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テイルズオブスプリームデスティニーAA (闇悲)

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

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      *この小説はオリジナルキャラが多数でます。
       それでも良い人は白い目で見ててください(何)
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~第1章 運命の時~

第1話 壊れた日常

「力を欲する者よ・・・勇者に消されるがいい・・・・」

「無駄だ・・・・そんなことをしてなにになる・・・・・」

「彼らは希望の星・・・光が貴様を打ち砕く・・・・」

「ならばその光を消すまでだ・・・・・・」

「お前は力を欲しすぎた・・・裁かれる運命なのだ・・・・」

「それこそ貴様の嫌う絶対なる運命だ・・・・・」

「戯言はここまでだ・・・・・・」

「っ!! 貴様っ!!」

「これで貴様は終わりだ・・・・・・」

「俺が・・・・・そんな・・・・・・・」






運命ってなんだろう・・・・・・・・・・・・・・・






サイツ村訓練所
カン、カン、カン・・・・・・・・
「ったく、なんで俺が壁の修復しなきゃいけないんだよ!」
少し濃い黄色のAA、ギコが不満そうに言う。
その隣で一緒に壁を直している青紫色のAA、モララーが、
「お前が壁に向かって石を投げるからだろ・・・、
お前って奴はなんでこう毎日毎日面倒を起こすんだよ」
「何言ってんだよモララー、二日に一回だろ?」
「それでもあんま変わんねえよ、ったくちっとは反省しろよな」
そんな他愛も無い会話が続けられているときに突然、
「たっ大変だモナ!村の外に魔物が来たモナ!」
垂れ目のAA、モナーが飛び込んできた。
「おっし!ちょっくら退治しに行くか!」
「ちょっとギコ!壁は!?」
「モナーにやらせてこの場をとんずら」
「オッケー」
「あれ?壁を直してるモナ?」
ギコとモララーは愛用の武器を持って走り出す。
「ちょっとー!壁はどうするモナ!?」
「やっといてくれー!」
「え・・・・・・・・・・・・・・・?」
ギコとモララーはもういない
「待ってモナー!モナも行くモナー!」
村の外につながる門の前に二人はいた。
「なあモララー、この状況どう思う?」
「どうって言われても・・・・・・ヤバイとしかいいようがないでしょ」
門の前には、いつもよく来るザム(雑魚スライム)ではなく、
「逃げる?」
「いっとくけど、今逃げたら村が滅ぶからな」
「じゃあ戦う?」
「それしかないでしょ」
「それにしても」
「なんでこの時期に」
「「ワイバーンがいるんだ!!??」」

「グォォォォォォォォォ!!」

「来るぞ!!」
「潰す!!」
先に攻撃を仕掛けたのはギコ、
「くらえ!空翔斬!」
ガキィィィン!
甲高い音と共にワイバーンの頭に直撃したが、

「グオオオオオオオオオオオオオ!!!」

ワイバーンの火球がギコに直撃した。
「ギコ!!!」
ギコは剣で防いだため直撃は免れていた。
「ちくしょー、
あんなのまともにくらったらやべえな」
「だったら今度は俺がやるぜ!」
モララーはそういうとレイピアを取り出してワイバーンに向かっていった。
「叩き落せばこっちのもんだ!」
モララーはジャンプして剣を持ったまま高速で前転をした。
「くらえ!真空裂斬!」
ザシュシュシュシュシュシュ!!
モララーの技はワイバーンの右翼に当たった。

「グガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

「「やったか!?」」
ワイバーンは地面に落ちたが、

バシュッ!

その音と共にモララーに向かって火球が発射されモララーに直撃した。
「モララー!!!」

バシュッ!

ギコがそう叫んだ時に火球がギコに向かって発射された。
「なっ・・・!」
ギコは防ぐまもなく直撃してしまった。
ほぼ瀕死の二人、
力がほとんど残ってないワイバーン、
ワイバーンが攻撃を仕掛ければ二人は死んでしまうが、
「俺らは・・・・・」
「ただじゃあ・・・・・」
「「死なねえよ!!」」
二人は瀕死の怪我を負っていて、
後一回しか技が出せない状況だった。
「後一回が限度だな・・・」
「一回で十分だ、
秘技で一気に決める・・・・」
「いくぞ!」
「おう!」
二人は合図を取ると一気に駆け出し、
ギコがワイバーンの左翼に、
モララーがワイバーンの右翼に行き、
それぞれの秘技をいれる。
「秘技!剛裂破斬!!」
ギコがありったけの力を込めて剣を振り下ろす、

「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

ワイバーンの体に食い込み、
一気に引き抜いた。
「暗黒秘技!魔神滅殺淵!!」
モララーがワイバーンの体を切りつけバックステップ、
その後、ワイバーンの体の下に闇の円陣が現れ、
「砕け散れ!!」
モララーがそういうと円陣から闇の衝撃波が現れた。

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」

ワイバーンはまともに衝撃波をくらって消え去った。
「か、勝ったのか・・・・・?」
「そ、そうみたいだな・・・・・」
二人はその場に倒れこんだ。
「まさか勝てるとはなあ・・・・・」
「ああ、意外だったな・・・・・」
二人は仰向けになったまま会話をしていた。
「モララー、エリクシールあるよな?」
「ああ、あるよ」
「・・・・・・・・・・、
使わせろよゴルァ・・」
「はいはい、これは最後の一個だからな」
モララーはギコにエリクシールを渡し同時に飲んだ。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・
二人の体力、外傷、精神力が全て回復した。
「プハ~~、生き返る~~~」
「ははっ!確かにな」
「ワイバーンを倒したのって初めてだよな」
「当たり前だろ、倒せた事はほぼ奇跡だ」
「へっ!実力だよ」
「ったく、嘘つけ」
「「はははははっ!!」」
そこにいきなり、
「あれ?もう終わったモナ?」
「ん?なんだモナーか、どうした?」
「モナも一緒に戦おうと思ってたモナ」
「ふーん、そっか」
「しっ!静かに!なんか聞こえる・・・・・・・・・」
「え?なにが?」
「・・・・・・・・・・SUPREMEDESTINYを破る者達・・・、
我が下に集まるのだ・・・・・・」
「・・・・声がやんだ・・・・・」
「いったい何だったんだゴルァ!」
「わ~~、不思議な模様モナ~」
「模様?」
「! これは魔方陣!?
「早く逃げるモナ!」
「もう間に合わねえ!」
「「「うわあああああああああああああああああ!!!!!!」」」

バシュン!!

