【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki
http://w.atwiki.jp/sasaki_ss/
【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki
ja
2023-09-03T11:42:50+09:00
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69-354「佐々木さんのキョンな日常 学園祭」
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1901.html
「しかし、暇だね」
「まあ、確かにな」
「少し計算違いだったよ。新生文芸部の文芸誌があんなに早く売れてしまうとはね」
今日からいよいよ北高の学園祭が始まった。
新生文芸部がとりあえずの目標として掲げた、学園祭での文芸誌の発行。
部員全員によるチェックを終えて、いよいよお披露目となった文芸誌は、漫画研究会やコンピ研の作品
とともに展示・販売されたのだが、販売から1時間も経たないうちに印刷した150部(一冊は図書室に寄贈
した)すべてさばけてしまった。
売り子で俺と佐々木は座っていたのだが、前評判が良かったらしく、次々と売れていった。文芸部だけ
じゃなく、SOS団も宣伝に協力してくれたおかげかもしれない。涼宮と古泉には、後で礼を言っておこう。
さて、予定よりはるかに早く文芸部誌を売り切った俺と佐々木は、とりあえず部室に戻った。
既に校内はお祭りムードの熱気に包まれ大賑わいであるが、文化棟のここは会場として使われておらず、
熱気もここまでは届いていない。各文化系クラブは、各展示会場に出っ張らって、ここにほとんど人はい
ない。
文芸部の部長・長門優希は自分のクラスの出し物に参加しており、朝倉は俺たちのクラスの委員長として
、俺たちのクラスが行っている出し物の運営と準備にあたっている。国木田は鶴屋さんの手伝いに行ってお
り、こちらに来れる状態でない。
いま、文芸部にいるのは俺と佐々木の二人だけなのだ。
「お茶でも飲むか」
俺は急須にお湯を入れ、少しおいてから煎茶の葉を沈めてしばらく置く。そして湯呑に注ぐ。
「いい香りだ。色合いもいいね」
これは朝比奈さんに教わった美味しい煎茶の入れ方である。朝比奈さんはついでに茶葉を分けてくれたの
だが、これが実にいい茶葉だった。
「お菓子を持ってきているんだ、キョン、食べるかい?」
ありがたくいただこう。
「しかし、キョン。君とここにいて話しているのも悪くはないが、せっかくの学園祭だ。楽しまなければ
もったいない気がする。二人でどこか見て回ろうか」
確かに佐々木の言うとおりだ。北高の生徒として、楽しむのも大事だな。
「そういえば、涼宮さんが九組でやっている出し物に僕たちを招待してくれていたんだ」
なにをやるつもりだ、あいつらのクラスは。
「『お客も店員もみんなでコスプレ喫茶』とか言っていたけど。涼宮さんと古泉君のアイデアらしい」
・・・・・・何考えているんだ。ん、そういえば、あいつが監督した例の、原作俺「SOS探偵団」はどこで上映
するつもりだ?
「映画研究部の作品と入れ替え制で、視聴覚教室で上映するそうだよ。自分がそれに出演しているのは
少し気恥ずかしいけどね」
それも見に行かなきゃならないな。
とりあえず、俺達は部室を出て、みんながいるところへ向かうことにした。
----
「お~い、キョン」
俺の後ろから大声で呼ぶのは、聞き間違えるわけがない、谷口である。
振り返ると、奴は一人ではなかった。
「お久しぶりです」
夏休みの旅行先で、偶然出会った谷口から「彼女」と紹介された美女――周防九曜がそこにいた。光陽女学院の制服
に身を包み、長い髪をなびかせている。
「谷口君に招待されたので友達を一緒に連れて来ました」
そうは言うものの、そこにいるのは九曜一人である。友達とやらは何処へいったんだ?
「何かこの学校に知り合いがいるらしくて、挨拶してくるとか言っていました。最近うちの学校に転校してきたのです
けど、たまたま北高に知り合いがいることを知って喜んでました」
偶然とはすごいものだ。その友達とやらもさぞかし喜んでいるだろう。
九曜を案内すると言う谷口と別れ、俺と佐々木は、学園祭のパンフレットを見ながら、何処を廻ろうかと考えていた。
「鶴屋さん達のクラスにでもいってみるか」
国木田が手伝いにいっているのだが、何をやっているのかはわからなかった。案内をみると「甘味茶屋・野点」となっ
ていた。
「茶道をとりいれた和風カフェてところかな」
とりあえず行ってみるとしよう。
「やあやあ、キョン君に佐々っち、よくきたっさ!」
笑顔で俺達を迎えた鶴屋さんの姿に、俺達は唖然とする。
派手さは無いものの、しっとりと落ち着いた和の装い。家紋付きの着物姿は、優雅さを感じさせる。
「いらっしゃい、キョン、佐々木さん」
鶴屋さんの横に並んだ 国木田の装いも紬仕立ての紺色の着物で、二人の姿はまるで名家の若旦那と女将さん
である。七夕の時といい、このコスプレコンビはとことん凝るようだ。
「二名様ご案内~」
教室の中は見事な茶室と化していた。
「いらっしゃい、キョン君、佐々木さん」
あでやかな着物姿の天使は、言うまでもない朝比奈さんである。他にも着物姿の生徒が何人かいた。
「皆鶴屋さんが用意してくれたんだ」
国木田の言葉に、俺は唸った。さすがは資産家。桁がちがうわな。
佐々木と並んで正座して座り、朝比奈さんが点てた抹茶を作法に従い、静かに頂く。
「美味しい」
苦みは少なく、お茶の風味がよく味わえる。添えられた柿の干菓子は程良い甘さで、この席に相応しい。
「結構なお手前でした」
俺と佐々木は揃って、頭を下げて礼を述べた。
鶴屋さんのクラスをでて、今度は長門のクラスへ向かうことにした。
「それにしても、国木田君と鶴屋さんは益々仲が良くなっているようだね」
うむ。何かあれば、鶴屋さんは国木田をご指名のようだからな。単なる先輩後輩の中じゃない様な気がするな。
そんなことを俺達が喋っていると、またしても後ろから声を掛けられた。
「あの、すいません」
声をかけて来たのは、俺達と同じぐらいの、光陽女学園の制服を着た女生徒だった。
「すいません、人を探しているんですけど」
その言葉で、俺はもしや、と思った。
谷口の彼女――九曜が言っていた、転校してきた友達とはこの女生徒のことだろう。
その女生徒の口から出た名前に、俺は少なからず驚いた。
「古泉一樹さんのクラスはどこだかご存じありませんか?」
ツインテールに結ばれた女生徒の髪の毛が揺れていた。
2023-09-03T11:42:50+09:00
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69-192「佐々木さんのキョンな日常 涼宮ハルヒの企みその6~」
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1898.html
涼宮さんと私は並んで歩いていたと思ったら走っていた。
公園を出る時、SOS団員の表情が不安げに見えたけど、何を心配しているのだろう。
団員達と話しているうちに、涼宮さんがキョンに興味以上の感情を抱いているのはわかった。好意と言い換えてもいいかも
しれない。
SOS団の設立のきっかけをつくったのは、キョンだというのは古泉君の弁ではあるが、その古泉くんは涼宮さんに思いを寄せ
ている。彼はどんな思いで私たちの話に加わり、どんな思いで聞いていたのだろう。
”私にとって、なくてはならない存在。そばにいて欲しい、そばにいたい。そう思える人です”
「ねえ、佐々木さん。キョンから聞いたんだけど、昔、佐々木さんは恋愛を精神病だ、って言っていたそうね」
その言葉にわたしは頷く。昔、キョンに言った言葉の中で、今は消したい発言№1に入るけど。
「私も昔同じ事を言っていたわ。恋愛を毛嫌いしていた」
「何で毛嫌いしていたの?」
「中学時代、自分でいうのもなんだけど、結構もてていたの。よくつきあってくれ、て言われたわ」
彼女程の美人なら人目を引く。交際を申し込んでくる男子はたくさんいただろう。
「とりあえず、私も試しに付き合ってみたりしたんだけど……でも、ダメね。ろくな男はいなかった」
涼宮さんは首を軽く横に振りながらそう言った。
「行動がワンパターンすぎる。別人なのにやることは一緒。直ぐに飽きちゃって、告白聞くのも馬鹿馬鹿しくなって……
その内誰も来なくなって、まあホッとしたわけなんだけど」
誰も彼女の心を揺り動かすような男子がいなかったのだろう。
