テレッテッテー 順平はレベルアップー

長鳴神社(天田が仲間になっていない時)
ゆかりッチひでーなー…
オレは天田よりは大人だぜ。
なぁ?
選択 大人だ
だろー。
聞いたか、ゆかりッチ。
(名前)だってオレのこと大人だって
言ってるぜ。
選択 子どもだ
マジで!
ひでーな、二人とも…

◇寮会話◇
4/21
ペルソナ出す時に使うアレ…"召喚器"ってヤツ。
何でよりによって"銃"なのかな?
あんなの自分の頭に向けて撃つなんて、フツーの神経じゃ出来ないっての。
4/22
オマエって、もしかして器用?何か色んな武器が使えるっぽいじゃん。
みんなは一つの得物に決めてんだよな。オレの場合は両手剣。
漢は刀で勝負だぜっ!…って、オレ危ないヤツっぽいよな…
けどよ、剣は連続攻撃できるコトもあるし、威力だってバッチシ!!
特にオレの使ってる両手剣!パーティの主砲だと思ってくれてOKだぜ?
ま、まぁ、避けられて転ぶこともあるけどさ、そんなの気にしてちゃダメってコト!
4/23
ペルソナって、もう一人の自分って誰かが言ってたけど…それでかなぁ…
オレのペルソナ、物理攻撃ばっか覚えんだよ。
やっぱアレか!漢なら拳で勝負ってか!
ってオレが使ってんのは剣なんだけどな…
4/24
武器とか防具には"追加効果"ってのがあるんだってさ。
で、その装備着けてると、その追加効果も一緒に身に付くんだと。
オレらペルソナ使いにしか解らない効果らしいけどな。
4/25
このトシで疲労ってのも情けねーけど、ヘトヘトのフラフラなら、やっぱ疲労だよな。
力入らないから与えるダメージ小さくなるし、受けるダメージは大きくなっちまう。
ウン!若いからって無理はイカンな!疲労の時は素直に休みたまえ!
(ゆかり)まあ言いたい事は分かったけどさ…つーか何よそのエラソーな態度…
4/26
オレのペルソナ、火に強いんだぜ!火炎の技も、少しは覚えて行きそうだしなぁ…
やっぱ、オレは炎の男な訳よ。燃えてたぎる訳よ。
あ、だけど疾風は弱点なんだ…
うーん…俺の炎は、吹かれりゃ消える灯火かよ…
4/27
生徒会の仕事かー。
まっ、オレは興味ねえなー。つーかむしろ、そういうお堅いのはパス。
4/28
"デビルバスターズ/オンライン"ハマるヤツはかなりハマるらしいぜ。
明日なんか、ちょうど祝日だしさ。えーっと…昭和の日だっけ?
まあいいや。とにかく一度プレイしてみなって。
4/30
敵の弱点突いた方が戦闘は有利だけどさ。まずはその敵の弱点を知ってないとな。
アナライズした事ある敵なら、俺らにも、その情報来てんだよ。
だからガンガンとアナライズしといてくれよ。そしたら弱点攻撃しまくってやるよ!

風花加入
6/11
うーん、ゆかりッチとは対照的…
清楚で知的でおしとやか…
おい(名前)、どうよ彼女?
選択 いい感じ
だよなー。
祝ッ!オレ達の生活に新たな潤いッ!

選択 あんまり…
そうか?
まあ無理強いはしないけどさー。

選択 他に考える事はないのか
おおっと!
また予想外の角度から切り込みやがって。
でもオマエ、それは言いっこナシだぜ?
これこそ青少年の本業じゃねえか。

6/12 風花入寮
風花の担任の江古田、
何か処分受けたっぽいぜ?
これってやっぱり、桐条先輩が…
うわ、恐ッ!
恐るべし桐条パワー!

学校会話
11/12
「ちょっと気を抜くと、
 帰り掛けに病院行きそうになるんだよな。
 つーか、今日もそうなった。
 はぁ… チドリ…
 今さら何だってんだよ…」

11/16
「いよいよ明日だなー。
 最近シケた話ばっかだったからよ、
 パーッと楽しもうぜ?
 な? な?」

選択 そうしよう
「うむ、ヨロシイ。」

選択 そんな気分じゃ…
「この期に及んでニヒル気取っても
 しょーがねーだろ?
 取り敢えず、本能の赴くままだ!
 そうすりゃきっと楽しめるって!」

11/21
「つーかさ、今日って何の日か知ってるか?」

選択 知ってる
「フツー学校って休みだよなー。
 あぁ… ダリぃ…」

選択 知らない
「"修学旅行の翌日"だッ!
 フツー学校って休みだよなー。
 あぁ… ダリぃ…」

12/19 試験終了
「ダメだー。
 精魂ともに尽き果てたぜー。
 もう自力じゃ寮に帰れねー。
 誰かタクシーでも呼んでくれー。
 ……。
 冗談だよ、ジョーダン。
 ちゃんと一人で帰れるって。」