この時から運命の輪が廻り始めた・・・・・・・


第2話 救いの手
「ううん・・・・・・・、
あれ?ここどこモナ?」
気が付いたモナーが辺りを見回す。
「ええっと・・・・、
たしか村で魔方陣に飛ばされて・・・」
いきなり出てきた魔方陣、
まったくもって知らない場所、
あまり物事を深く考えないモナーは、
「あ~~~~~~~、
もうなにがなんだかわかんないモナ~・・・・・」
モナーの苦悩、
それもそのはず、
モナーは村一番のうっかりさん、
物事を深く考えない性格のせいでいままで苦労してきたのだ。
「はぁ~~~~、ギコとモララーがいない時どうすればいいモナ~~?」
モナーなりに考えて30分たった時に突然、
「あの~、どうしたんですか?」
背後からの声、
「だっ、誰モナ!?」
モナーが振り向くとそこには女性のAAがいた。
「あ、驚かせてゴメンね」
「あ・・・・・・・・」
モナーは一目惚れをした。
いままでこんな気持ちになったことが無かったモナー、
当然何をすればいいのか、
何を言えばいいのか、などがわからずそのAAを見つめるばかりだった。
「? どうしたの?」
「えっ?ああ、いや、その・・・・・、
な、なんでもないモナ・・・・」
モナーはまだ見惚れている、
「あっ!自己紹介がまだだったね、
私はレモナ、あなたは?」
「え?モ、モナーだモナ・・・」
「モナーって言うんだ、
よろしくねモナー♪」
ドキッ!
モナーはあまりにも緊張していて、
ほぼ昇天寸前のところだった。

~ギコ~
「こういうところにずっと居ると高山病になるかな?」
ギコは偶然にも唯一知っている場所にいた。
「まさか俺だけこんな良い所にこれるなんてな・・・」
ギコの居る場所は悪夢の山、
NIGHTMAREMOUNTAINと呼ばれる山、
世界有数の絶景ポイントだ。
その頂上にギコが居た。
「い~~~~やっほ~~~~~~~~~!!!!!!!」
ギコはやまびこがくるかと思ったが何も帰ってこなかった。
「・・・・・・・・、
虚しすぎるぞゴルァ・・・・・・」
しばらくの間沈黙が続き、
「・・・・・・・・・・下りるか」
そういってギコは下山を始めた。
  
     30分後
「まさか下山用のズイ(ズザすべりだい)があるとは・・・、
世の中何があるかわかんねえな・・・」
ギコがそういう考えをめぐらせている時に突然、
「あなたここで何やってるの?」
「だっ、誰だゴルァ!!!」
ギコが振り向くとそこにはしぃ族の女の子が一人で立っていた。
「すいません、
私はしぃです、
なにかお困りでしたら私の家によっていきませんか?」
「おう悪いな、そうさせてもらうぜ」
ギコはそのしぃについていった。

~モララー~
モララーが目を覚ますとそこは見知らぬ天井があった。
「(ここはいったい・・・、
痛っ!体全体が痛え・・・、
くっ!目がかすんできやがった・・・」
ガラガラ・・・・・
引き戸を開ける音、
「・・・・・・・?
(いったい誰が俺をここに・・・・?)」
モララーのかすんだ目に映るのはただ一つ、
体が赤いAA、
そして右の頬にピンクの模様、
それをなんとか確認できた時にモララーはまた眠りに付いた。

          夜があけて
「ん・・・・、
ここは・・・・?」
モララーの傷の痛みなどはほぼ無くなっていた。
「昨日あれだけ痛かったのに・・・・、
レモングミでも使ったのかな・・・?」
ガラガラ・・・・
引き戸を開ける音と共に、
「アヒャ!もう起きやがったよ、
このまま起きなかったら練習台にしようと思ったのにな」
「(赤い体、右の頬の模様、
昨日見た奴か・・・・」
モララーの目に映るのは昨日のAAだった。
「まあ、起きちまったんだし自己紹介するか」
赤いAAが面倒くさそうに言った。
「あたいの名前はつー、
レジスタンスのリーダーだ、
あんたは?」
「俺はモララー、
サイツ村に住んでいる」
お互いに自己紹介が済んだ時に突然、
「つー将軍!
予想どうりの敵襲です!
至急現場へお越し下さい!」
兵士を思わせるAAが突然来て、
「あいよ、すぐ行くから準備して待ってろ」
「了解!!」
兵士が立ち去った後につーが突然、
「お前も来るか?」
突然そんな事を言われてモララーは迷った、
そんなことを言われたら迷うのは当然だが。
「・・・・・・・・・、
わかった、一緒に行く」
つーはその返事を待っていたかのように、
「お前ならそういうと思ったぜ、
ほらよ、お前の武器だ」
つーはそう言って部屋を出て行った。
つーから渡された武器は一つだけ、
魔剣といわれるネビリム、
まるで生きているように見える剣を手に取りモララーは部屋を後にした。

三人のこの出会いが世界を変える力になる・・・・・
  全てを変える力・・・・・
    それは喜び等の『光』を生み出す・・・・・
      それと同時に悲しみ等の『闇』をも生み出す・・・・・
        それは避けられぬ絶対なる運命・・・・・
          しかしそれは変えられる運命・・・・・

第3話 モナーの恋と再開への導き
モナーはレモナに着いて行き、
レモナの家に来ていた。
「ねえモナー、
あなた何であんな草原に居たの?」
レモナの問いに答えたいモナーだが、
今までの事がちゃんと整理出来ていないため答えられない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
モナーが答えないためにレモナも黙る。
しばらく二人の間で沈黙が流れる。
「じゃあ知っていることだけで良いから教えてくれない?」
沈黙を破るレモナの声、
その質問にモナーは首を立てに振り、
知っていることを話し始めた。
「モナとギコとモララーはサイツ村にいたモナ、
モナがここに飛ばされた日は季節外れのワイバーンが来たモナ、
モナが行った時にはワイバーンは退治されてたモナ、
でも足元に魔方陣がいきなり出てきて皆飛ばされたモナ」
モナーの必死の説明をレモナは理解出来たようだ。
普通なら理解し辛い説明だが。
「サイツ村ならこの草原を突っ切ればすぐよ」
レモナの発言にモナーは唖然としていた。
「本当にすぐそこにサイツ村があるモナ!?」
モナーは嬉しさのあまりはしゃぎまわっていた。
「でもね!」
レモナの一言でモナーははしゃぐのをやめた。
「な、何モナ・・・・?」
「あなたは光みたいにあの草原に向かって行ったの、
でも他の光はすごい速さで別の場所に行ったの、
他の二人を助けてから村に戻ったほうが良いんじゃない?」
レモナの一言でモナーは二人を探しに行く事を決めた。
本当はモナーは村に帰りたかっただけで探す気はなかった。
「でもどうやって探すモナ?」
モナーは一番の問題点の事をレモナに聞いた。
「レアバードを使えばいいのよ」
「えーーーーーーーー!?
レアバードって本来物語の終盤か中盤の最後らへんに手に入れるやつでしょ!
こんな序盤に手に入れていいモナーーーー!?」
「あんたゲームのやりすぎ、
いっぺん死んでいいよ」
レモナはそういうとハンマーを取り出し、

ゴッ!