「で、私は思ったわけ。こんなつまらない事をなんでみんなやっているのかな、てね。考えた末に出した結論は『恋愛は
精神病』だった。正常な神経じゃやってられない、そう思った」
「でも、今思うと早すぎた結論だったわ。単にあたしが興味をひかれるような男にであっていなかっただけね」
そして、彼女は出会ったのだ。彼女の心を揺り動かす存在に。
「私もキョンに出会うまでは、そう考えていたわ。直ぐに考えを変えたわけじゃなくて、キョンと一緒の時間を過ごす様になって
からだけど」
廻りくどいことは言わない。正々堂々と涼宮さんに私の考えを伝える。
「彼と一緒の時間を過ごすようになって、私も考え方が変わった。キョンは、周りの人には私のおかげで変わったなんて言われている
ようだけど、私も彼に影響を受けた。お互いに影響しているのよ、私達は」
私は立ち止まり、涼宮さんの眼を真っ直ぐ見る。
「キョンは私にとって大切な存在。今までも、そしてこれからもね」
----
少しの間、私達はお互いに何も言わなかった。周囲の音がやけに大きく聞こえた。
「最初から駄目と決めつけると、みすみす手に入る物を見逃すこともあるわ」
沈黙を破ったのは涼宮さんだった。
「佐々木さん、キョンとあなたの間には強い信頼関係がある。それこそ、誰も入り込める隙が無いほどね」
信頼関係。私とキョンを結ぶ絆の一つ。
「皆はあなた達の間に入る事は不可能だ、て言うけれど、でも本当にそうかしら?」
涼宮さんの口元に浮かんだ笑い。体育祭の騎馬戦の時に浮かべていた、何か企んでそうなあの笑い顔。
「人の考えは、心は変わる物。キョンがあたしや佐々木さんの考えを変えたようにね」
「キョンの心も変わると?」
「あり得ない事じゃないわ。全て物事は変化する。永久不変なものなんてないのだから」
小学校最後の年、私の両親は離婚した。それまでの姓から、私は佐々木という名字に代わった。
私のとってそれよりも衝撃的だったのが、あれだけ仲が良かったと私が思っていた両親の姿は、一面でしか
無かった事、人の心が変わる事だった。
涼宮さんが言っている事は正しい。人の思いは、心は変わるのだ。
けれど、だ。
「そうね。涼宮さんの言うとおりなんでしょうね。人の心は変わりやすい。それは確かなんでしょうね、でも…
…」
一息ついて私は言葉を続ける。
「変わりやすいからこそ、その思いを大切にしたいから、人は努力するのよ。その思いを守り、より強くする為に」
私の気持ち。守りたい、強めたい思い。キョンを思う心。
「涼宮さん、あなたはとても魅力的な人だわ。キョンの心を捕える事が出来るのかもしれない。けれど、あなたに渡すつもりはないわ」
キョンを、キョンの心を。
「宣戦布告とうけとっていいのかしら。でも、少し意外だったわ」
「何が?」
「佐々木さんがこんなに情熱的だったなんて。冷静で落ち着いた人だと思っていた」
私の中の”女”の部分。理性だけでは測れない感情の源。
「誰にでも意外な面はあるのよ。私にも、そしてあなたにも」
それから、私達は再び歩き出した。
直球勝負で、涼宮さんは来た。でも、その方がわかりやすい。私も受けて立つ。
彼女のキョンに対する思いと、私のキョンの対する思い。
どちらがキョンの届くのか。
「おもしろくなってきたわ」
涼宮さんはご機嫌だ。
「そうね。楽しくなりそうね」
私もくっくっくっと笑った。
----
”感情なんてものは人類の自律進化への道を阻害する粗悪な遮蔽物としか思えない。特に恋愛感情なんて
のは、一種の精神的な病だよ”
中学三年生の時のキョンとの会話。しかし、”真実”を知った今、”私”は重大な疑問を持つことになった。
自律進化の過程。統合思念体や、天蓋領域の存在が関心を持った、涼宮さんの力。”私”が”契約”によって
行使することになった”力”の鍵は、”感情”。
”私”の考えは間違っていたことになる。
長門優希。涼宮さん、そして”私”と並ぶ自律進化の可能性の具現者。統合思念体により生み出されながら、
自らの意思と過程において進化し”長門優希”となった。
3人に共通するものは・・・・・・
”鍵”
その名称で、涼宮さんに関わった組織及び存在すべてに観察されていた存在。
「なんだ、佐々木達の方が先についていたのか」
キョンがSOS団の団員たちとともに集合場所へやってきた。
「何か面白いものはあったか?」
「ああ、あったよ。かなり興味深いものがね。涼宮さんと二人で見つけられたよ」
私も涼宮さんも笑っていた。
「そうなのか?こっちはあんまり・・・・・・いや、ひとつだけあったな」
キョンは何故か古泉くんを見た。古泉君の微笑みが若干強張っていた。
「それじゃ、またな」
キョンと私は涼宮さん以下SOS団の団員たちに手を振って別れた。
「行こうか。キョン」
私は彼の手を取って、歩き出した。
「しかし、SOS団は、毎回あんなことをやっているのかね。単に涼宮の思いつきに振り回されているだけの
ような気がするが?」
「でも、僕にとってはなかなか有意義な時間だったよ。彼女とゆっくり話してみたいとは思っていたからね」
彼女の気持ちを知ることもできた。そして、私も彼女に気持ちを打ち明けた。
「まあ、お前がそう言うんだったら良かったんだろうが・・・・・・ところで、佐々木。話は変わるが、今日の夕食、
うちで食べていかないか?」
「母親は今日もいないから、君の家で一緒に食事させてもらえるのは嬉しいけど、でもいいのかい?夏休みの間、
散々君の家でご馳走になったから、しばらく遠慮しておいたほうがいいかな、と思っていたんだけど」
「うちの家族は佐々木が来てくれると喜ぶから、遠慮はいらないよ。佐々木のおかげで俺の成績も上がった、て
母親は喜んでいるし、妹はお前が相手してくれるから来るのを待っているしな」
キョンの家族。暖かく私を迎えてくれる、私が好きな居場所。
「それじゃ、お言葉に甘えて、お邪魔させてもらうよ」
「よし、わかった。ちょっと待ってろよ。今からうちに連絡するからな・・・・・・ん?」
「どうかしたのかい?」
「いや、メ-ルが来ていた。母親からだ。『佐々木さんの分は準備してあるから、一緒に食べてもらうように伝え
なさい』・・・・・・よくわかっているな」
「さすが君の母上だよ」
私もキョンも声をたてて笑った。
”涼宮さんが”私”に対してあのような行動に出るのはある種の規定事項だった。彼女の力が”鍵”に由来する以上、
当然といえば当然だ。
同時にある勢力がなぜ、あのような行動をとり、改変を行ったのもおぼろげながら分かりかけてきた。
とすると、その勢力が行動を起こすのは”あの日”しかない。
固定因子が発生する、最後の扉が開くあの日。
その日まで、私は意識を潜ませる。”私”は少し苦労するだろうけど、キョンとの絆を、彼への想いを強くして
ほしい。
2023-09-03T11:34:51+09:00
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Part71
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/2067.html
[[トップページ]] > [[SS]] > [[短編]]
-[[71-809「松竹梅」]]
-[[71-776「向日葵~終わらない、君との夏の夢~」]]
-[[71-771『海水浴』]]
-[[71-765『たとえばこんな関係』]]
-[[71-736『Heavy weather』]]
-[[71-719『気の合う二人』]]
-[[71-708「健全なシスコンのキョンと不健全なシスコンの藤原と…」]]
-[[71-686『太陽のジェラシー』]]
-[[71-640「お片づけ」]]
-[[71-616『Milky way』]]
-[[71-607『Baby rainy daily』]]
-[[71-605『Potato head!』]]
-[[71-593『ドラクエ4な関係』]]
-[[71-589『待ち合わせ』]]
-[[71-574「ポンジーが『いでじゅう!』の藤原ならば…」]]
-[[71-547『ぷちだん!』]]
-[[71-516『藤原散華―ハルヒちゃん風―』]]
-[[71-498『言葉なき恋唄』]]
-[[71-491『台風の目』]]
-[[71-471『未来設定おまけ2―きょこたん娘の神人狩り―』]]
-[[71-469『未来設定のおまけ』]]
-[[71-462『父の日~夜の会話~』]]
-[[71-455『父の日』]]
-[[71-448「きょこたん、気休めのパラソーレ」]]
-[[71-431『猫になった日』]](71-426『雨と猫』の対)
-[[71-426『雨と猫』]]
