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Ubuntu Linux 11.04

最終更新:

shirayuu

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Ubuntu 11.04 デスクトップ版 日本語 Remix CD での個人的な設定。5月1日現在インストール時点です。

以前のバージョンからアップデートする人はリリースノートを参照にして問題点を把握しておくことは基本です.
  • リリースノートで気になった点,見所など
    • ユーザインターフェースはUnity に変更
      • 好みがかなり分かれるインターフェース
    • アプリケーション
      • ウェブブラウザ:Firefox 4
      • オフィススイート:OpenOffice から LibreOffice へ変更
      • 音楽再生ソフト:Rhythmbox から Banshee 2.0
    • アップグレードに関しての手順はリリースノート熟読
    • インストール中はUUIDが設定されないため、スワップパーティションが利用できず.
    • デスクトップ の項目は熟読すべきでしょう
      • グラフィックボードが 3D 関連をサポートしてない場合は,Unity 2d をインストールすることにより解消
    • 3Dがサポートされていないシステムでライブセッションを起動した場合、GNOMEパネルが表示されません。
      • 回避するには、Alt+F2キーを押して gnome-panel --replace を実行してください。インストール済みのシステムでは、ログインマネージャのセッションで"Ubuntuクラシック (エフェクトなし)"を選択してください。
    • Ubuntu 10.10までのJapanese Remix環境で提供してきた「日本語環境セットアップヘルパ」は、Ubuntu 11.04以降では提供を行いません。ソフトウェアセンターから必要なソフトウェアの導入を行ってください。

また、Ubuntu日本語フォーラムも参照するするとより便利に活用できるかと思います。ここに書いてある情報より正確でしょうし、説明も丁寧です。


参考サイト


システムアップデート

最初にするべきことはやっぱり、アップデートでしょうか?
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get dist-upgrade

便利なパッケージ群

ubuntu からインストールすると便利なまたは推奨されるパッケージが以下のコマンドで一括でインストールされます。
$ sudo apt-get install ubuntu-restricted-extras
様々なパッケージがインストールされます。

sudo 周り,スーパーユーザ関連 (非推奨設定)

スーパユーザ,sudo の煩わしさを解消する場合, Ubuntu Tips/その他/suとsudoについて を熟読してリスクを理解する必要があります.

スーパユーザのロックを解消する

以下のコマンドでスーパユーザのパスワードを作成できます.
 $ sudo passwd

ロックを解消せずスーパユーザにログインする

以下のコマンドいずれかによりスーパーユーザになることができます。
 $ sudo su
 $ sudo su -
 $ sudo -s
 $ sudo -i

sudo 使用時にパスワード入力しなくても実行できるようにする

$ sudo visudo
visudo を起動して次の文字を追記する
<ユーザ名> ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL

たとえば、 ユーザ名がhoge なら
hoge ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
とします(最終行に追記)。


ctrl+alt+backspace を有効にする

ubuntu 9.04 から、初期設定では ctrl+alt+backspace で X を落とす方法が無効となっています。

有効にする方法が Ubuntu Wiki に記載されていました.
https://wiki.ubuntu.com/X/Config/DontZap?action=show&redirect=DontZap

setxkbmap を使う。

コンソール画面にて以下コマンドを打つと有効になります。
$ setxkbmap -option terminate:ctrl_alt_bksp

~/.xinitrc,~/.xssession,/etc/gdm/Xsession などに追記しておくと有効になるのではないでしょうか。
例えば,
$ echo "setxkbmap -option terminate:ctrl_alt_bksp" >> ~/.xinitrc

## 私は、~/.xinitrc にこの文面を挿入することにより有効にしています。

Gnome パネルからの設定

Gnome パネル設定することができます。これは、gnome 起動中のみ有効な手段です(gnome-setting-daemon を起動していても有効)。そして、最もわかりやすい方法かと思います。


ubuntu のパネルから以下の手順を踏めば有効になります。 
  1. システム→設定→キーボードを選ぶ
  2. レイアウトタブを選択
  3. レイアウトのオプションボタンをクリック
  4. Key sequence to kill the X server (上から八番目) を選ぶ
  5. Control + Alt + Backspace にチェックする。

コンソールを快適にする [#lf4fd2c7]

コンソールの入力が快適でなければファイル編集などが非常にやりにくいのでここら辺を改善します。

コンソールを快適にするためのパッケージのインストール

  • パッケージ
    • コンソール
      • mlterm
      • mlterm-im-scim
    • エディタ
      • vim
      • emacs
    • マニュアル (manpage)
      • manpages-ja
      • manpages-ja-dev
    • ページャー
      • lv
    • フィルター
      • nkf
    • シェル
      • zsh
    • IM
      • ibus-mozc
    • フォント
      • IPA フォント
      • IPA EX フォント
      • VL ゴシック
      • IPA モナフォント
    • その他
      • screen

