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匿名ユーザー

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モウ二度と離さない。って誓ったよ。

でも駄目ね、このままじゃまた、離れてしまうね。

じゃあ、もっと恐ろしい事を始めよう。

僕の偽りは僕のためでしかないから、いいでしょう?


ねぇ・・・人を憎みながらも愛し続ける事は愚かですか?


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第一話『Straightening kindliness』
愛した証なんて一つも無かった。

それでもこの胸の鼓動のためだけには生きて行ける。

きっと、いつまでも生きて行けるだろう、ね?

最後に愛した人にこの言葉を言いたかった。

〝愛してる、ありがとう。〟

きっと、永遠に・・・。

このあたしには雨が降っている、心の雨が。


「何考えてんだろ?あたし。・・・はは、は。」

今日は雨か・・・雨濡れたい、雨で誤魔化したい。

全部、全部嫌な事辛い事愛した人との記憶。

「さてっと、帰るか・・・図書室閉まる頃だし。」

この部屋にはあたし以外いない・・・誰も来ない部屋。

無機質で古臭い部屋の雰囲気に紙の匂いが漂い・・・ほのかに温かみを帯びた空気。

「この部屋独特の匂いなんだよね・・・なんか好きなんだよね。」

持っていた本を本棚へ返しに書庫へ行くと、さらに匂いが濃くなるが湿っぽい感じになる、渇いてて暖かい空気も好きだけどこっちの方が案外好きだったりする。

「さむ、えっと確か奥から4番目で左から3番目の棚の上から2番目がこの子のお家サマだね。ばいばい。」

今読んでいたのは残虐で有名なグリム童話。

残虐であればある程あたしの心は和らぐ、ほんの僅かだがそういう人間である自分が怖かったりもするけどね。

「閉めますよぉ、雪野さん!?」

あちゃ、どれくらいこの場所で感傷に浸ってたんだ。

「あ、はい、すみません・・・先生。」

コートを着て鞄を持つとせかせかと部屋を出た。

本屋寄って欲しい本があったら買って読もう、うん。

図書室部活を辞めてからの日課になった、あの人達に会えない事を知りながら会えないかと少なからず期待をしている、愚かなあたしが居る。

(会いたい、会いたいよぉねぇ!ねぇ!)

あたしは声にならない声で叫び続ける、今もずっとこれからもずっと。

「み、さ・・・あの時とは違うんだ・・・違う、帰ろ。」

歩き始める、帰る途中で雨に打たれながらわざと歩いた。

白い目があたしに向かう、傘を持ったまま差さないからだ。

「アユ?何してんの?風邪引くよ?」

あぁ、思わぬ人の温かな言葉・・・嬉しかった。

「べっつにー構わないよ・・・風邪引いたって。誰も・・・。」

はっとなって思わず黙った。

「アユ・・・。」

彼女も傘を差したまま、あたしの名前を一言いって黙った。

「・・・じゃ、あたし本屋さん寄るからばいばい。」

逃げだこれは、きっと罪意識もちゃんとある・・・逃げずにいられなかった。

「アユは・・・優しいと、思う。だけどその優し過ぎてそれが仇にになったんだ。」


あたしは、精一杯の笑顔を繕って答えた。

涙が流れていても構うもんか、わからないんだから。

「優しさで接してると思った?この心にある傷が産み出した歪みだよ、ただの。」

きっと、最後だこれがあたしのせめてもの優しさは、最後。

「アユ・・・どうしてそんなに無理をするの一人で抱え込もうとするの、ねぇ!!!」


抑えていたの・・・そんな気持ち達を、ありがとう。

「ふーん、それで?そろそろ帰るわ・・・、戯言に付き合ってられないね。」

あぁ、これは精一杯の嘘だ。笑えあたし、あの子のためにも。

あの子は泣きながら言った最後の言葉。

「・・・じゃね!!!」


行ったか、ありがとう・・・そしてさよなら。


あたしの愛した人。

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第ニ話『Lie and truth』

ただ側に居られるだけでよかった。

疲れた・・・貴方にとってあたしは何?

っていうか、あたしは誰?あたしは何処にいるの?

どうしてここに居るの?

ねぇ?


