48-247「Mother!?Brotherキョンが変-!!」

佐々木「一樹ちゃん!可愛いでちゅね-?バブー!くっくっくっ」

一樹「あぶぅ!ママァ!」チュパチュパ

佐々木「よーしよし!高い高いでちゅよ-」タカイタカイー

一樹「バブー」キャッキャ

キョン「本当にお前は子供が好きだな…」

佐々木「うん!キョンとの愛の結晶だからね!くっくっく」

キョン「おいおい…もう結婚して5年だせ…新婚気分は勘弁してくれよ…」

一樹「ばぁばぁ!!」


…俺と佐々木は5年前結婚し今は北海道に住んでいる…

そして結婚6周年に差し掛かる一月前の今日はあのスマイル野郎がくたばってから10年がたった日だった…

11年前…

「キョン!あんたまた遅刻ね!!罰金よ罰金!」

「へいへい…」

「おはようございます.いつもすいませんね」ヘラッ

「おはようございますぅ!!」
「…」
「いつも悪いねぇ!キョン!くっくっく」
「-学習-能力-欠陥--」
「ふん….よく同じ失敗を繰り返せたものだ…」
「時間には間に合ってるんですが…要領が悪いんですねッ!」

「はぃはぃ.すいませんね…」

「じゃあとりあえず何時もの喫茶店ね!キョンの奢りで!」

………………

「じゃあいつも通り爪楊枝をひいて!」

「ふ-.私は藤原君と有希!キョンと佐々木さんと京子ちゃん!古泉君はみくるちゃんとすっちん!じゃあこのメンバーで適当に回ってきて!」

「はいよ」

というわけでこの日はこのメンバーで適当に回って昼にまた集まって解散した.

この意味不明な不思議探索に佐々木達が加わってからもう数ヶ月か.早いもんだな

まぁそんなこんなで不思議等が見つかるはずもなくこうして一日が終わるのだった…

まぁそんな感じで月日は流れ

今日は三年生最後の夏休みだ…

「HEY!!Brother!?電話-!」Pull!Pull!

「…はぃはい…そんなデカイ声で言わんでもわかる.あと変な英語を使うな!」Pull!

「えぇ-だって先生が日頃から使えって言ってたもん!」Pull!

へいへい…そうですか…

ガ チ ャ

「水着と十分なお金をもって自転車でいつもの場所!」

ガ チ ャ

…あの?受験生なんですが…?え?っていうか凄いデジャブなんだけどぉ!!

「誰?」

「さぁな.バカである事は間違いないがな」

「谷口君?」

「・・・」

Sisterとのそんなやり取りは軽くやり過ごし俺は一先ずいつもの場所に向かった。

まぁ息抜きも悪くないかな…

カラカラカラ……

着いた…やっぱこいつらも一緒か.
まぁ宇宙人とハルヒ以外はそこそこまともな奴らだから去年や一昨年よりかは比較的ましか?

女性陣の水着姿も楽しみだしな.いや?佐々木は中学の時にみたっけ?
いや!しかし!高校生と中学生ではこれまた色々と!

「なに鼻の下のばしてんのよ!!」

「あぁ?…あぁ…で今日は…って.まぁプールか…」

「もぅ.変態なんだから!バカキョンは!」

「…これだからガキは…」
「-典型的-平凡-」

うるせ-よテメーら。

「まぁ男の子なんてこんなものですよね!」
「くっくっく…!!」

「じゃ…行きましょ!」

……………

ハイ!そんな訳でこの後はお約束通り俺はハルヒと橘を乗せてチャリをこいだ!こぎまくった!
因みに古泉はチャリに朝比奈さんと佐々木を乗せてった。
藤原は長門と周防をのせて車で行きやがった…ぶっ飛ばしてやろうか?

はい!着いた!

「ゼェ…ゼェ…」

「もぅ!だらし無いわねぇ!」
「んん!もうっ!古泉君と藤原さんに負けちゃいましたよ!!」

自転車で車に勝てるのはどっかの警察官と執事だけで十分だぜ………ガクッ

その後はプールで夕方頃まで遊んだ!

