「ね、ねぇ、おかさぁーん。こ、この頭おかしくないかな?」
「こんなスカートより、着物の方がいいかなぁ・・・・?」
「あらあら、いつもクールな貴方が、どうしたの?」
朝からこんな感じで僕は、落ち着けない。
今日は、キョンと初詣に行く約束をしてしまったからだ!
元日は、SOS団に取られちゃったけど、キョンは、2日目には、僕との約束があると言って断わってくれた。
とっても幸せ・・・・・・
玄関の呼び鈴が待ち遠しい・・・・・・・
ああ。
どうしてこんなにドキドキするの?
キョン。君を待ってるこの時間が、とても苦しいよ。
そして、とても嬉しい・・・・・・・
君がどんなエスコートをしてくれるのか、ずっと考えていた。
「寒いだろ?」って、コートの中で手を握り合ったり、
肩を抱かれたり、屋台のたこ焼きを二人で分け合ったりして・・・・・・・
私って結構、妄想家よね。キョンがそんなに気を使えるわけがないのに
こんなにはしゃいじゃって・・・・・・・
ああ。もう、約束の時間が来てしまう。
どきどき、どきどき胸が押しつぶされそう。
早く来て。もう、どうにかなっちゃうよ!
「ぴんぽーん」
………………………………………
………………………………………
…………………足がすくんで動けない。(ToT)
そんな私を笑いながら、お母さんが扉を開けてくれた。
「新年明けましておめでとう。佐々木。」
「あ・・・・明けましておめでとうございます・・・・・・キョン・・・・」
きっと今の私は、焼けた備長炭より真っ赤っか。
でも、キョンは、言ってくれた・・・・・・・・
「佐々木。そのスカート、似合ってるぞ」
ヘナヘナと倒れそうな私の手を取って、キョンが優しく笑ってくれた。
こんなの想像してなかった。新年早々、こんなことがあるなんて!!!!
でもきっと、今年は、いい年になるわ。
そんな期待を私は感じていた・・・・・・・。
最終更新:2009年03月14日 22:53