-[[71-408『16進数』]]
-[[71-401『日常はサバイバルだ。~神田川~』]]
-[[71-399『日常はサバイバルだ。』]]
-[[71-371『The Green Green Grass Of Home』]]
-[[71-334『SOMEDAY IN THE RAINCOAT Δ』]]
-[[71-333『時代劇』]]
-[[71-321『SHINE』]](ハルヒメイン。71-320『RAIN』の対)
-[[71-320『RAIN』]]
-[[71-304『SOMEDAY IN THE RAINCOAT β-α』]]
-[[71-298『SOMEDAY IN THE RAINCOAT γ』]]
-[[71-294『SOMEDAY IN THE RAINCOAT』]]
-[[71-277『魔法少女』]]
-[[71-243「ある日の香水談話」]]
-[[71-235『香りのイメージ』]]
-[[71-212『人誅』]]※内容がエグいので、閲覧注意!
-[[71-207『家庭菜園』]]
-[[71-146『one way traffic』]]
-[[71-112『ドラクエ1な関係』]]
-[[71-13「涼宮さん、どこのブラを使っているの?」]]
-[[71-x『その場限りの思考暴走』]]
2022-10-25T02:37:48+09:00
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コメント/雑談室
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/90.html
-1get? - 名無しさん 2007-07-20 11:09:14 &dummy(1184897354.8)
-中の人乙です
沢山あってしんどいと思うけどガンガレ - 名無しさん 2007-07-20 11:13:48 &dummy(1184897628.51)
-これはテラスゴス お疲れ。 - nameunknown 2007-07-21 20:38:03 &dummy(1185017883.64)
-できるなら向こうの管理者さんと相談していい具合に互換してみたら良いと思うんだ。非当事者ごめん(・_・) - nameunknown 2007-07-21 20:40:55 &dummy(1185018055.16)
-おせっかいかもしれないけどtopのAAが潰れてると思ったので画像版どぞttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org0058.jpg.html - 名無しさん 2007-07-22 23:21:04 &dummy(1185114064.42)
-追記:パスはsasaki - 名無しさん 2007-07-22 23:21:42 &dummy(1185114102.58)
-トップ絵直ったね。↑と中の人、GJ! - 名無しさん 2007-07-23 08:03:43 &dummy(1185145423.5)
-連投規制喰らった。誰かここ見てたら伝言よろw - 本スレ477 2007-07-26 22:06:17 &dummy(1185455177.12)
->>本スレ501 伝言ありがとw - 本スレ477 2007-07-27 01:37:13 &dummy(1185467833.15)
-またおせっかいかもですがWikiの背景と同じ色の佐々木AAをうぷろだに置いてきたのでよかたらどぞ。 - 名無しさん 2007-07-27 16:24:58 &dummy(1185521098.03)
-管理人さまお疲れ様です。SSのタイトルって名前欄に入れたほうがいいのでしょうか? - 名無しさん 2007-08-05 18:21:33 &dummy(1186305693.07)
-SSのタイトルはどっかわかるように書いといてもらえたら十分です。タイトルわからん場合は適当につけます。 - 管理人 2007-08-05 20:11:52 &dummy(1186312312.33)
-ポンジー祭りまでw お疲れ様です。ただアレ16-970じゃないかしらん。 - 名無しさん 2007-08-11 09:55:10 &dummy(1186793710.52)
-修正完了 - 管理人 2007-08-11 17:25:04 &dummy(1186820704.98)
-「さぁ・・・いこうかっ!」 no - 名無しさん 2007-08-15 22:19:44 &dummy(1187183984.86)
-「さぁ・・・いこうかっ!」 の作者です。規制かかりましたスンマセンw - 名無しさん 2007-08-15 22:20:36 &dummy(1187184036.25)
-21-415の「ハルヒの告白を前にした佐々木」とそれの佐々木視点の607-609を書いた者ですが、415が405になってます…てかここでレス番チェックしたんで本スレ607で安価ミスったorz - 名無しさん 2007-09-19 22:36:18 &dummy(1190208978.61)
-すみません、更に間違い 606-608でした609は反省の後書きorz×20 - 名無しさん 2007-09-20 05:49:38 &dummy(1190234978.36)
-修正有難うございますm(__)m - 名無しさん 2007-09-20 18:39:19 &dummy(1190281159.35)
-恥ずかしいミスがあったので22-85「1乙」修正しました。 - 22-85 2007-09-29 01:06:24 &dummy(1190995584.97)
-自分の作品を見直したら修正必要だったので後で直します。(´・ω・`) - 名無しさん 2007-09-29 11:58:13 &dummy(1191034693.11)
-このままだとエロ作品になってしまうので修正しました。 - (´・ω・`) 2007-09-30 01:34:07 &dummy(1191083647.36)
-前々から保管庫の誤字が気になって仕方が無かったので修正版をこちらに作らせて貰いました - 4-177 2007-10-07 21:09:41 &dummy(1191758981.6)
-ご苦労さんです。誤字の修正、過去の作品の投稿などは遠慮なくどうぞ。 - 管理人 2007-10-08 00:33:57 &dummy(1191771237.74)
-ツイスト・タイムの橘の再開→再会有難うごさいます - 名無しさん 2007-10-10 07:50:17 &dummy(1191970217.78)
-短編のサルベージを試みたのですが、どこに加えるか困ったため長編にとりあえず混ぜてしまいましたorz 何かいい手立ては無いでしょうか - 4-306 2007-10-10 20:26:17 &dummy(1192015577.75)
-短くても短篇に入れたら? - 名無しさん 2007-10-13 09:44:41 &dummy(1192236281.27)
-修正版はウチの嫁による加筆修正が入っています。次回作は嫁主導で作られそうな気配です - 23-745 2007-11-01 23:08:55 &dummy(1193926135.65)
-↑嫁さんもss書くのかw てかどの作品のこと言ってるの - 名無しさん 2007-11-02 21:10:44 &dummy(1194005444.91)
-↑↑23-745です。 - 23-745 2007-11-02 21:21:26 &dummy(1194006086.76)
-どうも 読んでみたらなかなかおもしろかったよ~ - 名無しさん 2007-11-04 21:31:05 &dummy(1194179465.39)
-最後の文は自分のぼやきだったので消させて消させていただきました - 23-381 2007-11-05 00:18:46 &dummy(1194189526.33)
-22-723です。書いていたSSが完成したので、あぷろだにあげておきました。よろしくお願いします。 - 22-723 2007-11-13 21:08:32 &dummy(1194955712.53)
-24-746です。初めて編集してみましたが・・・うまくいかないっすね。 - 名無しさん 2007-11-14 02:16:22 &dummy(1194974182.26)
