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NIGHTMARECITY(アース)

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~第一章~目覚め 「ジリリリリリ・・・・・」 目覚まし時計が鳴り、黄色い髪の少年が目を覚ます。 「ふあぁぁぁ・・・」 「ほら、ギコ!何やってんの!!今日は大事な用があるんでしょ?」 「あ、いっけね!!」 ギコと呼ばれた少年はベットから飛び降り、すぐに着替えてご飯を食べ、家を出た。 この少年・・・ギコとよばれる少年は、13歳の男の子である。 学校での成績はまぁまぁ(体育だけは5だが)で、女の子からは結構好かれている存在である。 そのギコの用事というのは、この町の建物「2chタワー」でやる実験 「NIGHTMARECITYプロジェクト」だった。 その内容は、自分の魂を機械に移し、 「NIGHTMARECITY」に住んでもらうという実験だった。 ギコは10万人の中から選ばれた運のいい一人だったのである。 しかし、この実験であんな悲劇が起きるとは、ギコはもちろんほかの誰にも分からなかった、、、 ギコが勢いよく家を飛び出したとき、茶髪の少年が待っていた。 「遅いぞ、ギコ、五分遅刻」 「わりぃな、フサ」 フサと呼ばれる少年は、いつもの事という顔をしながら「早く行こう」と言った。 このフサと呼ばれている少年はギコとは幼いころからの仲で、成績優秀、女の子にはモテモテという、優等生なのである。 フサとギコは自転車に乗った。 ふと、フサの方を見ると、背中になにかしょっている。 「おい、なに持ってるんだよ?」 ギコが聞いてみた。 「ん?これか?」 フサは背中からしょっていたものをおろした。それは、大剣だった。 「なんか親父が『嫌な予感がするから身を守るものぐらい持ってけってさ、、、」 フサの家は鍛冶屋なのだ。フサも子供のときからそばで見ているので、手先が器用である。 このときギコは、このことに関してはあまり聞かなかった。 「早く行こう、遅れちまう」 「そうだな」 ギコとフサは自転車に乗り、2chタワーに向かった。 途中で、 「おーい、ギコ、フサー」 と声がかかってきた。 後ろを振り返ると流石兄弟と、妹者がいた。 緑の髪のほうが兄者、青いほうが弟者である。 兄者は勉強はトップなのだが、運動が全然ダメで、弟者のほうは勉強はまぁまぁ、スポーツは、結構優秀である。 その後ろにいる灰色の髪の人が妹者で、成績優秀でスポーツはまぁまぁ得意、男子にはモテモテである。 「早く行こう、遅れちまう」 「そうね、早く行きましょ」 「なら、一緒に行こうぜ」 「ああ、いいぜ」 兄者達の了解を得た後、ふと、ギコは時計を見る。 「あれ、、、?」 「どうした、ギコ?」 「集合時刻って、、、いつだっけ?」 「えっと、、、、10時じゃなかったかしら」 と妹者。 「いま、、、、9時50分なんだけど、、」 「な、なんだってーーーーーー!!」 「やばい!早く行こうぜ!!!」 と、全員は急いで自転車を飛ばした。 そして、五分後、、、、 「ぜぇぜぇ・・・・」 五人は、やっとの思いで2chタワーに来た。 そして入り、エレベーターで指定の階に行く。 そこには、大きな機械が何台もあった。 「おーい、みんなー」 と、声をかけてきた二人がいた。 「よぉ、1さん、おにぎり」 ギコが声をかけた。 1さんは黄土色の髪をしていて、パーカーを着ている。 おにぎりは、本当はおにぎりという名前ではなかったが、前髪がおにぎりみたいな形で、 しかも、おにぎりが好きだったので、そういうあだ名になった。 「お前ら、ギリギリだなぁ」 1さんが少し、微笑んで言う。 「悪い、俺が寝坊しちまってな。」 「いつものことだね」 おにぎりが笑いながら言った。 「おい、それはどーゆう意味だ?#」 ギコが、こぶしを振り上げた。 「わー、暴力はんたーい!!」 おにぎりが頭を手で覆って逃げている。 そんなことで盛り上がっていたら、予定の時間が来た。 モニターに、一人の男の影がみえる。 「やあ諸君、よく来てくれたね。」 男の声は変えているのか、うまく聞き取れない。 「前にも話した通りこのプロジェクトは、みんなの魂をNIGHTMARECITYに 送って、そちらで生活してもらうプロジェクトだ。もちろん、今いる世界とは、あまり変わりはない。そこに機械があるだろう。」 皆が見た先には、カプセルらしきものが何万台も置いてあった。 「それに入り、眠ってもらえばいいだけのことだ。」 男は気軽に言った。 「では、いまから『NIGHTMARECITYプロジェクト』を始める!!」 みんな、我先にとマシンに入った。もちろん、ギコもその一人だ。 