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テイルズオブアスキーアート ~冒険の章~ (ビショップ)

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匿名ユーザー

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~第十話~

薄暗い会議室の中に、5人のAAの姿があった。
何かを話っている様にも見えるが、もめている様にも見える。
すると、金色の髪を逆立てた人間型AAがうんざりしたような感じで喚いた。

「だいたい、何時になったら七聖竜の幼体が全部集まるんですか!?」

金髪のAAが叫びながら言った質問をオレンジ色の愛らしい顔をした猫型AAが落ち着かせるように答えた。

「アヒャヒャ! 少しくらい落ち着けヤ>>1。
さっきモララーから、シラネーヨを捕獲したって連絡が来たゼ。
つまり、あと4体だけダ」

オレンジ色のAAの言葉に、>>1と言われた金髪のAAは喚くのをやめて、
「まだ、半分以上いるじゃん」と口を尖らせながら呟いた。

「あぁ? だったらもう1回てめぇが捕獲しに行って来るカ?」

>>1はいきなり慌て始めた。

「じょ、冗談! あんなめんどくさくて大変な任務、
もうたくさんですよ!」

>>1はそう言った後、落ち着きを取り戻し、オレンジ色のAAに言い返した。

「それに、つー准将なんてまだ一匹も捕まえていないじゃないですか!」

>>1のこの言葉に、つーと言われたオレンジ色の猫型AAは遂に切れたようだ。

「あぁ!? てめぇ偶然七聖竜のリヴァイアサン(水属性)を捕獲できたからって中佐のくせに准将に向かって偉そうな口叩くんじゃねえよ!!」

つーは机を叩いて叫ぶ。

「意議有り!! 階級は関係ないでしょ!! 僕はつい最近七色賢者になったばっかりなんですから!」

>>1はつーと同じ様に机を叩き、つーを指差して言い返す。

「だったらなお更そんな口叩くんじゃねぇよ!!」

「うるさいなーさっきも言ったでしょ階級は関係ない。
関係あるのは有能さと強さ、僕は両方ともつー准将に勝っていますよ」

「だったらここでどっちが強いかここで確かめてみるか?」

つーの挑発に>>1は

「あー良いですよ? やってやるよ!」

>>1はイスから飛び降りて、腰にある二丁のスタンガンを取り出した
つーも同時に2本の短剣を取り出した。
二人が戦闘体制に入ったその瞬間、「やめろ!」と誰かが、
二人に向かって言った。
言ったのは、左目をその灰色の毛で隠した猫型AAだった。

「何で止めるんですかカタ大将!?」

「そうだよ、少しくらいコイツと戦わせてくれよ」

カタと言われたAAは一度ため息をつくと、
呆れたように二人なはなした。

「あのなぁ、俺がお前らを呼んだは
お前らを戦わせるためじゃなくて、七聖竜のオリハルゴン(土属性)の目撃情報が入ったからお前らを呼び出したんだ!」

「分かってますよぉ…」

「分かってるなら武器をしまえ」

2人は仕方なくカタの命令通りに武器をしまった。

「そういえばつー、しぃはどうしたんだ?
 カタから全員出席するよう言われたはずだが…」

言ったのは目が細くて背の高い青色の猫型AAだった。

「そういえばそうだな…
どうしたんだ?」

カタが青色のAAに続いて言う。

「あぁ、あいつならアタシの私施設で寝込んでるよ。
あいつ体が弱いから。
……それより弟者とカタ、アタシたちのケンカは止めておいて、
そいつのソレは止めないつもりなのか?」

カタと弟者と言われたAAは同時に>>1の隣にいる、
何故か会議中にパソコンをしているAAに視線を移した。

ガガガガガガガガガガッ!

「OK! ブラクラゲットォーー!」

「兄者、今会議中だ! パソコンはしまえ!」

そうカタに注意された、兄者というAAは弟者にそっくりなAAだった。
ハッキリ言って、クローン並だ。
兄者はカタの注意に軽い調子で反論した

「良いではないか、カタ。 堅い事言うなよ~」

「会議中だといったはずだ! しまえ!」

「良いではないか! どうせ終わったんだろ?」

「ぬぅ……」

「ところでカタ大将、いったい誰がそのオリハルゴンを
捕獲しに行くんですか?

