

 いたら返事しろ~ ゲホゲホッ……」

返事は無い

「くそっ… これじゃぁ、何も見えねぇ…

 モナー! どこにいるー!」

返事は無い

(まさか……)

モララーは、首を左右に思いっきり振る。
モナーは死んでいない… 死んでいない… と自分に言い聞かせる

その時、辺りの煙がうすく見えてきた。

「モナー! モナー!」

モララーはかすかに見える辺りを歩き始め、呼び続けた… だが、一向に返事が無い。 それでもモララーは呼び続ける… 

「モナー! モナー! モ…… ナ……」

目に入ったのは、心臓部分に何かが突き刺さり、グッタリしていたモナーだった。 突き刺さった部分から紅き血があふれ出る… その光景はあまりにグロテスクだった。

「あ…… ああ……」

煙が引いていくと同時に突き刺さったのは何か、がわかった… 腕だ…… 腕はモナーの血で紅く染まっている。

「う…… うわあああぁぁぁ!!」

モララーは逆方向に走り出した。

ダッ ダッ ダッ ダッ

必死に走るモララー… その脳裏には、殺される… としか思い描いていない…… そして、さらに追い討ちするかの如く、モナーを殺した奴がモララーに向かって走ってきた。

(殺される……)

モララーの脳裏に昔の事がうかんでくる… あふれる恐怖の涙と同時に。

(殺される……)

                (今日はドライブでもいくか?)

   (殺される……)
         
            (キキーーーーーーッ!!)

 (殺される……)
 
                (父さん… ねぇ、返事してよ… 父さん…)

          (殺される…)

           (父さん!!)

ドゥッ   ドドドドドドドッ



(…………)

モララーは初め、何が起こったかわからなかった… 耳元で何かが通り、通ったものから音が聞こえた… そこでモララーの意識は飛んでいった。
その場に一言残して……

「黒き翼……と…白き翼……」




第二章   Ж白き翼の番人(ナンバーズ)Ж



モララーは目を覚ます…… その目線の先には見知らぬ白い天井が広がっていた。辺りの壁も全て白い。 近くの窓から外を覗き見る… 目を疑った。
そこには一面の白い雲、眩しい光を放つ太陽… そして空中都市が広がっていた。

「こ……これは一体……」

「目が覚めたみたいだな」

部屋の白い扉から誰かが入ってきた。
その人は紅い体、頬にアスタリスクの傷、そして白き翼を生やしている。
瞳の色はうすい青色だ。 先程に見た黒い翼の人とは輝きが違う。

「あなたは…? それにここは……」

「本当はこの世界に連れてきてはいけないんだけどね… 少し訳ありでね」

「この世界? 黒い翼の人と同じ事言ってる…」

「あなたは世界、いや三次元について何も知らないのね?」

「三次…?」

「やはりしらないわね、後々知る事なんだし特別に教えてあげるわ」

モララーは黙って白き翼を持つ人の話を聞く姿勢になった。

「三次元… それはこの世界の事を示している。

 この世界以外にも『闇の世界』、あなたのいる『現実世界』、命を生み出す

 『夢の世界』、そして全てを写し出す『電脳世界』っていう世界があるの

 ちなみにここは『光の世界』、導きの光『FLASH』により聖の心を持つもの

 だけが来れる場所よ」

「えっ、じゃあ… 俺はどうやってここに?」

「連れてこようと思えば連れてこれるわよ… ただ、少し時間がいるのよね

 それに連れてくるのはいけない事。 では、何故あなたはここに無事にこれたのか

 それは…… あなたが光の世界の番人(ナンバーズ)になる素質があるからよ」

「はぁ!? 番人(ナンバーズ)!? 俺がですか!?」

「あなたの親友を殺した人、誰かわかる?」

「えっ…… わかんないけど… でも、それと俺に何の関係が…」

(ハッ……!!)

モララーはモナーの事を思い出した
そして、あの後の事が気になりだした。

「おしえてくれ! 俺はあの後、どうなったんだ!?」

「あの後?」

「あれだよあれ! 俺の耳の近くに何か通ったときだよ!」

「う~ん… その時、私はいなかったんじゃないかな……

 身に覚えが無いもの……」

(くっ……)