そして、みんなマシンに入りなにやら催眠ガスのようなものが噴き出された。 ギコはとろとろと浅い眠りにつき、ついには眠ってしまった。 ~第二章~仮想世界 ギコは目が覚めた。 「ん、、、ここは、、、?」 ギコが周りを見渡すと、 いつもと変わらない世界があった。 (おかしいな、、、、) そう思いながらもギコは、一旦自分の家に戻ろうと思い歩き出した。 商店街を通った時に、窓ガラスに映った自分の姿を見た。そして、大声を出していった。 「な、なんだこりゃーーーーーー!!!!???」 なんとギコは、黄色い猫の姿になっていた。 「お、おい、、、どーなってんだ?」 そう呟いた時に、後ろから懐かしい声が聞こえてきた。 「おーい、ギコぉぉ~~~!!」 振り向いたら懐かしの友達がいた・・・・・姿は全然違っていたが。 「お前は猫か」 「フサは犬だな」 フサは、茶色いフサフサの犬になっていた。 お互いの姿を確認しすこし驚いた時に、目の前の塔から放送が聞こえた。 「皆さん、現実世界と身体が異なりますが、これはこちらの世界に来るときに容量を圧縮したのでそのような身体になっています。生活に支障はないので大丈夫です」 「なるほどぉ」 納得したところでギコが言った。 「これからどーする?」 「皆を探さないか?」 「いーな、それ」 ギコとフサは仲間を探しに町を歩き出した。 最初に見つけたのは、流石兄弟と妹者だった。 「兄者と弟者は、猫か」 兄者は緑、弟者は青い猫になっていたが・・・ 「妹者は変わらないな・・・・」 妹者は現実世界と同じの人間だった。 「どーなってんだろ・・この世界」 と、また塔からアナウンスが聞こえた。 「姿も変わってない人もいますが、それは容量が少ないのでそのままになっています」 「そーなんだぁ」 皆が納得した後、ギコとフサは流石兄弟と別れた。 次にあったのは1さんとおにぎりだ。 1さんはそのままだったんだが、おにぎりはなんと・・・・ 「・・・・・なんでおにぎりなの?」 ギコの突込みが飛んでくる。 「いやぁ・・・何でだろうね」 おにぎりは少し笑って答える。 1さんとおにぎり達と別れた後、もうだいぶ日が落ちていたのでギコとフサは自分の家に帰っていった。 「じゃあなー、また明日」 「ああ、またな」 といって別れた。 部屋に入り、ギコはすぐに眠りについた。 ~第三章~ 声 ギコは目覚め、フサとの待ち合わせのところまでいった。フサはまだ来ていなかった。 「おっせぇな、、フサ、、、」そう思いながら一人でたっていた。 フサは、今家から出てきたばかりだ。 「やっべぇ、、、完璧に遅れた、、、;」 そういいながら全力で走っていると、なにやら前に二人の影がある。 そこには、赤色の猫と、ピンク色の猫がいる。なにやら話しているようだったが、そんなことはどうでもよかった。 「・・・早くしないと怒られる;;」 そういいながら走っていた。 「おーい、ギコォー」とフサが走ってきた。 「珍しいな、お前が俺より早く来るなんてw」 「て、てめぇ、、、#」 ギコが怒り拳を振りかざした。それをフサがかわした。 「まあまあ、それより早く行こうぜw」 ギコをなだめ、フサとギコは町へ行った。 ここは、この仮想世界にあるタワーのひとつ。 「もう決まったことだ。訂正はできない」 紫色の猫が言った。 「モララーの言うとおりモナ、もう帰ることなんてできない」 白い猫が言った。 「でも、、、、、」 桃色の猫が、うつむきながら言った。 「シィ、モウアキラメロ」 赤色の猫が、なだめるように言った。 「あと、八頭身、お前好みの奴がいてもすぐ手出しはするな」 「ちぇ、、、、、」 八頭身と呼ばれる白くてキモイ猫は、軽く舌打ちをした。 「では、明日実行する。よく覚えておけよ」 モララーは、そういうと席を外した。 次々に、席を外してく影。その中で、一匹だけ動かない猫がいた。しぃだ。 (だれか・・・) (・・・だれか・・・この世界を救って・・・!!) 「え・・・?」 ギコが後ろを振り向く。 「どーした?ギコ?」 「いや・・・なんでも・・・」 フサが歩いていく。 それを追っていくが、頭の中に浮かぶのは、あの声。 (一体誰なんだろう・・・) ギコは、そう思った。 その後は、遊びにも集中できなかった。 翌日、ギコはかなり早く目が覚めた。 (・・・昨日の声・・・誰だったんだろう・・・) またそんなことを考えながら、家を出た。フサとの待ち合わせには、十分間に合うだろう。 そのうちに飯でも食っとくか・・・、とか考えながら走り出した。 「弟者、ちょっと、買い物行って来る」 「兄者、どうしたんだ?」 「いや、、、ちょっとパソコンの調子が悪くてな・・・」 そういって、兄者はバイクにまたがり出かけていった。 弟者は、兄者を見送ったがその後すぐパソコンを開いた。 