-アンダーグラス ラブソング。橘と周防が居なかった。いたら話が続かないかもね?佐々木をいじめたら組織が許さないだろうね。周防が本気になったら恐ろしい。 - 名無しさん 2007-11-17 21:51:49 &dummy(1195303909.71)
-TOP絵考えてみましたが、あんなんでいいのか心配…w - アナログ 2007-11-24 22:39:28 &dummy(1195911568.66)
-とりあえず、縮小版も載せといたのでワンポイント程度に使ってくれると嬉しいかも - アナログ 2007-11-24 22:40:49 &dummy(1195911649.74)
-読み易いように少し内容を変更しました。 - 25-116 2007-11-25 14:00:49 &dummy(1195966849.53)
-前回のが非難轟々?なのでまともそうなの上げときましたwあと、できれば名前表示するなら「三単元」でお願いします。 - アナログ 2007-11-27 00:30:43 &dummy(1196091043.55)
-佐々木の扱いに家内から批判が出たので修正しました。 - 25-738 2007-12-02 13:00:27 &dummy(1196568027.47)
-お絵かき板のほうで絵描いてる人みんなうますぎ - 名無しさん 2007-12-19 22:42:02 &dummy(1198071722.12)
-終わりは始まりでハルヒにめちゃくちゃ嫌悪感を覚えました - 名無しさん 2007-12-22 18:26:16 &dummy(1198315576.95)
-みょん様サイコー! - 名無しさん 2008-01-01 16:01:16 &dummy(1199170876.97)
-実家のpcから二つばかり修正、加筆させて頂きました - 書いた人 2008-01-01 21:27:00 &dummy(1199190420.46)
-うへあ いざ載せていただくとすごく恥ずかしい(´A`) 両管理人さん&応援してくれた方どもです - みょん 2008-01-02 00:06:38 &dummy(1199199998.96)
-ふと佐々木×国木田見てみたいな〜とか思った俺はKYスマソorz
国木田はいい相談相手になりそう… - 名無しさん 2008-01-02 15:53:07 &dummy(1199256787.89)
-ほっきょう? - 名無しさん 2008-01-05 23:27:22 &dummy(1199543242.66)
-文字が小さくて少々読みづらいのですがフォントサイズの変更って可能ですか? - 名無しさん 2008-01-08 18:44:16 &dummy(1199785456.12)
-ブラウザの「文字のサイズ」を使うのはどうだい? - 名無しさん 2008-01-08 19:27:20 &dummy(1199788040.48)
-そうですね。毎回やるのは多少面倒ですが個人の意見だしそうすることにします - 名無しさん 2008-01-08 19:40:03 &dummy(1199788803.08)
-人大杉で書き込めない……どないせーちゅうねん - 名無しさん 2008-01-14 18:05:54 &dummy(1200301554.11)
-2chturboなどの専用ブラウザの導入を薦めるよ。 - 名無しさん 2008-01-14 19:53:38 &dummy(1200308018.57)
-ポンジースレを立てたのはいいが保管庫をここにするなんてアホか・・ - 名無しさん 2008-01-19 13:52:49 &dummy(1200718369.75)
-しゅくしょうしゃしゃき、長編ではなくシリーズのほうに持っていったほうがいいのでは - 名無しさん 2008-01-20 20:07:45 &dummy(1200827266)
-なんかランキングもすごいことになってるしな。嬉しいけど申し訳ない…シリーズの方がいいんでしょうか? - 名無しさん 2008-01-22 01:15:48 &dummy(1200932148.22)
-タイトルの変更ってランキングとかに問題ありますか?あと、SSに名前入れられないのかな? - 名無しさん 2008-02-03 15:09:14 &dummy(1202018954.46)
-タイトルの変更をするとカウンターがリセットされます。SSに名前入れるのは問題ありません。 - 管理人 2008-02-05 10:29:42 &dummy(1202174982.16)
-了解です。名前は編集画面のタグ欄に入れればいいんでしょうか? - 名無しさん 2008-02-05 21:26:27 &dummy(1202214387.52)
-そういやとうに50万HIT達成してますな。管理人さんお疲れさまです。いつもすばやい更新、本当に助かってます。 - 名無しさん 2008-02-07 22:36:51 &dummy(1202391411.55)
-過去ログの28へのリンクを作成しました。DATのうpよろしくお願いします。 - 名無しさん 2008-02-08 16:20:21 &dummy(1202455221.5)
-SSに名前は、本文でもタグでもタイトルの横にでもどこか適当に入れたいところにお入れください。正直、どこに入れたらいいかわからないのです。 - 管理人 2008-02-09 10:28:29 &dummy(1202520509.25)
-本文中入れるのは憚られましたので見送ります。回答ありがとうございました。一読者としても助かりますので、導入が可能なら考えていただけると嬉しいです。 - 名無しさん 2008-02-09 22:26:59 &dummy(1202563619.35)
-投票集計お疲れ様です。投稿直後じゃなくて、時間がたってからの、その作品のコメントが見られるってのはやっぱりいいな。 - 名無しさん 2008-02-13 16:02:25 &dummy(1202886145.04)
-50万ヒットおめでとうございます。管理人様お疲れ様です。うぷろだにTOP絵希望絵をあげさせてもらいました。使っていただければ幸いです - 名無しさん 2008-02-15 00:53:16 &dummy(1203004396.76)
-TOP絵ありがとうございます。使わせていただきました。 - 管理人 2008-02-16 21:35:16 &dummy(1203165316.57)
-いつも楽しく使わせていただいております。24-455「デートのお誘い?」がテキストモードみたいなので、リンクとかが使えないんですがコピーして作り直せばいいんですかね?それともそういうのはやってはいけないでしょうか? - 名無しさん 2008-04-21 20:31:36 &dummy(1208777496.12)
-古泉のSS誰か作って - 名無しさん 2008-04-24 13:13:08
-オパピー - 名無しさん 2008-04-24 14:20:38
-↑↑↑それに関しては一向に構いません。WIKIですから。モードを変更しておきます。 - 管理人 2008-04-25 07:54:23
-↑↑↑↑のものです。管理人様回答および変更ありがとうございました。 - 名無しさん 2008-04-25 14:56:38
-そういえばフラクラもっと作ってくれるの?別のキャラで - 名無しさん 2008-04-27 08:00:24
-アニメに佐々木がでるとしたら声は釘宮さんにやってほしい - 名無しさん 2008-05-10 20:17:54
-佐々木さんが「うるさいうるさいうるさい!」とか「この犬!」とか「兄さん!」とか言うのか……そんな佐々木さんもありか? - 名無しさん 2008-05-12 00:33:14
-九曜の声は能登さん、橘の声は川澄さんからき☆すたのかがみの人、藤原は関智一さんか日野さんでいいでいいと思います。 - 名無しさん 2008-05-19 23:05:27
-俺的には、藤原は銀河万丈だと思ってるんだ - 名無しさん 2008-06-05 01:28:03
-「廻る?」最高すぎます!おかげでディスプレイが麦茶まみれに・・・ - 名無し 2008-06-24 21:38:43
-くるくるくる~♪ なんなんだこの不思議な中毒性はwww - 名無しさん 2008-06-26 02:34:56
-き、期待に沿うのは難しそうだけどとりあえずできる限りの事をやるよ!でもあまりこう、過度な期待はしないでください…………これで実は某長編SSの続編なんですってネタバレしたらどれ程叩かれるだろうか。 - 本スレ577 2008-07-05 06:13:58