他の奴らがどうしていたかと言えばハルヒと佐々木と橘と朝比奈さんと古泉と俺は流れるプールやウォータースライダーで遊び倒し

長門と周防と藤原はほとんどプールサイドで置物となっていた!

あの畜生は一度プールに叩き落としてやったがな!ざまぁみろ!カスめ!
まぁ…あいつはどうやら水泳は得意だったようで結局散々な目に会わされたのは俺の方だったが…

…………

で!そんなこんなで夏休みの繰り返しもなんとか127回に押さえ新学期が来ちまった!

そして学校が始まり谷口に彼女が出来たり国木田が名門大学に合格したり藤原の糞が新車を買ったりした!野郎わざわざ電話で呼び出してきゃがった!

「大変だ!事件だ!」てな!

まぁ当然ムカついた俺は奴が居ない間に痛車に劇的ビフォーアフターしてやった!
それもめだかボックス×学級王ヤマザキ仕様にな!!!
エンブレムはまりもっこり!!やったぜ俺!

そして冬休みに突撃!
事件は起こった!

「あぁあ….どうして冬ってのは眠くなるんだろうなぁ…」

「えっ?あなただけでしょう?僕なんて寒くて逆に目が冴え渡ってますが…っていうかヒーターこっちにも向けてくれません?」

「…ほらよ」

「あぁ…すいません…あぁ…確かにこうしたら眠くなりますね」

「だろ?」

「なんか釈にさわりますがね…」

ガチャ「すいませーん…遅れましたぁ…」

「あぁ朝比奈さん.わざわざすいませんね…」

朝比奈さんはハルヒの要求に応え大学生となった今でもお茶を入れに来てくれている!
まさに天使じゃないか!

「朝比奈さん.こんにちは」

「こんにちは古泉君!あっ…長門さんも.こんにちは!」

「…こんにちは…」

ドンッ!!!

「みんな-!ってあれ?みくるちゃんもう来てたんだ!?感心ねぇ-…ってそれよりも今度のクリスマスはみんなでお鍋するからね!有希の家でいい!?」

「大丈夫…」

「じゃあ決定ね!」

そうして俺達は長門のマンションに向かった。
暖房も効いてるしな!

「おじゃま~!」
「おじゃまします」
「おじゃましま~す」
「よっこらしょういち…っと…」

「じゃあまず飾り付けね!あ.あとキョン!あんたは階段でこけちゃだめだからね!バカなんだから!」

バカは余計だ「はいよ.そりゃどうも…」

で!飾り付けは何事も無く終わった!

本当に何事も無く終わった!

問題はそこからだ!

「じゃあ解散!」

「失礼します」
「お疲れ様で~す」
「お疲れさん。」
「お疲れ様…」

「ハァ…受験生だってのにこんな事してていいんだろうか…」

長門もハルヒも古泉も国木田も進学は問題なさそうだ…
谷口と俺ぐらいか…

「あっキョン!」

「なんだ佐々木か。」

「こんな時間に何してたの?」

「クリスマスの飾り付けをな…」

「あぁ…!あれか!そういえば呼ばれてたよ!」

「だろ?あっ…そういえばお前はどうするんだ?進学。」

「あぁ.僕は特にやりたい事もないから普通に行けそうな所行くよ。出来たら地元がいいんだけどね….キョンは?」

「俺は…正確には…まだかな?」

「あぁそうかぁ…。あっ折角だからちょっと話して行こうよ!そこに公園あるし!」

「あぁ良いよ。」

はぃ!それだ!

それをハルヒはみちゃったんだなぁ!

こんな時期にだ男女が二人夜の公園で話してたら第三者が思いつくのはそれなりに決まってくる!

初恋限定のカッパ野郎と女の子みたいな甘ずっぱい展開だ!

ハルヒはこう考えたんだろう!

「あの二人出来てたんだ….こんな世界終わればいい….でもキョンと佐々木さんの幸せを壊すのはなぁ…」

そんな複雑な感情が発生させるのは…閉鎖空間だ…

結果…古泉は神人に殺された.

人が死ぬってのは以外とあっさりしたもんだ…

まぁその後は当然色々あった!