「やっぱり、、、、」 パソコンには変な文字や画像、いろんなバグが発生していた。 「いつもいつも引っかかって、、、、ある意味流石だよな、、、」 そういって、弟者は妹者を起こしに行った。 「1さん、一緒にドライブ行く?」おにぎりが言った。 「いいねぇ」1さんが答えた。 「じゃぁ、僕の車で行こうよ。ほら、そこにあるよ」 といって、おにぎりはケートラックを指差した。 「よーし、じゃぁ、れっつゴー!!」 といって、車を出発させた。 ギコは、公園でフサを待っていた。 「お~い、ギコォ~」 フサの声が聞こえた。 「二日に渡って俺より先に来るなんて、、、こりゃなんか悪いことでも起こるかな?」 フサがまじめな顔で答えた。 「おまえ、ほんとに殺されたいか?」 ギコが思いっきり怒りながらいった。 「ははは、冗談冗談、、、」 「おい、その背中の剣、今日も持ってきたのか?」 ギコが尋ねた。 「あぁ、今日は占いが12位でな、、、一応安全のために、、、」 「そうか、、、、」 ギコが言った。 「さぁ、何して遊ぶ?、、、、あれ、、、?」 といったきりフサは空を見上げて黙ってしまった。その顔からは、恐怖の色が読み取れた。 「どうした、フサ?」 「太陽が、、、」 フサが、空を指していった。 「太陽が、、、日食してる、、、、」 「何だって!?」 ギコも空を見上げた。 そこには、いつも輝いている太陽ではなく、ほとんど黒に染まっている太陽があった。 「どーなってるんだ、、、、?」 ギコとフサは、呆然として、そこにたったままだった。これから始まる、恐ろしい出来事 のことも知らずに、、、 ~第四章~ 日食 「作戦開始だ」 モララーが、ビルの上にいる。 「つまり、もう殺してもいいってことモナね?」 モナーが言った。 「あぁ、好きにしろ」 「ヤットコロセルノカ」 つーが言った。 「ハァハァ、、、いい男はいないかな、、、?」 八頭身が、気持ち悪い声で言った。 「トコロデ、シィハドウシタ?」 つーが言った。 「あぁ、あいつはもう戻ってこないと思うぜ。」 モララーが言った。 「だから、、、裏切り者には、「死」あるのみだ。」 そういって、モララーは、消え去った。 「どうなってんだよ、、、」 ギコが呆然と立ち尽くしたまま言った。 「とりあえず、いったん家に帰ろうぜ」 フサが言った。 「あぁ・・・」 ギコは、まだ空を見上げている。もう、日食は終わっている。ギコは、これから何か恐ろしいことが始まろうとしているような気がした。 フサと一緒に、街中を歩いていると、 「うわぁぁぁぁ!!!」 人の叫ぶ声、そしてえげつない音・・・ 「ギコ!!」 「あぁ、わかってる、行くぞ!!」 そういって、声の聞こえたほうに行った。 行ってみると、そこには人の死体が約1000人ほどの死体があった。 「ひでぇ、、、、」 ギコが呻いた。 「・・・早くここを離れよう・・・」 フサが言った。 「・・そうだな・・・」 ギコとフサが立ち去ろうとすると、 「おーい」 後ろから声がしてきた。 振り返ると、そこには、兄者、弟者、妹者の三人、そして、1さんとおにぎりの姿があった。 「みんな!!無事だったか!」 ギコが言った。 「あぁ、、、なんとかな」兄者が言った。 「とりあえず、みんな俺の家に来い」 兄者が告げた。みんながうなずく。 ここは、兄者ブラザーズ+妹者の家の中 「大変なことになったな、、、」 「あぁ、、、まさか、人があんなに死んでるんなんて、、、」 フサが言った。 「なぁ、俺たち、、、ここから逃げたほうがいいんじゃないのかな?」 ギコが言った。 「でも、どうやってだよ!?」 おにぎりが言う。 「まぁ、まず俺たちのこれからのことを話し合おう」 兄者が言った。 「まず、何をすればいいの?」 1さんが言った。 「まずは、俺たち3人がどうやってここから出るか調べる」 と言って、兄者と弟者、妹者が集まった。 「ギコとフサ、そしておにぎりと1さんは、ほかに生存者がいないか探索してくれ」 「了解」 みんなが声を合わせて言った。 「よし、じゃぁ作戦開始だ!」 みんな、散り散りに去っていった。 ギコ、フサ組 「おーい、だれかいねぇか~!!」 何も聞こえてこない。 「あんなに人がいたのに、、、もしかして、みんな、、、、、、、」 「んなわけないだろ!!どこかに必ずいるって!!」 フサは、そういいながらも不安げに辺りを見回した。 「あっ、なんだあれ、、、?」 フサが指差したその先には、紫色の猫と白い猫がいる。 「・・・生存者かな・・・?」 ギコはそういってみた。しかし、その二匹のねこは、すぐにどこかへ消えてしまった。 「いったいなんだったんだろう、、、」 ギコが呟いた。 1さん、おにぎり組 「なんてことだ、、、」 1さんとおにぎりは車で行動していた。 行った先、、、公園には、無惨にも切り捨てられた人の死体でいっぱいだった。 