「話を続けるわね」

モララーは悔しながらも頷いた。

「あなたの親友は、どうやら『闇の世界』の何者かに殺されたらしいの」

「なんで、そんな事が言えるんですか……」

「聞いたもの… 彼に」

白き翼を持つ人が指を指した先にはなんと… モナーが立っていた。
指された部分にはまだ包帯があり、白い翼が少し生えている。

「うそだろ… 本当にモナーなのか?」

モナーはモララーに近づき…

「全く、冗談きついモナよ!」

「彼は『光の世界』の住人に変えたことで生き返ったわ」

「そういう事モナ、モナは殺された時に黒い翼を見たから間違いなく闇の世界の住人モナ」

モララーはその事を聞き、一つの答えを見い出した

「俺に、番人(ナンバーズ)になったら…… なにができますか?」

「そうねぇ… 親友を一度殺し損ねた人を捕まえるほどの力が身につくわね」

「力だけじゃだめなんだ! 俺は争いはいやだ!」

「…………」

「わかったわ」

「えっ?」

「あなたには三次元を守る仕事についてもらうわ!」

「ハァ!?」

モララーが驚いた時、背中が痛んだ。

「痛ッ!」

「どうしたの?」

「背中が痛んで…… (えっ?)」

モララーは背中に手を当てる… そこにはなにかがあった。

手触りで背中にあるなにかを確かめる。

そこにはフサフサの羽毛を生やした翼が小さく生えていた。

「えっ!? 翼!?」

モララーの慌てた様子を見て、白い翼を持つ人がモララーの背中を見る。

「し…… 白い翼!?」

モララーに、翼の色や形状はほとんどわからなかったが、それはまぎれも無く白い翼だった。

「なんで!? 俺はこの世界にはもともといなかったはず……」

「あなた… 導きの光を受けた時、光の世界の者なのに現実世界にいってしまったみたいね」

「えっ? そんな事があるんですか?」

「まぁ、低確率だけどね」

モナーは驚いた顔のまま、話を聞いている。正直、一番驚いているのはモララーだろう。今まで翼の事なんてわからなかったのだから。では何故、翼に気づかなかったのだろうか。その事は全て、白き翼を持つ人が教えてくれた。

「多分、あなたは現実世界にいってしまったのは小さい頃だったと思うの。その時は翼も生えないはずだから。まぁ……小さい頃じゃないと、そんな問題も起こるはず無いからね。……そして、現実世界に行ってすぐに何らかの現象で、翼は成長を止めた……としか考えられないわね」

「つまり、光の世界に来たら成長が始まった……」

「そういうことになるわ」

その時、部屋の白い扉が開き誰かが入ってきた。腰には重そうな剣をたずさえ、騎士団の着ているような白い服装の男性だ。そして、この人も白い翼を背に生やしていた。

「どうした、客人か?」

「そんなところです、ギコ隊長」

入ってきた男性は『ギコ』という名前のようだ。隊長という事は、この人が光の世界の番人の一番強い人ということだ。モララーとモナーは少し避け気味だ。その態度に気づいたギコ、モララーとモナーは目線を合わさぬように少しづつ逸らしていく。

「君達……現実世界の者か?」

「!?」

ギコはモララーとモナーの正体をすぐさま見破った。モララーは、どうしてという顔つきでギコを見上げる。

「やはりか…。つー、どうするつもりだ?」

モララーとモナーを助けたこの人は『つー』という名前だった。つーはギコに目線を合わせると…。

「この子たちを番人にいれます」

ギコは驚く、そして首筋をぽりぽりかくと…。

「正気か、つー」

「この子たちは、もう光の世界の住人よ、資格はある」

「だが、元は別世界の者だ。そんな奴らを番人にいれたら……」

「わかっている。……でも」

ギコはため息をついた。

「わかったよ、俺も味方しよう」

つーの表情が少し笑顔になった。

「ただし、俺の修行についてこいよ」

そういうと、ギコは部屋を出ようと白い扉のドアノブに手を掛けたときだった。

「ありがとう、ギコ隊長」

「あぁ」

そう言うと、ギコは部屋をでた。






第三章 Ж第二覚醒Ж


ギコが部屋をでたあと、少しの間があった。そんな沈黙を破ったのはモナーだった。

「ほら、モララー。さっさと傷を治すモナ。そして、一緒に修行するモナ!」

「えっ……あぁ」

「モララーが傷を治さないと、モナが先に番人になっちゃうモナよ?」

「お前、いつから俺のことを呼び捨てになったんだ?」

モララーとモナーの会話中につーが立ち上がり、何も言わずに部屋をでた。モララーとモナーは、つーが部屋をでた後、黙りこくってしまった。

(この先、どうすればいいんだろう……)

モララーは、この先のことを考えながら黙っていた。




光の世界に聳え立つ白い巨塔。ここにモララーとモナー、そして番人がいるのだ。この白い巨塔は番人たちの最後の砦でもあった。

そんな白い巨塔の周りを飛んでいる人がいる、それは番人の隊長のギコだった。そのギコの後ろを追って来るのは、つーだった。

ギコはつーに気づき、停止した。

「どうした、俺に用か?」

「……殺さないでね……あの子たちを……」

つーはギコの修行でモララーとモナーが死んでしまうかもしれないと思っていたようだ。だが、ギコは笑顔で答える。

「心配するな、死なせないよ。この世界の仲間だからな」

つーはそれを聞き、笑顔を取り戻す。ギコはそう言うと、手を振り、白い翼を羽ばたかせ白い巨塔を上っていった。




月日が経ち、モララーの傷も治り、ついに修行の時になった。

修行する場は、なんと空だった。

ギコとモララーとモナーが雲の上を飛んでいる。だが、モララーとモナーは飛んでいる事が精一杯のようだ。

「うぐぅ……」

「どうした? 空に飛ぶのは不慣れか?」

「今日が始めてモナ……!」

「あっ、そうか」

モララーは力が抜けそうになったが、必死にバランスを保とうとしていた。

「よし、じゃあ修行するけど……大丈夫か?」

ギコが心配そうに二人に問いかける。二人は無理をしながらも。

「大丈夫です!!」

と、言い放った。

「じゃあ、まずは……」

ギコが言いかけたまま、背中に背負っていた鞘から剣を取り出した。

「俺の攻撃を避けろ」

「!?」

モララーとモナーが驚いているのもつかの間、ギコは剣を思いっきり縦に振る。すると、剣から青いなにかが衝撃波の如く二人に向かってきた。

「なっ!?」

中断












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