-佐々木の声は堀江由衣じゃないかと思う、Kanonで月宮あゆを演じているし、ボクっ娘だし、杉田とも共演してるから - 名無しさん 2008-10-22 00:26:48
-最近レイアウトいじりました?何か改行が変な位置に来て読みにくいページがいくつも。 勘違いでしたら申し訳ないのですが。 - 名無しさん 2008-11-08 21:10:47
-感想を書くのはここでいいの?すごくいい話があって楽しめました。 - spk 2009-01-07 12:08:43
-最終回の1つとして、かんけりが良かったです。10年後アフターも期待します。または20年後むすめ(きょんこ?)世代とか - spk 2009-01-07 14:28:36
-↑↑SSの感想なら避難所に感想スレがあるので、そちらに書き込まれたほうがよろしいかと。 - 名無しさん 2009-01-07 21:33:25
-wiki管いつも乙です。リンクがされていなかった分を少し修正しました - 24-455 2009-02-03 09:23:27
-更新履歴にのっても、SS・短編などからのリンクは作らないのですね? - 名無しさん 2009-03-15 14:25:39
-避難所雑談スレ参照。たくさんありすぎて、載っけた時点で力尽きてしまったそうです。誰かバトンタッチしてとも。自分はPC持ってないんで無理です… - 名無しさん 2009-03-17 07:37:17
-↑雑談ではなく@wikiスレの間違いでした - 名無しさん 2009-03-17 07:41:01
-更新とまったんですか? - 名無しさん 2009-03-30 22:53:57
-お〜チョット新しくなってる - 名無しさん 2009-09-19 00:08:26
-更新お疲れ様でした! - 名無しさん 2009-10-01 18:37:22
-追加したSSの細かい修正をいくつかやります。しばらく、更新履歴がぐっちゃになることを、お許しくださいm(- -)m - 名無しさん 2009-10-09 19:15:46
-細かい誤字とかって、確認したら報告したほうが良いですかね? - 名無しさん 2009-10-19 17:36:05
-「誤字の修正、過去の作品の投稿などは遠慮なくどうぞ。」と、管理人さんが上のほうで書いてるので、自分でやっちゃっていいと思うよ? - 名無しさん 2009-10-19 19:33:43
-現行スレってもうひとつの方に変えたほうがよくないですか?【自転車】~のほうはまともに進行してないですよ。 - 名無しさん 2009-11-10 08:46:43
-現行スレは変えないの? それとも勝手に変えていいの? 管理人さん判断ヨロシク - 名無しさん 2009-11-12 09:16:20
-管理人さんではありませんが、そこに現行スレ入れたのは私なので、変えときますね(=゚ω゚)ノ - 名無しさん 2009-11-13 01:30:12
-現行スレが変わってると思ったらそういうことか。 やっぱそうだよね。 - 名無しさん 2009-11-21 10:57:33
-佐々木さんの消滅を読んで大迷惑を被った。俺の予備校一コマ分の時間を返せ。 - 名無しさん 2009-12-13 18:42:06
-故あって数年ぶりに覗きに来ました。もったいないくらいの評価をいただいていたようで、感謝の極みです。 - 巨人の歌作者 2010-01-03 22:46:18
-現行スレってもう51になってるよ どなたか変えてくれるとありがたい - 名無しさん 2010-01-13 14:40:36
-そろそろどなたか現行スレの変更を… 自分はやり方よく分からないのでお願いします - 名無しさん 2010-02-27 11:12:36
-現行スレの変更をどなたか・・・AAスレは、ってのももういらなくないですか - 名無しさん 2010-05-31 07:40:48
-勝手ながら現行スレと前スレ変えました 管理人さんごめんなさい - 名無しさん 2010-07-26 10:21:19
-ttp://wantatonyanko.blog26.fc2.com/ 勝手にリンク貼られてます - 名無し 2010-11-26 17:35:10
-6-171「いろがみ」編集ミスでしょうか、同じ文章が二回入ってますよ - 名無しさん 2011-04-02 08:35:49
-「キョンの溜息」シリーズのモバイル版リンクが時々おかしくなります ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/m/pages/666.html?guid=on モバイル版は最後のguidonを付け足してもらいことできますかね - 名無しさん 2011-05-21 16:22:58
-左フレームの過去ログと現行スレがアップデートでけてない…… - 名無しさん 2011-06-04 03:01:00
-パス知ってる管理人が失踪しました - 名無しさん 2011-06-04 15:55:30
-『涼宮ハルヒの直観』11/25発売と聞いて - 名無しさん (2020-08-31 13:01:24)
2020-08-31T13:01:24+09:00
1598846484
-
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トップページ画像はランダムで変わります。}
**移転のお知らせ
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佐々木スレッドは、part27から、&blanklink(文芸書籍サロン板){http://love6.2ch.net/bookall/}に移転しています。
SSの感想、SS職人様への励ましは[[SS感想スレ>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8130/1195880009/]]を使っていただくといいと思います。
当保管庫ではWikiのトップ絵を常時募集しています。
佐々木スレにおられる絵師の方々、ぜひともご協力お願いします。
完成した絵はうぷろだに上げてください。
その際に、本スレなり雑談室なりで教えていただけるとありがたいです。
・佐々木 = 例の変な女
自称「キョンの親友」、中学時代はキョンの自転車に二人乗りで週二回、塾に行く間柄
キョンとは学校内でつるむ回数がクラスメイトの誰よりも多かった
キョンは否定するも傍からみるとどう考えても...
古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる、実に魅力的な女性」
恐るべきことに名実共にハルヒと対になる神的存在であることが明らかに!?
SSにはタイトルを入れてもらえるとうれしいです。
**簡単な新規ページの作り方
1.@wikiメニューから新規ページ作成タブをクリック
2.ページの名前は『スレ番号-レス番号「タイトル」』としてください。
3.編集モードは@wikiモードかテキストモードで。(よくわからない人はテキストモードをお勧め、連作ならリンクしやすい@wikiモードお勧め)
4.あとはSSをボックス内に書き込んでページ保存して終わり!
できたページのリンクは自分で入れていただいても結構ですし、わからなければ後で管理人が適当な場所にリンクしておきます。
ご意見等は雑談室まで
2018-10-28T16:18:24+09:00
1540711104
-
5-852「ファーストキスは誰のもの?」
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/523.html
「ではこれから、SOS団全体会議を行います!」
とある日の放課後、俺たちがいつものようにSOS団アジトであるところの文芸部室で、光
合成を行うペチュニアのようにだらりと伸びきってくつろいでいたところ、我らがSOS団
の団長様であるハルヒが特殊急襲部隊のようにドアを蹴破って飛び込んできた。
この元気さにはあやかりたいもんだ。
しかしこいつの動力は本当に核融合じゃないだろうな? 力が有り余りすぎている。日本
の電力ぐらいならまかなえそうだ。
ハルヒは朝比奈さんからのお茶を一瞬で飲み干すと団長専用の机に飛び乗り、朗朗と会議
の開催宣言を行った。
そしてハルヒは部屋の中いるメンツを見回すと、ニッコリと100ギガワット級の笑みを
浮かべた。
やれやれ、今度はいったい何をやらかすつもりだ? それとも俺たちに何をやれと?