このあたりを一気にインストールするには,
$ sudo apt-get install -y mlterm mlterm-tools vim emacs manpages-ja manpages-ja-dev lv nkf zsh ibus ibus-mozc screen xfonts-mplus otf-ipafont otf-ipaexfont ttf-vlgothic

mlterm は 初期コンソールのより高速で表示できるコンソール
$ sudo apt-get install mlterm mlterm-im-scim mlterm-tools

vim,emacs は 最初から入ってるvigedit より高度な編集ができるエディタ
$ sudo apt-get install vim
$ sudo apt-get install emacs

ここでデフォルトで起動するページャーも自分の好みのものに変更します。
update-alternatives コマンドでデフォルトのエディタを変えます。
デフォルトのエディタが何であるかは
$ editor <ファイル>
で確認できます。
例えばこれは、visudo コマンドに使用されるエディタなどに影響してきます。

このデフォルトのエディタを変更するために以下のコマンドを使用して次のように変更します。
$ sudo update-alternatives --config editor
There are 6 choices for the alternative editor (providing /usr/bin/editor).

  Selection    Path                優       Status
------------------------------------------------------------
  0            /bin/nano            40        auto mode
  1            /bin/ed             -100       manual mode
  2            /bin/nano            40        manual mode
  3            /usr/bin/emacs22     0         manual mode
  4            /usr/bin/emacs23     0         manual mode
* 5            /usr/bin/vim.basic   30        manual mode
  6            /usr/bin/vim.tiny    10        manual mode

Press enter to keep the current choice[*], or type selection number: 5

ubuntu 9.04 では、この辺も日本語で表示されていたのですが、2010年5月現在では英語で表示されています。
意味合いとしては、ubuntu 9.04 の項目を参照していただければ分かるかと思いますが、デフォルトのエディタをどのエディタにするのかを数字で選択しています。


また、すべてのデフォルト設定(関連付け見たいな感じ?)を変更したいときは
$ sudo update-alternatives --all
とタイプするとすべてのデフォルト設定を変更できます(ただし選択できるもののみ)。

manpages は、各コマンドのマニュアルmanpages-ja その日本語版
$ sudo apt-get install manpages-ja manpages-ja-dev

lv は、less に比べて文字コード関係をうまく処理してくれるページャー
$ sudo apt-get install lv
ページャーもlv に変更してしまいましょう。
$ sudo update-alternatices --config pager

nkf は、文字コード関係をうまく表示してくるためのフィルタ
$ sudo apt-get install nkf

さて、manpage をインストールしたことにより各コマンド(パッケージ) のマニュアルを
見ることができるようになりました。実際には以下のようなコマンドによって閲覧できます。
$ man <command>
たとえば
$ man ls
とすればマニュアルを見ることができます。
どうやって終わればいいんだと思った人は なんどか 'ESC'' を押した後、
q (小文字のq) を押して終了させてください。

google 日本語入力: mozc のインストール

ubuntu において,デフォルトのインプットメソッドは,iBus が使用されています.そのため,ibus-mozcパッケージをインストールすることによりmozc が使用可能となります.
$ sudo apt-get install mozc
そして,
$ ibus-setup
コマンドにて,「インプットメソッド」タブ→インプットメソッドの選択→日本語→mozcを選択した後,「追加」ボタンを選択し,mozc を一番上にします.これにより,mozc が最優先で選択されます.

mozc 自体の設定

$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=dictionary_tool  # 辞書
$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog    # mozc の振る舞いを設定する


フォントのインストール

主に mlterm のためですがいくつかフォントをインストールします。

M+ フォント (ビットマップ) のインストール

M+(ビットマップ) フォントのインストールは以下のとおりとなります。
$ sudo apt-get install xfonts-mplus
M+ ビットマップフォントを認識させるために以下のコマンドで X に フォントを認識させます。
$ sudo xset fp rehash
また、M+ ビットマップフォントが X に認識されているかどうかを確認するには以下のコマンドで確認できます。
$ xlsfonts | grep mplus

IPA フォントのインストール

IPA フォント、 ipaモナフォントのインストールは以下のとおり。
$ sudo apt-get install otf-ipafont otf-ipaexfont ttf-ipamonafont
IPA フォントはライセンスの問題上、最初からインストールされておらず、代わりに Takao フォントがインストールされています( Takaoフォントをリリースしましたhttps://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-jp/2010-February/002573.html)。

