サブタイトル個別 ウルトラQ 第19話


2020年の挑戦
ケムール人

解説ブックレットより

※ウルトラマン編1〜3には、ブックレットは付属していません。

補足

●ウルトラQ第19話(制作No.23)1966年5月8日放映
●登場宇宙人・怪獣:誘拐怪人ケムール人
●ダイジェスト
正体不明の飛行物体を追尾していた哨戒機が撃墜され、指揮を執った天野二佐の言葉は隊の会議でまったく信用されなかった。ほどなく、各地で人間が突然消滅する怪事件が多発。レジャー写真を撮っていた由利子の目前でも、ゴーカートを運転していたモデルの女性が消えてしまう。周囲から信用されず、独自に謎の解明に挑む天野と由利子は、ともに星川航空を訪れた。そこで、一平はこの事件が「2020年の挑戦」という本の内容にそっくりだと指摘する。セスナで飛び立つ万城目と天野。しかし、今度は天野の目の前で、操縦中の万城目が消えてしまうのだった。
●誘拐怪人ケムール人/身長1.9メートル〜30メートル・体重40kg〜1.5万トン
医学の発達により、臓器その他、身体のあらゆる部分を改造。500歳の寿命を得たものの肉体の衰えは止めることができず、地球人の若い肉体を狙って2020年(50年ほど先の未来)のケムール星から来襲した。ゼリー状の消去エネルギー源を操り、触れた人間をケムール星へと転送(万城目らが帰還したことを考えると、本格的な転送はまだ実行されておらず、ケムール人自身のごく近くの異空間に一時収容されていた可能性が高い)。通常の動きは緩慢だが、変身(幻覚)、高速移動などの超能力を駆使。最後は巨大化し暴れるが、Kミニオードより発射されたXチャンネル光波を受け卒倒、頭部より吐いた消去エネルギー源を自ら浴びて消え去った。


●ガラモン以前のQシークレット。ガラモン以降とは異なり、外箱にもシルエットですがそれと分かるラインナップとして印刷されていたり、アソートもそれほどキツイものではありませんでした(ノーマル9種+バルタン別Ver or ケムール人のハーフアソート)。管理人は当時、アソートなどと言う言葉さえよく知らない頃で、スペルゲン反射板のバルタンが欲しくてそれっぽいのを買ってはケムール人に誤爆しまくっていたため、まったく有難味というものを感じることができず、中古屋に二束三文で売り払ったり、気軽に交換のタマに使ったりしていました。何年か経ってオクの世界など知ってから、頭を抱えることになります…
●モノクロ版のないケムール人。カラー版よりも、深夜の遊園地という実写の雰囲気は出そうな気がします。
●2020年も気が付けば、もうそんな先の未来ではない今日この頃。ところで、なぜ、ケムール人は同じ時間平面上からの来襲ではなかったのでしょう? 通常の移動なら、到着の時刻は、出発した時刻(2020年)の未来になりますが、時空を超越して移動したケムール人は、逆に到着時刻(1970年)が過去に遡ってしまったと考えられます。神田博士の受信したXチャンネル光波は、ケムール人の移動に伴って生じ、到着時点の出来事を、さらに過去へとエコーとして響かせたのか? それを逆にケムール人自身が受けてしまうと、その時間平面上での存在に矛盾が生じてしまうため…もはや、言ってる本人もわけわかってませんw
●そのXチャンネル光波をテレパシーで受信して「2020年の挑戦」を著し、それを発信するKミニオードまで作ってしまった神田博士。宇田川警部の所持するケムール人の探知機も彼の開発によるもののようです。画面にはとうとう姿を見せませんでしたが、正体は本当に人間だったのでしょうか? 
●経歴が良くわからない万城目。天野二佐とのタメ口の関係を見ると、以前は航空自衛隊に所属し、ヘリやセスナの免許もその頃取得したのではないかと想像されます。万城目と天野は同期で、友人というより、当時はライバルといった関係だったのかも。たぶん夢を追って途中で転職したライバルに対し、自衛隊に残って二佐まで昇進した天野は、いろいろ思うところがあったに違いありません。天野の「空飛ぶ円盤がどうこう言う奴は…」は、万城目のことを言っているような気がします。

TSグリコ




最終更新:2009年05月16日 13:50