ある日
森の中
アニキに
「生まれる前から好きですた!」と告白した
するとアニキはいきなりポケットからジャムパンを取り出した
バカコ「アソパソマソ、新しい顔よ」
アニキはジャムパンもろともバタコを食べてしまった
「それでね…」
「その話ヤダーヤダー」
「その話ヤダーヤダー」
(ああ…なんでこんなわがままな子に育ったのだろう…)と物思いに耽っていたその時だった!
「ハーヒフーヘホー」と
叫びながらお父さんが帰ってきた
「別れましょう」
犬が言った
そうして松尾芭蕉は旅に出た
「…ハッ」
どうやら夢のようだったらしい。
1人のaaがむっくりと起き上がる。
どうやら夢のようだったらしい。
1人のaaがむっくりと起き上がる。
そうして世界は滅びたのであった
だが彼は生きていた
「何故俺だけ…」
彼はつぶやいた。その時後で声が聞こえた。
彼はつぶやいた。その時後で声が聞こえた。
「すっぺらぴっちょん」
自分以外にも人がいるのだろうか、後ろを振り返ると
「しんみりとした空気を打ち消そうと、ふざけて言ったんだけどな~。やっぱ無理か。」
猫にも熊にも見えなくない一人の黄色いAAが立っていた。
「誰だよ・・・お前・・・・。」
「え、俺?"モララー"だよ。君は・・・・"ギコ"だよね。」
猫にも熊にも見えなくない一人の黄色いAAが立っていた。
「誰だよ・・・お前・・・・。」
「え、俺?"モララー"だよ。君は・・・・"ギコ"だよね。」
「え…まぁそうだが…」
ギコといわれたAAは少しオドオドして言った。
「そもそもいったいどうなっているんだ?」
ギコといわれたAAは少しオドオドして言った。
「そもそもいったいどうなっているんだ?」
「さあ・・・?いったい何が起こったんだろうね?」
辺りをみまわすと、ずっと砂漠が続いていた。
「とりあえず、この世界が破滅したのは間違いないみたいだな。」
そうモララーが言うとてくてくと歩いていった。
あわててギコも「待てよ」とついていく・・・
そうモララーが言うとてくてくと歩いていった。
あわててギコも「待てよ」とついていく・・・
さっさと歩を進めるモララーの隣に慌ててついたギコに、ある疑問が生まれてきた。
それも一つばかりではなく、多数だ。
とりあえずそのうちの一つを投げかけてみるか・・そう思ったギコはさりげなくモララーに聞いてみた。
「あのさ、モララー。
なんでお前・・俺の名前、知ってんの?”ギコ”って。」
ギコのその問いに、モララーは少し困った顔をしてこう言った。
「よくわからないんだけど・・・
君を目の前にした時、パッと"ギコ”っていう単語が頭に浮かんだんだ。
それに・・・君とは初対面のはずなのに、初対面って感じがしないんだよね。」
顔全面に疑問を浮かべ、ポリポリと頬をかくモララー。
なぜ、青い体をした彼の名前が”ギコ”だとわかったのか・・モララー自身もよくわかってないらしい。
それも一つばかりではなく、多数だ。
とりあえずそのうちの一つを投げかけてみるか・・そう思ったギコはさりげなくモララーに聞いてみた。
「あのさ、モララー。
なんでお前・・俺の名前、知ってんの?”ギコ”って。」
ギコのその問いに、モララーは少し困った顔をしてこう言った。
「よくわからないんだけど・・・
君を目の前にした時、パッと"ギコ”っていう単語が頭に浮かんだんだ。
それに・・・君とは初対面のはずなのに、初対面って感じがしないんだよね。」
顔全面に疑問を浮かべ、ポリポリと頬をかくモララー。
なぜ、青い体をした彼の名前が”ギコ”だとわかったのか・・モララー自身もよくわかってないらしい。
(言われてみれば・・・俺も、モララーに対して初対面って感じがしないな。)
そうして歩いているうちにふと妙なことに気がついた。
モララーがやけに真剣に地面を食い入るように見ながらあるいていたのである。
「なんかあるのか?」とギコが言うとむっくりと顔をあげてモララーは言った。
「気がつかないか?
さっきおまえとあった場所と比べて土の色が違うのを。」
そういわれてみれば、と土の変化に疑問を抱いた。
「じゃあここは…」
モララーがやけに真剣に地面を食い入るように見ながらあるいていたのである。
「なんかあるのか?」とギコが言うとむっくりと顔をあげてモララーは言った。
「気がつかないか?
さっきおまえとあった場所と比べて土の色が違うのを。」
そういわれてみれば、と土の変化に疑問を抱いた。
「じゃあここは…」
「DAT?」
「・・・何だ、そのデーエーティーって。」
不思議な顔をしてギコに聞く。しかしギコも不思議がった。
「え・・・?そういえばそうだな。何で分かったんだ?
俺もおまえみたいにその単語が思いついただけで・・・。
でも何故かDATということだけは・・・」
「奇妙なもんだな。」
「ああ…」
「・・・DAT・・・ ああそうか、Daisuke American Doping の略か。」
「それは違う気がする。」
その時、後ろから微かな物音がした。
「・・・何だ、そのデーエーティーって。」
不思議な顔をしてギコに聞く。しかしギコも不思議がった。
「え・・・?そういえばそうだな。何で分かったんだ?
俺もおまえみたいにその単語が思いついただけで・・・。
でも何故かDATということだけは・・・」
「奇妙なもんだな。」
「ああ…」
「・・・DAT・・・ ああそうか、Daisuke American Doping の略か。」
「それは違う気がする。」
その時、後ろから微かな物音がした。
「DAT?」
「・・・何だ、そのデーエーティーって。」
不思議な顔をしてギコに聞く。しかしギコも不思議がった。
「え・・・?そういえばそうだな。何で分かったんだ?
俺もおまえみたいにその単語が思いついただけで・・・。
でも何故かDATということだけは・・・」
「奇妙なもんだな。」
「ああ…」
「・・・DAT・・・ ああそうか、Daisuke American Toping の略か。」
「それは違う気がする。」
その時、後ろから微かな物音がした。
「・・・何だ、そのデーエーティーって。」
不思議な顔をしてギコに聞く。しかしギコも不思議がった。
「え・・・?そういえばそうだな。何で分かったんだ?
