サブタイトル個別 帰ってきたウルトラマン 第1話


怪獣総進撃
タッコング
ザザーン
アーストロン
台座連結可能
差替パーツ有


解説ブックレットより

●帰ってきたウルトラマン第1話(製作No.1)1971年4月2日放映
●登場宇宙人・怪獣:オイル怪獣タッコング ヘドロ怪獣ザザーン 凶悪怪獣アーストロン
●タッコング
私が幼少の頃から憧れていたヒーローもの、初レギュラーと言う事も有り、数多く特撮作品を演じた私ですが、ウルトラマンは特に思い入れが深い作品の一つです。
その作品にまつわる怪獣といえば第二話に登場した“怪獣総進撃”タッコングですね、なんとも愛嬌があり攻撃するのも抵抗があり、弱いもの虐めみたいでなんとも言えない気持ちでした、撮影当初は相手が怪獣ですから撮影に馴染むまで大変でした。
ウルトラマンもそうですが、相手の目線が高く演技もオーバーアクションに演じなければならないですからね、撮影に苦労しました。
せも帰りマンの撮影は約一年でしたが、素晴らしいみなさんと一緒に仕事ができ大変幸せに思っています。
当時MATの隊長役根上淳さん、塚本信夫さんが既にいらっしゃらないのが残念です。願わくば今一度お会いして「オーイ南」って言われてみたいですね…。
でも隊長はいつも風になって我々を見守っていてくださる事でしょう。
ウルトラマンは不滅です、また何時か、何処かで、きっと…
MAT・南隊員役 池田駿介氏
●ザザーン
MAT基地は東京湾に近い海底にあるという設定でした。リアルな海中の表現方法として、カメラワークはカメラレンズ前にガラス張り小型水槽タンクを置きその水槽タンクの上部から特殊ライトを使用して海中で差し込む太陽光の効果を出します。本作で撮影されたオイルコンビナートは大変大掛かりなセットで、1mくらいのミニチュアを絵前に作り奥に行くに従って30cmくらいまでのミニチュアにして遠近感を出します。
空想特撮の考えだけでなく視聴者の皆さんと一緒に画面の中に入ってドラマを演じてもらうことが私たちの願いです。
撮影 佐川和夫氏
●アーストロン
ウルトラセブンから約4年ぶり「帰ってきたウルトラマン」の撮影は、本編監督本多猪四郎、特技監督高野宏一、脚本上原正三、そうそうたるメンバーだった。
ウルトラマン・ウルトラセブンは、本編班と特撮班が別々のスタッフが撮影していましたが、監督が2人、撮影スタッフは1班のほうがドラマの流れがスムーズに行くのではと考え、1班体制で帰ってきたウルトラマンはスタートしました。
私は撮影監督として本多・高野両監督の女房役に徹し、よりよい作品を目指して両監督のイメージおよび演出を全スタッフに伝えるカメラワークを常に頭の中で描き実行するように心がけました。
撮影 佐川和夫氏

補足


宇宙人がほとんど出てこない「帰ってきたウルトラマン」では、生物としての怪獣らしさを損なわない造型や色彩が、登場する怪獣の大部分に共通したデザインではないでしょうか。アーストロンはその基本形。ゴジラから続く、万人からこれぞ怪獣と言われるオーソドックスなスタイルです。
帰マンでは、その、らしさを保ちつつも、斬新なスタイルを披露した怪獣が登場しました。傑作と呼ばれるツインテールやベムスター。その1番手がタッコングでしょう。
ザザーンは、帰マンの中ではちょっと浮き気味な、バリケーンやヤメタランスなど、エースやタロウの登場怪獣っぽさの先鞭かもしれません。第一話にして、三系統揃い踏みだったわけですね。

さて、「帰ってきたウルトラ怪獣名鑑」のアーストロン・タッコング・ザザーン。いずれも造型・彩色ともに丁寧で、質が高いジオラマです。
「帰ってきたウルトラ怪獣名鑑1〜3」は、個人的に、名鑑シリーズの中で最もジオラマの出来・バランスが良いと思います。が、第一印象だと、やはり「ちっちゃいな〜」と…。そして、本編の雰囲気が良く再現されているがゆえ、丁寧な彩色なのにちょっと地味。派手なスター級を、戯画に持って行かれちゃいましたからねえ。その上、1期よりも値段も上がったし。売れた!大人気!って感じは、やっぱりないですよね。

「宇宙人がほとんど出てこない」は、ちょっと語弊が。40話以降は毎回のように宇宙人が出てきてました。どうも自分は「帰ってきたウルトラマン」は39話まで、以降は違う作品のようなイメージが、頭に刻み込まれてしまっているようで。




最終更新:2008年09月14日 21:38