サブタイトル個別 帰ってきたウルトラマン 第14話


二大怪獣の恐怖東京大龍巻
シーゴラス
シーモンス
台座連結可能

解説ブックレットより

●帰ってきたウルトラマン第14話(製作No.14)1971年7月2日放映
●登場宇宙人・怪獣:竜巻怪獣シーゴラス 津波怪獣シーモンス
●シーゴラス
帰ってきたウルトラマンの放送が始まり、大好評で高視聴率となりましたがスタートしてから12本、本編と特撮1班体制で撮影してきましたが1ヶ月4本放送に対して撮影2.5本のペースでしかできずストックの放送用プリントが底をつき、従来の2班体制でよりよい映像を求めていくことになった。
本作の津波のシーンは25mの撮影用プールをつくり、深さ1.5mから岸に向かって浅くします。そのプールに高さ5m、4tの水が入る鉄製タンクを2基設置しました。タンクから落ちる計8tの水が高さ45cmの津波となって水面を走ります。これをカメラスピード5〜6倍で撮影すると重量感、リアルさに溢れた映像が出来上がります。
特技監督 佐川和夫氏
●シーモンス
シーモンスが攻撃され、シーゴラスが出現、咆哮。天俄に掻き曇り暗雲に覆われ龍巻が発生し灰色の渦が舞い降りる。
このシーンの仕掛けはガラス張りタンクを作りその底部にスクリューを設置。水を張ったランクのスクリューを回すとできる渦を合成素材として暗雲と合成します。砂塵が舞い上がる龍巻はミニチュア・セットの死角に直径1m高さ30cmの円筒の装置を置きその中に粒子の細かい軽い砂に入れ四方から強力な風を送り込むと砂埃が渦となって舞い上がります。さらにミニチュア建造物を高床のセットに組み込み下方から強風を吹き上げ建造物を吹き飛ばします。これを5〜6倍のハイスピードで撮影すると臨場感溢れる子供から大人まで楽しめる画ができます。
特技監督 佐川和夫氏

補足


人が制することができない自然災害を具象化したようなシーモンスとシーゴラス。最後、倒されずに帰っていくあたりも、それを暗示しているような気がします。
名鑑では各々で立体化されたので、ボリュームも損なわれていません。特にシーゴラスの方は「帰名鑑」の中では立派な部類に入ります。ただ、連結した時、台座の色が異なっているので、これなら、片方のサブタイを「東京大ピンチ」にしておけば良かったのではないでしょうか。




最終更新:2008年07月22日 21:00