Takao フォントは ttf フォントなので IPAフォントシリーズは OTF フォントでインストールしました(TTF版も存在します)。


VL ゴシックフォントのインストール

$ sudo apt-get install ttf-vlgothic

Migmix Migu (旧:M+IPA フォント)

Migmix ウェブページ:http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/migmix/


mlterm の設定

mlterm の詳しいところは mlterm を参考にしてください。
私は フォントを M+フォント(ビットマップ) にしています。
配色関係を適切なものにすればかなり快適になると思います。

キーボードの配列を英語配列に風に

私は、普段のキーボードを HHKB 英語配列を使っています。
しかし、ubuntu をインストールしているパソコンは日本語配列なので
英語配列風にして快適にタイピングできるようにキーマップを変えています。

以下のコマンドでほぼ英語配列へと変更することができます。
$ setxkbmap -model us -layout us

しかし、] キーが\(バックスラッシュ) だったりと不満が残る場合があります。
そのときは、xmodmap コマンドを使って自分でキー配列を変更できるので、
xmodmap を使ってさらに快適なものにします。

xmodmap によって変更するのは以下の点です。
  • コントロールキーと Caps キーを取り替える。
    • Caps キーとコントロールキーを入れ替える
    • これにより、A の横にコントロールキーが来るのでコントロールが押しやすくなる。
  • バックシュラッシュやパーティカルバーを正しい位置へ変更する。
    • ¥(エンマーク) の位置に持ってきます
  • ] を Enter キーに変更する

そのために、以下のファイルを作成します。
.xmodmaprc というファイルに記述することとします。
これをホームディレクトリに作成するので
$ pwd
/home/<ユーザ名>      # 現在の位置がホームディレクトリか確認
$ vim .xmodmaprc      # vim は使いやすいエディタに適時変える

'''.xmodmaprc''' の内容
! .xmodmapprc
! Keymap US chenge
! Swap Caps Control
remove Lock = Caps_Lock
remove Control = Control_L
keysym Control_L = Caps_Lock
keysym Caps_Lock = Control_L
add Lock = Caps_Lock
add Control = Control_L

keycode 132 = backslash bar
keycode 51 =  Return

作成をができれば
$ xmodmap .xmodmaprc
とコマンドを打つことにより反映されます。

それぞれのキーコードが分からない人は
xev コマンドを使用することにより確認できます。

zsh のインストール

bash より補間機能が強力なzsh をインストールする。
$ sudo apt-get install zsh
zsh の設定は、~/.zshrc に記述するのですが設定が膨大なので設定は割愛します。
強力な補間機能を有効にするために以下の一文を加えておくと便利です。
autoload -U compinit
compinit

デフォルトのシェルを変更

初期起動時のシェルを変更するためには、chsh コマンドで変更できます。
そのためにまず、変更するシェルの場所を把握しておく知る必要があります。
そのため、which コマンドで
$ which zsh
/usr/bin/zsh
このように場所を把握します。
そして、chsh コマンドで
$ chsh -s /usr/bin/zsh
で変更します。

screen のインストール

$ sudo apt-get install screen


EUC-JP、Shift-JIS 環境の追加

/var/lib/locales/supported.d/ja を以下のようにします。
$ cd /var/lib/locales/supported.d/
$ echo "ja_JP.EUC-JP EUC-JP" | sudo tee -a ja
$ echo "ja_JP.EUC-JP EUC-JP" | sudo tee -a local
$ echo "ja_JP.SHIFT_JIS SHIFT_JIS" | sudo tee -a ja 
$ echo "ja_JP.SHIFT_JIS SHIFT_JIS" | sudo tee -a local 
$ sudo  locale-gen
$ locale -a | grep ja
正しく認識されていると以下の文面が見つかると思います
ja_JP.eucjp       # EUC-JP
ja_JP.shiftjis    # Shift-jis
ja_JP.utf8        # UTF-8

ユーザID,グループID の変更 [#c5dfa56d]

サーバに NFSサーバ を導入している関係上,サーバの uid と gid を合わせます.
 $ sudo vipw
 $ sudo vipw -s
 $ sudo vigr
 $ sudo vigr -s

NFS サーバへの接続 [#yeed6799]

NFS 関係のインストール
 $ sudo apt-get install nfs-common

接続する [#s76358f9]

例えば次のようになる.
 $ sudo mount example.com:/home/foo /media/example.foo


テキストログインに変更する [#a6482a50]

ubuntu フォーラムの投稿を参考にさせて頂きました。

こっちの方が安全? [#m9071e20]

/etc/default/grub を次のように編集した方が安全に起動できるようです。
# /etc/default/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="text"
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