~プロローグ~
紀元前300年前、ギコ国とモナ国とモラ国の三つの国で大きな戦争が起こったのじゃ。それは、ギコ国の神殿にまつられている「ミステリーストーン」をめぐる争いじゃった。
それは、その名の通り「神秘の石」という意味があり、世界の全てをつかさどる力があると長年、言い伝えられていたのじゃ。
ギコ国の人々は、その力を狙って自分達の国が襲われはしないか、と密かに怯えておった。・・・そしてついに恐れていた事が起こったのじゃ。
モナ国とモラ国がギコ国に兵を送り込んできたのじゃ。人々は石をめぐって戦い続け、倒されても倒されても、なおもさまよい続けたのじゃ。ギコ国はたちまちに死霊の国へと変化していったのじゃった・・・。
ギコ国の国王は、この戦いを止めるために、死ぬ直前に石を神殿の奥深くに封印したのじゃ。そして戦争は幕を閉じたのじゃった・・・。
・・・それからというもの、その石を手に入れるためにさまざまな冒険者が探し続けたのじゃが、結局、誰一人それを手に入れた者はいなかった・・・。
そういう事もあって、いつしか冒険者の間ではその石は「勇者の証」と呼ばれるようになり、手に入れた者は勇者になれると言われ始めた。・・・しかしその一方で、その石は国を滅ぼす「邪悪な石」と言う者も出てきたのじゃ。
そしてその石は 今でもこの国の神殿の奥深くに封印されていると言われておる・・・・・・。
第一話 ~出発~
「・・・で、占い師の婆ちゃん。その神殿ってのはどこにあるわけ?」
俺はギコ。ちょっとは名の知れた冒険者だ。
お宝という言葉に目がなく、日々誰も見た事のないようなお宝を探し続けている。
今もこの婆さんからお宝の情報を聞いてたところだ。
「ほほほほ。流石にそこまでは知らんのう。」
「ちぇっ、分かんねえのかよ。まあいいや。だったら自分で探し出すまでだぜ、ゴルァ!」
あ~あ、かの有名占い師「レモナ」だからって期待してたのによ~。
ま、封印されてから誰も見てないんだから、しょうがねえか。
しかし「誰一人それを手に入れた者はいなかった」という言葉には実に興味をそそられる。
こりゃあかなりの値打ちもんになりそうだぜ!
そんな事を思ってたら、婆さんがこんな事を言ってきた。
「元気じゃのう~、若者よ。・・・じゃが・・・神殿には入らん方が身のためじゃ・・・。」
「?どういうことだよ?」
「神殿の中は複雑な迷路になっており、入ったものは二度と出てこれなかったのじゃ。」
「ふーん・・・心配すんなって!ぜってー石を手に入れて穴掘ってでも抜け出してやるぜ!」
「ほう・・・ずい分自身があるようじゃのう。」
当ったり前よ!俺は別名「不滅の牙」って言われてんだ!
狙った獲物は逃がさないってのが俺のモットーなんだよ!
「レモナさん。こいつの言う事信用しないほうがいいぜ。今まで何十個も取り逃したからな。」
「あっ!お前余計な事言うなよ!」
今俺の秘密(?)をばらした奴はモララー。俺の幼なじみで、一緒に冒険を楽しんでいる。
口は多少悪いが、心の優しい奴だ。
あ~あ。でもこいつのせいで前言撤回しなきゃならなくなっちまった。
「まあまあ。二人とも落ち着くモナ。」
こいつは、冒険者を夢見て俺に弟子入りしたモナー。
弟子といっても、ほとんど友達感覚になってる。
いつもボケてて、最初はかなり心配だったが、やる時はやる奴で以外に頼もしい。
「若者達よ。行くなら行くがよい・・・。命が惜しくはなかったらじゃがな・・・。」
そう言ってレモナ婆さんは消えていった。
『命が惜しくはなかったら』ねぇ・・・・このセリフはもう聞き飽きた。
冒険には危険がつき物だ。そうでなければ冒険は楽しめない。
ましてや命の危険ともなれば、そのお宝にそんだけの価値があるって事だ!
「とりあえず、だ。今日はもう遅いから、一度宿に戻って明日出発するからな。」
「え~、今から行こうぜ~。」
「ばか。こんな遅くに出て山賊なんかに襲われたら、それこそことだろ。」
「モララーの言うとおりだモナ。明日出発するモナ。」
「ちぇ~っ。」
つまんね~な・・・。あ~、明日が待ち遠しいぜ。
翌朝・・・・・
「おーい、ギコー。起きろー。」
「うーん・・・・・もうちょい・・・・・・。」
「お前なあ・・・自分から言い出したくせに・・・」
!!そうだった!お宝の事すっかり忘れてた!
バサッ!!!