だが…1番危険性があったハルヒによる改変は一切なかった.

古泉がひょっこり生き返りヘラヘラ笑って部室に顔をだすことも閉鎖空間が発生することもだ…

その後ハルヒはなんと外国に旅だった!!

そんなこんなで俺は佐々木と結婚して子供を作って…今に至る

子供の名前が一樹なのは俺が決めたんだ

昔ハルヒと閉鎖空間に閉じ込められた時あいつは「僕が生まれたら」とか言ってたからな!

で!!!!!

本当にややこしいのはここから!!

しかし!!

俺(リアル)は今から飯食って学校に行かにゃならんからちょっとペース落ちる!!

下手くそな上にペースの悪いSSでごめんね!ごめんね~!!

で冒頭部分になる…

佐々木「そういえば古泉君が死んじゃったの今頃じゃなかったっけ?」

キョン「…あぁ.そういえばそうだな.」

佐々木「時間が立つのは早いなぁ-…僕達ももうおじちゃんおばちゃんだね!」

キョン「いや…まだお兄さんだと思いたいんだが….しかし古泉が死んだ時よく何もおこらなかったもんだ….あといい加減僕はやめろ.近所のガキに同性愛者と思われるだろ.現に山下の所の糞ガキに質問された。」

「えっ…そうなのかい?」

「そうだ。」

「わかったよ…。で…古泉君の事なんだけどさ…」

「なんだ?」

「実はあの時世界がそのままだったのは僕が力を使ったからなんだ…」

キョン「…。」

って全然直って無いじゃないか…いや.それはどうでもいい…どうでもよくないけどどうでもいい…

キョン「どういう事だ?」

佐々木「そのまんまの意味さ…涼宮さんは閉鎖空間も起こさないほど落ち着いちゃいなかった…古泉君が死んでから色々と苦しんでたよ」

キョン「…なぜだ」

佐々木「知ってたからだろう.」

キョン「なにをだ」

佐々木「自分が古泉君を殺した事を」

キョン「…!??ハルヒはそこまでわからんはずだぞ!?」

佐々木「確かに現実に誰かに言われたわけじゃないはずだよ…でもわかるんだよ.自分が何者かとね…」

キョン「何故だ?」

佐々木「力を持ってる人間にしかわからないだろうけどうっすらと潜在しているんだよ…自分にどんな力があるかが…」

キョン「そうなのか……。で…力を使ったとは?」

佐々木「キョンには言ってないかも知れないけど僕の力は涼宮さんにある力から分裂したものでね.涼宮さんの作る閉鎖空間や神人を鎮めるための力なんだよ…」

キョン「…」

佐々木「でもね.理由はわからないけど本来涼宮さんに備わってたその能力は分裂してしまった…。古泉君や橘さんみたいな超能力者は鎮静能力が分裂し封印される際に最後の力を与えた為にああいう事になったのさ…」

キョン「それで…?」

佐々木「能力はしばらくの間は封印されていたんだけどね…ちょうど君と卒業以来で初の再会を果たした頃かな?封印が解かれはじめたんだ.」

佐々木「そして古泉君が死んだ頃には殆ど力は取り戻していたのさ…まだ完全じゃないけどね…。
そしてそんな時古泉君は死んだ…僕は直ぐさま涼宮さんとコンタクトをとった…。案の定彼女は落胆しきっていて世界がいつ崩落してもおかしくはない状況…。だから力を使って.涼宮さんの力を鎮静した。」

キョン「ほぅ」

佐々木「でもね力は完全じゃない…涼宮さんの持つ力を押さえ切れるのにも限度がある…。その間に涼宮さんが綺麗さっぱり元気ハツラツになっていたならいいんだけど恐らく彼女はまだ…。うっすらとした罪悪感に悩まされているだろうね.外国の地で。」

キョン「もし力が抑え切れなくなればどうなる?」

佐々木「正確な事はわからない.僕は涼宮さをじゃないからね。」

キョン「まぁな…」

佐々木「ただ最も起こり得るのは…時間の巻き戻しだろうね…」

キョン「あぁ…そうか…」

佐々木「うん.ただ外国に行った涼宮さんが綺麗にふっ切れていたら話は別だけどね…彼女に限ってそれはないね」

キョン「何故わかる?」

佐々木「女の勘かな?」

キョン「そういえばお前はマジな女だったな」

佐々木「うわぁ!酷いなぁ!子供まで産ませといて!」

キョン「ははは…」

…………なんて笑ってる場合じゃったんだなぁこれが!!
まぁ…何をしたらいいかもわからんのだが…

そして半年ほどたった日の朝!俺はデジャブを体験した!