>>1が二人の口論を邪魔するように、カタに言った。
それをカタは、「兄者と弟者に任せる」と短く言った。

「分かった、場所はどこだ?」

「パルテルク地方のバルバレー山頂付近だ」

弟者はカタの言ったバルバレーという場所に対して驚いた顔を見せた。

「何!? 我々の私施設の近くではないか!
何故今まで……」

「分からないが、目撃情報が入ったのは事実だ」

「むぅ…。 よし明日の早朝に行こう。
さぁ帰るぞ兄者」

弟者はそう言うと、さっさと会議室を出て行った。

「ウム、分かった」  

兄者はパソコンを閉じ、弟者に続いて会議室を出ようとしたが、ふと何かに気づいたらしく、足を止めてカタに聞き出した。

「そういえばカタ、この前つーが壊してしまったワープ装置は直ったのか?」

「あぁ、直ってるはずだが?」

「そうか……」

兄者は何故か考え込んだ。
それを、>>1が心配する様に言う

「どうかしたんですか、兄者少将?」

「いや、なんでもない…じゃあな」

「あぁ、気を付けてけよ」

「分かっている」

兄者はパソコンを抱えながら、会議室を出て行った。


第十話終わり

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~第十一話~

ギコたちは、自分たちの村から三里ほど(約9キロ)ほど離れた、
フォーラルという町に着いた。
なかなかにぎやかなところで、大きな図書館もある。

「さて、これからどうするの?」

「そろそろ、俺たちが村から出たことが知れ渡っているだろうから、
のんびりしていたら追っ手が来るかもな。
調べられるだけ調べてから装備を整えて、さっさと
この町を出よう」

レモナの質問にフサは坦々と説明して
モナーと一緒にさっさと向かって歩いて行った。
ギコも行こうとしたが、レモナに止められた

「どうしたんだよレモナさん? 早く図書館逝こうぜ?」

「そんなところへ逝くよりも、あなたには試してもらいたいことがあるの。
こっちに来て」

レモナはそう言うと、町の外のほうへ向かっていった。
ギコは(何だろう?)と思いながら首を傾げたが、本を読むのはめんどくさいので、ここはフサたちに任せてレモナに付いて行った。


~町の外~

「で、何するんだ?」

「あそこにモンスターがいるでしょ?」

「うん。(ていうか、沢山いるからどのモンスターのこと言ってんのか分かんねぇよ)」

「これを使って、戦ってくれる?」

ギコはレモナのポケットから、取り出された雷のエレメンタル・チェンジャーを渡された。

「これを使って戦えば良いのか?」

「ええ、ていうかあっちから襲ってきたわよ?」

「マジ!?」

襲い掛かってきたモンスターは、
ギコたちが5chの森で戦ったシラネーヨよりも大きな魔物だった。
いびつな形をした角を何本か生やしたサイの様な魔物。
サイホーンが襲い掛かってきた。

「早くそれを食べて!」

「わ、分かった!」

ギコはエレメンタル・チェンジャーの中のサプリメントを食べた。
すると、食べたと同時にサイホーンの体当たりを食らってしまった。

「グハッ!!」

ギコは数メートル打っ飛ばされた。
しかし、何かがおかしい。

(何だ、あまり痛くない……? それにものすごい力を感じる)

「ギコ君、魔神拳を出して!」

「分かった!」

ギコは魔神拳を出す体制に入った。
さっきサイホーンに打っ飛ばされたので、距離は十分だ。

「行くぜ! 魔神k………?」

ギコは魔神拳を放とうとした自分の右の拳を見た。
金色に輝いている…そして、とてつもなくすごい力を感じる。

(何だこれは、いつもの魔神拳じゃない!? いつもと何かが違う!! 
なんなんだこれは!?
………考えている暇は無いか……
考える前にやっちまえ!!!)

サイホーンはギコに向かって再び襲い掛かってきた。

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!
魔神拳 E・C(エレメントチェンジ)効果発動!!
魔槍雷神拳!!!!」

ギコはその輝いていた拳を襲い掛かってきたサイホーンに向けて衝いた。
すると、ギコの拳から雷で出来たレーザーが放たれ、それが遅いって来たサイホーンに直撃した。

「バオオォォォォォォォォン!!!!!」

サイホーンは断末魔の叫びを出して地面に落ち、黒焦げになった。

「す、すげぇ……一撃かよ……」

自分の力に唖然としているギコに、レモナが後ろから話しかけてきた。

「へぇ、初めてにしては、なかなかね。
そうだ、体の痛みは大丈夫?」

「何言ってんだよレモナさん。
どこも痛くねーよ? 傷も無いんだし。
それよりすごいなこの………うあ!!」

ギコはその場にしゃがみこんだ。
すごい痛み…というより熱い、体全体が熱い…
何だこれは?