「誰がこんなことを、、、、」 1さんとおにぎりは顔を合わせた。 その時、後ろを通った背の高い白い猫に、彼らは気づかなかった。 兄者、弟者、妹者組 「おーい、なんか情報は見つかったか?」 弟者が言った。 「いや、、、まだだ、、、」 兄者がパソコンを見ていった。 パソコンには、掲示板があり、その本文が 「仮想世界に閉じ込められてしまいました。どうすればいいでしょう?その仮想世界の名前はNIGHTMARECITYです。」 「・・・そんなんじゃこないんじゃないか?」 「・・・やっぱり・・?」 兄者が言った。 「さぁ、妹者が飯を作ってくれたから、食べに行くぞ」 「おぉ、、、、」 といって、二人はパソコンから離れていった。 その時、パソコンに書き込みされていた。 名前:Southen Cross 「どうだった?だれか、人はいたか?」 兄者が聞いた。 「全然、一人もいない」 ギコが答えた。 「そうか、、、」 兄者がしょんぼりして言った。 「まぁ、兄者のパソコン見てみようぜ」 弟者が言った。 「そうだな、、、」 兄者がそういって、トボトボ隣の部屋に向かった。 「明日は、、、何かわかるといいね、、、」 妹者が言った。そのとき、隣の部屋から兄者のうれしそうな声が聞こえた。 「どうしたんだ?」 そう言って、みんなは隣の部屋に行った。 「どうしたんだ、兄者?」 弟者が言った。 「いたんだよ!!情報提供者が!!!!」 「ほんとに!!!??」 みんなが言った。 「それで、どんな情報!?」 と言って、みんなパソコンに近づいた。 「待てよ、今読むから、、、」 兄者が言って、読み出した。 「なになに、、、、『私は、その世界の出方を知っています。その世界の中にある大きな橋を渡った後に、強制的にログアウトできる場所があります。そこに行けばログアウトできるはずです。』だってさ!!」 兄者がうれしそうに言った。 「どーする?今行く?」 1さんが興奮して言った。 「いや、今日はもう遅いし、明日になったら行こう。」 弟者が言った。 「そーだな、よしっ、じゃぁみんな、今日は早く寝ようぜ!!」 ギコが言った。 「おー!!」 その掛け声とともに、みんなは自分の部屋に言って眠りについた。 ~第五章~ 脱走 「ココラヘンニ、ホカニモウヒトハイナイカ?」 つーが言った。 「たぶん、いないと思うモナ」 モナーがまわりを見ながら言った。 「ソレジャァ、ココラヘンデワカレルカ」 「そうモナね、分かれて、みんなを殺すモナ」 そういって、二人は、バラバラに分かれた。 モララーは、一人でビルの上に立っていた。 「ここら辺のやつらはみんな殺したか、、、、ふっ、蟻みたいによわっちい奴等だったな」 モララーが言った。 「さぁ、、、後はあの裏切り者だけだな」 モララーが笑い、ふっと消え去った。 「みんな、準備はいいか?」 兄者が言った。 「OK!!」 みんながいっせいに言った。 「それじゃぁ、まず、行くルートを決めておく」 兄者が地図を出した。 「ギコは、ビルの間を、隠れながら行ってくれ」 「分かった。」 「フサは、地下鉄近くを行ってくれ、そこなら見つかりにくいはずだ」 フサは、コクリと頷いた。 「1さんとおにぎりは、自分の車を使って、すぐに目的地に向かってくれ」 「オッケー、頑張るよ!」 1さんが言った。 「弟者と妹者は、まだここにいてくれ。俺が周辺を見てくるから、ここで待機な」 「兄者、気を付けていけよ、、、」 弟者が言った。兄者が頷いた。 「よし、じゃぁ、みんないっせいに、、、ゴー!!」 と言って、みんな一斉に飛び出した。 ~1さん&おにぎり~ 「さぁ、敵に見つからないうちに、早く行こう」 1さんが言った。 「早く、車に乗って」 おにぎりが言った。 「あぁ」 1さんが二台に乗って、おにぎりが運転席に座った。 「よし、じゃぁ、出発しよう」 おにぎりが言って、車を出発させた。 ~兄者~ 「さて、、、行くか、、、」 兄者がバイクに乗った。 「みんな、、、無事でいてくれよ、、、」 兄者がぼそりと言った。 バイクが出発した。 ~フサ~ 「ふぅ、、、地下鉄沿いか、、、」 フサがため息をついた。もう地下鉄付近に来ている。 「地下鉄沿いに行くのは面倒くせーなー・・・」 フサがまたため息をついた。 「・・・そうだ!!地下鉄に乗ろう!!」 フサがにんまりと笑って、地下鉄に入っていった。 「俺って頭いいよなー♪」 といって、フサは地下鉄の上に乗って、地下鉄とともに出発した。 ~ギコ~ 「ハァハァ、、、橋って、ここから遠いな~」 ギコが、息を切らしながら走っている。 「ほんとに誰もいないのかな、、、そこらを探してみるか、、、」 ギコは、路地裏などを、隈なく探してみることにした。 ~1さん&おにぎり~ 1さんとおにぎりは、町の中を車で走っている。 