俺もおまえみたいにその単語が思いついただけで・・・。
でも何故かDATということだけは・・・」
「奇妙なもんだな。」
「ああ…」
「・・・DAT・・・ ああそうか、Daisuke American Toping の略か。」
「それは違う気がする。」
その時、後ろから微かな物音がした。
しかし、後にはなにもない。
なんだ…と振り返ろうとしたときだった。
「ギコ…下…」とモララーが脅えたように言う。
そして下を向くと、そこには自分たちと同じ形のAAがいた。
体は茶色く、傷みたいな赤い線がところどころついている。おまけに耳が片方ない。
「おい、大丈夫か?」とギコがそのAAをゆらすと…
なんだ…と振り返ろうとしたときだった。
「ギコ…下…」とモララーが脅えたように言う。
そして下を向くと、そこには自分たちと同じ形のAAがいた。
体は茶色く、傷みたいな赤い線がところどころついている。おまけに耳が片方ない。
「おい、大丈夫か?」とギコがそのAAをゆらすと…
「ヒガシ・・・・・。」
それだけを言った。
それだけを言った。
「東?あ、おい、しっかりしろよ!!」ギコの手の中で、そのAAはぐったりとした。
「・・・・・ぃ、・・・・でぃ?」その様子を見ながら、モララーがはっとして呟く。
「・・・何だモララー、お前、またわかるのか?」
「・・・・・ぃ、・・・・でぃ?」その様子を見ながら、モララーがはっとして呟く。
「・・・何だモララー、お前、またわかるのか?」
「ああ・・・。
でも、こっちは感覚的に初対面だよ。」
でも、こっちは感覚的に初対面だよ。」
「っつーかどっかで手当てをしなきゃ。
何か無いか?」ギコがおどおどしながら辺りを見回した。
何か無いか?」ギコがおどおどしながら辺りを見回した。
やはり、何も無い。
自分達と自分達が踏んでいるこの大地以外には何も存在していない。
ため息をついたギコは、今度はモララーに視線を向けた。
「モララー、何か持ってないか?包帯とか、別に布の切れ端でもいい。」
とりあえず布がほしい-----でぃというAAに無数に刻まれた傷から血が滲み出してきたからだ。
モララーは首を横に降る。そして、遠い目をしてギコに言った。
「世界が滅亡したのなら、『物質』にたよるのは無理じゃないかな。」
自分達と自分達が踏んでいるこの大地以外には何も存在していない。
ため息をついたギコは、今度はモララーに視線を向けた。
「モララー、何か持ってないか?包帯とか、別に布の切れ端でもいい。」
とりあえず布がほしい-----でぃというAAに無数に刻まれた傷から血が滲み出してきたからだ。
モララーは首を横に降る。そして、遠い目をしてギコに言った。
「世界が滅亡したのなら、『物質』にたよるのは無理じゃないかな。」
「じゃあどうすればいいんだ!!」
ギコが混乱しだす。
「たった一人も救えないのかよ・・・。」
ギコが地面に手をつく。
ギコが混乱しだす。
「たった一人も救えないのかよ・・・。」
ギコが地面に手をつく。
「気を落とすなよギコ。とにかく何処かへでぃを運ぼう
どうにもこの『DAT』って所は居心地が悪い気がする」
モララーがでぃを抱き上げようと、その身体に手を触れた。
「そうだな。俺も、この場所には嫌な感じがしてたん……え?」
俯いていたギコがモララーに視線を向けた時、信じがたい光景が飛び込む。
モララーが触れた所から段々と、まるで波紋が広がるようにでぃの傷が癒えていっていたのだ。
どうにもこの『DAT』って所は居心地が悪い気がする」
モララーがでぃを抱き上げようと、その身体に手を触れた。
「そうだな。俺も、この場所には嫌な感じがしてたん……え?」
俯いていたギコがモララーに視線を向けた時、信じがたい光景が飛び込む。
モララーが触れた所から段々と、まるで波紋が広がるようにでぃの傷が癒えていっていたのだ。
「え?モララー何したの?」
ギコがびっくりしながら聞く。
「え?なにをって・・・・・・何コレ?」
モララー本人が唖然としている。
「俺が知るかよ。とりあえず傷が癒えてってるんだからいいか」
ギコが安心しながら言った。
ギコがびっくりしながら聞く。
「え?なにをって・・・・・・何コレ?」
モララー本人が唖然としている。
「俺が知るかよ。とりあえず傷が癒えてってるんだからいいか」
ギコが安心しながら言った。
安心しながら傷が癒えていくその『でぃ』を見守る中、
ギコはハッと気づきモララーの顔を見た。
「おい・・・」
モララーもギコの顔を見る。
「うん。分かるよ・・・しかも初対面とは思えないような・・・」
「・・・しぃ・・・。しぃ、だろ?」
傷が癒えていく『でぃ』は見違えるように変わっていった。
ギコはハッと気づきモララーの顔を見た。
「おい・・・」
モララーもギコの顔を見る。
「うん。分かるよ・・・しかも初対面とは思えないような・・・」
「・・・しぃ・・・。しぃ、だろ?」
傷が癒えていく『でぃ』は見違えるように変わっていった。
「・・・・・何が何だかわかんねぇな。」
ポツリと呟いたギコの言葉は、そのままモララーの考えでもあった。
『しぃ』を認識してから、明らかにその場の空気がかわった。
モララーは自分が少し急いているのに気がついた。何だ、この焦りは。
自分としぃが・・・、そして恐らくギコもが、以前関わったことがあるのだとはっきりと解る。
『初対面ではない』というレベルではない、確実に自分たちは知り合いだった。