今度は山へマンドラゴラを探しに行ったり、海に半魚人を探したりするんじゃないだろう
な。
俺は眉間に指を当てながら、大きな瞳を輝かせているハルヒの発言を待った。
「さて、会議というのは他でもありません。みんなも知っての通り、我がSOS団団則には
男女交際禁止との一項があります。ですが、最近あまり芳しくない噂が流れてきたりして
いるのです」
大会の宣言書を読み上げるように、声高らかにそう宣うハルヒ。
ていうか、男女交際禁止なんて初耳だが、いつ決まったんだ? と言っても愚問だがな。
無論今決めたに違いない。
それより芳しくない噂とは何だ? そもそも、そんなものはこのSOS団が存在する限り、
そしてハルヒが団長である限り絶えることはないだろうぜ。
そんな俺の疑問を嗅ぎ取ったのかハルヒは俺を一瞥し、再び団員達を見下ろした。
「たとえば、中学時代の同級生と付き合っているとか、小学生の妹の同級生に手を出した
とか、そういったものです」
何言ってんだ、こいつは?
しかし、それって……。
―――全部俺じゃないか!!
いや、全くの濡れ衣だと言うことは断言しておくが。
そこまで言い放つと、ハルヒは不気味な笑みを浮かべ、俺を親の仇のように睨み付けた。
身に覚えはないのに、脂汗が浮かぶのはどう言ったことだろうね?
ひょっとして、これがハルヒの言う発汗作用をもたらす視線か?
行儀の悪い子供の見本のようなハルヒは、机から降りて団長席に座るとやや表情を緩め、
「この口調も疲れるわね。元に戻すわ」
どうだっていいさ。勝手にするがいい。
「じゃあこれから、みんなにキスの経験の有無を答えてもらうわよ! 曖昧な答えは許さ
ないから、正直に答えること! いいわね?」
おい、さっきの話とどう繋がっているんだ? あきれるまでの脈絡のなさだ。
まあ、付き合い始めたらキスするってのも時間の問題なのだろうし、それならキスの有無
をルミノール試験のように、見極める道具にするつもりなのだろうが。
しかしこいつの発想の奇抜さにはいつも度肝を抜かれるな。とてもじゃないが真似できん。
する気などさらさらにないが。
「じゃあ言い出しっぺのあたしからね……といっても、あたしはそういった経験はないか
ら関係ないけどね。……って、なあに、みんなその目は?」
ハルヒがそう申告すると、俺以外のメンツがハルヒに対して一斉に疑惑の渦中にいる芸能
人を見るような視線を向け、すかさず視線を俺に横滑りさせた。
つうか、俺を見るんじゃねえ! もしあの時の事を考えているんなら、俺にはノーコメン
トとしか言えん。
ハルヒはややたじろいだようだったが、「変なの」とつぶやきながら今度は朝比奈さんに
視線を移し、
「今度はみくるちゃんね。さあ、答えてちょーだい!」
朝比奈さんは、まるでニシキヘビに睨まれたジャンガリアンのようにビクッと体を震わせ、
にがりで固められた木綿豆腐のように表情を凝固させた。
俺は哀れな小動物を見るようにこみ上げてくる同情心を燻らせながらも、それを遙かに凌
駕する好奇心を持って朝比奈さんのお言葉を待った。
北校の約半数の生徒は、朝比奈さんの恋愛経験には興味があることだと思うぜ。もちろん
俺だってそうだ。
「あ、あたしもそんなことしたことありません。エッチなのはいけないと思います」
ハルヒの視線がよほど恐ろしいのか、膝をがくがくさせながらそうおっしゃる朝比奈さん。
それでもホッと胸をなで下ろす俺であった。
諸君安心したまえ。って、俺は誰に言ってんだろうね?
ハルヒは次に長門へ視線を向け、答えを促したが、長門は「……ない」の一言で返答を終
わらせ、すぐさまどう見ても日本語じゃないタイトルのハードカバーに目を落とした。
古泉は……どうだって良いのでパスさせてもらおう。それでも、もし朝比奈さんとキスし
たことがあると言えば、俺はすぐさま窓から突き落としただろうが。
「さあて、次はキョンの番ね。さ、答えなさい!」
尋問することが三度の飯より好きそうな古参刑事のように、心理的に迫ってくるハルヒ。
だがあの時のことを言うわけにもいかず、だからといって即座に否定すればいいのに、わ
けもなく咄嗟に嘘がつけなかった俺は、一瞬だが躊躇してしまった。
しかしそれを見逃すハルヒではなく、儲け話を追い求める投資家のように目をギラギラさ
せて俺を凝視し、
「ちょっと、キョン。なんで黙ってんの? さっさと言いなさい!」
俺は停止していた置き時計が再び秒針を刻み始めるかのように、、
「……俺もそう言った経験はないな」
すでに泥沼に足を踏み入れてしまったことを感じながら、あまりに遅すぎるその答え。
じろりと俺に疑惑の目を向けるSOS団総員。
……いや、こういう場合はフォローしてくれ。とくに古泉。閉鎖空間を生み出して欲しく
ないんだろ?
「嘘ね。あんた、何か隠しているでしょ?」
ハルヒはまるで、フェイズドアレイレーダーのように敏感に俺の嘘をいともたやすく察知
する。
何でこんなときだけ異様に鋭いんだろうな?
そこで俺は、咄嗟に上手い言い訳がないものかと脳内コンピューターからの検索結果を待
ちわびた。
だが、出ない……。どうする?
……やむを得ん、あの手を使うか。
「実はな、こんなこととても言い出せなくて躊躇っていたんだが、昔、妹にイタズラでキ
スされたことがあるんだ」
「なんですって!?」
「こんな間抜けな体験では言い出しにくくてな」
もちろんこれは俺の口から出任せで、全くのフィクションだ。
ベストではないが、ベターな答えではあろう。
それに相手が妹となれば、被害は最小限ですむはずだ。
だが、当然ながらと言おうか、予想もしなかったのだろう、これにはハルヒをはじめとし
て、そこにいる全員が呆気にとられたような表情を浮かべた。
「……ふうん、本当かしらね?」
ハルヒは、まるで苦しい弁明を行う国会議員の会見を見るような疑いの眼差しを俺に向け
た。
やはり鋭い。それとも俺の嘘に無理があったのかもしれない。
ハルヒは、屋根裏から隠し所得を見つけ出した国税庁の査察官のような表情で、
「それなら、妹ちゃんを証人喚問しましょう。真実はいつも一つってね。さあ、あんた家
に行くわよ!」
止めようとは思わなかった。いや、止められとも思わなかった。理由は述べるまでもなく、
言いだしたら聞かないやつだからである。
それに俺の気力と体力と精神力と時間を浪費するだけなのだからな。
やれやれ、後で妹と口裏を合わせておこうか……。
ともあれ、かくしてハルヒ率いる査察団は、証人の確保に出向くことになった。
ハルヒを筆頭とするSOS団構成員は、全てを押し流す濁流のように大挙してマイハウスに
押しかけてきた。
そこでリビングのソファで寝そべっていた妹を俺の部屋に任意同行を求め、証人喚問の準
備は完了である。
俺たちは部屋に立ち入ると床に適当に腰掛け、妹はといえばベッドに座って、これから何
が行われるか興味津々の笑顔を浮かべながら足をぶらぶらさせている。
ちなみに、俺は妹と口裏を合わせようと何度か試みたんだが、ハルヒの堅いガードによっ
て完全に阻止されたことをここに報告しておく。
さて、俺の母親から出されたお茶と茶菓子を胃袋に納めたところで、ハルヒは証人喚問の
開始だとばかりにやおら立ち上がって妹に顔を向け、まるで証人に質問する検事のように、
「さあ、妹ちゃん。これからあたしが尋ねることを正直に答えてくれるかしら?」
「うん、いーよ!」
妹は1秒たりとも考えた風もなく、まるでパブロフの犬状態だ。
無邪気なもんだ。
だが俺は、まるで要塞に対して銃剣突撃を命じられた一兵士のような絶望的な心境で、そ
れを見守るしかなかった。
「じゃあ、妹ちゃん、単刀直入に聞くわね。あなた、キョンにイタズラでキスをしたこと
があるって聞いたんだけど、それ……本当?」
まさにその時、俺の脳裏に死へのカウントダウンを告げる鐘の音が聞こえたような気がし
た。
だが、しかし……
「うん、本当だよ」
何の邪気もなさそうな笑顔で、あっさり肯定する我が妹。
―――って、本当なのかよ!?