12/21 試験結果発表
「世界の終わりに比べたら、
 試験結果なんざカスみたいなモンだろ。
 これから帰り掛けに見てくけど、
 どんなヘッポコ点数でもオレは平気だぜ?
 多分だけどな。」

寮会話
10/11 高等科中間試験前
「流石にヤバいと思って勉強始めたけど、
 やっぱダメだ、やる気しねー。
 天国の荒垣サンには悪いけど、
 オレそんな立ち直り早くねえっての。」

10/12~ 順平の部屋を調べる
「何だこの問題!
 つーかこんな公式習ってねー!
 さてはオレが寝てる間にやりやがったな!
 ヒキョーだぞ!」

順平が叫んでいる…

10/17 高等科中間試験終了
「おっしゃあ、試験終了ゥ!
 結果なんかもう知らねー!
 明日は思いっきりチドリと話しまくるぜ!」

11/6
「なあ○○?
 オレ何かチドリに嫌われるコトしたか?」

選択 してない
「だよなぁ…
 じゃあ何でアイツ…」

選択 知らない
「そうだよな…
 オマエに訊いたって知るワケないよな…
 悪い、今のは無かったコトにしてくれや。」

11/7
「もうオレ、全然分かんねえよ…
 チドリは一体どうしちまったんだ?」

11/20 覗き失敗
「ん? 京都? 思い出?
 ……。
 …俺はなーんも覚えてないなあ。」

11/20 覗き成功
「思い出って言うかさぁ…
 あの露天風呂はキツかったな…
 つか、相手が悪過ぎんだよ!
 せめて別の女子だったら…
 って、もう、うんざりだけどさ。」

11/22 昼
「例えばの話だぜ?
 オマエは親しい人にもう来るなと言われた。
 でもオマエはその人にスゲェ会いたい。
 さあ、どうする?」

選択 無理にでも会う
「やっぱそうなのかな?
 でもなー、これでアイツが更にキレたら
 今度こそオレ達って終了じゃね?
 ヤバイなぁ…
 それだけは勘弁だよ…」

選択 会わないでおく
「やっぱそうだよな…
 来るなって言われたんだしな…
 ああ、でもなぁ…
 このままじゃ何も変わらないんだよな…
 ヤバイなぁ…
 ハンパなく行き詰まり感…」

11/22 夜
「なあ、チドリの処遇って
 この後どうなるんだろうな?
 今は一応病人ってコトで、
 あそこの病院に居座ってるけど…
 これが退院ってコトになったら、
 チドリの行く場所ってあんのか?
 うわ、何かモーレツに気掛かりになってきた。
 後で桐条先輩に訊いてみっか…」

12/11
「うわ、俺マジヤベェ。
 試験勉強とか全然してねーし。
 オマエどーよ?」

選択 してある
「何ッ! 一人だけ抜け駆けか!
 ちくしょー、オレ達仲間だろー?
 一緒に討ち死にしようぜー!」

選択 してない
「よっしゃ、道連れゲット。
 やっぱオレ達仲間だよなー。」

12/27~
「自分の生命まで放り出して
 オレを助けてくれた人が居たワケさ。
 それで滅びを受け入れます、だとか…
 その人のコトを忘れます、だとか…
 そんなの、死んでもゴメンだよな。」

<反抗期編 6月~7月>
「何だよ。何か用かい、リーダーさんよ?
 ちっ…オレだってその気になれば…」

「おっす…
 あー、そういや、もうすぐ試験か…
 勉強してる?
 …ふうん。
 まぁ、俺にはカンケーないけどさ…」

「オマエは相変わらず落ち着いてんな。
 ま、実力充分のリーダーさんだからな。
 どんなコトがあっても、
 取り敢えずテメーの身は守れるってワケだ。
 あーあ、ヨユーですな。
 オレみたいなザコには羨ましいこって。」

「屋久島は嬉しいけどさ、
 それとコレとは話が別だよなー。
 あー、集中できねー。
 んで、オマエは相ッ変わらず
 そうやってブラブラブラブラ…
 まったく平和なヤローだな。」

8/20
伊織「あぁ~、なんか蒸すなぁ~。」
伊織「うげっ、もう20日かよ! 夏休み、もうすぐ終わんじゃん…」
伊織「…って、する事もねえけどさ。なんか…世の中、結構つまんねーな…」
伊織「!」
ドレスの少女「どいて。」
伊織「!」
ドレスの少女「見えないでしょ。…どいて。」
伊織「あ、…ああ、悪ィ。」
ドレスの少女「何?」
伊織「あ、いや、なんでもねんだ。ワリィ。」
(そばを離れてから)
伊織「すげぇカッコ…こんだけ暑いのに…」
伊織「しかも、あのキモい絵…ゲージュツは爆発ってやつ? ま、いっか…」

