あの事件から、2ヶ月 。ギコはENTER CITYに引越しした。 ただ、ギコはどうしてもしぃのことが忘れられない。 3日前ギコはフサに言われた。
『しぃのことは・・もう忘れろ。』と。でもやはり忘れられない。 今は山崎運送会社の部長としてギコは働いている。 午後9時35分―――。 「ギコ、元気してるか?」
フサがギコの家の窓から手をふってさけぶ。 「・・・うるさいな。ちょっとほっといてくれ。」 ギコは窓を閉めて、カーテンをした。 「なんだよあいつ。」
ギコは電気を消して、ベッドにもぐりこみ、しぃとギコの1年前の写真を握り締めた。 そして、しぃが行方不明になる前にかいた、しぃの忠告の手紙をみる。
ギコはそのまま寝てしまった。最近、ギコは嫌な夢を見る。そして、今日も――。 「ギコ!ギコってば!」 「んあ・・しぃ・・・?ああ、もうこんな時間か。」
「今日は一緒に公園に行く約束でしょ!さきにいってるからね! 」 しぃは家を出た。ギコは歯磨きをして、外に出た。
ギコは公園についた。向こうの道にしぃがベンチにすわっていた。 しぃは立つと、ギコにむかって道をわたった。 その瞬間、プアーーーーーーーーー!!
クラクションの音。そして大型トラックがしぃにむかって走ってきた。 「危ない!しぃーーーーーーー!!」 ドカァァァァン!!!!!!!!! 「はっ!!」
ギコの目のまえにある風景は新しい住居、 ギコの部屋。 「ハァ・・ハァ・・。ゆ、夢か・・。まさか・・しぃが・・」
ギコはこの悪夢を見るたびに、気絶したときにみた拘束されたしぃを思い出す。 そして、一週間がたった。 山崎運送本社―――。
「フサ、さいきんギコ出勤してこないねぇ。」 一ヶ月前、山崎運送の新入りになった、フサの友達のぎゃしゃが言う。
「そうだな・・(あのやろう・・しぃのことまだ引きずってんのか・・?)」 そのころギコ。ギコは今悪夢のせいか、非常に高いねつをだしている。
フサがギコの家のインターホンをならす。 「ギコ!一週間も出勤してないなんてどういうことだ!」
「うるせえな・・ゴホッ・・。はいって・・はぁ・・はぁ・・くん・・な・・!」 フサは扉をあける。「ギコー!玄関の扉開いてるぞー!はいるからなー!」
トントントン・・・・。階段を上がる音。「入るぞ!」カチャ! そこにはギコの姿はなく、開いている窓がある。 「あ・・アノヤロー、まさか・・!逃げて・・!」
「しぃ・・必ずたすけてやるからな・・!」 続
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