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お題板>>225 (th)

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匿名ユーザー

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※つー飼いネタです



 ……おなかすいた。

 やっぱり我慢して寝てればよかった。そうすれば朝にはゴハンがもらえるもん。
 帰り道分からなくなっちゃったし…これからどうしたらいいんだろ。



 しばらく歩いた。つかれた。おなかすいた。
 そしたら、明かりのついてる家を見つけた。窓が開いてたからそこから入ることにした。
 手が届かない高さにあったからジャンプして入った。
 …着地に失敗した。痛かった。

 少し進んだら、白くて大きな箱があった。これ知ってる。レイゾウコっていうゴハンがたくさん入ってるやつだ!
 でもレイゾウコは思ってたより手ごわかった。ドアは自分より大きくて、少しの力じゃびくともしなかった。
 だから、思いっきり力を入れてドアを引いた。そしたら開いた。
 …反動でふっとばされて頭をぶつけた。痛かった。

 気を取り直してレイゾウコの中に入った。色々なゴハンが入っていた。
 すぐに食べられるようになっているものばかりで、とても食べやすかった。おいしかった。
 飲み物もほしくなったから、ジュースをとろうとしてドアをこっちへ引っ張った。
 …ドアが閉まって出られなくなった。怖くなった。


 どうしよう。どうしよう。どうしよう。
 暗い。狭い。寒い。怖い。寂しい。
 何度もドアに体当たりしたけれど、寒くて力がはいらないせいでちっとも開かない。
 何か食べて元気を出そうとしたけれど、舌まで冷たくなってて味が分からなかった。
 このまま、死んじゃうのかな……



 どうしようもなくなって泣いてたら、いきなりドアが開いて明るくなった。
 目の前には、知らない人が驚いた顔をして立ってた。
 何か言おうとしたら、その人はいきなり走って逃げてしまった。
 追いかけて目の前に行ったら、また驚かれて大声を出した。
 なんだか怖くなって、また泣いてしまった。

 しばらく泣いてたら、その人が話しかけてくれた。
 怖い人じゃなかった。とっても優しかった。
 レイゾウコの中で寒かったことを言ったら、抱きしめて温めてくれた。
 疲れて、でも嬉しくて、そのまま眠った。



 次の日になって、みんなの所に連れて行ってもらった。
 みんな元気だった。自分も元気だった。
 でも、その人がここで帰ると言い出して、急に悲しくなった。
 嫌だった。もっと一緒にいたかった。昨日みたいに、優しくしてほしかった。


 そして、今。
 その人の頭の上に乗っている。
 一緒にいてもいいって言われた。嬉しかった。
 昨日みたいに抱いてくれたら、もっと嬉しいかったけど。

 ……後で、レイゾウコに入ろうかな。

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