「わ!びっくりした!」
俺は飛び起きるなり、一瞬で着替えを済ませた。
「よっしゃー!いくぜ、ゴルァ!!」
「切り替わり早いモナね・・・(汗」
こうして俺達の新しい冒険が始まった。
Tasck Stert!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第二話 ~情報~
「よーし!燃えてきたぜ、ゴルァ!」
と、言ってみたものの、どこに行けばいいのか全く目途がたっていない。
「ギコ、とりあえず町の人達に話を聞くもナ。」
「ん?ああ、そうだな。」
やっぱりこういう時は情報収集に限る!・・・・・・って、当たり前か・・・・。
俺達は最初に、一番近い「マターリ港町」に行く事にした。
紀元前300年前、ギコ国とモナ国とモラ国の三つの国で大きな戦争が起こったのじゃ。それは、ギコ国の神殿にまつられている「ミステリーストーン」をめぐる争いじゃった。
それは、その名の通り「神秘の石」という意味があり、世界の全てをつかさどる力があると長年、言い伝えられていたのじゃ。
ギコ国の人々は、その力を狙って自分達の国が襲われはしないか、と密かに怯えておった。・・・そしてついに恐れていた事が起こったのじゃ。
モナ国とモラ国がギコ国に兵を送り込んできたのじゃ。人々は石をめぐって戦い続け、倒されても倒されても、なおもさまよい続けたのじゃ。ギコ国はたちまちに死霊の国へと変化していったのじゃった・・・。
ギコ国の国王は、この戦いを止めるために、死ぬ直前に石を神殿の奥深くに封印したのじゃ。そして戦争は幕を閉じたのじゃった・・・。
・・・それからというもの、その石を手に入れるためにさまざまな冒険者が探し続けたのじゃが、結局、誰一人それを手に入れた者はいなかった・・・。
そういう事もあって、いつしか冒険者の間ではその石は「勇者の証」と呼ばれるようになり、手に入れた者は勇者になれると言われ始めた。・・・しかしその一方で、その石は国を滅ぼす「邪悪な石」と言う者も出てきたのじゃ。
そしてその石は 今でもこの国の神殿の奥深くに封印されていると言われておる・・・・・・。
第一話 ~出発~
「・・・で、占い師の婆ちゃん。その神殿ってのはどこにあるわけ?」
俺はギコ。ちょっとは名の知れた冒険者だ。
お宝という言葉に目がなく、日々誰も見た事のないようなお宝を探し続けている。
今もこの婆さんからお宝の情報を聞いてたところだ。
「ほほほほ。流石にそこまでは知らんのう。」
「ちぇっ、分かんねえのかよ。まあいいや。だったら自分で探し出すまでだぜ、ゴルァ!」
あ~あ、かの有名占い師「レモナ」だからって期待してたのによ~。
ま、封印されてから誰も見てないんだから、しょうがねえか。
しかし「誰一人それを手に入れた者はいなかった」という言葉には実に興味をそそられる。
こりゃあかなりの値打ちもんになりそうだぜ!
そんな事を思ってたら、婆さんがこんな事を言ってきた。
「元気じゃのう~、若者よ。・・・じゃが・・・神殿には入らん方が身のためじゃ・・・。」
「?どういうことだよ?」
「神殿の中は複雑な迷路になっており、入ったものは二度と出てこれなかったのじゃ。」
「ふーん・・・心配すんなって!ぜってー石を手に入れて穴掘ってでも抜け出してやるぜ!」
「ほう・・・ずい分自身があるようじゃのう。」
当ったり前よ!俺は別名「不滅の牙」って言われてんだ!
狙った獲物は逃がさないってのが俺のモットーなんだよ!
「レモナさん。こいつの言う事信用しないほうがいいぜ。今まで何十個も取り逃したからな。」
「あっ!お前余計な事言うなよ!」
今俺の秘密(?)をばらした奴はモララー。俺の幼なじみで、一緒に冒険を楽しんでいる。
口は多少悪いが、心の優しい奴だ。
あ~あ。でもこいつのせいで前言撤回しなきゃならなくなっちまった。
「まあまあ。二人とも落ち着くモナ。」
こいつは、冒険者を夢見て俺に弟子入りしたモナー。
弟子といっても、ほとんど友達感覚になってる。
いつもボケてて、最初はかなり心配だったが、やる時はやる奴で以外に頼もしい。
「若者達よ。行くなら行くがよい・・・。命が惜しくはなかったらじゃがな・・・。」
そう言ってレモナ婆さんは消えていった。
『命が惜しくはなかったら』ねぇ・・・・このセリフはもう聞き飽きた。
冒険には危険がつき物だ。そうでなければ冒険は楽しめない。
ましてや命の危険ともなれば、そのお宝にそんだけの価値があるって事だ!
「とりあえず、だ。今日はもう遅いから、一度宿に戻って明日出発するからな。」
「え~、今から行こうぜ~。」
「ばか。こんな遅くに出て山賊なんかに襲われたら、それこそことだろ。」
「モララーの言うとおりだモナ。明日出発するモナ。」
「ちぇ~っ。」
つまんね~な・・・。あ~、明日が待ち遠しいぜ。
翌朝・・・・・
「おーい、ギコー。起きろー。」
「うーん・・・・・もうちょい・・・・・・。」
「お前なあ・・・自分から言い出したくせに・・・」
!!そうだった!お宝の事すっかり忘れてた!
バサッ!!!
「わ!びっくりした!」
俺は飛び起きるなり、一瞬で着替えを済ませた。
「よっしゃー!いくぜ、ゴルァ!!」
「切り替わり早いモナね・・・(汗」
こうして俺達の新しい冒険が始まった。
Tasck Stert!!
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第二話 ~情報~
「よーし!燃えてきたぜ、ゴルァ!」
と、言ってみたものの、どこに行けばいいのか全く目途がたっていない。
「ギコ、とりあえず町の人達に話を聞くもナ。」
「ん?ああ、そうだな。」
やっぱりこういう時は情報収集に限る!・・・・・・って、当たり前か・・・・。
俺達は最初に、一番近い「マターリ港町」に行く事にした。