ポツリと呟いたギコの言葉は、そのままモララーの考えでもあった。
『しぃ』を認識してから、明らかにその場の空気がかわった。
モララーは自分が少し急いているのに気がついた。何だ、この焦りは。
自分としぃが・・・、そして恐らくギコもが、以前関わったことがあるのだとはっきりと解る。
『初対面ではない』というレベルではない、確実に自分たちは知り合いだった。
しかしどうしても思い出せない。
まるで誰かに記憶を消されているかのように・・・
ギコが頭を抱え必死になっているのを察したのか、
「とりあえず歩こう。何かあるかもしれないからな。」
と、モララーが言った。
そして3人はとぼとぼと歩きはじめた。
まるで誰かに記憶を消されているかのように・・・
ギコが頭を抱え必死になっているのを察したのか、
「とりあえず歩こう。何かあるかもしれないからな。」
と、モララーが言った。
そして3人はとぼとぼと歩きはじめた。
「なにもねえな・・・」
ギコがあきらめたように言った。
「そういえばしぃが『ヒガシ』っていってたな」
モララーがたずねる。
「ウン」
しぃがうなずく
ギコがあきらめたように言った。
「そういえばしぃが『ヒガシ』っていってたな」
モララーがたずねる。
「ウン」
しぃがうなずく
「世界がなくなって、漠然と脳裏に『ヒガシ』って言葉が浮かんだの。
私、記憶がはっきりしてないみたい・・・・。」
私、記憶がはっきりしてないみたい・・・・。」
しぃの言葉を聞いて、ギコとモララーはお互いの顔を見合わせた。
やはり、このことは背けられない問題なのか。
「やっぱり、世界がなくなる以前の記憶がはっきりしてないんだよなぁ・・ゴルァ。」
「世界がなくなる以前、お互い知り合いだったような気がするのは三人とも同じだけど・・。
もう、ワケ・ワカ・ラン!」
このじれったさをどうにかしたいのだろうか、ワケワカランを体で表すモララー。
それと同時に、しぃが「あ!」と声を上げた。彼女が声を上げた途端、二人の視線はしぃに集中する。
「ギコ君とモラ君、そして私・・・ここにいる私達以外にもう一人いなかった・・・?
よく自分のことや、台詞の語尾に『モナ』とつけてたAA!!」
やはり、このことは背けられない問題なのか。
「やっぱり、世界がなくなる以前の記憶がはっきりしてないんだよなぁ・・ゴルァ。」
「世界がなくなる以前、お互い知り合いだったような気がするのは三人とも同じだけど・・。
もう、ワケ・ワカ・ラン!」
このじれったさをどうにかしたいのだろうか、ワケワカランを体で表すモララー。
それと同時に、しぃが「あ!」と声を上げた。彼女が声を上げた途端、二人の視線はしぃに集中する。
「ギコ君とモラ君、そして私・・・ここにいる私達以外にもう一人いなかった・・・?
よく自分のことや、台詞の語尾に『モナ』とつけてたAA!!」
そうだ、さっきから何かひっかかってたような――・・・
「・・・・モナーか?」
ギコが口を開く。
「あ!そう、確かモナー君だった!」
「モナー・・・?」
その名前を発したとたん、モララーは何か、胸の奥が痛むような感じがした。
(何だろう・・・この感じ、急がなきゃ・・・ 急がなきゃモナーが・・・!!)
「ギコ、しぃ、急ごう!!そうじゃないと・・・!!」
「ん?」
ギコ達はきょとんとしている。モララーも自分が何言ってるのか分からなかった。
「・・・・モナーか?」
ギコが口を開く。
「あ!そう、確かモナー君だった!」
「モナー・・・?」
その名前を発したとたん、モララーは何か、胸の奥が痛むような感じがした。
(何だろう・・・この感じ、急がなきゃ・・・ 急がなきゃモナーが・・・!!)
「ギコ、しぃ、急ごう!!そうじゃないと・・・!!」
「ん?」
ギコ達はきょとんとしている。モララーも自分が何言ってるのか分からなかった。
「どうしたんだよ、モララー?・・・って、え?」
パン!!
「ぐっ!?」
パン!!
「ぐっ!?」
倒れこむモララー。
「モララーッ」
叫ぶギコの声とすすり泣くしぃの声が聞こえる
(俺は死ぬのか?)
「モララーッ」
叫ぶギコの声とすすり泣くしぃの声が聞こえる
(俺は死ぬのか?)
―………ラー。
―モララー!
「はっ!」
モララーは突然飛び起きた。
「ここは…どこだ?」
―モララー!
「はっ!」
モララーは突然飛び起きた。
「ここは…どこだ?」
何も無い真っ白な世界。
あるといえば
ひとつの箱。
あるといえば
ひとつの箱。
ギコはむっくりと起き上がって辺りを見回したが誰もいない。
そしてその箱の方へ歩いて行き、触ろうとしたその時、
「触るな!」
と後から聞こえたのと同時にギコの腕に激痛が走った。
ギコが腕を見ると血が吹き出している。
そしてそのまま倒れ意識が遠のっていく…
そしてその箱の方へ歩いて行き、触ろうとしたその時、
「触るな!」
と後から聞こえたのと同時にギコの腕に激痛が走った。
ギコが腕を見ると血が吹き出している。
そしてそのまま倒れ意識が遠のっていく…
意識が遠くなっていく中、声が聞こえた。
聞き覚えがある声。その声の主を俺は知っている・・・?
―――・・・モナー・・・?―――
「気をしっかり持つモナ!
油断していると記憶が全て・・・・『偽者』になるモナ!!」
聞き覚えがある声。その声の主を俺は知っている・・・?
―――・・・モナー・・・?―――
「気をしっかり持つモナ!