「今のところ誰にも見つかってないね」 「そうだな、この調子だと、僕たちが一番乗りかな?w」 1さんが笑っていった。 「ん~、どこかにいい男はいないかな、、、」 八頭身がビルの上から見渡している。 「おっ!!おおおお!!」 八頭身が何かを見つけた。 「いい男だな~、ハァハァ、、、」 そういって、八頭身はビルから飛び降りた。 ~兄者~ 「本当に誰もいないな、、、」 兄者がバイクに乗りながら言っている。 「さて、、、俺は本拠地に戻るか、、、、、」 兄者がバイクにまたがり、発進させようとした。 その時、 「アヒャヒャ、ニガサナイヨ!!」 と言う声が聞こえ、兄者の足元には、ピンク色の刃物が飛んできた。 「誰だ!!」 兄者が後ろを振り返ると、そこには赤色の猫、、、つーがいた。 「マダセイゾンシャガイタカ、、、マァイイ、、、ドウセココデシヌンダカラナ!!」 「くそっ、こんなところで死んでたまるかよ!!」 兄者が、バイクを発進させた。 「アヒャヒャ、私からニゲヨウッテイウノカイ?オモシロイ!!」 つーが、バイクに負けない速度でついてきた。 ~フサ~ 「楽チン楽チン♪」 フサは地下鉄に乗っていた。どうやら、地下鉄は橋付近まで、直行のようだ。 「んー、これなら敵にも見つかりにくいしな、、、本当に俺ってあったまい」 その続きは、爆音にかき消されてしまった。 「な、なんだ!?」 フサが辺りを見回した。前の車両が何者かによって爆破されたらしい。 (上のほうから聞こえたな、、、) フサが、列車を上ると、そこには白い猫、、、モナーがいた。 「生存者がいたモナか、、、、いいモナ、、、ここで殺すモナ!!」 「なんだ、、、、、こいつ、、、」 そういいながら、フサは剣を取った。 「少しはおもしろくなりそうモナね、、、」 そういって、モナーは手から緑の棒状の武器を出した。 「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 叫びながら、フサは切りかかった。 ~ギコ~ 「おーい!!誰もいねぇのかぁ!?」 ギコは叫びながら、周りを探索している。 「くっそ~、、、本当に誰もいないのかよ・・・」 ギコが、路地裏を探索している、、、その時、 「カサリ」 何かが動いた音がした。 「誰だ!?」 ギコが振り返る。 そこには、ピンク色の猫がいた。 「君、、、、生存者?」 ギコが尋ねた。ピンク色の猫は、頷いた。 「そうか、、、やっと生存者が見つかった、、、」 ギコは、ほっと胸をなでおろした。 「俺はギコ。君は?」 「私は、、、しぃ、、、、」 どこかで聞いた事のある声。でもギコは思い出せない。 「さぁ、早く、ここから出よう!!」 「でも、、、ここから出る方法なんて、、、あるの?」 しぃがうつむいていった。 「大丈夫、俺の仲間がここから出る方法を見つけたんだ!!!」 「えっ!?」 しぃが驚いた声を出した。 「橋を渡った向こうに、強制的にログアウトできる場所があるんだ。そこに行けば、きっと戻れるはずだよ!!」 「・・・本当?」 「あぁ、必ずだ!!」 ギコが自信を持っていった。自信なんかこれっぽっちもなかったが、こうしないと相手が信用しないと思ったから言った。 「さぁ、早くこのイツワリの町から出よう!!大丈夫!!俺が必ず君を護るから!!」 ギコは、そういって、手を伸ばした。 「・・・・ありがとう」 しぃが、初めてギコに笑いかけた。ギコは、少し照れたが、 「さぁ、いこう!!」 といった。 「大変なことになりましたね、、、」 白い人が言った。 「チッ、モウドウセホロビルンダ、モウナニヲシテモムダダロ」 紫の人が、舌打ちしながら言った。 「そうですよね、、、」 白い人が言った。 「・・・外にでたのはいつかなぁ、、、」 白い人が、そう呟いた。 ~1さん&おにぎり~ 「快調だね」 1さんが言った。もう橋まではそう遠くない。その時、 「ハァハァ、、、待ってー」 気味の悪い声がし、1さんは、寒気がした。 「だ、、、だれだ、、、?」 1さんは振り返る。そこには、背の高い、気持ち悪い猫が走っていた。しかも、スピードは、あっちのほうがやや速い。八頭身である。 「なんなんだ、あいつ、、、!?」 1さんが、言った。 「おにぎり、あそこに変なやつがいるよ、、、」 「え、、、うわ、ホンとだ!!」 おにぎりが言った。 「早く逃げようよー」 「そ、そうだね、、、1さん、、、、スピードアップ!!」 おにぎりがアクセルを踏んだ。 「ハァハァ、、、1さんって言うんだ、、、僕、八頭身、、、、逃がさないよ~」 八頭身が言った。すると、見る間に八頭身が三人に分かれていく。 「うわぁぁぁぁぁぁん、キモイよ~~~~;;」 1さんが言った。 ~兄者~ 「っち、、、なかなか振り切れねぇな、、、」 兄者が言った。 