………………

「ふわぁ…」ポリポリ

「…………」

「……い?あぁ?」

「…………!?」

「Brother!?朝だよ~!!!」ドタン!!

「うわっ!!」

「あれぇ~?キョン君が起きてる~?」

「…!?え?え?」

……………………

目の前にいたのは…小学生だか中学生だか見分けの付きにくい中途半端な時期の妹だった…

まぁ馬鹿な芸人みたいな英語の使い方は間違いなく中二病…いや.中一病の妹だ.ドラクエの主人公の名前にアラストールと命名した妹だ……


…・・・・・

あれ?まさかあっちが夢か?いや?まさか?

妹「どうしたの?」

キョン「なぁ…お前のやってる…ドラクエの主人公の名前ってアラストールだったっけ?」

妹「…!?え!?なんで知ってるの?キョン君に教えてないのに!?…あっ!勝手にやったでしょ~!?」

教えていらん!俺はドラクエ派じゃない!FF派だ!
…っていうか

キョン「やっちまったよ~…やっちまったなぁ~…」

妹「あっ!!やっぱりやったんだ!?そういうのプレパシーの侵害っていうんだよ!!キョン君のバカァ!」

それを言うならプライバシーだカスが。
あと俺はバカじゃないキョンでも鹿でも馬でもない頼むからお兄ちゃんと呼んでくれぇ!お兄様でも可!

キョン「あぁ…まぁ良いや…所で今は何月だ?」

妹「…?9月だけど?」

キョン「そうか.ありがとよ。」

妹「うん…お母さんがご飯だって!」

キョン「わかった.今いくよ」

携帯をみた…日曜日か…

俺は食事を済ますと直ぐに長門に電話した…とりあえず困ったら長門。これは高校を卒業しても結構続いたな.…今は高校生か…。

連絡をとった後マンションへ直行した

………………………

キョン「…というわけだ」

長門「あなたが無意識の内に過去へもどった人間だと言う事は事実…」

キョン「そうか…」

長門「しかし」

キョン「…?」

長門「思念体.天蓋領域ともコンタクトをとったが涼宮ハルヒが原因とは考えられない…」

キョン「….は?いや…じゃあ佐々木か?」

長門「原因はあなた.あなたが全て無意識の内に行った事…」

キョン「どういう事た」

長門「あなたが自分で気付くのを今までまっていた…けれどあなたが望むなら解る事全てを教える」

キョン「…」

そりゃ迷ったさ
全てを知って自分が化け物だなんて知った日にちゃあもう…

だが聞いた…

やらなくて後悔するよりやって後悔した方がいい…

どっかの殺人鬼がいってたっけ…

…その真実は俺にとって狂い死に炊くなるようなものでなく…

目の前が真っ白になる.俺程度の生物にとって途方もない出来事だった…

長門「簡単にいえばこの世界の創造主はあなた…いや.あなたから自然に湧きでたもの…貴方の自由意思で出来たものではない。」

キョン「---」

長門「さらに細かく言えば貴方はこの世界とは違う世界に存在する者であり貴方はその世界の何者かによって一つの実験台として使用されている.その結果産みだされたのがこの世界」

キョン「…」

正直完全には理解できない…だがなんとか理解できるだけを理解した…そして下手なSSでしばらく佐々木関係ないじゃんとかVip臭いとか不自然とか思われるかも知れませんが勘弁してください.最終的に佐々木ENDですからといった事を考えながら聞いた…