モナーを殴りつけた。
「痛いモナー!
殴るなんてひどいモナ!」
「はいはい、
もう一回くらいたく無かったら黙る!」
「は~~い・・・・・」
レモナのきつい一言でモナーは黙った。
「(でもあのきつい感じが好きモナ・・・・・)」
「(まったく・・・・でもあの天然の感じが好きね、フフッ)」
二人はレアバード格納庫に向かっていた。
「あっ!そうだ!
しばらくここには戻らないからあの子も連れて行かなきゃ」
「しばらく戻らないってどういう事モナ?」
「私も一緒に行くのよ」
「えっ・・・?」
モナーは驚いた、
自分の好きな人が一緒に来てくれるから。
モナーはなぜ一緒に来てくれるかはあえて聞かなかった。
「フニャー!レアバードを10機用意してー!」
「ひゃ~~い」
間の抜けた声が奥からしてきた。
モナーとレモナはそのまま置くへ行った。
奥にはうつ伏せになっているAAがいた。
「フニャ、用意は出来たの?」
フニャと呼ばれるAAはレモナの声に反応して起きあがった。
「ふぁ~~い、
準備はもう出来てます~~」
「流石ね、じゃああんたも行くわよ」
「ふぁ~~い」
三人はレアバードに乗った。
「これどうやって動かすモナ?」
「乗っていれば分かるわよ」
「不安モナ・・・・・」
三人はレアバードに乗りレモナに着いていった。
「光は悪夢の山に向かっていったわ、
そこにいけば会えるかもしれないわ」
モナーはその言葉で笑顔になった。
「よ~し、一気に行くモナ!」
三人は悪夢の山に向かっていった。

運命とは残酷なものだ
  希望を絶望に変える
    全てを奪う
      皆その運命にあらがう
        だが運命は変わらない
          だからこそ
            彼らが居るのだ

第4話 ギコとしぃの戦闘
ギコは悪夢の山のふもとにあるしぃの家に来ていた。
「それにしてもなんでしぃはこんな所に住んでるんだ?」
ギコが気になっていた質問をした。
「うん、それはね私がこの悪夢の山を守る一族だからなんだ」
「へぇ~、すげえ面倒臭そうだな」
「うん、けっこう辛いんだ」
「だったら親に任せていればいいじゃん」
ギコがそういうとしぃは突然悲しそうな顔をした。
「(この雰囲気ってまさか・・・、
やべえ・・まずい事聞いちまった・・・)」
ギコがそう考えているとしぃが重い口を開いて話し始めた。
「・・・・・親が7年前に死んじゃったの・・・、
それからこの仕事を始めたの・・・」
しぃはそうとう悲しそうだ、
ギコは自分と境遇が似ている事から、
普段話さない自分の事を話し始めた。
「俺もさ、9年前に親亡くしてんだよ、
生きるために魔物ハンターになったりしてな、
なんていうか、その・・・、
俺たち似たもの同士?」
しぃはそうとう驚いたようだ。
「ギコ君も親を亡くしてるの?」
「え・・・?
あ、ああそうだけど・・・」
しぃは笑顔になり、
「本当に私たち似たもの同士だね♪」
ギコは気恥ずかしくなった。
しかしそんな時間も長くは続かなかった。

ドカーーーーーーーン!!!!!!!!!

外で急に大きな音がした。
「な、なんの音だゴルァ!」
「まさか・・・もう来るなんて・・・」
「・・・・・・・・?」
ギコはしぃの言葉が気になったが、
外の異変を調べるためにしぃと一緒に外に向かっていった。
外に出たギコは我が目を疑った。
「モ、モナー・・・・・」
なんと大破したしぃの家の倉庫にモナーが居たのだ。
「モナー!
まじ心配したぞゴルァ!」
ギコは嬉しさのあまり半泣き状態のような顔になっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
モナーはなぜか黙っている。
「おい、モナーどうs」
ギコが言い終わらないうちになんとモナーが襲い掛かってきたのだ。
「ギコ・ハックドット、
ここで死んでもらうモナ!」
モナーはそういうとギコに殴りかかった。

ドゴーーーーーーーン!!!!!!

「あぶねーな!
いったいなんだってんだよ!!」
ギコは紙一重でなんとか交わすことが出来た。
「そっちがやらないならそのまま死ぬモナ!」
モナーはまたギコに殴りかかってきた。
「くそっ!
やるしかないのかよ!」
ギコは剣を構えた。
「!? モナーはどこいった!?」
モナーから目を離した隙に見失ってしまった。
「(いつもこうなったら後ろから来る・・・、
でもこの風の動きは・・・・・!!!!)
上か!!!」
「くっ!
まさかばれるなんて、
でもこの距離なら避けられないモナ、
死ね!!」
モナーの言うとおりもう避けられない距離だった。
そして、

シュッ!

空気を切る音、
そして、

ドカーーーーーーン!!!!!!!!