8/29
伊織「あぁー…2学期始まんの、もうマジすぐじゃん…」
伊織「つーか、来年もう高3だもんな。なんか、速えーよなぁ…」
伊織「あれ、あの子…」
ドレスの少女「…また、君?」(伊織慌てる)
伊織「あ、いや…」
伊織「つーか、驚いたな。覚えてたんだ、オレの事?」
ドレスの少女「そっちもでしょ…」
伊織「いや、君ホラ、割と目立つカッコだしさ…」(無視してスケッチブックに夢中)
伊織「あのさ…なに描いてんの?」
ドレスの少女「絵だけど?それが何?」
伊織「ああ、別にどうとかは…無いけどさ。」
伊織「ただ、そやって熱中できるモンがあんの、イイなと思って。」
ドレスの少女「意味なんて無い…ただ、描きたいから描いてるだけよ。」
伊織「ふうん、そっか…」(伊織去りつつ)
伊織「…それ、出来上がったら、オレにも見してくれよな。」
ドレスの少女「……。」

8/31
伊織「よう、またまた会っちゃったな。」
ドレスの少女「そっちが勝手に来るんでしょ。」
伊織「オレ、順平ってんだ。」
伊織「君、名前は?この辺に住んでんの?」(無視してスケッチブックをたたみ立ち上がり去ろうとする)
伊織「オイ、ちょっとその手!?」
伊織「待てって!ケガしてんじゃんかっ!」
ドレスの少女「ちょっと、この間から何なの!?用も無いのに付きまとわないで!」
伊織「そんな、放っとけっかよ!血ぃ出てんだろっ!?」
伊織「ほら、手出せって。縛ったりとかしないと。」
ドレスの少女「何を慌ててるの?」
伊織「はぁ?慌てんだろ、フツー。」
伊織「すぐ医者に見せろよ。てか、ついてってやろうか?」
ドレスの少女「……。」
ドレスの少女「…ヘンな人ね。」(去ろうとしつつ)
ドレスの少女「チドリよ。」
伊織「は?」
チドリ「私の名前。順平が訊いたんでしょ?」
チドリ「あの絵…もうすぐできるから。」
チドリ「私の描いたものは、私にしか分からない。でもそんなに見たきゃ…来れば?」
テレッテッテーテレッテッテーテレッテッテーテレッテッテーテレッテッテーテレッテッテーテレッテッテーテレッテッテー

9/4
伊織「よっ、チドリ。」
伊織「この前のケガ、あれからどうした?」
伊織「え、アレ…傷は?跡も無い…?」
伊織「意外と軽かったのか…?」
チドリ「順平はさ…何をしてる時自分は生きてるって思う?」
伊織「え、さぁな…息してる時とか?」
伊織「ハハ、つか考えた事ねーや。」
伊織「チドリは、やっぱ絵描いてる時か?」
チドリ「どうかな…こんなの全部、ただの落書きだし…」
チドリ「自分の事なんて…分からない。」
伊織「そっか…」
伊織「隣、いっか?」(隣に座る)
伊織「オレさ、実は1コだけあんだよね。充実してっかなって、思える時がさ。」
伊織「まぁ、なんつーか、正義のヒーローやってる時かな?」

伊織「今日と明日の間にある誰も知らない時間…そこは、選ばれた力を持つものだけの戦場!」
伊織「影の怪物から人々を守るため、ヒーローは今日も戦い続ける!」
伊織「っとまぁ、そういう感じでさ、充実の瞬間っスよ!」
チドリ「……。」
伊織「えっと…鼻で笑ってツッコむとこだぜ?冗談だから。」
チドリ「それ…あなた1人で戦ってるの?」
伊織「お、おいおい、真に受けんなって。」
チドリ「誰も知らない時間の中なんでしょ?」
チドリ「なら…誰も知らなくて当然じゃない。」

チドリ「誰も知らなくて、誰も誉めてくれないのに、戦ってるんだ。」
チドリ「エラいね。ちょっと見直した。」
伊織「そう…かな?」
伊織「こんな話、信じてくれちゃうとは、思わなかったな…」
チドリ「ねぇ、それ、もっと訊きたい。」

伊織「なんか…不思議だよな、君。」
伊織「んーと…ま、いっか。じゃ、これ絶対ヒミツにしてくれよ?」
伊織「ペルソナって超能力みたいのがあってさ。それ使えるヤツだけが、怪物をたおせんだ。」
伊織「けど誰でもペルソナ使える訳じゃなくて、だから選ばれた何人かで戦うしかない。」
伊織「仲間はダチとか先輩でさ…こう見えても、オレ入ってからは連戦連勝なんだぜ?」
チドリ「へえ、楽しそうね。」
チドリ「順平が来てから連勝って事は、順平は、チームのエースみたいなもの?」
伊織「ま、まあな…」
伊織「リーダー的な役割…ってとこかな。」
伊織「とりあえず、オレがいないと始まんないって感じ?」
伊織「作戦はじまったら、みんなオレの指示で動くんだ。結構大変なんだよな、リーダーってのも。」
チドリ「……。」(スケッチブックをたたみ立ち上げる)
チドリ「ありがとう…順平。楽しかった。」
伊織「そ…そっか?」
チドリ「でももう時間。また明日…会いたいな。」(去る)
伊織「へへッ…また明日、か。」
伊織「…ヨシッ!!」