「アヒャヒャ、ドコヘイコウタッテオナジダヨ!!」 つーが、刃を投げてきた。兄者はそれをかわす。 「ちっ、、、このままじゃ埒があかねぇ、、、、」 そういうと、兄者は携帯を取り出して、電話した。 トゥルルルルルルルルルル、、、、、、、、、 「お、兄者からだ」 弟者が言った。 「はい、もしもし、あにz」 「挨拶は後でいい!!今敵に追われてるんだ!!」 「な、なんだって!?兄者、大丈夫か!?」 「あぁ、なんとかな、、、ていうことで、今からそっちにいく。銃の用意をしておけよ」 「OK、生きてこいよ、、、」 「あぁ」 電話が切れた。 「まぁ、何であれ、生きてて良かったか、、、」 「ちっちゃい兄者、どうしたの?」 「妹者、今から敵が来る、銃の用意をしておけよ」 「わ、分かった」 妹者が、焦って準備をした。 (生きて帰ってこいよ、、、兄者、、、) ~フサ~ 「うわぁぁぁ!!」 フサが、電車の上に倒れる。 「どうした?そんなものモナか?」 モナーが、笑いながら答えた。 「うるせぇ!!」 そういいながら、フサは突っ込んでいった。 「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 金属がぶつかり合う音。 「まだまだモナね、、、」 そういって、モナーはフサの後ろに回った。 「なっ、、、」 「じゃぁね」 そういって、モナーは、後ろからフサをきった。 「がっ、、、、」 フサが、飛ばされる。かろうじて電車の橋につかまるが、のぼる気力さえない。 (やべぇ、、、このままじゃ、、、やられる、、、) フサはそう思った。どんどんモナーが近づいてくる・・・。 ~ギコ&しぃ~ ギコとしぃは、橋の近くのトンネルまで来ていた。 「後もう少しだからな」 ギコが言う。しぃは頷く。 「よし!!ここを抜ければ橋だ!!」 ギコがそういう。すると、トンネルから出た。橋の出たのだ。 「さぁ、ここからは走って、一気に橋を渡ろう!!」 「うん!!」 しぃが答える。さっきより力強い声だ。 そして、一気に橋の真ん中あたりまで走った。 ~モララー~ モララーは、橋の上にいた。下にいる二人、、、ギコとしぃを見ている。 「ふん、裏切り者が、、、まぁいい、、、一緒にいるやつと一緒に消してやる!!」 といって、手の平からどこからともなく赤い剣を出し、橋の上から落ちて、ギコたちの前に行った。 ~ギコ&しぃ~ 「・・・上!!」 しぃが言った。上を見上げると、人が落ちてくる。 「あぶない!!」 ギコはそういってしぃを庇った。 「上から落ちてきた人は、そのまま橋へ落ちて行き、、、 ドゴォォォォォン、、、、、、、 橋を抉らせた。 「見つけたぞ、、、裏切り者め!!」 「・・・モララー!!」 しぃが言う。 「ふん、、、そんなやつと一緒にいて、、、まぁいい、どうせお前らはここで死ぬんだからな!!」 そう言って、モララーはとびかかってくる。 「あぶない!!」 ギコはそういうと、身近にあった看板を渾身の力で折り曲げて看板を取り、モララーに立ち向かう。 ガキィィィン!! 看板と剣がぶつかる。圧倒的に看板のほうが不利だ。 「ふん、、、そんなもので俺に勝てると思うのか?」 モララーが、嘲笑する。 「うるせぇ!!」 ギコがモララーを跳ね飛ばし、後ろに跳躍して切りかかる。 ガキィィィィィィン!!! さっきよりも大きな音がし、しぃは目を閉じた。 目を開けると、二人はいない。どこへ言ったか探すと、 キィィィィィン!! 上のほうで武器がぶつかる音がする。 しぃが上を見上げると、二人が上で戦っている。 ザシュッ!! ついにギコの武器が折れ、海へ落ちる。 「死んじまいな!!」 モララーがそう言い、ギコをきる。ギコは声も出さずに、傷だらけのまま海へ落ちていく。 「・・!!ギコくーーーーーーーーん!!!!!!」 しぃが叫ぶ。モララーが笑う。ギコは、海へ沈んでいく・・・。 ~1さん&おにぎり~ 「にがさないよぉ~~」 八頭身が、三人に分裂して追っかけてくる。 「やばいよ~1さん、もうすぐ追いつかれちゃうよ!!」 おにぎりが言った。確かに、トラックと八頭身の距離は、50mも離れていない。おまけに、、、 「げ!!」 おにぎりが叫んだ。 「どうしたの?」 1さんが不安そうに聞く。 「ガ、ガソリンが、、、、」 おにぎりが言う。 「ガソリンが、、、もうほとんどない」 確かにおにぎりの言うとおり、ガソリンメーターには、給油ランプが付いていた。 「やばい、、、どうすれば、、、」 1さんが考える、、、と、行く手に大きなビルがある。 「おにぎり!!あそこのビルに逃げ込もう!!」 「え、、、でも、、、」 「一か八かだ!!やるぞ!!」 「う、、、うん!!」 おにぎりが答える。 「いくぞ、、、、1、、、2、、、3!!」 