モナーの一撃で地面に小規模のクレーターができていた。
「終わったモナね」
「嘘・・・でしょ・・・!?
ギコ君が・・・そんな・・・」
しぃはショックを受け泣いていた。
「泣いてる暇は無いわよ!」
背後からの声、
声の主はレモナだった。
「あ、あなたは・・・?」
「私はレモナ、
ギコ・ハックドットに関わりがあるあなたを殺しに来たの」
レモナの手には既に武器がある。
「・・・私もただじゃやられないわよ!」
しぃも杖を構えて戦闘体勢になった。

~ギコVSモナー~
モナーは辺りを注意深く見回っていた。
なぜならギコの死体が無かったからである。
「まさかあの距離で避けるなんて・・・、
いったいどこに行ったモナ?」
「あの距離で避けられちゃすげえよな」
どこからともなくギコの声がした。
「やっぱり生きてるモナね・・・、
出てくるモナ!!
正々堂々勝負するモナ!!」
モナーは叫んだがギコの返事は無い。
しかし突然、
「なにが正々堂々だ、
不意打ち掛けてきたくせによ!」
ギコの声がさっきより大きく聞こえる。
「この近くに居るモナね・・・」
モナーが慎重に辺りを探す、
突然ギコが、
「お前の言うとうり近くに居るよ!!」
そういうとモナーの足元の地面からギコが勢いよく現れた。
「なっ・・・・・・・!」
「これじゃあ避けられないだろ!」
そういうとギコはモナーに強力なアッパーをぶち込んだ。
「があっ・・・!!」
「不意打ち返し成功!」
モナーはそのまま3メートル程吹き飛んでいった。
「モナー、なんでいきなり襲ってくるんだ」
ギコの質問にモナーは、
「・・・答える・・・必・・要は・・・・・無いモナ!」
モナーはそういうと再度襲ってきた。
「ちっ!
しつこい奴だな!!!」
ギコは剣を構えてモナーに向かっていった。
「うおおおおおおおおお!!!!!」
「モナアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

カッ!!!!!!

すさまじい音が辺りにこだまして、
「やっぱり・・・・・・・、
勝てないのか・・・・・・・、
負けたよ・・・・・・・・、
ギコ・・・・・」

ドサッ!