キョン「何の実験台だ…」

長門「おそらく貴方が属する種の思考パターンを採取する為のサンプル.正確な目的は不明」

キョン「ほぅ….それで1番の疑問だが」

長門「なに?」

キョン「結局の所.この世界は俺の夢なのか?」

長門「それは違う.この世界は幻覚世界でなく実体世界.ただしその土台は人工次元の中に存在している」

キョン「…つまりここにいる俺達はリアルなショーケースの中に入れられたクローンみたいなものか?」

長門「それでも大体は正確」

キョン「そうか…。ところでだ.…もとの時間に戻すにはどうしたらいい?」

長門「貴方の中の引っ掛かりを無くす事.そしたら答えはでる」

キョン「何故?」

長門「この世界は貴方の潜在するな不自由意思のもとに存在しているから.」

キョン「ちょっと解りづらいが.それは例えるなら夢を見てるときにお菓子を食べる前に目が覚めるようなものか?」

長門は少し悩んだようなそぶりをみせた後.答えをだした…

長門「そう」

キョン「そうか…」

長門「あなたの気掛かりは?」

キョン「とりあえずは古泉が死んだ事とハルヒが苦しんでる事だな」

長門「じゃあそれが恐らく…鍵」

キョン「…とりあえず今日は日曜日だよな?じゃあ今のうちにハルヒと佐々木以外には知らせとくべきかな?」

長門「…ごめんなさい.ちょっと待って…」

キョン「なんだ?」

長門「…外世界の何者かがこの世界に介入している可能性がある…」

キョン「…あぁ.そういえばそうかもな…」

長門「注意して欲しい…彼等にとって貴方は所詮実験台.実験として貴方の妨害をする可能性は十分にある.…そして彼等の技術は我々からして途方もなく発達した物である可能性が非常に高い」

宇宙人から我々という括りで扱われた人類は俺が世界初かもな…いや?
全人類同時だからこの場合は?
…なんて余計な事だ
…癖になってるな…。…!!
もしかしてこれは何者かがより多くの思考パターンを採取するために植え付けた思考パターンなのかも…ってほら!またいらんことを…

キョン「わかったよ.ありがとう…」

やっと言えた…

長門「いい…それよりこれを…」

長門が空気を掴むようなそぶりをみせた途端に長門の右手には魔法使いのステッキらしきものが握られていた…まぁ素敵…。…またいらんことを…

キョン「何だそりゃ…?」


長門「ステッキ」

だよね

キョン「…で?」

長門「このステッキをもってて…」

長門はそういうとなんとそのステッキを俺の体の中に押し込みやがった!!
入るの!?

キョン「…!?ってこんなのどうやってつかうんだよ…?」

長門「必要な時になれば出て来る…」

キョン「…ああ…」

そんなこんなで長門にステッキ入りヒューマンに改造された俺は
事態の解決に向けてハルヒと佐々木を除くバージョンアップしたSOS団の面々を集め情報を共有するための旅に出た

ちなみに長門はついて来ている…まぁ何かと便利だしな…

俺はまず古泉とコンタクトをとった!

………………………

古泉「…」

キョン「まぁ…そういうことさ…」

古泉「…あ…はい…」

そりゃあな…
自分がくたばったなんて聞いた上に
異世界がどうのこうので貴方はおまけ中のおまけでした!!
なんて話しを聞けば言葉もなくすさ…

まぁよ…せめてもの救いは今度は長生き出来るかもしれんというところだろう…

古泉「…まぁ.落ち込んでも仕方ないですよね…」

キョン「おっ.流石だな!」

長門「…立派」

古泉「とりあえず解決策ですがやはり今の所は僕が死なないようにするという事と涼宮さんが閉鎖空間を発生させないようにすることですね」

キョン「そうだな」

古泉「まぁ.とりあえず他のメンバーにも連絡をとりましょう」

キョン「えっと…残りは朝比奈さん.橘.周防.藤原か…」

古泉「まとめて….は駄目ですか?」

キョン「…まとめて話すか!もう時間もないしな…」

……………………

キョン「…わけだ」

みくる「はぁい.わかりましたぁ」
橘「はい.了解しました」
周防「-解っ-た-」
藤原「閉鎖空間でくたばるとはマヌケな奴だな…」
橘「わかったから黙りなさい」
藤原「…ちっ…」

