Ubuntu 9.10 デスクトップ版 日本語 Remix CD での個人的な設定。

Ubuntu日本語フォーラムも参照するするとより便利に活用できるかと思います。ここに書いてある情報より正確でしょうし、説明も丁寧です。



システムアップデート

最初にするべきことはやっぱり、アップデートでしょうか?

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get dist-upgrade


便利なパッケージ群

ubuntu からインストールすると便利なまたは推奨されるパッケージが以下のコマンドで一括でインストールされます。
$ sudo apt-get install ubuntu-restricted-extras
様々なパッケージがインストールされます。


スーパーユーザの作成

以下の手順でスーパーユーザのパスワードを設定することによりスーパユーザを作成します。
$ sudo passwd

また、パスワードは設定したくないがスーパーユーザになりたいという場合は、
$ sudo -s
や、
$ sudo -i
でスーパーユーザになれます。

sudo 使用時にパスワード入力しなくても実行できるようにする

$ sudo visudo
visudo を起動して次の文字を追記する
<ユーザ名> ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL

たとえば、 ユーザ名がhoge なら
hoge ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
とします(最終行に追記)。


ctrl+alt+backspace を有効にする。

ubuntu 9.04 から、初期設定では ctrl+alt+backspace で X を落とす方法が無効となっています。

有効にする方法が Ubuntu Wiki に記載されていました。
https://wiki.ubuntu.com/X/Config/DontZap?action=show&redirect=DontZap

setxkbmap を使う。

コンソール画面にて以下コマンドを打つと有効になります。
$ setxkbmap -option terminate:ctrl_alt_bksp

~/.xinitrc,~/.xssession,/etc/gdm/Xsession などに追記しておくと有効になるのではないでしょうか。

## 私は、~/.xinitrc にこの文面を挿入することにより有効にしています。


/usr/share/hal/fdi/policy/10osvendor/10-x11-input.fdi の内容を変更する

## この方法を試してみたのですが、有効になりませんでした。上手く行かなかったということは間違っている可能性もあります。


例えば、
$ sudo gedit /usr/share/hal/fdi/policy/10osvendor/10-x11-input.fdi
などで、/usr/share/hal/fdi/policy/10osvendor/10-x11-input.fdi を変更するのですが、注意するところは
<match key="info.capabilities" contains="input.keys"> セッションに書き込むことです。

おそらく、<match key="info.capabilities" contains="input.keys">セッションの初期状態は以下のようになっているかと思います。
   <match key="info.capabilities" contains="input.keys">
     <!-- If we're using Linux, we use evdev by default (falling back to
          keyboard otherwise). -->
     <merge key="input.x11_driver" type="string">keyboard</merge>
     <match key="/org/freedesktop/Hal/devices/computer:system.kernel.name"
            string="Linux">
       <merge key="input.x11_driver" type="string">evdev</merge>
     </match>
   </match>
この内容をおそらく次のように変更すると有効になります。
   <match key="info.capabilities" contains="input.keys">
     <!-- If we're using Linux, we use evdev by default (falling back to
          keyboard otherwise). -->
     <merge key="input.x11_driver" type="string">keyboard</merge>
     <merge key="input.xkb.options" type="string">terminate:ctrl_alt_bksp</merge>
     <match key="/org/freedesktop/Hal/devices/computer:system.kernel.name"
            string="Linux">
       <merge key="input.x11_driver" type="string">evdev</merge>
     </match>
   </match>


## Thinkpad のトラックポインタのスクロールを有効にするときもそうでしたが /usr/share/hal/ の内容を変更するものはどうすれば上手く有効化するのかよくわかりません。


Gnome パネルからの設定 (gnome 起動中のみ有効 gnome-setting-daemon を起動していても有効)

最もわかりやすい方法かと思います。


ubuntu のパネルから以下の手順を踏めば有効になります。 
  1. システム→設定→キーボードを選ぶ
  2. レイアウトタブを選択
  3. レイアウトのオプションボタンをクリック
  4. Key sequence to kill the X server (上から八番目) を選ぶ
  5. Control + Alt + Backspace にチェックする。