戦いに敗れたモナーはその場に倒れこんだ。
「ふう・・・・しばらくそのままにしとくか」
モナーはそのまま眠りに付いた。

~しぃVSレモナ~
しぃとレモナは共に傷だらけだった。
レモナの死角からの攻撃、
しぃの杖による打撃攻撃と魔術を折り込んだ混合攻撃、
攻撃だけならしぃの勝ちだが、
レモナの粘り強い攻撃がそうとうひびいていた。
「なかなか・・・・・やるわね・・・・・・」
レモナは攻撃を仕掛けていった。
レモナの攻撃は間一髪しぃに避けられ、
「私は負けるわけにはいかないの!!
これで終わりよ!!
スタンドボルテックス!!」
しぃがそういうと、
レモナの周りに六つの避雷針が現れ、
一気に六つの雷が避雷針に落とされ角度を変えてレモナに向かってきた。
「きゃあああああああああ!!!!!!!!!!!」
レモナに雷が直撃しレモナは倒れた。
「やった・・・・・の・・・・・?」
しぃはほっとしてその場に座り込んだ。
レモナもモナーと同じく眠りに付いた。

~~~30分後しぃの家~~~
「う・・・・・・ん・・・、
ここは・・・・・・・?」
最初に目を覚ましたのはモナーだった。
「おー、やーっとお目覚めかい」
声の主はギコだった。
「ギコ・・・・、
あれ・・・・・?
!!! これなにモナーーーーー!!!???」
モナーは物凄い大声を出した。
「あーあーあー、
うるせーっつーの!」
「うるさいもなにも無いモナ!!
なんでモナが締め上げられてるモナーーー!!??」
なんとモナーは体中ロープでぐるぐるに巻かれぶら下げられていた。
「モナに何をする気モナ!!」
モナーがもっともな質問をした。
「んー?
そりゃあもう決まってんだろ?」
ギコが林檎を食べながら言った。
「き、決まってるって何がモナ・・・・・?」
モナーが不安そうに聞いた。
「んだよお前そんな事もわかんねえのか?
この状況なら誰でも分かるだろー?」
ギコが面倒くさそうに言った。
「わからないから聞いてるモナ・・・・・・」
「はいはい、わーったよ、
特別に教えてやるよ」
ギコは一息おいてから言い放った。

「尋問・拷問・暴行・水攻め・虐待・放置・サンドバッグの代用、
鞭打ち・旧式尋問・旧式拷問・氷水に浸けて放置・暇つぶしに利用、
熱い蝋燭の溶けた蝋でふふふふふふふふふふふふふふ・・・・・・・」

最後がよく分からなかったがとりあえず、
「うわあああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!
やめてモナーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
モナーが絶叫している横でギコが笑いを必死でこらえていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
10分後絶叫のし過ぎで声が枯れたモナーがギコの横にいた。
「アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ
ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ
ッハッハッハッハッハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギコはたまらず笑いを吹き出した。

1時間後
しぃとレモナは回復して居間に居た。
ギコとモナーも居間に来ていた。
「・・・それでどうしてお前らはいきなり襲ってきたのか聞かせてもらうぜ」
しぃもギコの後に続いて、
「あなた達があの脅迫状を送ってきたんでしょ?」
「脅迫状? 何のこと?」
レモナは聞き返す。
「何のことって・・・・、
今日の朝送ってきたじゃない」
しぃは少し苛立った様子で返した。
「今日の朝・・・・・・、
まさか・・・・・・・」
レモナには心当たりがあるようだ。
その時いきなりドアが開いた。
「「「「!!??」」」」
四人は一斉に驚いた。
「レモ姉、遅れてごめんなさ~い」
扉を開けたのはフニャだった。
「フニャ! あんた来るの遅すぎよ」
「ふぁ~い、今度からは気をつけま~す」
「「・・・・・誰・・・・・?」」
ギコとしぃが口をそろえて言った。
「僕~~?
僕はフニャ・ベターリだよ~~、
フニャでいいよ~~」
あまりにも脱力したAAで二人は唖然としていた。
「フニャ、
あんたしぃちゃんに脅迫状送ったでしょ!!」
レモナが怒りのオーラを漂わせながら言った。
「嘘~~!?
もう知ったの~~?
僕の予想だとまだなのに~~」
フニャは相変わらず脱力した喋り方だが内心相当焦っている様だ。
「・・・・・覚悟はいい?」
レモナはこの場で何かをやるつもりだ。
「「「(こっちにまでこないよね・・・)」」」
三人は内心怖がっている様子。
もはやフニャがヤバイ事になるのも時間の問題だ。
「あわわわわわわわわわ・・・・・・」
「さて、どういうことか話してもらうわよ・・・」
あわてるフニャと止められそうに無いレモナ、
もはや一触即発の状況だった。
「そ、そうだ!
レモ姉、もう試し終わったんでしょ、
結果はどうだったの?」
口調が変わる程普段は怖いらしい。
「あっ!そうそう忘れるところだったわ!
結果ならもう出てるわよ」
間一髪でレモナを止められた。
「結果?
どういうことだゴルァ」
ギコの質問にレモナは、
「あなた達を襲ったのはある事を確かめたかったからなの」
「ある事・・・・・?」
しぃが聞き返す。
「う~ん、それはね~、
『聖光紋様SOUTHERN CROSS』に見合う実力があるかどうか調べる事なんだ~」
いつの間にか普段の口調に戻っていた。
「「聖光紋様SOUTHERN CROSS・・・?」」
二人が声を合わせて聞いた。
「このあいだフニャが発掘した古代の紋様の事なの」
「「(発掘って・・・・どんだけすごいんだ・・・・)」
やはり二人は同じ事を思っていた。
「モナーは既に実力を測ってあるから大丈夫だよ」
フニャはそういうとPCを取り出し何かを始めた。
「うわ~、すごい高そうなPCだね」
しぃの問いに対してフニャは、
「え~~? そう見える~?
実はこれ自作なんだ~~、
だから費用0だよ~」
フニャの言葉にギコとしぃは唖然としていた。
「早くなれた方がいいよ、
こんなの日常茶飯事だから」
レモナの一言で二人はさらに唖然としてしまった。

~10分後~
二人はなんとか我に帰れたようだ。
そうこうしている間にフニャが何かを完成させたようだ。
「やった~、二人はSOUTHERN CROSSと適合するみたいだよ~」
「「適合・・・?」」
ギコとしぃは訳が分からなかった。
「早い話があなた達はSOUTHERN CROSSに選ばれたって事」
レモナの話を聞いた二人は嬉しそうだった。
「じゃあ三人ともいくよ~」
フニャの声と共に辺りに光が満ちて全員気を失った。

1時間後
モナー、ギコ、しぃの三人は気が付いて起き上がった。
「く・・・・・・、
ここは・・・・・」
「見たこと無い場所モナ・・・・」
「どうしてこんなところに・・・・・」
三人は訳が分からず辺りを見回してばかりだった。
辺りは大きい岩が幾つかあるだけで他には何も無い。
否、在るのは門のような巨岩だった。
三人はお互いを見た時興奮した。
「お・・、おい!
お前らなんだその格好!?」
ギコが大声を出す。
しぃとモナーは自分の服装を見て驚いた。
「な、なにこれ・・・・・、
なんでこんな格好してるモナ!?」
「これじゃあまるでゲームに出るキャラの服装じゃない!」
三人がギャーギャー言ってると、
「は~い、静かにして~~」
フニャがやってきてそういった。
「おいフニャ!何だこの格好は!」
ギコが大声でフニャに言う。
「聞きたいことは山ほどあるだろうけど、
モララー君が来るまで内容は秘密~~」
フニャが笑いながら言った。
「なんでモララーを知ってるんだ?」
落ち着いた様子でギコが聞いた。