9/5
伊織「チドリ、今日居なかったな…やっぱ、もっぺん探してみっかな…」
伊織「でも、流石にマズいか……作戦あんだしな、今日。」
伊織「作戦か……考えてみりゃ、あの子を守る為の戦いでもあるしな。」
伊織「なんか、そう考えっと、やる気出てきちゃうな…」
伊織「つか、これこそまさに正義の戦いってヤツか?」
伊織「…オシッ!」
覚えのある声「動かないで!」
伊織「えっ?」

伊織「イテっ…」
覚えのある声「拍子抜けね…こんなに無防備だなんて。」
覚えのある声「…これで、この建物のフロアは全部?」
伊織「ちっくしょ…、"力"が出ねェ…」
伊織「いい加減にしろよ……チドリ。」
チドリ「頼みたいことがあるの。」
チドリ「あなたの仲間に、私の言う通り、命令を出してもらうわ…」
チドリ「通信くらい、できるはずよ。」
伊織「オレが…命令?」
チドリ「言う通りにするなら…何もしない。」
チドリ「作戦の"中止命令"を出して。簡単でしょ?」
チドリ「今やってるのだけじゃない。今後の作戦も全部やめるように言って。」
伊織「!!」
伊織「作戦をやめろって…まさか君…"あの連中"の…」
チドリ「早くして。」
伊織「……。」

チドリ「! …もう作戦は終わってしまったみたい」
伊織「!? …分かんのかよ!?」
チドリ「分かる…メーディアが教えてくれるから。」
伊織「メーディア?」
チドリ「私の…友達。」
伊織「チドリ…」
チドリ「それより…どうして"中止命令"を出さなかったの?」
チドリ「死ぬ事って、普通の人には一番の恐怖なんでしょ? …違うの?」
伊織「いや…オレはただ、命令なんかした事ねっつーか…したくてもできねっつーか…」
伊織「その…オレ、リーダーなんかじゃねえんだ…」
チドリ「! 全部ウソだったってこと? どうして…? …理解できないわ。」
伊織「なあ…1コだけ教えて欲しんだけどさ…最初っから、なんもかんも芝居だった?」
チドリ「?」
伊織「偶然会った事や、ケガとか、絵とか…ハナっから、オレの事知っててハメてた?」
伊織「つか、そっか、手のケガ…マジの傷ならすぐに消える訳ねぇもんな…」
伊織「ハハ、そっか…」
チドリ「あれは… !」
岳羽「!! 順平!?」
チドリ「ッ…もう戻ってきたの!?」(召喚器を取り出す)
桐条「なっ…ペルソナ使いなのか?」
チドリ「メーディア、おいで…」
伊織「! やめろっ、チドリ!!」
(伊織がチドリに体当たり。チドリの召喚器が吹っ飛ぶ)
チドリ「いやっ! か、返してっ!!」
幾月「おわっ!? いったい、いつの間に!?」
真田「運が悪かったな。悪いがコイツは使わせない。」
チドリ「!! メーディア!!」
山岸「私…今の今まで気付けなかった…私には…この力しか無いのに…」
幾月「山岸君でさえ何も感じなかったとなると、これはもう"攪乱する能力"って事だね…」
幾月「僕なんかもう、全然、サッパリ、カラっきし気付けなかったよ…」
桐条「訊きたい事が色々ある…君も、あのストレガとか言う連中の仲間か?」
チドリ「…私は…死ぬ…なんて… …怖く…ない…」
伊織「チ、チドリ…!?」
チドリ「…メ、メーディア… …私は… ……。」
桐条「ッ…話を聞ける状態じゃないな…精神がひどく乱れてる。」
桐条「しばらく安静にさせて、様子を見るしか無いだろう。」
伊織「チドリ…」

9/6
桐条「…もう一度訊くぞ。」
桐条「チドリというのは本名か? ストレガというのは、どういう組織だ?」
桐条「君ら3人の他にもまだ居るのか? ハァ…」
岳羽「ちょ…待ってよ、順平! 来ていいって言われてないでしょ!?」
伊織「!! チドリ…!」
岳羽「順平! あの…すいません。この場所、しつこく聞くもんだから…」
伊織「気分、どうだ? もう、落ち着いたんだろ?」
桐条「ああ…落ち着いたものさ。どんな検査も質問も、全て無言の拒絶だ。」
桐条「…そのスケッチブックも、取り上げるべきか?」
チドリ「!」
伊織「いいじゃないスか、そんくらい! こんなもん、取り上げたって、何もなんないスよ!」
桐条「どうかな。召喚器を取り上げた時は、だいぶ動揺していたみたいだがな。」
桐条「ペルソナの召喚器…君はあれを何処で手に入れた?」
チドリ「メーディア… !! 返してよっ!! 返してっ!!」
皆「!」
真田「おい、むやみにその事に触れるなと言ったろ!?」
桐条「じゃあ、どうすればいい! ハァ… …次からは、誰かに代わってもらうか。」
真田「岳羽、看護師を呼んできてくれ。今日はもうここまでだ。」
真田「幾月さんには、俺から報告をしておく。」
チドリ「なんで…なんで取り上げるのよ…メーディア…なんで…」
岳羽「ほら、順平、行くよ。」
伊織「チドリ…一体どうしちまったんだよ…」