油断していると記憶が全て・・・・『偽者』になるモナ!!」
-記憶・・・?偽者・・・・??-
「・・・モ・・」頭に浮かんだ名前を総て口に出し終える前に、ギコの意識は途切れた。
真っ白な世界に、一つの箱がある。
「・・・・ギコ!?ギコは、どこへ行ったんだ?それにここは・・・」
「・・彼だけ違う場所に飛ばされてしまったみたい」
しぃがゆっくりと状況を説明しだした。
「・・・モ・・」頭に浮かんだ名前を総て口に出し終える前に、ギコの意識は途切れた。
真っ白な世界に、一つの箱がある。
「・・・・ギコ!?ギコは、どこへ行ったんだ?それにここは・・・」
「・・彼だけ違う場所に飛ばされてしまったみたい」
しぃがゆっくりと状況を説明しだした。
「あの箱に記憶が入っているかもしれない」
「ギコはどうなったんだ?」
モララーがあせったように聞いた。
「モナー君以外の人に邪魔されたようね」
しぃはため息をついた。
「違う世界に飛ばされた・・・」
「じゃ、なぜモナーじゃ無いんだ?」
モララーは首をかしげた。
「ギコはどうなったんだ?」
モララーがあせったように聞いた。
「モナー君以外の人に邪魔されたようね」
しぃはため息をついた。
「違う世界に飛ばされた・・・」
「じゃ、なぜモナーじゃ無いんだ?」
モララーは首をかしげた。
「それはわからないけど・・・・・。」
しぃにも確信と言えるものがない。
しぃにも確信と言えるものがない。
「においが違うわ」
「においなんてわかるのか?」
モララーが不思議そうに聞いた。
「知っている気がするのよ。モナー君のにおいを・・・」
元から知り合いだった・・・。そう。モナーのにおいに混じった他のにおい。
「においなんてわかるのか?」
モララーが不思議そうに聞いた。
「知っている気がするのよ。モナー君のにおいを・・・」
元から知り合いだった・・・。そう。モナーのにおいに混じった他のにおい。
「違いって言っても、ごくわずかの差なの。
注意しなければ、本当のモナー君の匂いと間違えてしまうわ。」
そのしぃの言葉を聞き、モララーは難しい顔をして腕を組んだ。
「それは・・引っかかるな。」
「引っかかる・・・?」
しぃは頭にクエスチョンマークを浮かべる。
「もしかしたら、世界が消滅したこと、俺達の世界消滅以前の記憶が曖昧なことにつながっているのかもしれない。
それにだいたい・・・」
――――――本当に世界は消滅したのか?
注意しなければ、本当のモナー君の匂いと間違えてしまうわ。」
そのしぃの言葉を聞き、モララーは難しい顔をして腕を組んだ。
「それは・・引っかかるな。」
「引っかかる・・・?」
しぃは頭にクエスチョンマークを浮かべる。
「もしかしたら、世界が消滅したこと、俺達の世界消滅以前の記憶が曖昧なことにつながっているのかもしれない。
それにだいたい・・・」
――――――本当に世界は消滅したのか?
「私達の記憶・・・」
「そう、記憶とは曖昧なものなんだよ」
モララーは空を見上げる。それにつられて、しぃも見上げる。
「世界はもうすでに消滅したのか、それとも、」
―世界が、消滅しようとしているのか―
「・・・・。」
沈黙の空気が二人に重くのしかかった。
よく見たら昼なのか、夜なのか、よく分からない空だった。
「・・・今はよく分からない。けど、ギコ君とモナー君を探す。
それだけは分かるの。もしかしたらモナー君じゃないかもしれないけど・・」
しぃがモララーの方を向く。優しい笑顔で。
「・・・そうだな」
目を伏せてモララーは頷いた。
「そう、記憶とは曖昧なものなんだよ」
モララーは空を見上げる。それにつられて、しぃも見上げる。
「世界はもうすでに消滅したのか、それとも、」
―世界が、消滅しようとしているのか―
「・・・・。」
沈黙の空気が二人に重くのしかかった。
よく見たら昼なのか、夜なのか、よく分からない空だった。
「・・・今はよく分からない。けど、ギコ君とモナー君を探す。
それだけは分かるの。もしかしたらモナー君じゃないかもしれないけど・・」
しぃがモララーの方を向く。優しい笑顔で。
「・・・そうだな」
目を伏せてモララーは頷いた。
この白い空間に彼女と二人きりでいることが、
何だか幸福のようにも感じたし、後ろめたい気もした。
この感情には、おそらく失われている部分の記憶が関係しているのだろう。
以前の自分達は、一体どういう関係だったのだろうか。仲が良かったとも言いきれない。
二人に合流し、記憶を総てとりもどすことが、自分達にとって必ずしも良い結果を
もたらすとは言いきれないことに気づき、モララーは少しドキリとした。
しかし今は、とりあえず良い結果であることを信じて前進するしかない。
「とりあえず・・・・・・」モララーがしぃから視線をそらし、ある一点を見つめる。
「・・・・・あの箱、ね。」つられる様に、しぃもまた視線を移した。
何だか幸福のようにも感じたし、後ろめたい気もした。
この感情には、おそらく失われている部分の記憶が関係しているのだろう。
以前の自分達は、一体どういう関係だったのだろうか。仲が良かったとも言いきれない。
二人に合流し、記憶を総てとりもどすことが、自分達にとって必ずしも良い結果を
もたらすとは言いきれないことに気づき、モララーは少しドキリとした。
しかし今は、とりあえず良い結果であることを信じて前進するしかない。
「とりあえず・・・・・・」モララーがしぃから視線をそらし、ある一点を見つめる。
「・・・・・あの箱、ね。」つられる様に、しぃもまた視線を移した。
二人は箱の前へとたどり着いた。
一見、何の変哲もない箱。箱の中身は一切不明。
入り混じる最後の不安を振りほどくかのように首を振る。そして、モララーは決心して言う。
「この箱がいったい何なのか、それはわからない。
けど・・開けようじゃないか。開けなきゃ、何も始まらないからな!」
同感という返答を首をコクリと振ることで現すしぃ。
覚悟を決めた二人の手が箱のふたにへと触れる。
「せーの!!」
呼びかけと共に・・・箱が、開かれる。