「え~~?
モナー君から教えてもらっただけだよ~~」
フニャの言葉を最後に三人はモララーが来るまで待つことにした。

第5話 モララーとつー
「カナラズモドルカラ!!」

「(これは・・・・昔のあたいか・・・・・・)」

「コイツヲタノム・・・・・」

「(・・・・・・・・・・・・・・)」

「ココマデクレバ・・・・・・」

ドカーーーーーーーン!!!!!!!!

「コンナトコロマデ!?」

「(くっ・・・・・・・・)」

「ハヤクニゲロ!!」

「デモアンタハ!?」

「オマエガブジナラオレモブジダ!!」

「バカ!ソンナコト・・・・・・」

「イイカラハヤク!!!」

「ワカッタ・・・・カナラズイキテロヨ!!」

「光が・・・・・・・・・・・・」

「しょ・・・・・・・・」

「ここは・・・・・・・・・」

「・軍・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「将軍!!」

「!!!!!」
「よかったー、このまま目を覚まさないかと思いましたよ」
「ん・・・・悪いな・・・・」
「いえ、良いですよ」
「・・・・・・・・・・」
「将軍・・・・・・・?」
「いや・・・・なんでもない・・・・・、
それより状況はどうだ?」
つーがやっとはっきり起きた様だ。
「現在の状況はこちらが優勢です、
第3地点まで政府軍を追い詰めました」
兵士が書類を見ながら言った。
「そうか・・・・・・・・、
モララー率いる独立錯乱遊撃隊はどうだ?」
つーが身なりを整えながら言う。
「目標地点到達、現在敵指揮官と交戦中です」
兵士が微笑みながら答える。
「そうか、戦闘開始からどれくらいたってる?」
つーは準備を整えながら聞いた。
「戦闘開始から2時間19分です」
「2時間19分!?
早過ぎないか?」
つーが驚いた状態で聞いた。
「モララー臨時隊長が大半の敵を倒してくれたおかげです」
兵士はニコニコしながら答えた。
「予想戦闘時間5時間を軽く越えるなんてすごいですね~」
兵士は浮かれた様子で言った。
「いつも言ってるだろ・・・・・!
お前は喜ばなくていいんだよ!!!」
つーはそういうと兵士に飛びかかっていった。
兵士はつーにのしかかられクックルまではいかないがマウントをいれられた。
「ちっとは理解しろーーーー!!!!!!」

バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ!!!!!!!

「うぎゃああああああああああああああ!!!!!
ごめんなさあああああああああああい!!!!」

これは日常茶飯事だ。
「つー将軍!
二つ伝令が届きました!!」
重装備の兵士がやって来てそういった。
「伝令? 一つ目は?」
つーは落ち着いた様子で聞いた。
さっきの騒ぎが嘘のようだ。
「一つ目は敵指揮官の撃破に成功です」
つーはそれを聞くとわかっていたと言う様な感じだった。
「二つ目は・・・・・・・・」
重装備の兵士が口を閉じた。
「? どうした? 二つ目は何だ?」
少し不安げに聞いた。
「・・・・・・モララー臨時隊長と引き換えに・・・・・・、
レモナ旧特攻隊長が戻ってくるというものです・・・」
その話を聞いた奴は全員固まった。
沈黙は3分ほど続いた。
「ま、まさかあのレモナが・・・・・?」
一番最初に言葉を発したのはつーだった。
それに続いて他の兵士たちも、
「レモナって・・・・・あのレモナか!?」
「嘘だろ・・・・あの人が・・・・・」
「もう前線には立たないと誓ったはずなのに・・・・」
「無音殺戮術がくるのか・・・・・・?」
兵士が次々と口にする言葉、
それが希望か絶望かはわからない・・・・・・・。
「・・・モララーが戻ってき次第本人に確認を取れ!」
「了解!!」
一人の兵士がそういうと全員が慌しく動き始めた。
「やっぱり的確な支持は健在ね」
「!! レモナ・・・・・・」
なんとつーの後ろにはレモナがいた。
「なんでこんな条件を出すんだ?
もう前線には戻らないんじゃないのか?」
ツーの問いに対してレモナは、
「もうそんな事いってる場合じゃないの」
レモナが真剣に答える。
「・・・・・そのようだな」
つーは理解したようだ。
「悪いけどあなたも来て貰うわ」
レモナはそう言い放った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・、
いいだろう・・・・・・・・・・・・、
ただし!」
つーが強く強調した。
「ただし・・・・何?」
「将軍はあんたがやるんだよ」
つーの一言にレモナは、
「やっぱりそういうことは私任せなんだ」
わかっていたと言わんばかりの口調だった。
「モララーがそろそろ帰還する頃だ、
それまで最後の語らいと行きますか」
「ふふっ!
そういうのも変わってないのね」
レモナは笑ってそういった。
「な、なんか変・・・か・・?」
つーは恥ずかしそうに聞いた。
「そんな訳ないでしょ、
さっ! 始めましょ」
二人はモララーが帰ってくるまで待つことにした。

30分前
「くっ! 何だこのでかさは! 
明らかに常識違反だろ!!」
敵の大きさはモララーの10倍近くあった。
「やるしかないか・・・」
モララー率いる独立錯乱遊撃隊は敵指揮官との戦闘に入るところだった。

「グッヘヘッヘヘヘッヘッヘヘッヘ」

明らかに気違いの魔物が一体。
「・・・・・・・・・・・・・・・」

「グッヘッヘッヘヘヘヘヘヘッヘッヘ」

「こんなのと戦うの・・・・・?」
「モララー隊長・・・こいつが指揮官ですか・・・・?」
「そんなの俺に分かるわけ無いよ・・・・・、
ここにいるからそうだろうけど・・・・・・」
「明らかに顔がアヒャってますよ・・・・・」
もはや指揮官ともいえない魔物。
「・・・・・・・・・・、
やるしかないな・・・」

ダッ!!!

兵士が地面をける音と共に戦闘が始まった。
「うおおおおおおおおおお!!!」
先手を仕掛けた兵士の攻撃が魔物の左足を直撃。

「グベレイウイウレエエエエエイウウアア!!」

狂ってる魔物をよそにモララーが魔法を唱えていた。

「ウグエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!」

奇妙な声と共に魔物が攻撃を仕掛けてきた。
だが攻撃速度が遅くまず当たらない。
「遅い!!」
兵士の斬りが魔物の右腕に直撃する。
「暗黒魔法アビス!!」
モララーの声と共にアビスが魔物の左足に直撃し、

「グピイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」

また魔物の奇妙な声がこだまして魔物はその場に倒れこんだ。
左足がやられ動けなくなった様子。
「「(奇妙な声うぜえええええええええええ!!)」」

「ウゲエエエウゲエエエウゲエエエエエエ!!」

そうとう苦しい様子。
「「逝ってよし!!!!」」
モララーと兵士がそういって魔物の心臓に剣を刺した。

2分後
「死んだのか・・・・・・」
「そうみたいですね・・・・・・」
「「ハァ~~~~~~~・・・・・」」
二人は怒り続けていたから疲れたようだ。
「帰るか・・・・」
「そうですね・・・」

現在に戻りそこからさらに5分後
「モララー率いる独立錯乱遊撃隊帰還しました!」
モララーが帰ってきた。
「帰還したぞーー!!!」
一人の兵士が大声で回りに伝える。
「ん・・、帰ってきたみたいだね」
レモナがフレアボトルを飲みながら言った。
「そのようだな・・・、
やっぱりお前も変わってないなあ、
そんなにフレアボトル飲んで大丈夫か?
また前みたいにぶっ倒れるぜ?」
レモナはなんとフレアボトルを30杯も飲んでいた。
「だ~いじょうぶだいじょーぶ、
そんなにやわじゃないって・・・」
「(あ~あ~、くるのか・・・)」
「お~お~お~?
世界がまわ~る~~~~・・・・」

ドサッ!!!