9/8
桐条「どうだ、山岸… …何かを感じるか?」
山岸「(首を横にふる)」
チドリ「……。」
桐条「ハァ…黙っていて、困るのは君だぞ。恨んで拘束してる訳じゃない。」
桐条「無意味な戦いを避けたいだけなんだ。」
(伊織が病室に入ってくる)
伊織「…チドリは?」
真田「またか…どういうつもりだ、順平。」
伊織「彼女、なんか言いました? オレに、話させて下さい。」
桐条「伊織…君はどうもこの件では冷静でいられないようだな。どうかしたのか?」
伊織「それは…正直分かんねーっス… …襲われたのも、分かってる。」
伊織「けどなんか、放っとけないんス! お願いしますッ!」
山岸「順平くん…」
(山岸、自分の座っていたベッド近くのいすを伊織にゆずる)
伊織「…元気だったか? スケッチブック…取られなくて、よかった…」
伊織「絵を描くのだけは、やっぱ、ホントに好きなんだな…」
チドリ「……。…関係ない。」
山岸 真田 桐条「!」
山岸「しゃべった…」
チドリ「こんな絵、私以外には理解できないし…」
伊織「! お、おい、チドリ?」
チドリ「?」
真田「チッ…またか!」
伊織「なんスか、これ!? なんで血が!?」
真田「自分でやっちまうんだ。…クソッ、危なそうな物は、取り上げたつもりだったが。」
伊織「!」
桐条「…理由は分からないが、放っておくと、すぐそうするんだ。」
桐条「もっとも、信じられない治癒速度のせいですぐに治ってしまうようだが…」
チドリ「離してよっ!」
伊織「じゃ、あん時の手の傷も、君が自分でやったのか!?」
チドリ「…言っとくけど、心配してくれなんて、言ってないから。あんたの勝手な早合点でしょ。」
伊織「…やめろって。…やっちゃ駄目だ。…心配とかして、言ってんじゃない。」
伊織「…やって欲しくないんだ。チドリに…そんな事さ。」
桐条「すぐに医師が来る。…君らは、もう戻れ。」
山岸「行きましょ、順平くん。」
(山岸と伊織、病室を去る)
桐条「…喋れるじゃないか。」

9/
伊織「よっ、チドリン!」
チドリ「…やめてよ、それ。」
伊織「そうトンガんなって。ほらこれ、スケッチブック。そろそろ使い切んじゃないかと思ってさ。」
チドリ「! そんな事…順平に頼んだ覚え無い。」
伊織「ヘヘッ、やっとまた"順平"って言ったな。…もう呼んでくれないのかと思ったぜ。」
荒垣「…どうだ?」
桐条「何とか、話し始めた。ただ、今のところ、取り調べにはなってないがな…」
真田「それだけでも前進だろ。俺たちには、口も聞かなかったんだ。ところでお前…なんで来た?」
チドリ「ウッ…!!」
伊織「チドリ!? ど、どした!?」
チドリ「うっ…くは…」
皆「!」
桐条「今のは…ペルソナ!?」
荒垣「チィィッ!」
(荒垣がチドリの口に薬をねじこむ)
チドリ「ハァ…ハァ…」
伊織「チドリ!」
荒垣「心配ねぇ…ペルソナが"暴れた"だけだ。」
伊織 真田 桐条「?」
荒垣「コイツらは、俺らとは違う…ペルソナを"飼い慣らせねえ"んだ。だから"制御剤"が要る。」
荒垣「自分のペルソナに寝首をかかれない為にな…」
桐条「"制御剤"…? お前…"ストレガ"の事を知ってるのか?」
荒垣「レールを外れて初めて、見えたモンもあるさ…」
荒垣「俺の持ってる薬は、医者に渡しておく。…後ぁ任せる。」
(荒垣、病室を出ていく)
真田「待てシンジ! オイッ!」
(真田、荒垣を追って病室を出る。)
チドリ「わた…し… …順平?」
伊織「よ、よかった…! マジ、死んじゃうかと思ったぜ…」
チドリ「なにそれ… なんで、そんな顔してるの? 死ぬなんて怖くないのに…」
伊織「怖くないって、オイ…」
チドリ「死なんて、あした目が覚めないだけ…ただそれだけじゃないの。」
伊織「な、何言ってんだよ! つか…マジで言ってる、それ?」
チドリ「?」
伊織「オレはヤだよ! チドリが死ぬなんて、オレはイヤだ!」
(このあたりで桐条が空気を読んで出ていく)
チドリ「順平…」
伊織「怖くなきゃイイとか、そんな事じゃねえだろ? チドリが死んだら、オレ、ヤなんだよ!」
チドリ「フフ…順平って、ヘン…」
伊織「ったく、ヘンはどっちだよ…」