寂しいのは・・・慣れた。

誰もあたしがいなくても変わらない、不変だ。

あたしは高校2年生になっていた、あの人との日々の記憶を封じ込めて他人に聞かれたらいつもいう

のは、「お互い気が合わなくて本当はお互い嫌いだった」もう、当たり前の嘘だった。

誰も寄って来ない様に工夫もした。

辛い事はたくさんだった、あたしはあの日から逃げ続けている事ぐらい本当は解ってた。

あぁ、もうあの人の話はたくさんだ・・・あたしはもう全く関係無いのに皆聞いてくる。

「愛した証なんてないのに・・・。」

そう、真実はあたしだけが知っていればそれで良かった。


クラスメート、教室、友達、授業、校舎、先生、集会、校長、食堂。

どれもこれもいらないもの、偽りとメッキだらけの場所。

陰ではお互いの悪口をいい、嘲笑う醜い集団が過ごす場所。

そんな場所だと思うと吐き気がした、悪寒を覚えた。


「どうして居るんだろう・・・あたし。」

虚しく誰もいない図書室の書庫に響いた。

「痛い事すればあたしが今何処にいるのかわかるかなぁ?」


今日は・・・そうだ初講座の日だ。

「行かないとなぁ。」

そうしてスックと立つと深呼吸をして走り出した。

穢れた空間で時間を共にするために、ただそれだけのために。


講座へ行くとアヤネがいた、去年別れた・・・相手の一人。

「こんにちわ。えーと初めての方は初めまして。」

笑顔で言ったつもり、言ったはずだ。

「初めまして~。えぇと、雪野さん。」

ユミという子が返事をした。

「初めまして。」

ハルカが返事を続けてした。

「よ、アユ。」

アラシがそういった。

「こんにちわ、アユさん」

アヤネ・・・ごめんね。あんな事いってごめんね。


嘘と愛という言葉が折り重なって行く。

そうして、今も・・・。

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第三話『Love and courage』


乾いた土の音。

きらきら光っている星々・・・そして月。

欲しかったモノは今となっては解らず。

夜が明けるたび学校へ行く沈む頃家へ帰る。

変化の無い小波のような日常。

今は、愛した者の名前すら思い出せない。


「アユ、あのさ相談に乗ってくれる?」

あたし・・・そんな事無理だよ。

君がどういう子だったか、思い出せないから。

「アヤネ、何?」

私は笑ったまま聞いた、それらに順々に答えた。

最後に言った事それはきっと、胸に突き刺さった事でしょう。

「人はね9割が辛くて1割が楽しいんだって、中学の時の先生が言ってた。」

もう、十分でしょう?

ねぇ、あたし貴方がどういう人だったか思い出せないの。

「そう、なん・・・だ。」

その話が終わると去っていった。


以前誰だったか思い出せないけれど・・・ユカリとハナの事を相談した気がした。

時々思う、あの人は誰だったのかって、あの子があたしに相談してきたのは初夏の頃の話だった。

そして、あたしがあの子に相談したのは冬の話だった。

これでお互い様だね、きっと。

此れがあたしの愛し方そして、勇気だった。

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あたしは失った

すべてを失ったさ、

偽りという名の優しさ

当たり前だった

いつかバレるって事くらい解ってたから。

永遠なんて無い事くらい知ってた

あたしは憎らしかった全てが

忘れようとした温もりの全てを


今は真夏の中でした、部活を辞めました。

涙が溢れ止まらず、先生と話した後にいつもの泣き場所へ駆け込んで泣いた。

「雪野さん?」

同じクラスの子カタハルさんだった、色々話した・・・どうでもいいやなんて言った。

また、捨てられた・・・はは、当たり前だ。

あたしに必要性なんてなんて一つも無いのだから、他人は他人でしかないのだから仕方ない。

不器用な声を上げて泣いていた、だから・・・ほっとけなかった、そんだけです。

甘えなかった、辛い事は全部自分の中に閉じ込めた。

誰もあたしを必要としてないのだから。

あぁ、もういいや。

そういえば、お母さんと喧嘩してたっけ・・・帰りたくないな。

実はあたしは家庭でも上手く行っていないから、甘えれなかった。

毎日のように喧嘩を繰り返してる、不毛だな。


あぁそうか、温もりに飢えてるんだ。

甘えれる相手が欲しいんだ。

憎んでるのかもしれない・・・優しい環境で育った人をきっと。


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第五話『Thinking and strength』
あたしは強くない、逃げ続けてるだけだから。

人の愛し方も知らず

責任の取り方を知らず

信じ方も知らないんだ。

寒く冷え始めた季節。

あの日が毎夜のように夢へ出てくる。


最近は図書室で今はシンと遊んでいる、時々会う事がある・・・懐かしい感じの人に。

お互い多くのものを失くして失くしてそして、犠牲の上に立っているんだ。

二人で最後まで行こうか、ね?