「・・・・・、
まったく・・こういうところは変わってないなあ」
その一部始終をモララーは見ていた。
「ミタゾ!」
「アヒャアッ!!!!」

ドサッ!

「あれ? そんなに驚く?」
モララーが笑っていった。
「うわああああああああああああ!!!!!!
逃げろおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
一人の兵士の大声と共に一斉に全員が隠れた。
「あれ? なんかあったの?」
モララーはきょとんとしている。

「!!!!!!!!!!!!!!」

「(なんだこの異常な殺気は・・・・)」
モララーは恐る恐る後ろを向いた。
「モララー・・・覚悟はいい・・・・?」
後ろにはつーが包丁を持ってたっていた。
「え・・・いや、冗談だから・・・・ね?
そんなのしまおうよ・・・・」
モララーは恐怖で引きつった顔になっていた。
「だ~れ~が~許すかーーーーーー!!!!!」
その言葉と共につーの包丁が乱れ打ちされた。
「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!!!!
やめてくれーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
泣き叫ぶモララー。
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!
ヤメロトイワレテヤメルワケネーダロ!!!!
シッカリキリキザンデヤルヨ!!!!!」
怒りで半角になったつー。
鬼ごっこはまだまだ続く。
「続けるなーーーーー!!!!!!!」
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!!!!」

1時間後
結果 両者体力が無くなって引き分け。
「結果いらねえよ・・・・・」
「ちくしょう・・・・逃げ切られた・・・・・」
「・・・・・・・、
ん・・・あれ? ここは・・・・?」
ようやく収拾が付いたようだ。
「あれ? 君モララー君?」
レモナがモララーに聞く。
「そうだけど・・・・・」
モララーが起き上がりながら答える。
「よかったー」
レモナがほっと胸をなでおろす。
「? よかったって何が?」
「ギコ君たちが待ってるの」
「え!? ギコが!?」
モララーが信じられないという顔をして聞いた。
「あなた達は重大な使命を持ってるの、
その為に異世界への扉『アナザーゲート』に行かないといけないの」
レモナは話を続けている。
「既に貴方対外はアナザーゲートに集まっているの」
「じゃあ俺も行くわけ?」
モララーがあえてそんな質問をした。
「当たり前でしょ!
ほら、早く行くわよ!」
「え・・・、うわ! ちょっとま・・・・いてててて! 耳ひっぱんな!
うわああああああああああああああ・・・・・・・・」
レモナはモララーを強制的に連れて行った。

10分後
「モララーが帰ってきたーーーー!!!!」
ギコが子供のようにはしゃぎながら言った。
「モララー久しぶりモナ」
「本当に久しぶりだなあ!
相変わらずモナーは天然でギコはガキだけどな!!!」
モララーが笑いながら言う。
「オイコラ! だれがガキだゴルァ!!!」
「モララー・・・久しぶりに会っていきなりそれは酷いモナ~・・・・」
ギコはガキといわれたことで怒っていて、
モナーは天然と言われて泣いてしまった。
まるで子供の集団だ。
「これからどうするんだ?」
モララーの突発的な質問に二人は、
「「知らない」」
「知らないって・・・じゃあ何でここにいるのさ?」
モララーが半ばあきれた様子で聞いた。
「あいつに連れてこられた」
「あいつ?」
ギコが指差す先には茶色の毛でふさふさのAAがいた。
「あいつが?」
モララーは信じられないという顔をして言った。
「そうあいつが」
ギコは普通に答えた。
「(面白みが無いなあ)
じゃあ何やるか聞いてくる」
モララーはそのまま歩いていった。
「う~~ん・・・これでもないなあ・・・・」
フニャがPCで何かをやっている。
「なにやってんの?」
「ん~~~?
君がモララー君?」
フニャがいかにもやる気の無い感じで聞いてきた。
「うん、そうだけど何か?」
「べっつに~~~~」
「(なんか俺に冷たく当たってる?)」
「む~~~~~、
次元の歪みからしてAからBに行くはずだけど・・・・、
この波動エネルギーからしてあっちの・・・、
音素(フォニム)の力だよね~~~、
でも音素にしては強すぎるな~~」
フニャの言葉はモララーにとっては意味不明な言葉だった。
「あの~~~~・・・・」
「考えられる可能性としたら・・・・・、
やっぱりディストーションかな~~~?」
「お~~い・・・・」
「ディストーションにしては強すぎるな~~、
これは第1系4譜8章の歌じゃないと・・・・・、
でもそれだと波長が微妙にずれるからな~~~・・、
・・・・・・・・・・・・・・・・・、
そうだ! これってもしかして・・・・・・」
「ちょっと~~~・・・・・・」
「・・・やっぱりそうだ!
ディストーション第1系4譜8章3項の波動にそっくりだ!
これだけの力を出せるのはやっぱりあいつくらいかな・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・、
(オール無視!?)」
しかたなくモララーはとぼとぼと戻ってきた。
「おーモララー、どうだった?」
ギコは仰向けになりながら聞いた。
「あいつ酷いよ・・・・、
話しかけても全部無視するんだもん・・・」
「やっぱりね、
そうなると思ったよ」
ギコはわかっていたと言わんばかりの表情だった。
「もしかしてこうなることを知ってたの?」
「んー、まあ十中八九そうなるね」
「だったらなんで言ってくれないの!?」
モララーは怒ってギコに行った。
「お前だって俺らのことを馬鹿にしてたじゃねえか」
ギコは勝ち誇ったような顔をしていった。
「うっ!それは・・・・・」
モララーは反撃する言葉を失った。
「ご、ごめん・・・・・・」
「俺は別にいいよ、どうせいつもの事だし、
それよりモナーにいってやれよ、
酷くなるとあいつおかしくなるぞ」
ギコにそういわれてモナーの方を向いてみると離れたところで蹲っていた。
「モナー・・・・・ごめんね・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
モナーはだんまりを決め込んでいた。
「モナー・・・ほんとにごめんね・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
モナーは何も答えない。
モララーはギコの方を向いて首を横に振った。
「なんだよまだうじうじしてんのかよモナー」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
モナーは聞こえていないようだった。
「「・・・・・・・・・・・」」
「・・・・・・・・・・・・」
沈黙は続く。
「ZZZzzzzzzzz・・・・・・・・」
「「・・・え・・・・・?」」
「ZZzzzzzzz・・・・・・・・・・」
モナーは寝ていただけだった。
「こいつ・・・・・・」
「・・・・・・・・・#」
「モララーの馬鹿・・・・・」
モナーの寝言のようだ。
「こいつ!!」
「まあまあ落ち着けよモララー、
どうせ寝言なんだし」
「ギコも馬鹿・・・・・」
「さてと、しっかり制裁を加えないとねえ##」
「(お前も寝言で怒ってるじゃん)」
「キターーーーーーーー!!!
これならリスクを最小限に抑えられる!!」
フニャがなにかを完成させたようだ。
「う~~ん・・・・・、
あれ? もう朝モナ?」

ブチッ!!

「「逝ってよし!!!!」」
ギコとモララーは口をそろえてきつい一言を放った。
「モナの事モナ?」
「「当たり前だ!!」」
「・・・・・ごめんモナ・・・」
