71-488『ふらくら時間-誤-』

一年ぶりに再会した佐々木。ハルヒは不興げな顔だ。
「キョン、この方は?」
「キョン、この人との関係は?」
……はい?何か質問の意味が違っ……
「……はぁ?ただの団長と団員だけど?」
「そう?ならよかった。一年も連絡しない浮気者の事だから、てっきり余所に目が行っているのかと思ってね。」
…………はい?
「キョン、僕なりの告白はしたはずなんだが?」
「お前が何を言いたいのか、さっぱりだ。」
ハルヒは鬼のような顔をして俺を見ている。
「僕は親友から恋人を作ると決めている。僕の異性の親友はキミだけだ。……これがどういう意味か、如何に愚鈍なキミにもわかるだろう?」
「待ったぁ!あんた、佐々木さんって言ったかしら?SOS団は恋愛禁止なのよ?!」
「そんな意味のない集まりなどやめたまえ、キョン。」
「無視すんな!!」
……お、おい。無茶苦茶怖いんだが?
「フン!私なんて、キョンと(夢の中で)キスしたんだから!」
おいいいいい?!あれは夢と片付けていただろ!
「なにィ?!」
さ、佐々木!何故お前もまた膝をつく?!勝ち誇るハルヒが、佐々木の前でふんぞり返る。
「くっ……!やはり悪い虫はついていたか……。しかしね、涼宮さん……」
佐々木が目を見開く。……ダメだ。猛烈に嫌な予感しかしない。
「私なんて、キョンに透けブラ見られたうえに、その後も自転車の後ろに乗っていたんだから!」
「あああああああああ!」
は、ハルヒ?!何故そんな絶望に満ちた叫びを?!佐々木、何故そんなに勝ち誇る?!
「ひょっとしたら、その時の残像がキョンの【禁則】のお手伝いをしていたのかも知れない!どうだい?愛の歴史が、ポッと出のキミとは違うんだよ!」
やめろ!よせ!前者は事実だからこそ笑えない!
「私なんてねぇ!」
「私は!」
醜い女同士の争い……。当事者が言うなだと?じゃあお前らならどうやってこの場を収める?
いつの間にか、二人の脳内設定で俺は恋人に昇格したらしい。今、二人は俺を挟んで15分以上呪詛を呟いている。
「「浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した浮気した」」
「浮気云々の前に、お前らには告白すら受けていないんだが?」
「「ほう。『には』ね。」」
この余計な一言で、血の雨が降った事は言うまでもないな?
あ?告白?シャミセンだよ。

『ふらくら時間~♪』

END


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           〈__八_,〉      . ゙l.__」__,!    (-x- )   キョネンノ 18キンゲー ナノデ
.                      〈__八__〉    w  )~ ググルサイ ゴチュウイヲ
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最終更新:2013年08月04日 17:19
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