と言うと、二人は一緒にビルに飛び込んだ。トラックはそのまま走って行き、壁に激突して炎上した。 「あぁ~~、1さんが燃えちゃうよぉ~」 八頭身三人はそう言うと、トラックの方に駆けていく。 「いまだよ!!おにぎり!!」 1さんは、小声でそういうと、おにぎりと一緒に階段を上った。 ~兄者~ 「後もう少し、、、」 兄者は、自分の家の近くまで来ていた。 「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」 後ろからは、つーが小刀を飛ばして、なおかつバイクと同じスピードくらいで追いかけてくる。何個かバイクをかすっている。 「・・・よし、、、着いた!!」 兄者は、自分の家の窓の突っ込んだ。 つーも後から追いかけてくる。 「アヒャヒャヒャ、、、ドコヘイッタッテオナジダ、、、」 パァァァァン!!パァァァァン!! 二発の銃声が聞こえた。 「グハッ、、、」 つーは少し怯むが、 「ッチ、、、」軽く舌打ちをしてその場を去っていった。どうやら急所を外したらしい。 兄者はバイクを止める。その隣には弟者と妹者が立っていた。 「兄者、危なかったな、、、」 弟者が言った。 「あぁ、、、助かったぜ、、」 兄者が胸を撫でおろす。 「それにしても、、、あんなやつ相手に互角に戦うなんて、、、」 ここで三人息をそろえて、 「さすがだよな、俺ら」 と三人で言った。 ~フサ~ フサは、電車の淵に掴まっている。 「終わりモナ・・・」 モナーが冷淡に言う。 「最後に言い残すことはないモナか?」 「・・・最後・・か・・・」 フサが言う。 「わりぃな、、、」 「?」 「俺は・・・こんなところでしなねぇよ!!」 とフサが言うと、いきなり手を離した。 「!!しまったモナ!!」 モナーがそういったときには、フサは遥か後ろにいた。 「いったたたた、、、」 フサは線路の上に立っている。左手を怪我している。 「まったく、なれないことするもんじゃねーよな、、」 フサはそういって笑うと、線路の上を歩いていった。 ~ギコ~ ギコは海の中にいる。 (・・・あぁ・・・俺はこのまま死んでいくのか・・・) ギコが思う。もう母にも、フサにも、誰にも会えないなんて、、、 (しぃ・・・悪い・・・約束守れなかったな・・・) しぃのことを思う。あの子の、、、笑顔をもっと見たかった。 (でも、、、死ぬんだ・・・) ギコはそう思い、目を閉じた。 もう何もかもがどうでもいい、、、 『・・・それが望んだ結末なのか?』 ギコが目を開ける。 「・・・誰だ!!!!」 ギコが言う。 『・・・私のことはどうでもいい。それより・・・ギコ』 誰かの声が言う。どこかで聞いたような、、、 『本当に、これがお前の望んだ結末なのか!?』 その時、ギコははっと思った。 母のこと、フサのこと、みんなのこと、そして、、、しぃのこと。 俺にはまだやり残したことがある!!そして、、、 「俺は、、、、また生きてみんなに会いたい!!また一緒に遊びたい!!そして、、、しぃの笑顔がまた見たい!!」 ギコが叫ぶ。 『ふっ、、、やはり、それがお前の選ぶ道だな。よかろう、少し力を貸してやる。 ちゃんと目を見開いて上まで泳いでいくんだな・・・』 「あぁ、ありがとよ!!誰かさん!!」 ギコはそういうと上まで泳いでいった。 ~しぃ~ 「ギコ君・・・」 しぃが呟く。もう、ギコはここにいない。 「次は貴様だ、裏切り者めが」 モララーが言う。 「お前がAIだということは、さっきのやつも分からなかったみたいだが、、、 まぁ、あいつはどうせ死んだんだからな、、、、いまさら関係ないか」 モララーが嘲る。 「・・・モララー・・・あなたって人は!!」 しぃが言う。今しかない。モララーを倒せるかどうか分からないけど、、、 ギコ君の仇を取りたい!! しぃの手に、光が集まってきた。 ・・・いまだ!! ザッパァァァァァァァァァァン!!!!!!!!! 豪快な音と共に、水しぶきが上がる。しぃは思わず目をつぶった。 水が落ちる・・・モララーが上を見上げている。その先には、、、 「ギコ君!!」 しぃが叫んだ。どうして、、、あんなに傷だらけだったのに、、、 しかも、今はその傷さえない。 「モララァァァーーーー!!!!」 ギコが叫ぶ。その手には水が集まっている。その水がどんどん増え、、、 剣の形になった。水色に光るその剣。ギコはその剣を持ったままモララーに上から 突っ込んでいった。 キィィィィィン!! 剣の交わりあう音。ギコとモララーの剣が激しく音を立てた。 「ふん、、、死に底ないが、、、」 モララーが言う。しかしその言葉にはあまり余裕はなかった。 ギコが剣を振る。モララーがかわす。モララーがジャンプ斬りをする。ギコは、それを片手で受け止める。二人は後ろに大きく跳躍し、、、一気に切りかかった。 