キョン「で…どうする?」

古泉「そうですねぇ.連絡をとって全員が情報を共有した所で.やる事は僕が死んだ時点で僕が死なないようにする事と…」

キョン「と?」

古泉「対象の変化.又は死亡時点を変更されうる可能性を考え各々警戒した行動をとる事です」

キョン「ああ…」

そういえばそうだった
未来と言うのはちょっとした弾みで善くも悪くもなるもんだからな…

そして話しあいを終え俺達は解散した

まぁそんなこんなである程度無事にすぎて本来なら古泉が死ぬきっかけをつくるはずの日

俺は誰とも合わないように隠れながら帰りなんとか無事辿り着いた

当然古泉は死なずハルヒが自責の年を感じ外国に傷心旅行に出る事もなかった

だが-それでも俺はもとに居た時代に戻る事は出来なかった…

まぁ大方予想はついているが…

キョン「長門…これはどういう事だ…」

長門「貴方のいた未来は消失した」

キョン「そうか….もう未来は取り戻せないのか…」

長門「出来なくはない…が.それでは古泉一樹が死亡した未来にしかならない」

キョン「…お前が昔ハルヒを消失させた時…世界は全然違うものになっていた…あんな事は出来ないのか?」

長門「出来る…けれど」

キョン「けれど…なんだ…」

長門「あれは作り物の世界.それにせいぜい一年の範囲.かなり無茶苦茶な世界になる…」

キョン「そうか…」

長門「あなたは好き?」

キョン「なにがだ?」

長門「その世界が」

キョン「ああ.子供もいたんだ…」

長門「そう…けれど」

キョン「なんだよ」

長門「その未来は異世界人の作った世界.あなたが作った未来ではない」

キョン「は?」

長門「よく考えて」

キョン「?」

長門「あなたは何で佐々木さんと結婚したの?」

キョン「…?何故って….愛しているからだ…!?あれ?しかし何で結婚していた?記憶にはない」

長門「おそらくこのタイムリープの理由は貴方の拒否反応」

キョン「拒否反応?」

長門「そう.異世界人のした精神介入に対し実験台である貴方はショックを起こし歴史を巻き戻し介入をなかった事にした」

キョン「…なんだと」

長門「だからあの未来はもう存在しない.そして異世界人はこれからも介入してくる可能性がある」

キョン「…てことは.俺はいつになっても自分の未来を掴めないってのか?」

長門「そんな事はない」

キョン「なにか方法があるのか?」

長門「異世界人を倒し実験台である貴方を開放する…ただ」

キョン「まだあるのか」

長門「貴方が開放された瞬間この世界は崩壊するかもしれない」

キョン「…」

まさか.俺の行動一つで世界がすっとんでしまう何てないだろうとは思って居たが…まさかなぁ

本当にそんな事が起こりえるなんざぁ…
安くなったなぁ世界…

キョン「…そうか.それで仮に異世界人をぶっ飛ばすとしてその異世界にはどうやって行けばいいんだ?」

長門「閉鎖空間…。閉鎖空間が異世界への扉…」

キョン「…まぁ.一番異世界らしい場所ではあるよな…。…で?閉鎖空間をどうすれば異世界にいけるんだ?」

長門「涼宮ハルヒと佐々木の持つ閉鎖空間を一つにする必要がある」

キョン「…まぁ良くわからんがお前がいうならそうなんだろう…じゃあ合体させる方法は?」

長門「なんとかする」

流石ご都合主義の申し子長門有希だ!!

良く考えればハルヒが消失した時だって理由はともかくどんなパワーをつかってあんなとんでも世界を作っちまったのかは良くわかってないもんなぁ

キョン「そうかい…頼むよ」

……………………

時間はたち.今俺は長門古泉と橘の四人で融閉鎖空間の中に居た

どうやらこの融合された空間ってのは.早い話しがハルヒと佐々木を同時に怒らせるなりして長門のとんでもパワーによって同じ場所に閉鎖空間を発生させる事によって出来たらしい

しかし閉鎖空間とはいうもののハルヒと佐々木の力が重なっているためとても静かだ.
そして色が気持ち悪い!写真のネガのような配色となっている!