9/12
伊織「今日は、先輩達は来ないぜ。…けど、召喚器とかは、やっぱり返せねぇってさ。」
チドリ「…別に、期待はしてないけど。だから、ここで監視してるんだろうし。」
伊織「あ、この前のケガ、だいじょぶか? …って、そうか、すぐ治っちゃうんだったな。」
伊織「…そういや、チドリ、今日は、絵とか描いてねえの…?」
チドリ「…別にいいでしょ?」
伊織「ああ、そりゃ、もちろんいいけどさ…」
伊織「あれ、しおれちまってんな。外まだアチぃしなぁ。」
伊織「あ、いいって、オレ替えてくっから… !」
伊織「すげ…なに今の!?」
チドリ「…私のを少し分けただけ。」
伊織「治癒の力って…こんな事まで出来んだ! すっげ、マジックみてぇ…なんか、チドリって、すごいよね。」
チドリ「別にスゴクないよ。順平だって、力があるんでしょ? これだって、その1つよ。」
伊織「まあ、そうなんだけどさ…オレの場合、それ以外が何にも無いっつーかさ。」
チドリ「?」
伊織「オレ…この力を取ったら正直、何もないんだ。"正義のため"なんて、口ばっかでさ…」
伊織「オレほら、ハンパってゆーかさ…何のために戦ってんのか…」
伊織「…つか、何のために、生きてんだろうな…」
チドリ「何のために…生きる。何のために…」
伊織「ガキの頃はさ、バカみたいな夢とか、あったけどな…
チドリ「…夢?」
伊織「メジャーリーガー。…アホだろ? まぁ、ガキんときなんて、そんなもんだろ。」
チドリ「分かんないな…」
伊織「?」
チドリ「私は…小さい頃の事、あまり覚えてない。覚えてるのは…白い部屋…ずっと、真っ白…」
伊織「? ふうん…」
チドリ「病院は嫌い…」
伊織「そ、そっか… …… ゴメンな…」
チドリ「でも、ここに居れば、順平が来る…だから、今はここでいい。」
伊織「! チドリ… そ…そっか。なら、全然、来るよ…オレ…」

11/6
伊織「よう、チドリ。」
伊織「悪ィな、ここんとこ来らんなくってさ…色々あって、ちっとな…」
チドリ「……。」
伊織「? え…どした?」
伊織「そっか…タカヤとジンってやつの事…聞いたのか?」
伊織「話さなきゃとは思ってた…チドリの仲間だったやつと、オレら、戦ったワケだし…」
チドリ「(首を横にふる)」
伊織「え…その事じゃねえの?」
チドリ「やっぱり…怖い。…苦しい。」
伊織「?」
チドリ「順平…」
チドリ「順平は、あと2年経ったら…どうしてる?」
伊織「2年…?」
伊織「えと…さあな。進路とかは、まだ決めてねーし…てか、なんで?」
チドリ「(うつむく)」
伊織「あ、そう言や、チドリ最近あれやんなくなったよな? 自分で傷つけちゃうヤツ。」
チドリ「え…? ああ…そうね…」
伊織「良かったぜ。つか、こんなキレイな手してんのに…」
チドリ「…!! 触んないでよッ!」
伊織「! え…あ、ゴメン、そんなつもりじゃ…」
チドリ「痛くて…苦しい。」
チドリ「順平が来ると、前は楽しかった。良い気分になる事もあった。」
チドリ「でも今は…全然違う。」
伊織「ええッ?」
チドリ「痛い…苦しい… こんなの… 我慢できない…!」
伊織「な、何だよそれ…全然分かんねえよ!?」
伊織「オレ、何か嫌われるような事した? 訳を聞かしてくれよ!」
チドリ「(首を横にふる)」
チドリ「順平… もう…来ないでっ!」
伊織「! チドリ…どうして…」

11/22
作戦室
岳羽「何ですか、今の呼び出し!?」
桐条「山岸が、反応を見つけたんだっ! …私達ではないペルソナ使いが、タルタロスの前に来ている!」
天田「ペルソナ使いって、まさか…」
真田「ストレガ…か。…生きていやがった。」
岳羽「影時間が消えなかったと思ったら、今度はストレガ復活!? ったく、どうなってんの!?」
真田「山岸、誰が見える?」
山岸「数は1人だけです。ただ…」
真田「?」
山岸「この子…確か病院に居たはずじゃ…」
伊織「!」
山岸「!? ヤッ…なにこれ…入って…くる… キャアッ!!」
桐条「どうした!?」
チドリ「(通信画面から)…久しぶりね。」
SEES「!」
伊織「チドリ!?」
桐条「通信を乗っ取ってるのか!?」
チドリ「あなたたち…やっぱり本当に目障り…消すことに決めたから。」
チドリ「来て…」
(チドリの通信ジャックが途絶え、山岸がふらつく)
桐条+主人公「!」
岳羽「どういう事…!? 彼女いま、病院に…」
岳羽「てか順平! あんた、何か知ってんじゃないの!? 順平…?」
伊織「うっせーよっ!!」
岳羽「!」
伊織「オレが訊きてーよ!! クッソー!」
(伊織、作戦室を走り出る)
岳羽「ちょっ…順平! 待ちなさいよ!」
桐条「罠かも知れないが、相手はストレガだ。放ってはおけない。」
桐条「…それに連中に会えば、 今の状況を知る手掛かりになるかも知れない。
山岸「気をつけて下さい。私が感じた反応は1人ですが、残りの2人も潜んでいるかも知れません。」
桐条「何をして来るか分からない。作戦時と同じく、戦闘メンバーを選んでくれ。」
桐条「決まり次第、すぐに伊織を追うぞ。」