二人とも動かない、、、と、その数秒後に、モララーが倒れる。ギコが立つ。 ・・・ギコの勝利である。 「さぁ、早くここからいこう!!」 「うん、、、、」 「約束しただろ?俺が君を守るって、、、な?」 「・・・うん!!」 しぃがそういうと二人は駆け出す。ギコの傷がなぜ治っていたか、、、 なんでギコが剣を持っていたのか、、、そんなことはどうでもいい、、、 ―――ただ、あなたと手をつないでいたかった。 ギコとしぃが手をつないだ。そして、走っていった。 「・・・」 紫色の人が窓から顔を出す。 「何カスゴイモノガアッチノホウコウニ・・・」 「そうですね、、、」 白い人が言う。 「・・・毒男さん、いつまでもここに引きこもっててもいいんですか?」 「・・・」 「あの、かわいそうな人たちを助けなくていいんですか!?」 「・・・イクカ・・・」 毒男が言う。 「そうですね・・・」 白い人がドアを開ける。 ~兄者達~ 「さて、、、そろそろ行くか、、」 兄者が言う。 「そうだな、みんなのことも心配だしな、、、、」 弟者が言う。 「でも疲れたよぉ、、、」 妹者が言う。 「そうだな、、、すこし休んでから行くか、、、」 「賛成ー」 弟者と妹者が声を合わせて言った。 ~???~ 「ついに来ましたね」 ビルの上の人が言う。その人は、人の形でも動物の形でもない・・・。 猫の耳を生やした、人だった。 「どうします?レモナ様?」 赤い色の猫が言う。青い猫もいる。 「加勢しましょう」 そのレモナと呼ばれる人が言った。 「救世主たちに、、、、」 そして、その人たちは一瞬でその場から消えた。 ギコたちは、砂漠に着いた。ここに強制的にログアウトできる場所があるらしい。 ギコが走っていく。しぃも途中まで追いかけるが、途中で止まってしまう。 「さぁ、早く行こう」 ギコが声をかける。 「ありがとう」 しぃが言う。 「でも・・・私は行けない・・・」 「なにを・・・」 「来ないでーーーーーーーー!!!」 しぃがそういうと、目の前に巨大な壁が出てくる。かなり高い、、、。 「しぃ、、、?しぃ!!」 ギコが言う。返事は返ってこない。 「おい、、、しぃ!?しぃ!!」 ギコが壁をたたく。すると、、、 ・・・足場がどんどん消えていく。 ギコがはっとする。そうか、これが強制ログアウトなのか!! これでログアウトできる。しかし、まだ向こうにしぃがいる。 どうしようか迷っている間に、どんどん足場は削られていく。 その時、声が聞こえてきた。 「はやく、、、行きなさい」 しぃの声、、、。その声が、ギコの決断を決めた。そして、ギコが言う。 「待ってろよ!!必ず俺が君を救い出してみせる!!」 「・・・約束だよ?」 しぃが答える。ギコが走る。今、しぃが泣いていたような気がする・・・ そんなことを思いながらギコは走った。足場が消えるその前に、、、 ・ ・ ・ しぃは、壁の前でたたずみ、泣いている。 そう、これでよかったんだ。これで、私はギコ君にAIだと正体がばれずににすむ。 後ろに誰かの気配がした。 「ふん、、、あいつは逃げたか、、、」 モララーだ。しぃは振り向かない。 「まぁ、あいつはどうでもいいだろう、、、今は、、、しぃ、、、いや、、、」 モララーは、ここで言葉を切った。 「NO.0 AIプログラム『C』」 モララーが言う。 「死ねぇぇぇ!!」 モララーが飛ぶ。 しぃが振り向く。その手には、大きく、光り輝く弓を持って。 「なっ、、、!?」 モララーが驚く。 どうだモララー、驚いたか。これが、私の能力だ。いままで、誰にも見せなかった能力、、、今、あなたに使う!! あなたたちのように、何かを破滅されるために使うんじゃない・・・ 私は、私の大切なもの・・・ この世界にいるみんなを守るために使うんだ!!!! 「終わりよ、、、モララー」 しぃはそういうと、光矢を放った。 まばゆい光、、、しぃ自身も目を閉じた・・・。 ~ギコ~ 「・・・プロジェクトは失敗だ・・・」 「コンピュータが、仮想世界で反乱を起こしています・・・」 「未だ、誰も覚醒していません・・・」 「死の幻影が、現実にその命を奪う・・・」 「まさかこんな大惨事になるなんて・・・」 「夢を夢と見抜ける人でないと、生き残るのは難しいでしょうね・・・」 ギコは、今までのことを考える。 機械に入る。みんなに会った。そして、みんなで遊んで、、、、 しぃに会った。そのあと、モララーと戦って、、、 しぃと一緒に行って、、、 ・・・ログアウトした・・・。 しぃに助けると言って・・・ 。 「・・・しぃ!!!」 そう言って、ギコは目を開け、起き上がった。  ~NIGHTMAREGITY  end~

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