コンソールを快適にする

コンソールの入力が快適でなければファイル編集などが非常にやりにくいのでここら辺を改善します。

コンソールを快適にするためのパッケージのインストール

  • パッケージ
    • コンソール
      • mlterm
      • mlterm-im-scim
    • エディタ
      • vim
      • emacs
    • マニュアル (manpage)
      • manpages-ja
      • manpages-ja-dev
    • ページャー
      • lv
    • フィルター
      • nkf
    • シェル
      • zsh
    • その他
      • screen

mlterm は 初期コンソールのより高速で表示できるコンソール
$ sudo apt-get install mlterm mlterm-im-scim

vim,emacs は 最初から入ってるvigedit より高度な編集ができるエディタ
$ sudo apt-get install vim
$ sudo apt-get install emacs emacs23

## なぜか、 apt-get install emacs では、emacs22 がインストールされてしまいました。

ここでデフォルトで起動するページャーも自分の好みのものに変更します。
update-alternatives コマンドでデフォルトのエディタを変えます。
デフォルトのエディタが何であるかは
$ editor <ファイル>
で確認できます。
例えばこれは、visudo コマンドに使用されるエディタなどに影響してきます。


このデフォルトのエディタを変更するために以下のコマンドを使用して次のように変更します。
$ sudo update-alternatives --config editor
There are 6 choices for the alternative editor (providing /usr/bin/editor).

  Selection    Path                Priority   Status
------------------------------------------------------------
  0            /bin/nano            40        auto mode
  1            /bin/ed             -100       manual mode
  2            /bin/nano            40        manual mode
  3            /usr/bin/emacs22     0         manual mode
  4            /usr/bin/emacs23     0         manual mode
* 5            /usr/bin/vim.basic   30        manual mode
  6            /usr/bin/vim.tiny    10        manual mode

Press enter to keep the current choice[*], or type selection number: 5

ubuntu 9.04 では、この辺も日本語で表示されていたのですが、2009年11月9日現在では英語で表示されています。
意味合いとしては、ubuntu 9.04 の項目を参照していただければ分かるかと思いますが、デフォルトのエディタをどのエディタにするのかを数字で選択しています。


また、すべてのデフォルト設定(関連付け見たいな感じ?)を変更したいときは
$ sudo update-alternatives --all
とタイプするとすべてのデフォルト設定を変更できます(ただし選択できるもののみ)。

manpages は、各コマンドのマニュアルmanpages-ja その日本語版
$ sudo apt-get install manpages-ja manpages-ja-dev

lv は、less に比べて文字コード関係をうまく処理してくれるページャー
$ sudo apt-get install lv
ページャーもlv に変更してしまいましょう。
$ sudo update-alternatices --config pager

nkf は、文字コード関係をうまく表示してくるためのフィルタ
$ sudo apt-get install nkf

さて、manpage をインストールしたことにより各コマンド(パッケージ) のマニュアルを
見ることができるようになりました。実際には以下のようなコマンドによって閲覧できます。
$ man <command>
たとえば
$ man ls
とすればマニュアルを見ることができます。
どうやって終わればいいんだと思った人は なんどか 'ESC'' を押した後、
q (小文字のq) を押して終了させてください。

フォントのインストール

主に mlterm のためですがいくつかフォントをインストールします。

M+ フォント (ビットマップ) のインストール

M+(ビットマップ) フォントのインストールは以下のとおりとなります。
$ sudo apt-get install xfonts-mplus
M+ ビットマップフォントを認識させるために以下のコマンドで X に フォントを認識させます。
$ sudo xset fp rehash
また、M+ ビットマップフォントが X に認識されているかどうかを確認するには以下のコマンドで確認できます。
$ xlsfonts | grep mplus

IPA フォントのインストール

IPA フォント、 ipaモナフォントのインストールは以下のとおり。
$ sudo apt-get install ttf-ipafont ttf-ipamonafont 

M+IPA フォント

M+IPA フォントをインストールされる前にM+IPAフォントを格納するディレクトリを作成しておく
$ sudo mkdir -p /usr/share/fonts/truetype/mplusipa