一見、何の変哲もない箱。箱の中身は一切不明。
入り混じる最後の不安を振りほどくかのように首を振る。そして、モララーは決心して言う。
「この箱がいったい何なのか、それはわからない。
けど・・開けようじゃないか。開けなきゃ、何も始まらないからな!」
同感という返答を首をコクリと振ることで現すしぃ。
覚悟を決めた二人の手が箱のふたにへと触れる。
「せーの!!」
呼びかけと共に・・・箱が、開かれる。
「こ、これは・・・・?」
箱の中には四つの小さいカプセルが入っていた。
青、黄色、緑、赤とそれぞれ色が違う。
「いったい、なんなのかしら?」
箱の中には四つの小さいカプセルが入っていた。
青、黄色、緑、赤とそれぞれ色が違う。
「いったい、なんなのかしら?」
「さあ・・・いったい、何なんだろうね。このカプセル。」
そう言って、モララーは箱から四つのカプセルを取り出した。
同時にしぃは少し後ずさりした。
「どうしたんだ、しぃ?」
「だって・・もしかしたら、爆弾かもしれないじゃない。数秒後にはあぼーんしたりして・・。
モラ君、気をつけたほうが良いと思うけど・・。」
それを聞いたモララーは軽く笑う。
「大丈夫、これは爆弾じゃないよ。昔、こういうのをかじっていた経験があって。だいたいの爆弾の性質はわかってるんだ。」
「そ、そうなの・・・。(何をやっていたんだろう、昔のモラ君;)」
そう言って、モララーは箱から四つのカプセルを取り出した。
同時にしぃは少し後ずさりした。
「どうしたんだ、しぃ?」
「だって・・もしかしたら、爆弾かもしれないじゃない。数秒後にはあぼーんしたりして・・。
モラ君、気をつけたほうが良いと思うけど・・。」
それを聞いたモララーは軽く笑う。
「大丈夫、これは爆弾じゃないよ。昔、こういうのをかじっていた経験があって。だいたいの爆弾の性質はわかってるんだ。」
「そ、そうなの・・・。(何をやっていたんだろう、昔のモラ君;)」
「じゃあこれは、何に使うのかしら…?」
「試しに使ってみるか?」
「大丈夫?爆弾じゃなくても変なものがでてきたりしない?」
「大丈夫だって。そらっ!」
モララーは黄色のカプセルを放り投げた。
「試しに使ってみるか?」
「大丈夫?爆弾じゃなくても変なものがでてきたりしない?」
「大丈夫だって。そらっ!」
モララーは黄色のカプセルを放り投げた。
地面にカプセルがころころと転がっていく。
まったくの平らな地面なのに…
「不思議だわ…」としぃが言う。
「とりあえずついていこう」とモララーが行ったのと同時に箱を抱え込み走っていく。
「あっ、待ってよ!」としぃも言いながらついていく…
まったくの平らな地面なのに…
「不思議だわ…」としぃが言う。
「とりあえずついていこう」とモララーが行ったのと同時に箱を抱え込み走っていく。
「あっ、待ってよ!」としぃも言いながらついていく…
「ククク・・・・。」
その二人を遠くから見つめる者がいた。
姿は闇に包まれていてわからない。だが、奴の口に笑みが浮かんでいることは確かだ。
「どうだい?これからモララーとしぃの記憶が私が作った偽の記憶に変わるんだよ。
君もいさぎよくあきらめるんだな――――――― モナー君。」
奴の隣には全身傷だらけで鎖に結ばれている白AA―――モナーがいた。
それを聞いたモナーは余裕の表情でフンと鼻をならす。そして一言。
「――― 馬鹿モナね。」
その二人を遠くから見つめる者がいた。
姿は闇に包まれていてわからない。だが、奴の口に笑みが浮かんでいることは確かだ。
「どうだい?これからモララーとしぃの記憶が私が作った偽の記憶に変わるんだよ。
君もいさぎよくあきらめるんだな――――――― モナー君。」
奴の隣には全身傷だらけで鎖に結ばれている白AA―――モナーがいた。
それを聞いたモナーは余裕の表情でフンと鼻をならす。そして一言。
「――― 馬鹿モナね。」
「くっ、往生際の悪い…。まあいい、すぐに分かる事だ…」
モナーは軽く目を開き、全てを見とおしたように言う。
「あの3人にはモナには無い特別な力を持っているモナ…
モナのような凡人だと思わないほうが良いモナよ。」
モナーはただニヤニヤと笑っていた。
モナーは軽く目を開き、全てを見とおしたように言う。
「あの3人にはモナには無い特別な力を持っているモナ…
モナのような凡人だと思わないほうが良いモナよ。」
モナーはただニヤニヤと笑っていた。
モララーとしぃがカプセルを追いかけ、モナーが傷だらけだが余裕の表情を見せている時、別の場所でギコは目覚めた。
「うっ・・・どこだ、ここは?」
ギコはゆっくりと体を起こす。なぜだかわからないが、全身に痛みが宿っている。数分ばかりかは身軽に動けそうにない。
やれることが制限されているギコはひとまず、周りを見渡した。
どこかの都会の路地裏を思わせる場所だった。
「(さっきとはまったく別の場所だ・・・俺だけ、飛ばされたのか?
ちくしょう。いったい何が起こったんだ、ゴルァ!)」
-----ギコは、自分に異変が起こったことに気づいていない。
「うっ・・・どこだ、ここは?」
ギコはゆっくりと体を起こす。なぜだかわからないが、全身に痛みが宿っている。数分ばかりかは身軽に動けそうにない。
やれることが制限されているギコはひとまず、周りを見渡した。
どこかの都会の路地裏を思わせる場所だった。
「(さっきとはまったく別の場所だ・・・俺だけ、飛ばされたのか?
ちくしょう。いったい何が起こったんだ、ゴルァ!)」
-----ギコは、自分に異変が起こったことに気づいていない。
ギコは深刻な表情で地面を見ていた。
「(なぜ、俺はここに来てしまったのか?考えるだけでも無駄だ。
今、重大なのは・・俺はこれからどうするかってことゴルァ。
モララーとしぃの元へ戻るか?
・・・駄目だ。二人のいる場所がどこの方向にあるのかわからない。)」
「(なぜ、俺はここに来てしまったのか?考えるだけでも無駄だ。
今、重大なのは・・俺はこれからどうするかってことゴルァ。
モララーとしぃの元へ戻るか?