タルタロス前
伊織「おい、チドリ! どういう事なんだ、訳を聞かせてくれ!」
チドリ「……。」
伊織「こんな事する理由なんてねぇじゃんか!」
伊織「そりゃ、オレあんま頭良くねえし、色々マズったかも知んないけどさ…」
伊織「でも、俺たちが戦うのなんて、ぜってーオカシイって!」
山岸「順平くん、危ない!」
伊織「!? おわっ!?」
チドリ「ちっ…」
伊織「そんな…チドリ…」
真田「下がれ順平! 話が通じる状況じゃない!!」
山岸「これ以上は危険です! …気持ちはわかるけど、順平くん、今は下がって!」

戦闘後
伊織「チドリ!」
チドリ「触らないでって…言ったでしょ…」
伊織「チドリ、教えてくれよ… なんで、こんな…」
チドリ「一番怖いのは…死ぬ事じゃない。一番怖い事…」
伊織「?」
チドリ「それは…"執着"してしまう事…」
チドリ「そうなれば失くすのが怖くなる。物だって、命だって、なんだって…」
チドリ「だから私たちは、いつだって今という時間を楽しむだけ…」
チドリ「…なのに順平は、私に、要らない苦しみを持ってきた…」
伊織「え…?」
チドリ「順平と一緒に居ると、怖くなかったものが、なんでも怖くなる…」
チドリ「無くすのが怖い…死ぬのだって怖い…」
チドリ「一緒の時間が終わっちゃうのが…怖い…だから、私…」
伊織「チドリ…?」
山岸「! この気配…!」
桐条「どうしたっ? !」
(タカヤ、ジン登場)
天田「アイツら、やっぱり…!」
真田「出やがったな…死に損ないどもが!」
タカヤ「フゥ…チドリ…やはりもう駄目のようですね。君は彼らに毒されてしまった…」
伊織「何が駄目だ! ふざけんなよ、この亡霊ヤロウが!!」
タカヤ「フ…亡霊などではありませんよ…」
タカヤ「生に"執着"などしなかった我々を、運命はそれでも"生かした"…」
タカヤ「私は"選ばれた"のです。」
伊織「テメェ…」
伊織「もう決めたぜ! テメェらにはもう、指1本触れさせねえ!」
伊織「チドリはオレが、死んでも守る!」
伊織「チドリ、オレと来い! こんなヤツらと居ちゃダメだ!」
タカヤ「…フッ。」
真田「!! 避けろ、順平ーッ!」
SEES+チドリ「!」
伊織「え…」
チドリ「順…平…」
山岸「!! イヤァァァァ!!」

病室?
伊織「!! …!?」
チドリ「よかった…気が付いた。」
伊織「チドリ…? あれ…オレ、確か…」
チドリ「私…間違ってたみたい…」
チドリ「怖いのも、心が痛いのも、順平が居るせいだと思ってた。」
チドリ「だって、順平と会うまで、1度もそんな事なかったから…」
チドリ「でも順平に会って、私…初めて考えたの…自分がどうしたいかって…」
伊織「? 君の…したい事?」
チドリ「私…順平と一緒に居たい。ずっと一緒に居たい。」
伊織「! あ、えと、あの…オ、オレだって、君と…」
チドリ「でも…辛いの…だって、あと少しだから…私たちは、あなたたちと違う…」
チドリ「最初にペルソナを得たときから分かってた…"ストレガ"が、命を失う日。」
伊織「え…!?」
チドリ「考えたら、すごく怖かった…自分が死ぬ日の事なんて、今まで一度も想像した事無かった…」
チドリ「死ぬって…"もう会えない"って事なのね…」
伊織「チドリ…」
チドリ「だからね…これで良かったの。順平は…こんな所で死んじゃダメ。」
伊織「俺が…死ぬ? えっ!?」