M+IPA フォントのインストールはネット上からファイルを持ってくる必要があるので次の手順を踏みます。
$ mkdir tmp
$ sudo mkdir -vp /usr/share/fonts/truetype/mplusipa
$ cd tmp
$ wget http://jaist.dl.sourceforge.jp/mix-mplus-ipa/25997/mixfont-mplus-ipa-TrueType-20060520p1.tar.bz2
$ tar jvxf mixfont-mplus-ipa-TrueType-20060520p1.tar.bz2
$ cd mixfont-mplus-ipa-TrueType-20060520p1/opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAFonts_and_Mplus/fonts
$ sudo cp -v M+*.ttf /usr/share/fonts/truetype/mplusipa
目的のフォントを移動したところで、次にフォントをシステムに認識させます。
現在インストールされているフォント(おそらく、TrueType と OpenType)は、次のコマンドで確認できます。
$ fc-list
目的のインストールを認識させるために
$ cd /usr/share/fonts/truetype
$ sudo fc-cache -v -f 
とします。
正しく認識された確認するために
$ fc-list | grep M+
として、表示されるか確認します。

mlterm の設定

mlterm の詳しいところは mlterm を参考にしてください。
私は フォントを M+フォント(ビットマップ) にしています。
配色関係を適切なものにすればかなり快適になると思います。

キーボードの配列を英語配列に風に

私は、普段のキーボードを HHKB 英語配列を使っています。
しかし、ubuntu をインストールしているパソコンは日本語配列なので
英語配列風にして快適にタイピングできるようにキーマップを変えています。

以下のコマンドでほぼ英語配列へと変更することができます。
$ setxkbmap -model us -layout us

しかし、] キーが\(バックスラッシュ) だったりと不満が残る場合があります。
そのときは、xmodmap コマンドを使って自分でキー配列を変更できるので、
xmodmap を使ってさらに快適なものにします。

xmodmap によって変更するのは以下の点です。
  • コントロールキーと Caps キーを取り替える。
    • Caps キーとコントロールキーを入れ替える
    • これにより、A の横にコントロールキーが来るのでコントロールが押しやすくなる。
  • バックシュラッシュやパーティカルバーを正しい位置へ変更する。
    • ¥(エンマーク) の位置に持ってきます
  • ] を Enter キーに変更する

そのために、以下のファイルを作成します。
.xmodmaprc というファイルに記述することとします。
これをホームディレクトリに作成するので
$ pwd
/home/<ユーザ名>      # 現在の位置がホームディレクトリか確認
$ vim .xmodmaprc      # vim は使いやすいエディタに適時変える

.xmodmaprc の内容
! .xmodmapprc
! Keymap US chenge
! Swap Caps Control
remove Lock = Caps_Lock
remove Control = Control_L
keysym Control_L = Caps_Lock
keysym Caps_Lock = Control_L
add Lock = Caps_Lock
add Control = Control_L

keycode 132 = backslash bar
keycode 51 =  Return

作成をができれば
$ xmodmap .xmodmaprc
とコマンドを打つことにより反映されます。

それぞれのキーコードが分からない人は
xev コマンドを使用することにより確認できます。

zsh のインストール

bash より補間機能が強力なzsh をインストールする。
$ sudo apt-get install zsh
zsh の設定は、~/.zshrc に記述するのですが設定が膨大なので設定は割愛します。
強力な補間機能を有効にするために以下の一文を加えておくと便利です。
autoload -U compinit
compinit

デフォルトのシェルを変更

初期起動時のシェルを変更するためには、chsh コマンドで変更できます。
そのためにまず、変更するシェルの場所を把握しておく知る必要があります。
そのため、which コマンドで
$ which zsh
/usr/bin/zsh
このように場所を把握します。
そして、chsh コマンドで
$ chsh -s /usr/bin/zsh
で変更します。

screen のインストール

$ sudo apt-get install screen


テキストログイン

以下の記事のようにsysv-rc-conf を使ってデーモンを殺したり
http://viva-ubuntu.kilo.jp/?p=1259

ubuntu 9.04 のときように/etc/rc2.d/S30gdm/etc/rc2.d/K70gdm へ変更したりと従来の方法では変更できませんでした。


/etc/init/gdm.conf を削除(適当な場所に移動)するとテキストログインに変更することができました。
今回はこの様にしてみました。
$ sudo mv /etc/init/gdm.conf /etc/init/gdm.conf.kill

## この方法が正しい方法なのか不安で仕方ない(他のデーモンに影響してないか不安)。
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