「な、なんだってー!?」
どこかのトンデモマンガのように全員で声を合わせそう叫んだ。
しかし、他のメンツはともかくハルヒも信じてなかったらしいな。
ていうか、俺が一番驚いているんだが。
『嘘から出た誠』とはよく言ったもんだ。
「ちょ、ちょっと妹ちゃん。それはいつ? どうやって? どうして?」
そんなに動揺することもないだろうに、ハルヒは畳みかけるように妹に問い質した。
「えーとね……1年ぐらい前かな。朝キョンくんを起こしに行ったんだけど、寝顔がとっ
てもかわいかったから、ついしちゃったの」
妹は、奔放な私生活を平然と告白する女性タレントのようにあっけらかんとそう言い放っ
た。
しかし、妹にかわいいと言われる兄貴ってどういうもんだろうね? 情けなさ当社比13
0%増だぜ。
……いや待て、そんなことは些末な問題だ。それよりも……。
―――俺のファーストキスの相手は妹かよ!!
ならハルヒであればいいのかと問われれば、返答に窮するのは間違いないが、それでも妹
が相手では、少し落ち込みたい気分だぜ。
「妹ちゃん、それ本当なの?」
ハルヒは驚きを隠せない表情で妹を見つめ続けていた。まるでどういう反応をして良いか
わからないといった様子だ。
それでもやや立ち直ったのか、ハルヒはスローモーションのように床のクッションに腰を
下ろした。
しばらくの間、沈黙が部屋を覆い尽くした。
だがそれもつかの間、妹は何かを思い出したかのように再び口を開いた。
「でもねー、ハルにゃん。キョンくんはあたしより前にキスした人がいるんだよ」
またも爆弾発言。
何を言い出すんだこいつは……?
俺はまるで、体内の血液がほとんど吸い出されてしまったかと思えるほど急速に血の気が
失せ、鏡がもしあれば真っ青な顔をしているだろうほどに立ち眩みがした。
妹のやつ、まさかハルヒだというつもりじゃないだろうな? いや、そんなわけはないか。
こいつと1年前にキスしたというのなら、その前といえばまだハルヒと出会う前だ。
じゃあ、誰だ?
ハルヒは妹の言葉を聞いてわなわなと体を震わせ、信長への反逆を決意した明智光秀のよ
うな目つきで俺を睨め付けながら、
「妹ちゃん。それは誰なの?」
「うーんとねえ」
何かいやな予感がする。天気予報を見ずに曇天の中不用意にも外出してしまった気分だ。
「難しいしゃべり方をするお姉ちゃんだよ」
俺の知っている人間で、難しいしゃべり方をする女なんて該当するのは一人しかいない。
それは……
「佐々木……か」
俺のつぶやきを耳にしたハルヒは、立ち聞きをしてしまった家政婦のような表情で、
「な、なんですって!?」
再び驚愕の声がその部屋にこだました。
ハルヒはギロリと、視線だけで人を殺せそうな迫力で俺を睨み付けた。つまり俺の命は風
前の灯火だ。
「ちょっと、キョン。いったいこれはどういう事よ!?」
「落ち着け、ハルヒ。どういう事だと言われても、俺には全く身に覚えがない。いや、本
当だ。……おい、どういう事か説明しろ! 当事者であるはずの俺が知らなくて、何でお
前が知っているんだ?」
俺は必死の思いで妹を問い質した。まだ、死にたくはないからな。
すると、妹は種明かしをする名探偵のような得意げな表情で、
「キョンくん。去年の冬頃、あのお姉ちゃんが、塾に行こうって迎えに来たことがあった
でしょ? でもその時キョンくんまだ寝てたから、お姉ちゃんも起こしに部屋に来たんだ
よ」
そうだったか? 俺の記憶では、リビングのソファで待ってたような気がするんだが。
まあいい。それで?
「うんそれでね。お姉さん、キョンくんの部屋に入ったんだけど、まだベッドで寝ている
キョンを見つけて、起こすことも忘れて興味深そうにじっと上から見つめていたの」
なんだか恥ずかしくなるな。佐々木に俺の寝顔をじっと見られていたのか。
それとは相対的に、ハルヒの顔つきがこの世の終わりといったぐらいに険しくなっている
のことに非常に戦慄を覚えるが。
「あんまりじっと見ているもんだから、びっくりさせようと思ってついお姉さんを上から
押しちゃった。……テヘッ!」
『テヘッ』じゃない! 何を言いやがりましたかこの妹は?
……つまりこいういうことか。上から妹に押された佐々木は、必然的に下で眠っている俺
と粘膜同士の接触してしまったわけだ。しかし……だ。
―――俺は佐々木とファーストキスをしてしまったのか!?
……これは今すぐここから飛び降りてしまいたい。若しくは地面に穴を掘って、マントル
まで進んで溶けてしまいたい気分だ。
だがそれにしても、あまりにもロマンに欠けるシチュエーションだ。なにより俺に全く記
憶も実感もないということがいかんともしがたい。
それならロマンチックなシチュエーションで佐々木とキスしたいのかと言われれば、企業
秘密と答えるしかないのだが。
それに俺の人権が著しく妹に蹂躙されているように思うのだが、誰か俺を救済してくれな
いか?
それにしても、こいつは悪魔か? なんてことをしてくれるんだ。
「お前、自分が何をやったか分かっているのか? 俺は別にどうだって良いが、佐々木の
ファーストキスを台無しにしてしまったんだぜ」
「……ごめんなさい。でもね、お姉ちゃん、あんまり嫌そうじゃなかったよ」
妹は謝罪の言葉を述べてはいるが、どちらかというと善行をした後のような表情を見せて
いる。反省の色が全く見られない。
ハルヒの方を見やると、ドッキリにしてやられた芸能人のような表情で、
「そ、それで妹ちゃん。その時の佐々木さんの様子はどうだったの?」
「うーんとね。お姉ちゃん、ちょっと顔が赤かったかな。それに何度も自分の唇を指で
触ってボーっとしてた」
「……へ、へえ、そうなの?」
赤くなった佐々木なんて、俺には想像できないな。佐々木でも動揺することがあるのか。
そうか。それであの時、リビングで待っていた佐々木は俺と目を合わせなかったのか。よ
うやく理解できたぜ。
だが何だ。この部屋でひしひしと感じる不穏な空気は……?