・・・駄目だ。二人のいる場所がどこの方向にあるのかわからない。)」
「くそっ・・・・」
拳でゴツゴツと、コンクリートの地面を何度も殴る。何もできないのが歯がゆい。
血がうっすらと滲み、痛みを感じるようになった時、ギコはふっとあることを思いついた。
「世界が消滅したのなら・・・、なんでこんな場所があるんだ?」
そもそもどうして世界が消滅するに到ったのか、全く思い出すことができない。
ただ、思い込んでいたのだ。消滅したのだ、と。しかし、ここには人工物が残っている。
隕石の衝突や核の爆発という線はなさそうだ。
化学兵器や生物兵器が使われたというなら、死体がその辺にごろごろしているかもしれない。
ギコは痛む体を引きずって、ゆっくりと立ち上がった。人が・・・いるかもしれない!!
拳でゴツゴツと、コンクリートの地面を何度も殴る。何もできないのが歯がゆい。
血がうっすらと滲み、痛みを感じるようになった時、ギコはふっとあることを思いついた。
「世界が消滅したのなら・・・、なんでこんな場所があるんだ?」
そもそもどうして世界が消滅するに到ったのか、全く思い出すことができない。
ただ、思い込んでいたのだ。消滅したのだ、と。しかし、ここには人工物が残っている。
隕石の衝突や核の爆発という線はなさそうだ。
化学兵器や生物兵器が使われたというなら、死体がその辺にごろごろしているかもしれない。
ギコは痛む体を引きずって、ゆっくりと立ち上がった。人が・・・いるかもしれない!!
カッ、カッ、カッ・・・。
ギコは全身を襲う痛みに耐えながら、確かな足取りで表に向かって歩き始めた。
「この先に何が待っているか、見てやろうじゃねぇか。」
表まであと三歩、二歩・・・・一歩。
―――――さあ、ギコ。私の元へ来るがいい。
その胸に・・・この先に広がる絶望を抱いてな。
ギコは全身を襲う痛みに耐えながら、確かな足取りで表に向かって歩き始めた。
「この先に何が待っているか、見てやろうじゃねぇか。」
表まであと三歩、二歩・・・・一歩。
―――――さあ、ギコ。私の元へ来るがいい。
その胸に・・・この先に広がる絶望を抱いてな。
「いったい、どこまで転がっていくのかしら?」
「わからない。でも、俺達を誘導しているってことは確かだ。」
しぃとモララーの二人はカプセルを追い続けていた。カプセルが止まる気配は一向に見せない。
モララーはカプセルを追いかけながら、一瞬チラリと迷いを見せた表情で後ろに向く。
「(・・・なんだ?この何とも言えない胸騒ぎは?)」
「わからない。でも、俺達を誘導しているってことは確かだ。」
しぃとモララーの二人はカプセルを追い続けていた。カプセルが止まる気配は一向に見せない。
モララーはカプセルを追いかけながら、一瞬チラリと迷いを見せた表情で後ろに向く。
「(・・・なんだ?この何とも言えない胸騒ぎは?)」
その時、モララーは自分の頭の中に何かが入ってくるような感じがした。
「(・・・?何だ?何かが、頭の中に・・・!)」
モララーはカプセルを追いかける足をとめた。
「(・・・何なんだ・・・この・・・記憶・・・?しぃ・・・?)」
まるで記憶を遡るかのように、鮮やかな風景が頭に浮かんできた。
そこには、自分の体についた血と、ボロボロになって足元に倒れているしぃ、
それに目の前には何やら武器らしきな物を持って立っている青い・・・ギコ、だった。
「(・・・まさか、まさかアイツ・・・)」
異変に気づいたしぃが、ひきかえしてきた。
「モララー君・・・?」困惑の表情でしぃが聞く。
――――そういえば・・・
「しぃ、そういえば確か最初に会った時、傷だらけだったよな・・・?」
唐突な質問にしぃは暫し何も言えなかった。
「・・・ええ、その前の記憶は全然ないけれども・・・」
モララーは気づいた。
・・・―そう、俺はこいつの事が好きだったんだ―・・・
「(・・・?何だ?何かが、頭の中に・・・!)」
モララーはカプセルを追いかける足をとめた。
「(・・・何なんだ・・・この・・・記憶・・・?しぃ・・・?)」
まるで記憶を遡るかのように、鮮やかな風景が頭に浮かんできた。
そこには、自分の体についた血と、ボロボロになって足元に倒れているしぃ、
それに目の前には何やら武器らしきな物を持って立っている青い・・・ギコ、だった。
「(・・・まさか、まさかアイツ・・・)」
異変に気づいたしぃが、ひきかえしてきた。
「モララー君・・・?」困惑の表情でしぃが聞く。
――――そういえば・・・
「しぃ、そういえば確か最初に会った時、傷だらけだったよな・・・?」
唐突な質問にしぃは暫し何も言えなかった。
「・・・ええ、その前の記憶は全然ないけれども・・・」
モララーは気づいた。
・・・―そう、俺はこいつの事が好きだったんだ―・・・
『ごめんなさい。私、ギコ君のことが・・好きだから。』
―そっか、そうだよな。いつも君は彼を見ていたから。
友達としか見られなくて当然だからな。―
『・・・俺の記憶はもう消える。モララー、しぃを頼んだぞ。
しぃはたぶん、一番好きなお前に守ってもらった方が嬉しいと思うから。
俺みたいなガサツなAAは彼女には不似合いだしな。』
―な、何言ってるんだよ!?しぃは・・・お前のことが好きなんだぞ!?―
―そっか、そうだよな。いつも君は彼を見ていたから。
友達としか見られなくて当然だからな。―
『・・・俺の記憶はもう消える。モララー、しぃを頼んだぞ。
しぃはたぶん、一番好きなお前に守ってもらった方が嬉しいと思うから。
俺みたいなガサツなAAは彼女には不似合いだしな。』
―な、何言ってるんだよ!?しぃは・・・お前のことが好きなんだぞ!?―
モララーの脳裏に浮かぶ数々の映像。
それはたしかに世界が消滅する以前の記憶に間違いなかった。
夜の・・・60階立ての大ビルの屋上。
傷だらけのしぃ、その前に武器らしき物を持って無表情で立っているギコ。