タルタロス前
伊織「…あっ!」
山岸「順平くん!」
岳羽「順平!」
伊織「オレ…は…」
チドリ「よかった…」
真田「信じられん…蘇生させたのか…」
山岸「私のと逆…命を感じ取るんじゃなく、放出するペルソナ…」
山岸「でも、それで人ひとりを蘇らせるなんて…そんな事したら…」
伊織「チドリっ」
チドリ「聞こえる…順平の生きてる音…トクン、トクンって…」
伊織「え…?」
チドリ「これで私は…順平の中で、生きる…ずっと…一緒…」
伊織「おい、チドリ…しっかりしろって! な、何言っちゃってんだよ…おい!」
チドリ「これからはね…私が…順平を、守るよ…ずっと…」
伊織「あ…ああ、オレもだ! オレだって君を守るよ! だから…!」
チドリ「やっぱり…いい気持ちだね…順平と居ると…いい気持ち…」
伊織「チドリっ!」
チドリ「大好き…順…平… あり…が…とう…」
伊織「チ…ドリ? …うそだろ?」
伊織「チドリ… …返事してくれよ… チドリィィ!! あああぁぁぁぁぁぁ!!」
タカヤ「愚かな… こんなにも下らない最期を選ぶとは…」
伊織「下らない…?」
タカヤ「ん…?」
伊織「(召喚カットイン)…ぅああっ!!」

決意の心が新たな力を呼び醒ます…

ジン「…!?」
タカヤ「なっ!?」

なんとペルソナ"ヘルメス"から
 "トリスメギストス"が覚醒した!

伊織「うおおぉぉぉー!!」
ジン「!」
伊織「ハァ…ハァ… 許さね…ウッ」
真田「順平ッ!」
タカヤ「ほう…大した見世物だ。ならこちらも、相応の返礼をしなければ。」
タカヤ「!?」
ジン「やめときや、タカヤ…」
タカヤ「ッ…何故です!? 放しなさい!」
ジン「アンタには先がある! ここで無理したかて…意味あらへん!」
タカヤ「私はもっと大きな事を成します。
タカヤ「影時間を消す手立ての無いあなた方など、もはや捨て置こうかとも思いましたが…」
タカヤ「…いずれ決着を付ける日も訪れそうですね。」
伊織「待てよっ!!」
真田「よせ、もう無理だ!」
伊織「放せっ、俺は…!」
真田「彼女にもらった命だろっ!」
伊織「!」
真田「託されたんだ…無駄遣いするな。」
伊織「……。チドリ… チドリ… オレ…オレ…
伊織「こんなの、キツ過ぎっけど… でもさ…オレ1人の命じゃないんだよな…
岳羽「順平…」

<12月10日>
「お前のせいじゃんか…
 そんなエラいもん抱えながら、気づきもしねえでさ…
 お前が育てちまったんだろ!
 お前のせいみたいなモンじゃねえか!!
 何とかしろよ!!
 お前特別なんだろっ!?
 …くそ!!
 分かってんだよ…けどさ…
 こんな話、ホントはしたくねんだけどサ…
 オレの親父…酒に溺れててさ…
 いわゆる依存症ってやつ?
 コツも知らねえのに、
 土地だかでヘタ打って、それ以来な…
 正直、ケーベツしてた…親父の事。
 現実から目ぇ背けて、酒喰らってさ…
 でも…親父のそういう気分…
 今オレ、すげぇ分かんだよ!
 解決しねえって分かってたって…
 怖えモンは怖えんだよ!!」

12/21
風花「あれ…順平くん?」
順平「あ…風花じゃん。」
風花「何してるの? こんなところで。」
順平「いや…別に。浮かない気分の時は…よく来ちまうんだよ、ココ。」
風花「そのスケッチブック…」
順平「チドリと初めて会ったの、ここなんだ…」
順平「風花は、なんでここに?」
風花「家に帰ってたの。最近、ちょくちょく通ってるんだ。」
順平「そっか。」
順平「なんかさ…風花、変わったよな。初めて寮に来た時と、全然ちげーや。」
風花「そっかな…」
順平「前は正直、ただ気が弱いって風だったけど、今は…違ってるよ、うまく言えないけどサ。」
風花「順平くんも…変わったよ。」
順平「? ゆかりッチにも言われたけどサ、それ。でもオレ、全然自覚ねーや。」
順平「この前だって、やれ"怖ぇ"とか"カッコつけんな"とか1人で騒いでてさ…」
順平「みっともねーったら… ハハ。」
風花「そんな事ない。」
順平「でも、マジ怖かったんだよ。てか…今でも怖ええ。」
順平「…けど、考えてみたら、迷ってる場合じゃないって気づいた。」
順平「影時間の事、もし全部忘れたら、チドリの事とかも、忘れちまうだろ。」
順平「オレ、あいつがいなかったら、今、生きてないからさ、ハハ。」
順平「…それだけは、死んでも"ノー"だ。」
風花「怖いと思うのは…逃げてないからだよ…誰だって同じ…恥ずかしいことじゃない。」
順平「風花…」
風花「でもね、だからこそ私… みんなを絶対、守りたい…」
風花「ホントは影時間だって、普通に考えたらすっごい怖い事のはずでしょ?」
風花「けど私たちは、ペルソナに目覚めて今こうしてる…」
風花「この先どうなるかなんて、まだ何も決まってないわけだし…」
風花「今のこの思いに、正直でいたいの。」
順平「今の思い…か。…やっぱ優しいな、風花は。」
順平「行くか…みんなで。」
風花「うん。」

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最終更新:2009年03月14日 00:43