サブタイトル個別 ウルトラマン 第8話


怪獣無法地帯
レッドキング対チャンドラー
ピグモン

マグラー
レッドキング対ウルトラマン

解説ブックレットより

(ウルトラマン編1〜3はブックレットが付属していません)
●ウルトラマン第8話(製作No.8)1966年9月4日放映
●登場宇宙人・怪獣:どくろ怪獣レッドキング 有翼怪獣チャンドラー
          地底怪獣マグラー 友好怪獣ピグモン 怪奇植物スフラン
●ピグモン(ファイナルCE)
 今回のラインナップで一番思い入れがあるキャラクターはピグモンですね。全然異色で怪獣っぽくない。赤いっていうのもいいですよね。このピグモンの着ぐるみが出来たときに一さん(円谷一監督)が見せてくれて、目がかわいいんだけど唇がたらこ過ぎて気持ち悪い、といったら唇が薄くなって戻ってきたのを覚えています。十代の女の子の意見を取り入れる、そんな職場でしたね。このピグモンにはスポンジを切って張り付けてあるんだけど抱きつくシーンで赤い塗料がべたべたついて大変でした。ちなみにピグモンって一さんにそっくりなんですよ(笑)。
フジ・アキコ隊員役/桜井浩子氏
●マグラー(ファイナルCE/)
 地底怪獣マグラーは、“怪獣無法地帯”こと多々良島に棲む怪獣の一匹。ウルトラマンやほかの怪獣との対戦シーンこそなかったものの、科特隊との本格的な対決が描かれたことで、人間の目線で見たその巨大感が強い印象を残している。マグラーのスーツは、東宝映画「フランケンシュタイン対地底怪獣」に登場したバラゴンをベースに、『ウルトラQ』のパゴス→『ウルトラマン』のネロンガ→ガボラと改造を重ねられてきたもの。ガボラまでの改造は基本的に首をすげかえただけなのでわかりやすいが、マグラーは全身に岩石のようなトゲをまとった上、黒く塗り替えられているために一目では改造と気づかないだろう。ちなみに劇中ではマグラーの登場が先だが、制作順ではガボラのほうが先に撮影されている。
Text by Mizuki Eguchi
●レッドキング対ウルトラマン(戯画1)
 怪獣がぞくぞく登場する人気の一編「怪獣無法地帯」。旧「ウルトラ怪獣名鑑」でもレッドキング対チャンドラーの対峙シーンがセレクトされていたが、今回は非常に有名な、ウルトラマンが首投げを決める瞬間をジオラマ化している。これがレッドキング戦の決め技で、ウルトラマンがフィニッシュにスペシウム光線を使わなかったのはこれが最初だ。あまりに有名な怪獣なので誤解されがちだが、レッドキングは(少なくともウルトラマンに対しては)それほど強敵としては演出されていなかったのである。それがウルトラシリーズを代表する1匹として認知されるほどの人気を博し、バルタン星人に次ぐ再登場回数を記録するに至ったのは、絶対的な個性を放つその素晴らしいデザインに負うところが大きい。ウルトラマンとのツーショットは、シリーズ中でも一際特別な、アートとしての魅力に満ちている。そんな視点で、改めてお手元のジオラマを眺めてみてはいかがだろうか。
Text by Mizuki Eguchi

補足

●別角度画像
●他の食玩等より



最終更新:2008年06月18日 23:49