6-69「佐々木視点&キョン視点」

中学生の頃「好きな人はいないの?」と事を聞かれる度に、
そんな人はいない、と答えていた。
ただ、いつも頭には彼の顔が浮かんでいた。
私と彼の間には確かに特別な感情が存在していた。
しかし、それは友情であって恋愛感情ではなかった。
お互いにそれ以上必要とはしていなかった。
卒業式の日、私達はごくありふれた挨拶だけで別れた。
私達の友情は変わらないとお互い知っていたから。
今でも時々「好きな人はいないの?」と聞かれる事がある。
私の答えはいつも変わらない。
そんな人はいない、と言っていた。
彼の顔を思い出しながら……。

そして、私達は再び出会った―――


中学生の頃「好きな奴いないのか?」と聞かれる度に
そんな奴はいない、と答えていた。
ただ、いつも頭にはアイツの顔が浮かんでいた。
確かに俺とアイツは一緒にいる事が多かった。
だが、そこに友情はあっても恋愛感情は無かった。
お互い恋愛感情が入り込むと友情が壊れてしまうと分かっていた。
卒業式の日、俺達はいつも通りに過ごして、そして別れた。
俺達の友情は変わらないとお互い知っていたから。
今でも時々「好きな奴いないのか?」と聞かれる事がある。
俺の答えは変わらない。
そんな人はいない、と言っていた。
ただ、思い浮かぶ顔はあの頃とは違っていた……。


そして、俺達は再び出会った―――

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最終更新:2008年01月31日 14:38
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