そして俺はこの空間にあるという異世界との扉の前に居る…!

あぁ…!!

やっぱりな!

そこはSOS団の部室だった!

その扉はネガ色の世界のなかで異彩を放ち
水に油を垂れ流したような薄気味悪い色で光っていた…

長門「この先はあなた一人しか行けない.…大丈夫.成るように成る…」

あぁ…そりゃなんでも成るようになるだろうよ
古泉だって成るように成ったから死んだんだ.…まぁ生きてるがな…

古泉「まぁ.大丈夫でしょう!何とかなりますよ!」
橘「キョン君なら大丈夫ですよ!」

黙り給えエスパー諸君…

周防「-死んだ-ら-どこに-」

あぁ…世界の中心にたのむよ…景気よく撒いてくれ・・・

キョン「じゃあ…そろそろ…」

ガチャ

……………----

キョン「うっ!!!」

眩しい!予想はしてたがやっぱ眩しい!!

……………………

気がつくと…

そこは…

-----
「…あれ?もう行ってきたの?」

「今でていったばかりじゃないですかぁ?」

「忘れものでもしました?って…別に無いですよね…」

キョン「…!?…え?」

ハルヒ「なによ?トイレ行ったんじゃなかった?」

キョン「なにって…?」

ハルヒ「…寝ぼけてるの?」

キョン「いや…!?俺は…!!」

これは無い…
SOS団が全員いる…

…!?

二人の自分…

ここに居る筈がなく.同一人物が二人居る事を疑問にもしない奴ら

ヤバイ…
動物的な勘が叫んだ

(逃げよう…)

俺は掴んだままのドアノブを回し.扉をあけ.廊下にでた…

筈だった…

ガチャ
………………………

うそだろ?

…そこにいたのはSOS団だった…

まぁ…有り得ない訳で.
だってドアの向こうに在るのは廊下でしょ…?

ハルヒ?「なにしてんの…?」

俺は迷わず部屋を出た…

ガチャ

ありえない…

廊下だろ?ここにあるのは?


またしても…自分を含めた団員が勢揃いしていた…

ハルヒ「…?何してんの?」

俺は迷わず扉を開けた

ガチャ
…………………

…!!!!

これはありえん!!


そこには5人のハルヒがいた…

キョン「…おい」

ハルヒ×5「なに?」

キョン「でてこい…異世界人…」

ハルヒ×5「え?異世界人なんかどこにいるっての?」

…何故だか解った…
色々理由を考える頭が書き手に無いとか913SHの電源が勝手に落ちて苛々してるとかじゃない…!!

直感…だ

キョン「ロッカーだな」

ハルヒ×5「…」

ダダダダッ!

ハルヒ×5「!!」

俺は走った…ロッカーへ

やっぱりだ…ハルヒ×5は俺を取り押さえにきやがった…

まにあうか?

間に合え!!間に合え!!

バタン!!


