37-544「変化球投手・佐々木、キョンにストレートが投げられない」

くっくっくっ、ところで愛とは一体、何なのであろうか?
これは非常にシンプルでありながらも実に難解な問題だ。
何故なら愛とは不可視にも関わらずに人類はそれを求めてやまない。
存在がはっきりと確認出来ないものを何故?
愛し愛され、守り守られ、帰属する場を持つと言う安心感が欲しいが為のものなのだろうか?
それは自己防衛本能?それともただの自己満足?独占欲?
それも偏ってはいるが一つの愛の表現形式なのかもしれないね。
相手が受け取ってくれるかどうかは分からないが。
そう、つまり愛とは人と人とのキャッチボールではないのかと僕は考えている。
僕が例えば…そうだね、例えば…例えばだよ!これはあくまで例として出すのだからね!
ぼ、僕がキョ…キョンにそう、愛を表現するとしよう!!
いいかい!?キョン!例えばだからね!深く考え過ぎないでいてくれたまえ!
そ、それがどんな表現形式なのかは分からないが、
その愛にキョンは気付き、受け取って確認し、それ相応でキョンなりの表現で応える。
このやり取りはいわば愛をキャッチボールしていると考える事は出来ると思わないかい?
となると、「愛というものは精神病」などと理由を追い求めても
きっと答えに辿り着く事は無いのではないかと最近、考えている。
何故ならお互いがキャッチボールする事によって愛が形作られるならば
一人で自己完結出来る代物ではないと言う事だから。
ただ一緒にいたい、ただ見つめていたい。
それだけで心が優しい安らぎと心地良い刺激で踊り出しているのを感じているだけで
君は幸せではないかい?

うぅ~…やっぱり駄目…。
キョンの前で女言葉で話そうと思っても緊張しちゃって結局、
こんな堅苦しい言い回しになってしまう…今更、キャラ変えて突っ込まれると恥ずかしいし。
ちょっとアピールしてみたんだけど、キョンは…気付いてくれないんだろうなぁ~。
ただでさえ鈍感な彼に小難しい事言っても実に無駄。
でも、はっきりと想いを言っちゃうと気まずくなって親友としても駄目になる可能性もあるし。
どうやれば人並みの女の子みたいに可愛く甘えたりするのって出来るようになるんだろ…?
ふぅ~…私の馬鹿…。


佐々木の雨、時々気紛れ保守シリーズ

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最終更新:2011年11月10日 03:20
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