「分かればよろしい」
「そのとおりだゴルァ」
「やっぱり皆酷いモナ・・・」
三人のコンビかと思うほどのタイミングの良さで漫才(?)をやっていた。
「皆~~、もう出発できるよ~~~」
フニャがそういって走ってきた。
「出発ってどこに?」
「異世界」
「・・・・・・・・・・・、
・・・・・・・・・は?」
「だから、異世界」
「「「・・・・・・・・」」」
沈黙がまた訪れる。
「わかんないの~~?
じゃあ説明するね~~」
「早く説明しろ」
「説明は手短に」
「難しいのは分かんないモナ」
どうやらこの三人はやる気がないようだ。
「説明くらいはちゃんと聞いてよ~」
「わかったわかった」
「じゃあ説明するね」
フニャの説明が始まった。
「まずなんで異世界に行くのか、
それはモララー君意外が持ってるSOUTHERN CROSSの効果を最大限に発揮させる事が目的なんだ、
異世界にあるSOUTHERN CROSSと対になる紋様も必要だから異世界に行くわけ」
「それで?」
「他にも理由あんの?」
「お腹すいたモナ・・・」
「「モナー黙れ」」
「はい・・・・・」
空気が読めないモナーをそのままにしてフニャは話を続けた。
「本当はこのまま異世界に行けるんだけど・・・・・・・・、
実は向こうで特殊なエネルギーの作用で行くと死んじゃうんだ♪」
フニャの思いがけない一言に三人は、
「死ぬってどういうことだゴルァ!!」
「死んだら意味無いじゃん!」
「・・・・・・・・・・・・」
やはり動揺を隠し切れないようだ。
「人の話は最後まで聞く!
死なないようにするために良い物作ったんだよ」
「良い物?」
「ワクチンみたいなもの?」
「・・・・・・・・・・・」
モナーは寝ないでちゃんと聞いているようだ。
「良い物はね~、

超強力ウィルス

なんだ~~♪」
「「「・・・・・ん?」」」
「おいちょっと待て!
ウィルスってどういうことだゴルァ!!」
「ウィルスつかったら死んじゃうよ!」
「まだ死にたくないモナ!」
「アハハハハハハハハハハ!
大丈夫大丈夫!
そのエネルギーの力を抑える為のウィルスだから、
こっちから見ればワクチンだよ」
フニャは笑いながら言う。
「なんだ・・それなら早く言えよゴルァ」
「ふう、緊張して損した・・・」
「ほっとしたらお腹すいちゃったモナ」
「「死にたい?」」
「いいえ、死にたくないです」
フニャは話を進めるタイミングを失っていた。
「話し進めてもいい?」
「いいぞー」
フニャは一息おいて、
「ワクチンっていっても力をそうとう抑えるだけだから、
つまり効果は若干受ける事になるよ」
フニャはさっきと打って変わって真面目な顔だった。
「効果ってどんなのだ?」
ギコも真面目になる。
「う~~~ん、
よくわかんないけど実際の力が大きく下がるとか?」
「嫌だなあそれ」
ギコが嫌そうな顔をした。
「仕方ないよ、
エネルギーを発生させているのはそうとう強いもん」
「じゃあ発生源を倒せば元に戻るのか?」
「ううん、それは無いよ、
くらったらもう戻らない」
「また一から鍛えなおしかよ・・・」
「まあ、そうなるね」
二人でどんどん話を進める。
「そろそろ出発した方がいいよ、
無理やりゲートを開けたからそろそろ閉まっちゃうよ」
「そっか、よし! 行くか!」
「オッケー! 準備良し!」
「いつでもいけるモナ!」
「ちょっと怖いな・・・・・」
「アヒャ!異世界がどんな所か早く見たいぜ!」
「「「・・・・・・・ん?」」」
「つー・・・・・・、
ギャあああああああああああああああああ!!!!!」
「んだようるせえな」
「な、な、な、なんでお前がここにいるんだ!?」
モララーの顔はまた恐怖で引きつっている。
「なんでって・・・そりゃあ呼ばれたからだよ」
「だ、誰がこんな奴を・・・・」
「僕♪」
「お前かああああああああああああ!!!!」
「早くしねえとゲートが閉まるぞ」
「いっけね、おいモララー! 早く行くぞ!」
「う、うん・・・」
「急ぐモナ!」
「アヒャ!楽しみだぜ!」
五人が出発しようとした瞬間、
「ゲートくぐったらもうこっちには戻れないよ」
「「「「「え?」」」」」
「大丈夫大丈夫!向こうにもゲートがあるから!
どこにあるかは知らないけど」
フニャの毒舌(?)トークで五人は固まってしまった。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

「ヤベッ!ゲートが閉まっちまう!早く早く!!」
ギコの声で五人は我に返りゲートをくぐっていった。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・ブウンッ!!

ゲートは消え去った。
「またね・・・・・皆・・・」
「もう作業は終わったようだな」
フニャの後ろには黒いローブを羽織ったAAが一体。
「もう来たんだ・・・予想外だね・・」
フニャは戦闘体勢になる。
「では消えてもらおうか」
「消えるのはそっちだよ」
「ふん、お前は俺には勝てないよ」
「それはどうかな?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

「くっ!これは・・・」
こいつがいる限り僕は負けないよ」
「この位のハンデがあった方がいいがな」

「「消えろっ!!」」

五人に降り掛かる運命は悲惨なものだ。
 全ての元凶はすぐ近くに迫っていた。



「あなたの印した運命のとおりに動き始めましたね」
「だがこれは序章にしか過ぎない・・・」
「? まだなにかあるんですか?」
「これから想像を絶する運命が彼らに降り掛かる、
それらを乗り越えられたときにここへ来るだろう」
「絶対なる運命ではないのですか?」
「それは違う・・・変えられるのだ・・・、
力を求めるか、はたまた友情を求めるか・・・」
「まったく・・・その前置きが嫌いですね」
「ふはははははは!まあそういうな、
彼らは全てを変えられる力を持っている」
「全てを変える力?」
「時が来れば分かる事だ・・・」
「それまでお預けですか・・・」



廻り始めた運命の輪はもう止められない・・・・・

~第1章 運命の時~完


~第2章 運命の光と運命の闇

第6話 異世界
「これが時空間『ネオバーデルス』か・・・、
神秘的っつーかなんつーか・・・、
よくわかんねえな」
「確かに神秘的といえば神秘的だだけど・・・」
「こんなの一生に一度見れるだけでいいモナ~」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
五人は時空間の間に居て異世界に移動中のようだ。
「おいちょっと待て!
前からなんか来るぞ!!」
ギコの言葉と共に前から強力なエネルギー波が襲ってきた。
「くそっ!これがフニャが言ってた力か!?」
「体がばらばらになりそうモナ!!」
「こんなのありかよ!?」
強力なエネルギーと共に、
「レイ・・・・・・クロエ・・・・トゥ・・」
途切れ途切れだが何らかの旋律が聞こえてきた。
「歌・・・・・か?」
「そのようだな・・・」
「皆!もうすぐ付くよ!」
「「「「「うわああああああああああ!!」」」」」

異世界
「どうしよう・・・・・、
またやっちゃった・・・」
そこには一人の少女とギコたちが居た。
「とりあえず連れて行こう・・・」

パチパチパチパチ・・・・・・・

火が燃える音でギコは目覚めた。
「ん・・・・ここは・・・・?」
「あ、起きた?」
「・・・・・?」
ギコの目の前にはなんと人間の女の子が居た。
「に、にににににに、人間!?」
「? 何驚いてるの?」
その子は心に直接響くほどの綺麗な声で話しかけてきた。
「い、いや、何って、言われても・・・、
あーーーーーーーーー!!??」
ギコは訳が分からず狂ったように頭を掻き毟った。

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