「副作用が出たようね……」

「ふ、副作用?」

レモナは、苦しんでいるギコに対して冷静に説明した。

「エレメンタル・チェンジャーは今みたいに
数秒間だけ体を強化して、特別な技が使える世になるわ。
だけどその分、副作用が出るの。
副作用の強さはエレメントの属性によって変わるわ…
闇・光・炎・雷・風・土・水の順番に副作用が強いの。
モチロン、副作用が強いほど、その効果も強いわ」

レモナの説明が終わったと同時に、
ギコは副作用の痛みから解放されたようだ。

「ハァ、ハァ…なるほど、たくさんは使えないわけか……」

「当たり前でしょ! こんなのがいっぱい使えたら
誰にだって勝てるわよ」

レモナの言葉にギコは考え込んだ。

(もしたくさん使えたとしたら、あいつにも勝てるのかな……)

「……さて、そろそろ行くかな
調べ物も、もう終わってるでしょ」

(1時間ちょっとで調べきれるような量じゃないだろ、
あの町の図書館は……)

そんなギコにお構いなくレモナは町のほうへ向かって行った。


~フォーラルの町~

二人はフサたちを探しに商店街の方へ行ったが、
見つからず、出口のほうでばったり出会った。

「よう、どうしたんだギコ?
しこし痩せたか?」
フサは笑いながらギコに言う。
冗談のつもりで言ってるのだろうが、ハッキリ言ってムカつく。

「ギコ君にエレメンタル・チェンジャーの実験台になってもらったのよ」

(マジかよ………!)

「あー、なるほどね。 だから痩せている感じがするのかぁ」

ギコはレモナをにらめつけたが、
レモナはそれを無視して、フサと話し続けている。

「ところで、どうだった? あったの?」

ここはモナーが答えた。

「残念だけど、たいした情報は無かったモナ…
それにここは、何回か来たことがある所モナからね、
大体の予想はついてたモナ」

「そう……
ところでフサ君、その大刀は何?」

フサの背中には、ギコも見たこと無い
大きくて、刀の様に曲がった少し派手な太刀が背負われていた。

「ああ、これ? 買ったんだよ、
かっこいいだろ?」

「いくらしたんだよ?」

「4500ガルド位だったかな?」

(こいつらは金銭感覚ってもんが無いのか?)

「ま、この町にはもう用はないし、
そろそろ行きましょうか。 追っ手が来ちゃったらヤバイし」

「……………」

4人は、急ぎ足で町を出て行った。


第十一話終わり
 

___________________________________


~第十二話~


ギコたちは今、次の目的地のパルテルク地方と現在地のラクック地方の
国境にある、バルバレー付近の旅人の小屋に泊まろうとしていた。

「じゃ、二部屋お願いします」

「かしこまりました。 どうぞごゆっくり…」

四人は階段を上りレモナだけ別の部屋に入った(理由はレモナからの強制的な男女別の希望)そして、残った三人はもう一つの部屋に入り、
あることで争うことになった。

「よし、じゃあ誰がこの二つのベッドを勝ち取るか……
勝負方法を発表する」

フサのこの言葉に二人は

「「分かった(モナ)」」

「勝負方法はこれだ」

フサはトランプを取り出した。
いったいこれで何をするのだろうか…?

「ルールは簡単! このトランプの中で一番強いカードを引いた奴が、
この王者の席でもあるベッドを勝ち取る…これでいいか?」

「「うん(モナ)!」」

二人がそう頷いたらフサがカードをシャッフルした。
フサがシャッフルした後にギコ、その後にモナーの順番にシャッフルし、
その後に、カードを引く順番を決めた。 
順番は、1番モナー 2番フサ 3番ギコの順番になった。

「じゃあモナーから…いくモナよ……えぃ!」

モナーの引いたカードはクローバーのキングだ。

「やったモナ! キングが出たモナ!
これでモナーのベッド獲得は決まったも同然モナ!」

「そんなのわかんないぜ? 次は俺だよな…逝くぞ……」

フサは恐る恐るカードを引いた。 フサの引いたカードはエースのスペード、モナーの引いたキングよりも上だ。

「よし、俺のべッド獲得も決まったな。
さぁギコ君、無駄だと思うがカードを引きたまえ」

(やべぇ、自然に拳がグーになっちまってる…
それにしてほんとにヤバイな、勝てる確立はかなり低いし…
ま、とにかくやっちまうか)