「アユゥかワい・い♪」

だから、許しあえると思った・・・思いたかった。

ただ単にそれは所詮、馴れ合いに過ぎなかったんだ。

そして、最初に言い出した彼女の言葉を借りるとあたし達は〝ただ単の友達〟だから。

だから、本音も弱音もいう必要なんて何処にもない。

だから、〝ただ単のトモダチ〟でしかないよ。

君にとってあたしが要らなくなる・・・その日まで一緒に居よう。

あたしは、パペットマペット・・・マリオネット其の方がしっくり来るかな?


ピノキオって知ってる?

ピノキオは人間になるまでにたくさんの過ちを犯した。

嘘を吐いたし見知らぬ人について行ったりした。

でも、最後にロバに近い姿になってでもお爺さんを助けて、それで人間になった。

・・・あたしに欠けているものきっとね其れはね人間のような心。


だから、あたしはきっと思いやりが無いんだよ。

だから、きっと・・・きっと嘘を吐けるのさ、平気で。

どういう形であれ、嘘は人を穢すんだ。

どういう事でも、嘘は人を傷つけてしまうんだ。


だからね?

二人目のあたしみたいな人間を創らないために走るんだ。

壊れてしまったこの心では、誰も救えやしないのに・・・

それでも、あたしは走り続けるよ。

誰かの明日のために・・・

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第六話『Fearfulness and sorrow』
この幸せは絶対に、そう。

誰かの犠牲の上に立っているんだから。

皆が皆幸せにはナレナイ。

誰かの幸せのために、どうしようもない事だけど。

誰かが犠牲として捧げられ潰される。

それはきっとね?

悲しい事、そして怖い事。


例えば、愛してもいない人のところで生きるしかなくなってたりなんて事もいつでも起こり得るから。

最近は、ニーチェっていう人の思想家の本に没頭してる。

なんの本だったか思い出せないけれど・・・確か、〝幸福の時とは常に何かの犠牲の上に立つモノだ

から感謝しなさい〟みたいな事が書かれてた。

ニーチェって人の名前ってね、日本語に訳すと【牛乳】ってゆー意味なんだよ。

不変の時間なんてない、変わっていないように感じるかもしれない、でもね・・・人は刻々と変わり行くもの。

だから、大丈夫。

もしも、自分も変わっていないように感じてるとしても何かが変わってるはずだから。


最近は少し、疲れも溜まりに溜まって苦痛だ。

胃もずっと痛い、締め付けられるようにずっとだ。

中学校の2年生の頃以来だな、こんな事を言われたっけ。

『コイツが人間なら通れるけど人間じゃねぇモンな』

あぁ、あの時に少し似てる。


「大丈夫、大丈夫だから、もう少しだけ・・・頑張れあたし。」


何かされている訳じゃないただ、寂しさから来る胃痛と頭痛。

怖いものそれは拒絶。

悲しいものは記憶、それだけ。

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「体が重い・・・そっかぁ、あたしビルから落ちたんだ。」

誰も居ない、雪が積もる、あたしは最後まで一人ぼっち。

何処も痛くない、だけど重たく動かない。


ピロリーピロピローピー♪


「あ、ユッくんから電話だ。」

電話に出ないと、あぁでも指さえも全然動かないや。

小石でも落ちたのか、電話のキャッチホンになった。

「ナルミ!何処に居るんだ!?」

ユッくん・・・ごめんね?

あたしはもう、死ぬ。

小4の時に初めて人の死ぬ間際に立ち会った、次は中2の春に男の子の死に目に、高2には友達が目の前で死んだ。

そして、今度はあたしの番・・・?


ユッくん、聴こえる?あたしね、ユッくんに会えて嬉しかった。

ドキドキしてた、楽しかった、ねぇ、一つだけ謝るね?

本当の名前は雪野 アユなの。

偽名でごめんね・・・。


「アユ!!!」






「・・・ここは?」

真っ暗、何もない・・・ねぇあたしは死んだ後も一人ぼっち?

「君は、僕を助けようとした人・・・君帰りなよ?彼氏さん待ってるから。」

突然後ろから声がした。

最初に看取った人だった。「あたし帰らなくちゃ、彼氏を置いてきたから!?」

たくさんたくさん走った、喉からはヒュゥヒューと、今にも倒れそうな息遣いになっても走り続けた。

今此処で、立ち止まったらまた一からやり直し・・・ううん、やり直しがきかないような気がして走った。

出口は何処?あたし・・・まだ、彼に言ってない!

本当の名前、言うんだ絶対。

「アユ、おはよ。」

・・・ユッくん・・・よかった戻ってこれたんだ。

意識のない間の事をあたしはユッくんに話した、二人きりの秘密。



ちゃんと、また学校へ通ってるあたし。


もう平気、ユッくんが居るから。

あたしは一人ぼっちじゃない二人きりだから。

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