いや、あれはギコじゃない。ギコに非常に似たAA。
「そうだ・・・あれは・・・・!」
「!」
モナーは遠くで何かを感じ取った。途端に口元に笑みが浮かぶ。
「モララー、思い出したモナね。」
それはたしかに世界が消滅する以前の記憶に間違いなかった。
夜の・・・60階立ての大ビルの屋上。
傷だらけのしぃ、その前に武器らしき物を持って無表情で立っているギコ。
いや、あれはギコじゃない。ギコに非常に似たAA。
「そうだ・・・あれは・・・・!」
「!」
モナーは遠くで何かを感じ取った。途端に口元に笑みが浮かぶ。
「モララー、思い出したモナね。」
今までゆっくりだった運命と言う名の歯車が音を立てて動き出したのだ。
「あのヒーリングは魔法じゃないモナ」
モナーは鎖をとこうと力を入れた。
「あのヒーリングは魔法じゃないモナ」
モナーは鎖をとこうと力を入れた。
だが、モナーがいくら力を入れても鎖が切れる事はなかった。
「無駄だよモナー君、君の力で切れる鎖じゃない…」
モナーは深くため息をついて軽く視線をそらした。
「そうモナね、切れるわけがないモナ…
だからちょっと小細工をさせてもらうモナ。」
そう言うとモナーは懐から手榴弾を取り出した。
「フン、確かにそれさえあれば鎖は切れるだろう…。
だがモナー君、君は自分のからごと吹き飛ばすつもりかい?」
だがモナーは余裕の表情を見せた。
そして軽く微笑し、手榴弾を天高く投げた。
「世の中は力だけじゃないモナよ!さあ!モナはここモナ!」
手榴弾は空中で爆発し、その騒音はあたり一面に広がった。
「無駄だよモナー君、君の力で切れる鎖じゃない…」
モナーは深くため息をついて軽く視線をそらした。
「そうモナね、切れるわけがないモナ…
だからちょっと小細工をさせてもらうモナ。」
そう言うとモナーは懐から手榴弾を取り出した。
「フン、確かにそれさえあれば鎖は切れるだろう…。
だがモナー君、君は自分のからごと吹き飛ばすつもりかい?」
だがモナーは余裕の表情を見せた。
そして軽く微笑し、手榴弾を天高く投げた。
「世の中は力だけじゃないモナよ!さあ!モナはここモナ!」
手榴弾は空中で爆発し、その騒音はあたり一面に広がった。
バァァァァーン!!
モナーが発した騒音は、別者の耳に届く。
だが、その音を聞いたのは・・ギコではなく、ましてやモララーやしぃでもなかった。
強大な音に思わず、体中茶色の毛をまとったAAと白くて丸いAAは顔を上げる。
「何だ、今の爆発音は・・・?」
「イマノオト、トテモ・・イクナイ!」
モナーが発した騒音は、別者の耳に届く。
だが、その音を聞いたのは・・ギコではなく、ましてやモララーやしぃでもなかった。
強大な音に思わず、体中茶色の毛をまとったAAと白くて丸いAAは顔を上げる。
「何だ、今の爆発音は・・・?」
「イマノオト、トテモ・・イクナイ!」
手榴弾が空中で爆発するのと同時に、その場に白い煙が広がった。
「ク・・・小癪な!」
煙のせいで視界がきかない。
「ク・・・小癪な!」
煙のせいで視界がきかない。
【ではこれよりこのスレは一行を原則とします】
―――誰でも良いモナ・・・誰か気付いてくれることを祈るモナ・・・―――
―――誰でも良いモナ・・・誰か気付いてくれることを祈るモナ・・・―――
二つの物語として、どっちも削除しなくてもいいのでは?
――――――――――――――――――――――――――――――
煙が段々と晴れ、灰色の鎖が黄色の砂埃から浮かびあがった。
しかし、そこにモナーの姿は無かった。
「…ふ」 そいつは奇妙な笑みを浮かべ、その鎖を手で潰した。
「(必ず手に入れよう。世界をも破壊させる4つの『力』をな…)」
爆音がした方向を見つめ暫く二人のAAはその音を聞いたが、
爆音の余韻の後から微かな足音を聞きとった。
茶色の毛をまとったAA、フサギコは丸い白いAAに話しかけた。
「おい、ジエン、何か聞こえないか?足音だ。」
「チカヅイテクル!!」
足音は段々と大きくなってくる。
時々、ピチャッという何か液体が落ちるような音も聞こえた。
その姿が現れた時、フサギコはびっくりした。
「お前…何でここに。 落ちたんじゃなかったのか、ギコ!」
その、手から出る血を抑えたAAに叫んだ。
「…何で俺の名前を…?」
息切れしながらも、ギコはその茶色いAAに聞き返した。
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煙が段々と晴れ、灰色の鎖が黄色の砂埃から浮かびあがった。
しかし、そこにモナーの姿は無かった。
「…ふ」 そいつは奇妙な笑みを浮かべ、その鎖を手で潰した。
「(必ず手に入れよう。世界をも破壊させる4つの『力』をな…)」
爆音がした方向を見つめ暫く二人のAAはその音を聞いたが、
爆音の余韻の後から微かな足音を聞きとった。
茶色の毛をまとったAA、フサギコは丸い白いAAに話しかけた。
「おい、ジエン、何か聞こえないか?足音だ。」
「チカヅイテクル!!」
足音は段々と大きくなってくる。
時々、ピチャッという何か液体が落ちるような音も聞こえた。
その姿が現れた時、フサギコはびっくりした。
「お前…何でここに。 落ちたんじゃなかったのか、ギコ!」
その、手から出る血を抑えたAAに叫んだ。
「…何で俺の名前を…?」
息切れしながらも、ギコはその茶色いAAに聞き返した。
唐突なギコの質問は、フサギコにとっては愚問そのものだった。
「ハァ?何言ってるんだよ、ギコ?俺だよ、俺!
お前は俺のことを愛称でフサって呼んでるから!
知ってるも何も、友人の間柄だろ!?」
それを聞いたギコは顔を伏せて、静かに言う。
「すまねぇ・・・覚えてないんだ、あんたのこと。
今の俺は、一種の記憶喪失みたいなものになっているから・・・。」
「ハァ?何言ってるんだよ、ギコ?俺だよ、俺!