「逝くぜ……てぃ!」

ギコの引いたカードは何とジョーカー、二人のカードよりも強いカードを引いたのだ。

「よっっっしゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

「うお!? マジかよ」

「さ、最悪モナ~↓」

「ま、運がなかったと思えやモナー君♪」

ギコはニヤニヤと笑いながらモナー見ている。
しかしモナーはギコの視線を無視して、何かに気づいたらしい。

「そうだ、レモナねいちゃんのところに逝くもな」

「えっ!? ちょっ、モナー待て!!」

ギコがそういい終わる前に、モナーはレモナの部屋に逝ってしまった。
ギコはフサに不安そうに尋ねる。

「ヤバクね?」

「ああ、ヤバイ…」

するとレモナの部屋の方から…

バキッ!!ドガッ!!ズドッ!!ドカン!!べキャ!!バキューン!!ズダダダダダダ……!!(申し訳ございませんが、文字だけじゃ表現しきれないので音のみでお楽しみください…)という音がした。

「予想どうりだな」

「うん……。 つうか最後の「バキューン!!」と「ズダダダダ!!」って音…明らかに銃声だよな…」

二人はレモナの部屋に行ってしまったモナーを心から祈った。
二人が何十秒か祈っていると、ボロボロになったモナー(本当に申し訳ございませんが、文字だけじゃ表現しきれないので、どれだけボロボロなのかは皆様のご想像にお任せします)が帰ってきた。

「…ただいま」

「「おかえり」」

あまりにもひどい光景だった。



その日の夜おそらく、十二時くらいだ。 フサとモナーは眠っているにもかかわらず、ギコは窓から顔を出して月を眺めていた。
眠れないのだ、しかしそれは、ギコにとって珍しい事ではない。
いつもこうだ、何故か眠れない…さらに言えば眠くもないのだ。

(あーあ…チクショウ、今日も眠れねぇ! いったい何なんだよ……。
……ま、理由は分かってるんだけどさ……)

ギコがそう呟いていると後ろから。

「どうした? また眠れないのか?」

という声がした。
ギコはその声に反応して振り向いた。
ギコの目に映るのはフサだった。 

「なんだよ兄貴、まだ眠ってなかったのかよ」

「かわいい弟が眠れないと言うのに、兄の俺が寝てるんじゃ申し訳ないからな!」 

(いつもはグースカ寝てるくせに……)

ギコは再び、月を見始めた。

「そこ! 聞こえてるぞ!」

(言ってもねぇよ……)

フサは軽くため息をついてからギコに近づいて、さっきからギコが眺めている月を壁に寄りかかりながら、眺めた。

「綺麗な月だな」

「あぁ、そうだな」

ギコは短く答える。

「あの日も綺麗な月だったよな」

フサがそう言うと、ギコは月ではなく、ぐっすり眠っているモナーを見る。
まるで聞きたくないと言わんばかりの行動だ。

「お前が聞きたくなくても俺は一人で語るぜ」

「……勝手にしろ」

「じゃ、そうさせてもらう。
……あの日は俺たちが8歳の頃初めて村団体の狩に参加できる歳なった頃だったよな」

「……………」

ギコはフサの話が始まったとたん顔を引き締めた。



ギコとフサが8歳になった頃、二人ははしゃいでいた。
村団体の狩に参加できる歳になったからだ。(ちなみに母親はこの二人が生まれた頃からいない)

「兄ちゃん準備できたか!? そろそろ時間だぞ!!」

ジャンプしながらそう言ったのは、8歳の頃のギコだ。
今とあんまり変わってない、変わっているといえば身長くらいだ。

「分かってるから、そんなにはしゃぐな! 狩に行く前にくたばるぞ」

これはフサだ。 今とは全然違う。 何が違うかというと、まず、毛が今みたいに長くない、それと毛の色もギコと同じ濃い黄色だ。 
正直見分けがつかない。

ギコがフサの言葉を聞いてムスッとしていると、
後ろから背の高い少しオレンジっぽい黄色の毛をした猫型AAが、
奥の部屋から歩いてきた。

「おまえら、準備は終わったのか?」

「あっ父ちゃん!」

ギコが振り向いて言う。 それを合図にしたようにフサも振り向く。

「一応終わったよ。 もう逝くの?」

「んー、そろそろ村長の集合の合図が出るから、逝くか?」

「「うん、逝きたい!」」
 
「よし、逝くか!」

こうしてギコたちは父親と一緒に初めての狩をしに出かけた。
これからこの3人に人生最大の不幸が起こるとも知らずに……………………



第十二話終わり



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