7-712「実は佐々木はキョンに対して想いを寄せていなかった説」

じゃあ、いっそ新説として
「実は佐々木はキョンに対して想いを寄せていなかった」説を指示してみよう。
佐々木はキョンを好きではなく、あっこらへんのは全部演技。


‥‥‥じゃあ、お前はなんだってあんなややこしい事をしたんだ?
と俺は至極もっともな疑問をぶつけた。
「分からないかい?」
佐々木はいつもの調子でくっくっと笑い、
「強情な女性と、鈍感な男性が結ばれる為には、少々荒っぽいトラブルも必要だということさ」
訳の分からないことを言い出した。
「もちろん君には理解できないだろうね」
確かに分からないが、面と向かって言うのは失礼な事を言う。
「いや、怒らないでくれ。理解出来ないからこそ僕は行動を起こしたのだから」
どうやら佐々木の中ではすべて完結しているようだった。

「そうだ。キョン。ひとつ、伝えておくことがあったんだ」
佐々木は笑いを納めると、真剣な表情でまっすぐに俺を見つめて語り出した。
「僕はいつまでも君の味方だ。何か困った事があれば尋ねてくるといい。
 涼宮さんに唯一対抗できるものとして、僕の力を貸そう」
心強い事を言ってくれた。だが、そもそも俺の味方を自称するなら、
ハルヒと戦うなんて事は考えないでほしいね。そっとしておいてくれ。
「と、同時に」
今度は微笑を浮かべて語句を継ぐ佐々木。
「僕は涼宮さんの味方でもある。このことも忘れないでおいてくれたまえ」

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最終更新:2008年01月26日 23:35
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