見ろ、朝比奈さんがぶるぶると震えていらっしゃるじゃないか。
「キョン。いったいこれはどういう事よ? 佐々木さんとキスしただなんて!」
ハルヒは夢想転生さえ使いこなせそうな闘気を放ちながら俺を問い詰めた。
しかしなぜ俺が責められるんだ。
「ハルヒ、お前も今聞いただろう? あれはまったくの不可抗力であって、俺にはどうす
ることも出来るわけないってのはわかるだろうが!」
「ふーん、どうかしらね。本当は寝たふりをしていたんじゃないの? わかったもんじゃ
ないわ。起きてりゃ、咄嗟によけることも出来たはずだもんね」
ハルヒは腕を組んでアヒル口をしたまま、しかし俺の意見などまるで取り合おうとしない。
めちゃくちゃだ、この団長様は。
「あのな、お前はいったい何を考えて……いや、まあいい。じゃあ、俺にどうしろって言
うんだ?」
「ふん。自ら罰ゲームを受けようっての? 中々殊勝な心がけじゃない。……そんじゃあ、
今度の土曜日に佐々木さんを呼びなさい。そこで第二回目の証人喚問を行うことにする
わ」
ハルヒは、まるで蜀を陥れる計略を考案した司馬懿仲達のようにニヤリと不気味な笑みを
浮かべた。
それを見るに付け、今ここで罰ゲームを課されるよりも、さらに身の毛もよだつような恐
ろしいことが起きそうな予感がリアルにするのは、別に俺が超能力者だからというわけで
はあるまい。
地震の予兆を感じる小動物のような、本能に基づいたものさ。
それでも俺は救いの手はいないものかと、部屋の中を見回してみた。
しかし、古泉は困った表情。長門は無表情。朝比奈さんはおどおど。とてもじゃないが俺
を助けてくれそうにない。
まあ、下手に関わってとばっちりを食うなんて事にはなりたくないだろうが。
結局、俺は否応なしに佐々木を誘うことを承諾させられ、精神力と体力を限りなくゼロに
近づけながら、不機嫌そのもののハルヒと古泉たちを見送った。
その後俺は部屋に戻ったのだが、さすがに今日は疲れ切っていて佐々木に誘いの電話を掛
ける気にもならず、今回の騒動の張本人である妹を怒る気力さえなかった。
俺はダイニングで夕飯を食い終わると、冬眠の途中で起き出してしまった熊のようにそそ
くさと部屋に戻り、ベッドに入る事にした。
だがベッドで横になると、突然あることに考えが至って俺は死にたくなるように身悶えし
た。
それは、だ。いくら不可抗力とはいえ……。
俺は3人の女のファーストキスを奪った男ということになるのか!
俺の心の中に激しい後悔と、説明し難いモヤっとした感情が燻った。
だがそれと同時に、俺の脳裏に理由もなく顔を赤らめた佐々木が浮かび上がり、なぜ急に
そんなことを思い浮かべたのかと戸惑ってしまった。
俺はそのモヤモヤの正体がわからないまま、それを振り払うかのように頭を振り、合わな
い歯車を無理矢理合わせるように目を閉じた。
しかし眠れそうにない。……どうやら、長い夜になりそうだ。
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-[[6-82「スクウェア・ラブ」]]へ続く
2018-05-26T23:51:14+09:00
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-[[1-707「月明かりの帰り道」]]
2017-05-29T18:34:27+09:00
1496050467
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3-496「勝負下着」
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1051.html
<p>白のフレアスカート、黒のオーバーニーソに黒のガーターの佐々木。<br /><br />
「やあキョン。今日は少しばかり外見に気を使ってみることにしたよ。無論、キミだけのために…ね」<br />
「お、お前はなんて格好してるんだ…」<br />
白いスカートの中から伸びる細い紐…のような物が佐々木の膝上上20センチ程まで上がった靴下をがっちりとホールドしている。<br />
スカートと靴下…はたまた黒く細い紐の間から覗く佐々木の肌色の生足は健康的なクリーム色で…仄かにピンクがかってもおり、酷く扇状的だ。<br />
「僕を批判しておきながらもキミの視線は下方に向かっているのは気のせいだろうか…それともこのスカートの中が気になるかい?」<br />
なんて言いながら佐々木はスカートの裾をつまみ上げ…少しずつ、少しずつと上へと持ち上げる。<br />
段々と生足の面積が増えいく。佐々木自身もどうやら恥ずかしいらしく頬は真っ赤に染まっていた。<br />
それでもスカートを持ち上げる手は止まらない。靴下に繋がっている黒い紐の終着点が見えたな、なんて思っていたらそれは佐々木の黒いパンツだった。<br />
というかこんなの履いてるのかよ、お前は…<br />
「佐々木!冗談はよせ!」<br />
「僕が冗談でこんな事をすると思うのかい?」<br />
今や佐々木のスカートは完全にその存在意義を無くし、小さく可愛いへそまでもが顔を出していた。<br />
「この下着も…」<br />
と、佐々木は自分自身が履いてるパンツを指差し、<br />
「キョン、キミのために購入したんだ。俗に言う勝負下着だ。僕はこういう世事に疎い。だから僕なりに必死に調べべたよ」<br />
そして佐々木は最後の一枚となったソレをするすると下ろしていき…<br /><br />
わっふるわっふる</p>
2016-05-10T20:07:44+09:00
1462878464
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72-xxx『いつか。そして。当たり前の日常』
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/2169.html
大学も三年目。俺の体感じゃ昨日が入学式だったはずだが、どうも体内時計が故障したらしい
どこに修理を出せば良いのだろうか。
修理屋にアテなどないが
「くっくっく」
などと、俺が頭を抱えていると、おかしそうな笑みがあった。
おい、ケンカ売ってるなら買ってやるぞ?
「それは遠慮する」
勝手な奴だ。
「そりゃあ勝手さ、キョン、僕が勝手じゃないことがあったかい?」
くっくっく、といつもの笑みが覗き込んできたものだ。
こいつは全く悪びれない。
そのせいだろうか、俺は常日頃思っていた質問をぶつけてやった。
「まったく、お前はいつも楽しそうだな」
佐々木はいつでも、いつだって笑みを浮かべている。浮かべている気がする。
そんなに俺の醜態が楽しいか?
「くっくっく。さてね?」
「―――だがキミだって知るまい。そう、キミが居ないときの僕を、キミは知らないだろう?」
そりゃそうだ。俺は別に、佐々木のストーカーって訳じゃあねえからな。
「僕はいつも楽しそうだとキミは言う。けれどそれは、あくまでキミの主観、キミの知っている僕だ。解るね?」
まあな。
「つまりキミは知らないのさ」
なるほど
「けれど僕は知っている」
だろうな。
「だから僕はここにいるのさ」
なにが“だから”なのかは解らんが、その言葉には奇妙な説得力があった。
そうだな、“だから”かもしれん。
苦笑が漏れた。
「くくっ」
そんで俺は見合わせたわけだ。佐々木とな。
そんで爆笑した。
爆笑したさ。
俺はいつか、佐々木の「くくく笑い」を、どこからどうやって出しているのか疑問に思ったことがあった。
けれど今、俺は同じ笑いをしてしまったのだ。
無論、教示を受けた憶えはない。
それが妙にツボにハマッたのか、佐々木はいつものくくく笑いでなく、噴出すように笑っていた。
「人は変化する生き物だからね?」
笑いを堪え、涙を目の淵に浮かべながらも、なおその顔は笑っていた。
こいつはいつでも笑っている。
「昨日は不思議だったことが、今日は当たり前になっている。実に不思議なことじゃあないか」
くっくっく、と本家本元の佐々木笑いが返ってくる。
まったくこいつは変わらんな。
「そうでもないよ?」
「キミがいないときの僕をキミは知らない。だから、君が居ないときに考えたのさ」
華奢な手が、やたら力強く背中を叩く。
俺の背中を佐々木が叩く。
「僕は変わったからここにいるのさ。ねえキョン?」
「なんだ」
「願いを実現する力なんてのは、あの頃の涼宮さんに限らず、誰だってもっているものなのさ」
願いを実現する力、ハルヒの能力。
懐かしい言葉に笑みが浮かぶ。
だがそうだ、それは誰だってもっているものだ。
あれほど非常識な力ではない、だが、誰だって「願いを実現する」事は出来るのだ。
誰だって、自分というちっぽけなものを創造しうる神様だ
自分と周囲は、自分で作ってゆけるのだ
背を向け合った高校二年。また向き合おうといわれた高校三年。それから色々、そして今。
ニッと笑った佐々木の隣で。
中学のように、俺が前って訳じゃなく、佐々木が後ろって訳でもない。
高校の時のように、何か、目的があるからって訳でもない
なんでもないフツーの日を、俺たちは並んで歩く。
中学の頃は、高校の頃も、想像もしなかった日々を当たり前の日常にして。
)終わり
2015-11-29T14:31:14+09:00
1448775074