11-917「佐々木たちに酒を飲ましてみた」

佐々木たちに酒を飲ませてみた。

佐々木「うぅ、キョン……グスン、なんで僕を捨てたんだ」ウッウッ
キョン「はあ?」
佐々木「き、グスン、君さえ『一緒の高校に行こう』って言ってくれたら、僕だって北高に──」ウッウッ
キョン「馬鹿なことを言っているんじゃない」
佐々木「グスッ、そうすれば僕らは離れ離れにならずにすんだのに。思い出したら、また、う、うわぁぁん」
キョン(こいつは泣き上戸か。意外だな)


橘「ちょっと、聞いてるんですかキョンさん」ヒック
キョン「何だよ。目が据わってるぞ」
橘「やっぱり聞いてない……。いいんですあたしなんて。どうせ誘拐犯でヘタレで必死ちゃんですよ」
キョン「おいおい、誰もそんなこと言ってないだろ」
橘「いーえ、皆そう言うに決まってます。フン、あたしだって好きでこんな性格してるんじゃないのです。
  どうせロクな超能力だって持ってませんよーだ。誘拐のときだって背伸びしてました無理してましたー」
キョン(こいつは絡み酒か。ほっとこう)


藤原「現地民、全然飲んでないじゃないか。ほら、ついでやるよ」
キョン「おっとっと、悪いな」
藤原「……なあ、今だけでいいんだ。アンタのこと、『キョン』って呼ばせてくれないか?」
キョン「ああ、好きにしろよ」
藤原「ありがとう、キョン……」
キョン(こいつはまた随分丸くなるもんだ。ちょっと気持ち悪いが)


??「キョンさん、ほら、飲んで飲んで」
キョン「……誰だ?お前」
九曜「やだなあ、九曜ですよう。(ゴクゴク)ああ、美味しい。ほら、グイっと行きましょう、グイっと」グイグイ
キョン「ぐわ、やめろ、こら。か、間接キ──」
九曜「冗談ですよう。ふふ、赤くなっちゃって可愛いっ」
キョン(こいつは饒舌になるのか。性格も軽くなりやがって)



佐々木「グスッ、聞いているのかキョン!僕は、僕は」ウッウッ
橘「ちゃんと聞いてくださいキョンさん!あなたはいっつもそうなのれす!」ヒック
藤原「キョン、僕と友達に──」
九曜「キョンさん、はい、あーんして」

鬱陶しかった。



佐々木「何が鬱陶しいだ、鈍感め!僕がこのくらいの酒でどうにかなるはずがないじゃないか」ムカムカ
藤原「全くだ。せっかく──その、なんだ、友達になってやろうと思ったのに」ムカムカ
橘「あれ?キョンさん帰っちゃったんれすか?」ヒック
九曜「……あなたは──いつも通りね──」

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最終更新:2007年07月20日 21:08
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