- Q. ブンティンはもうロンドン五輪諦めたんでしょ?
A. まるで諦めてません。
カンボジアのトップマラソン選手ブンティンらがケニアでの83日特訓終え、パリマラソン出場のためパリに31日到着、ロンドン五輪へ向け参加標準記録B超えに自信。
[抄訳]
カンボジアのトップマラソン選手ブンティン(男子)とナリー(女子)がケニアでの83日間高地特訓キャンプを終え、4月15日パリマラソン出場のため3月31日パリに到着する。
ブンティンはロンドン五輪へ向け、ラオスでの自己記録を7分縮める2時間18分(参加標準記録B)超えに自信を示した。
コーチ「厳しい練習に耐えぬき、大幅な向上を見せた。ロンドン五輪出場資格獲得は大いにありうる。いくつかの五輪へ行ったコーチとして、私は言わねばならない。
ブンティンもナリーも、五輪に参加してカンボジアを代表する機会にふさわしいと」
コーチ「五輪の意義は勝つことにのみあるのではない。自国を代表し、自国の人々に誇りを感じさせるということでもある。カンボジアにとって貴重な機会であると私は信ずる」
カンボジア人トップ3名の不可思議な「辞退」で猫ひろしについて長文記事を載せたPPPostが、この記事ではNekoのネの字にもふれないのがワロタ。あえて…だろうなやっぱ。
ブンティン側も。そして猫関係なくロンドンも出る気マンマンのブンティン。
記事中にある、ブンティンらを支援している「カンボジアで操業する農業企業AAPの日本支店」というのは、ググるとおそらくここのことですね。(株)FIRST不動産 firste.jp/index.html
ていうかこれでブンティンがパリで参加標準記録B切っちゃったらどうなるの? 一般論として、特例枠そのものが消滅したりするんでしょうか。それだと大変痛快なのですが。
この記事読んだときは身体が震えました。生まれて初めて、一人のマラソン選手を心から全力で応援する気持ちにいま俺はなっています!
A. 猫ひろしが日本国籍を失ったとの報道は一切なされたことがありません。
国籍法第11条によれば、自らの意思で他国の国籍を取得した人は、その時点で日本国籍を自動的に失います。日本は重国籍を認めていません。
しかし、11条該当者であっても、二重国籍者に対して設定された13条の日本国籍返上手続がなされないかぎり、
現実には日本国/法務省として重国籍の事実を把握できない可能性があります。どうなのでしょう…。
11条が現実に適用されるのであれば何の問題もありません、というかぜひとも厳格に執行してもらいたいです。
実際には、申請しない限り執行されないんではないかというのが心配です。
しかも13条の手続は、重国籍となった事実の発生した日から2年以内に行えばよいとされています。これを悪用する者もいるかもしれません。
日本国籍を失った人であるならば、日本に滞在するためには、当然、外国のパスポートに、外国人として必要な査証を取得したうえで入国・滞在しなければなりません。
そのへんの報道もこれまでまったくありません。それによっては法務省仕事しろになる可能性もあります。
外国籍取得したことを公言しながらなおも日本に居住し大手を振ってマスコミに出ている人間が(ここまでは報道事実)、
仮に日本入国査証を取得していないとしたら…? 誇張でなく日本国の主権にかかわる問題です。
- Q. こんな「遅れた小国」に日本人が帰化して、カンボジア人は歓迎しているんでしょ?
A. 少なくとも歓迎はしていません。カンボジアではマラソンが盛んに行われているわけではなく、興味がないというのが正しいです。
A. ほぼできないと推測されます。
カンボジア代表選手に決定した際、日本の取材陣が「クメール語でギャグを」と降りましたが
結局一言も出てくることはありませんでした。
さらに「チュマールひろし」を自称してますが、クメール語は最後のrは読まないのですよ。chhmar(猫)もそう。チュマー。
カンボジア人から一度でも呼ばれてれば気づくはずなのですが…。
- Q. カンボジア人はオリンピックになんか興味ないんでしょ?
A. カンボジアの首都プノンペンの真ん中に「オリンピックスタジアム」があります。
これは昔、オリンピックに憧れて建設されたものです。
カンボジアは虐殺や戦乱で、長い長い間、オリンピック出れなかったのです。選手も極端に貧しいのにがんばってやっと北京出たと思ったら、その矢先にこれかと。
A. 最低7年滞在、あるいは2000万円を納めることなど、さまざまな条件が存在します。
- Q. カンボジア側から猫ひろしに打診があったんでしょ?
A. 最初のアイデアは日本側からです(ホリエモン?)。
まったくの不勉強にしてこの記事は未見でした。いろいろつながった感じ。しかし…完全に本末転倒してしまった形ですね…。
それとも渡邊氏としては初めからブンティンからは吸い取るだけ吸い取ってポイのつもりだったのか?
支援相手の名前すら間違える。本当に本気で支援するつもりがあったのか?
ブンティンが猫ひろしと揃いの「~魂」という日本語のゼッケンを付けてマラソンに出た報道写真が昔出ましたので、この「協力」は形としてある時点では行われたのでしょう。
- Q. 猫ひろしより速い選手がカンボジアにはいないから猫ひろしが選ばれたんでしょ?