お前は俺のことを愛称でフサって呼んでるから!
知ってるも何も、友人の間柄だろ!?」
それを聞いたギコは顔を伏せて、静かに言う。
「すまねぇ・・・覚えてないんだ、あんたのこと。
今の俺は、一種の記憶喪失みたいなものになっているから・・・。」
「おいちょっと待った。なぜお前達は『記憶』を持っているんだ?」
ギコが聞きなおす。
「記憶が無い?はは。ふざけるのはよs「ふざけてねぇよッ」
フサギコが言い終わる前に普通じゃない言い方をする。明らかにふざける場面ではない。
「ソノマエニホカノナカマサガサナキャイクナイ(・A・)」
ジエンが言う。
「そうだな」
二人もそれに同意する。
___________________________
私も両方あった方がいいと思います。
ほかの作品も見てみたいし、いいネタがあるかもしれませんからね(パクりかも)
これでFLASH作れそうだと思うのは私だけ?(長くなるけど)
ギコが聞きなおす。
「記憶が無い?はは。ふざけるのはよs「ふざけてねぇよッ」
フサギコが言い終わる前に普通じゃない言い方をする。明らかにふざける場面ではない。
「ソノマエニホカノナカマサガサナキャイクナイ(・A・)」
ジエンが言う。
「そうだな」
二人もそれに同意する。
___________________________
私も両方あった方がいいと思います。
ほかの作品も見てみたいし、いいネタがあるかもしれませんからね(パクりかも)
これでFLASH作れそうだと思うのは私だけ?(長くなるけど)
「俺やジエンのことを覚えてないって所を見ると・・
やっぱり、記憶喪失かないか。」
「だから、さっきからそう言ってんだろ・・・・。」
ギコとフサギコ、そしてジエンは都会の町並みを歩いていた。
やっぱり、記憶喪失かないか。」
「だから、さっきからそう言ってんだろ・・・・。」
ギコとフサギコ、そしてジエンは都会の町並みを歩いていた。
その三人を、街の影から眺めているAAがいた。
「ボス、ボス、聞こえますか?今こちらで例のギコを見つけました。」
「…そうか。こっちはこっちで今さっき逃げられてね。
爆音が聞こえなかったか?ヤツも無駄なことをする・・・」
「はぁ。逃げられたのですか。」
「や、もうヤツには用無しだ。殆ど、『力』は吸い込んだ。
あとは『緑のカプセル』を見つけるだけだ。」
「そうですか。で、私は何をすれば?」
「タカラ、お前は確信できるチャンスがくるまでギコを見張っておけ。
実行する時は素早く、誰にも気づかれずに。必ず、生かして連れてこい。
殺してしまうのが昔からお前の悪いところだぞ。」
「は、分かりました。」
運命と言う名の歯車が音を立てて動き出している。
ゆっくりと。しかし確実に。
「ボス、ボス、聞こえますか?今こちらで例のギコを見つけました。」
「…そうか。こっちはこっちで今さっき逃げられてね。
爆音が聞こえなかったか?ヤツも無駄なことをする・・・」
「はぁ。逃げられたのですか。」
「や、もうヤツには用無しだ。殆ど、『力』は吸い込んだ。
あとは『緑のカプセル』を見つけるだけだ。」
「そうですか。で、私は何をすれば?」
「タカラ、お前は確信できるチャンスがくるまでギコを見張っておけ。
実行する時は素早く、誰にも気づかれずに。必ず、生かして連れてこい。
殺してしまうのが昔からお前の悪いところだぞ。」
「は、分かりました。」
運命と言う名の歯車が音を立てて動き出している。
ゆっくりと。しかし確実に。
「ハァ・・ハァ・・・・。なんとか逃げられたモナね。」
それぞれギコ達とモララー達、そして謎の奴らがいる場所とは別の場所。
相当走り、息切れを起こしているモナーが森奥の洞窟にいた。
モナーは己が必死に走ってきた道のりを見返して、ほんの少し笑う。
「本当に、アイツらは馬鹿モナ。
モナの『記憶が奪われていない』時点から誤算は生じてたモナにね。
『力』を吸い込んだだって・・・?じゃあ、コレは何モナね?」
そう言って、モナーは近くの何の変哲もない岩をコツンと軽く叩いた。
やがて、真っ二つに割れる岩。
「・・・そう簡単にやられないモナ。
ギコ達は記憶を奪われてしまったけれど、三人の力を奪うことはモナ以上に不可能モナ。」
それぞれギコ達とモララー達、そして謎の奴らがいる場所とは別の場所。
相当走り、息切れを起こしているモナーが森奥の洞窟にいた。
モナーは己が必死に走ってきた道のりを見返して、ほんの少し笑う。
「本当に、アイツらは馬鹿モナ。
モナの『記憶が奪われていない』時点から誤算は生じてたモナにね。
『力』を吸い込んだだって・・・?じゃあ、コレは何モナね?」
そう言って、モナーは近くの何の変哲もない岩をコツンと軽く叩いた。
やがて、真っ二つに割れる岩。
「・・・そう簡単にやられないモナ。
ギコ達は記憶を奪われてしまったけれど、三人の力を奪うことはモナ以上に不可能モナ。」
「随分、追いかけてるわね。私達。」
「今はあのカプセルを追うしかできないからな。」
しぃとモララーが転がるカプセルを追い初めて、数分経った。
カプセルは一向に止まる気配を見せない。
どこまでも、どこまでも転がっていく。
「今はあのカプセルを追うしかできないからな。」
しぃとモララーが転がるカプセルを追い初めて、数分経った。
カプセルは一向に止まる気配を見せない。
どこまでも、どこまでも転がっていく。
「そう、三人の力を奪うことはモナ以上に不可能モナ。
でもなにか肝心な事を忘れているような・・・」
―――モララーとしぃの記憶が私が作った偽の記憶に変わるんだよ―――
「そうモナ・・・奪う事が出来ないから記憶の書き換え
でもなにか肝心な事を忘れているような・・・」
―――モララーとしぃの記憶が私が作った偽の記憶に変わるんだよ―――
「そうモナ・・・奪う事が出来ないから記憶の書き換え
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