…………………

…間に合った

キョン「…!?」

俺は信じがたいものを目撃した…

真っ白な部屋の中に訳のわからないスタイリッシュな機械が所々置いてあり

その中にカプセルのような者があり…その中に…

俺が眠っていた…

?「おやおや…よく来れたねぇ…」

キョン「!?」バッ

そこにいたのは決して人間の形では無いムーミン谷に山ほどいるあの白いやつみたいな生物だった

?「…まぁ道はあったにせよ.君達にここまで来る事が出来るとはね…」

キョン「…お前は何者だ…」

?「何者…?…何者かと聞かれれば困るなぁ….」

キョン「…?名前はないのか?」

?「…名前?名前もないよなぁ…」

キョン「…じゃあいい…何でもいいが…あのカプセルの中にいるのは俺だろう?」

?「そうだねぇ…君だね…」

キョン「…目的はなんなんだ」

?「目的…?」

キョン「何の為に俺をあんなカプセルに入れている!?」

?「強いていうなら…あの生物の情報を採取しているんだろうね…」

キョン「….何故だ…」

?「何故?…知りたいからだろねぇ…」

キョン「…?それだけか…」

?「…そうだよ.それだけだよ…」

キョン「…頼みがある…」

?「なんだい?」

キョン「俺を開放してくれ…」

?「…わかったよぉ…でも…」

キョン「でも…?」

?「君の皮膚や血液を少しもらうよぉ…」

キョン「何故だ?」

?「サンプルが無くなるからだよぉ…」

キョン「…?人間ならいくらでもいるだろ?」

?「…いない」

キョン「…何故だ!?」

?「…まだわからないよぉ.だから君で調べてたんだよぉ」

キョン「どういうこった!?」

?「宇宙を散歩してたらたまたま君のカケラを拾ったんだ…家に帰って再生したら君ができたからぁ…君の種について研究したんだぁ…」

キョン「…俺の居た世界はなんだ?」

?「人工で作った次元に君の記憶や思考から採取した世界を再現してたんだぁ」

キョン「たまにいじったか?」

?「いじったよぉ…反応を知りたかったからぁ…」

キョン「…そこの俺を起こしたらどうなる?俺の世界は消えるのか?」

?「消えないょお…データは結構あるからね…」

キョン「そこの俺を返してくれないか…いや…譲ってくれないか?」

?「いいけど…別にすごい力とかは得られないよ…?」

キョン「ああ…わかってるさ…」

?「じゃあこっちへきてこのボタンを…」

俺はカプセルについているボタンを押した…

プシュー………

キョン「うわっ!!」

………………………

俺にいつかの記憶が流れ込んで来た…

あぁそうか.佐々木は昔俺の彼女だったのか…
ハルヒは…!?
姉上!?…うわっ

ていうか朝比奈さん姪っ子か
古泉は普通に友達で…

谷口や国木田は…いきつけのタコ焼き屋か…

長門は…?

まさか長門があこがれのお天気お姉さんだったなんて…

…こう見てると今の世界もいいもんだな…

訳のわからん所もあるが…

それは深層心理とやらがややこしくしとるんだろう…

………………………

?「大丈夫かい…?」

キョン「うん?」

?「気がついたぁ?」

キョン「あぁ…」

しらんまにカプセルの中に寝てしまっていた…

?「どうだい?」

キョン「…中々だよ….まぁちょっと気持ち悪い感もあるが…」

?「…もう帰るかい?」

キョン「あぁ…ただ…」

?「なんだい」

キョン「もう…俺の世界をいじるのをやめてくれないかな…」

?「…わかったよ…」

キョン「そうかぃ…そりゃどうも…」

?「じゃあ…もう帰すね…」

キョン「…あぁ」

?「…あれ?」

キョン「どうした?」

?「…ごめん.君のもと居てた世界なんだけど…」

キョン「なんだ!?」

?「扉が…閉じちゃったみたいなんだ…」

キョン「えっ…じゃあ」

?「帰れない….…ただ.なにか.力があれば扉が出来るんだけど…」

キョン「…力?…」

…ステッキ

キョン「…これでどうだ?」

?「えっ?…ああ…それは…何故君が?」

キョン「これを知ってるのか?」

?「…名前はしらないけど…僕から数億年まえのご先祖様がお守りとして自分の力を形にしたステッキだよ…」

キョン「…そうか…」

?「じゃあそれを体に戻して」

キョン「こうか?」

?「それで元の世界に帰りたいと願いながらめを閉じるんだ…」

キョン「わかった…うっ」

来た!タイムスリップした時の比べものにならない程の揺れが!!

………………

きがつくとそこはグランドだった…

そしてそこには異世界旅行を見送ってくれた連中が揃っていた…

キョン「おぉ…かえって来れたか…」

古泉「あ.無事帰って来ましたね!お疲れ様です」

橘「お疲れ様!」
周防「-奇跡-ね-」

長門「…」

キョン「長門!ありがとうな!」

長門「いい」

古泉「所でどうでした?異世界って所は?」

キョン「あぁ…」

……………………………

俺は一通りの出来事を話すと.なんだかんだで疲れたのでそのまま家に帰った…

そしてベットに横になると少しだけ考えた









(中略)*1










妹「Mother!?Brotherキョンが変-!!」



完結

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最終更新:2009年10月29日 00:13
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