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生きる意味 ((・∀・){功神)

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匿名ユーザー

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死者は天国か地獄に行く

子供の頃の俺は、馬鹿にしてたけど

もう

馬鹿にしない



キィィ――ドン!
青信号の横断歩道を友達と話しながら歩いていたときだった。
突然右折した車が俺に激突したのだった。
その時、視界が虹色に染まって、何故かわからないけど懐かしい気がする。
小学生時代の俺
アン時はすごいヴァカだったなぁ、俺
中学生時代の俺
結構まじめに勉強している
…ん?これって走馬灯?死ぬの?俺?

「ザケンなッ、これから俺はいろいろとしたい事があるのにッ」

叫んだとき、虹色だった視界がだんだんと普通に戻っていく。
俺の目の前に誰か、立ってた。
「お?やっと目が覚めたみたいだねっ!」
「ここは?」
「死人到着駅。別名『しちゃく』。まぁ、あれだ、死人が来る所だよ。
ちなみに俺の名前はモララエル」
信じられなかった。俺に向けての言葉が。
ただ涙をだすことしかできない俺をその男は困った顔で見てる。
「きみは…、面白い子だね。ここに来た人はただ死ぬのに……
なんか未練でもあるのかい?」
「…俺は生きたいんだよ!生きて、生きて、生きるんだ」
「ふーん…こんなに希望に満ちた奴初めてだなぁ…」
そいつが俺を珍しそうに見ている。
「でもさ、君は…死にたいと思ったことあるだろ?
死にたいなら今死ねるよ」
確かに俺は死にたいと思ったことがある。
親に怒られた時や、友人関係がうまくいかなかった時。
だけど、俺が望んだ死はこれじゃない…!

もし、俺がこんなに考えることができたら、
もし、俺がこんなに生きたいと思えたら、

――――――生きられたんだろうなぁ…

「ブラボーッ!合格だよ、君!」突然モララエルが拍手しながら叫ぶ。
「合格って?」
「ここは試験所なんだよ。奇跡的に生き返った人いるだろう?
その人はここで本当の生きる意味を知ったから、生き返ったんだよ。
もし、その人が生きたいなんて思わなかったらあの世行きだけどね…。
まぁ、これからも死にたいと思う事があるかもしれないけど…。
死にたいと思ったら、ここの事を思い出してくれ」
モララエルは手の親指以外の指をグーにして、上につきたてる。

        「グット・ラック!」


ピィィィィィィ―――!
「先生!クランケの心臓が活動し始めました!」
「何?ならば生き返る可能性がある!オペを再開する」
「よし…よし…よし!手術成功確定!」



「…ったく気をつけてくれよ、馬鹿やろう」
友人が俺に悪口なのか、それともお見舞いとして一言なのかわからない言葉を言う。
「ああ」一時は危険な状態だったらしいが、俺は今生きている。
(やっぱわかんねぇよなぁ。人生って…)
窓から見えるビルにモララエルの影が見えたような気がして、
俺は…なにかよくわからない感謝の気持ちでいっぱいになった。


死者は天国か地獄に行く

子供の頃の俺は、馬鹿にしてたけど

もう

馬鹿にしない

だって

生きる意味を教えてくれたのだから

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