A. ブンティンは猫ひろし(別府での記録)より5分も速いです。2009年にラオスで2時間25分台をマークしています。
2011年6月のプノンペン ハーフマラソンでも、猫ひろしはブンティンに遅れることたっぷり5分後に2位ゴールした。
にもかかわらず、11月のインドネシアの首都ジャカルタで行われた第二十六回SEA Gamesで、クメール アマチュア陸上競技協会は、ブンティンは「規律違反のかどで」派遣団から外されたと発表した。
アンコール=ワット国際ハーフマラソンとプノンペン マラソンで2回優勝した彼はこれを「えこひいき」であると非難している。
ブンティンのほかにも、男子トップマラソン選手2名(計3名)がこのとき「出走辞退」と直前に突然発表されている。
http://d.hatena.ne.jp/mimizawa/20111112
- Q. 国籍変更して出場なんて、今に始まったことじゃないでしょ?
A. 特例枠を奪うというのは、オリンピックの歴史始まって以来の行為だそうです(この点、ソース求む)。
- Q. 猫ひろしはマラソンランナーとして優れているんでしょ?
A. なかやまきんに君よりは遅いです。(TBS赤坂マラソンコーナーにて。ハンデはついているがなかやまきんに君より遥かに遅かった)
- Q. 猫ひろしはオリンピックをまじめにとらえているんでしょ?
A. オリンピックのゴールテープを切った後にしょうもないギャグを披露する予定。
- Q. カンボジアも猫ひろしを受け入れているんでしょ? 外国がとやかく言うことじゃないんじゃね?
A. カンボジアでの報道はこちら
The Cambodia Daily紙より抜粋ここから
日本人お笑い芸人がオリンピックランナーに選ばれる
トップ長距離ランナーは、カンボジア人が参加するべきとして決定を非難
瀧崎邦明という、ある有名日本人コメディアンが、マラソンのカンボジア代 表としてロンドン オリンピックで走る。
この国の最有力長距離走者ハエム=ブンティーンに取って替わる。
国家オリンピック委員会(NOC)のヴァット=チョムラアン事務局長が昨日明かした。
この決定には異論が多い。
なぜなら、クメール アマチュア運動競技連盟は瀧崎氏がカンボジア代表になれるよう昨年末に国籍を与えたが、
彼は、カンボジア生まれのアスリートとして初めて実力のみによるオリンピック参加資格獲得を射程に収めている
ブンティーン氏を排除しようとしているからだ。
ただしブンティーン氏は昨年、組織のトレーニング コンディションを批判して
賛否両論の雲の下でナショナル チームを去っており、以来組織とは疎遠のままである。
瀧崎氏がカンボジア代表としてオリンピックで走ることを認めるよう依頼する「ワイルド カード」リクエストを
NOCは国際陸上競技連盟(IAAF)へ先週送った、とチョムラアン氏は述べた。
ブンティーン氏がオリンピックで走るための今や唯一の方法は、
他の誰の助けも借りずに今度のパリ マラソンでオリンピック標準記録タイムを達成することだ、
とチョムラアン氏は述べた。
現在ケニアでトレーニング中のブンティーン氏は昨日取材に対し、NOCの決定を非難した。
「この決定は全くフェアでない。彼は日本人だ。
カンボジア人は、そして日本人も、この決定に不満だ。
これはクメール民族に対する侮辱であり、しかもカンボジアのアスリートから夢を奪うものだ。
彼は私より優れていない」とブンティーン氏は話した。
ブンティーン氏は、ケニアでトレーニングはうまくいっており、
4月15日にパリで2時間18分のマラソン標準記録タイムをクリアすることに70パーセント自信があると語った。
「ブンティーンは、オリンピックに実力参加できる可能性が高い初の生粋のカンボジア人だ。
タイムに基づいて、彼は瀧崎氏よりもはるかに優れたアスリートだ」と、
ブンティーン氏の私的支援者であったレアスメイ=ソックモンコルは語った。
6月のプノンペン ハーフ マラソンへの20,000ドルから30,000ドルをはじめとする、
瀧崎氏がカンボジア体育界に対して行なっているさまざまな寄付が、
NOCによる彼の選抜において果たした役割をソックモンコル氏は問題視した。
瀧崎氏からコメントを得ることはできなかった。彼は現在日本にいるからだ。
「彼[ブンティーン]が最も優れていると我々はわかっているが、この問題は連盟の考えることだ」
とNOC国際関係・協力担当であるニャン=ソックヴィサルは述べた。
「カンボジア人ランナーがいるのに日本人が選ばれることはフェアでない。
政府は、我々自身のスポーツマンを応援してほしい」とナショナル ランナーであるクー=スロは話した。
「ブンティーンは頑張っているし、しかも彼はカンボジアで最も優れている」。
The Cambodia Daily紙より抜粋ここまで
こうしたことから友人が、市場でカンボジア人が話題にしているのを耳に挟んだとのことですが、
「名前がチマー(クメール語で猫)って何だいったい」的な否定的な反応だったそうです(4月2日友人談)。
- Q. 自分の夢を頑張ってかなえようとしてる猫ひろしは悪くないでしょ? 職業差別?
A. ブンティンはじめカンボジアの選手は自分の夢を頑張ってかなえようとしていないのでしょうか?
かりにその想いの量(定量できるものではありませんが)が同じであるとしても、大方のカンボジア人と同様の貧しさのなかでずっと頑張ってきて、
ついに北京オリンピックにも出場した英雄的カンボジア人と、カンボジアに住んでいないカンボジア語も話せない「元日本人」とでは、
どちらがカンボジアの代表として歓迎されやすいでしょうか。
最終更新:2015年07月10日 12:56