風を追う者 - 詩歌藩国 @ wiki

＜風を追う者＞

Ｌ：風を追う者　＝　｛
　ｔ：名称　＝　風を追う者（職業）
　ｔ：要点　＝　旅装束
　ｔ：周辺環境　＝　絶望の荒野
　ｔ：評価　＝　体格０，筋力－１，耐久力０，外見０，敏捷０，器用１，感覚０，知識３，幸運０
　ｔ：特殊　＝　｛
　　＊風を追う者の職業カテゴリ　＝　派生職業アイドレスとして扱う。
　　＊風を追う者は世界解析ができ、攻撃対象の技を一つ、無効化できる。
　｝
　ｔ：→次のアイドレス　＝　ネコリスの友（職業），風の中心を探すもの（職業），ＴＡＧＡＭＩ（ＡＣＥ）
｝

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風を追う者と言えば、無名世界観では有名な世界移動者の別名のことだ。
旋風の吹き荒れる最後の地、絶望の荒野を進む旅人の呼び名。
薄汚れた旅装束に身をつつみ、たどり着けるかどうかもわからない場所を目指して進む。
そして、戦うのだ。遠い過去に置いてきたなにかのために。

そんなシリアスなイメージが強い風を追う者たちであるが、詩歌藩国における彼らの印象は若干異なる。
もともとは普通に仕事をしていた者がある日、突然に上司へ辞表を提出するのである。
書かれた文面はわずか一行。

「自分探しの旅に出ます」

何を思ったか唐突に彼らは旅に出るのだ。遠い目をした上司を尻目に。
動きやすい服を身に着けて、外套を羽織る。持ち物は数日分の食料と着替えを詰め込んだトランクのみ。
住み慣れた我が家を見上げてひと言、ふた言呟き、そのまま当てのない旅に出る。

彼らは旅人として、ニューワールド中を巡り歩く。

よんた藩国でよんた饅頭をほおばり、土場藩国で缶を蹴っ飛ばし、レンジャー連邦でハート形のフルーツをかじり、鍋の国でおこたと鍋を堪能する。
７５％くらいは食べっぱなしというか、おまいは妖怪「食っちゃ寝」かと突っ込みたくなる気がしないでもない。
まぁそんなこんなでトランク片手に気ままな旅を続けるうちに、彼らはあっさりと婚期を逃したりするわけだ。

ちなみにほとんどのものは土産を片手にちゃんと帰ってくるのだが、なかには旅に出てぷっつりと消息が途絶えてしまうものもいる。

そうして消えていった者たちは、風の中心を追っていったのだと吟遊詩人の歌は伝える。
真偽のほどは、さだかではない。

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文：鈴藤瑞樹
絵：かな子